介護職の履歴書「資格・免許」欄は、正式名称で記載し、研修は「修了」・国家資格は「取得」と使い分けるのが正解です。無資格の方や受講中の方でも、書き方次第で印象は大きく変わります。この記事では資格の種類別の記入例と、採用担当者が実際にチェックしているポイントを解説します。
介護職の履歴書「資格・免許」欄は正式名称と「修了」「取得」の使い分けが基本
結論|資格欄で失敗しないための3つのルール
介護職の履歴書における資格・免許欄には、次の3つのルールがあります。
- 正式名称で書く:「初任者研修」ではなく「介護職員初任者研修」まで書く
- 「修了」と「取得」を使い分ける:研修は修了、国家資格・免許は取得
- 取得年月が古い順に並べる:一番上が最も古い資格になる
介護業界は資格の種類が多く、名称も似ているため、この3点を守るだけで他の応募者と差がつきます。書き間違いは「業界知識が浅い」という印象につながるため、応募先の職種に合わせて介護業界の職務経歴書テンプレートもあわせて確認しておくと安心です。
資格欄の記入例(良い例・NG例)
良い例文
令和5年3月 介護職員初任者研修課程 修了
令和7年9月 普通自動車第一種運転免許 取得
NG例
令和5年3月 初任者研修 取得
令和7年9月 普通免許 修了
正式名称の省略と「修了」「取得」の逆転が同時に起きている例です。研修は取得ではなく修了、運転免許は修了ではなく取得と書きます。
採用担当者はここを見ている
- 「課程」を「過程」、「修了」を「終了」と書き間違えていないか
- 資格の取得年月と職歴の時系列に矛盾がないか
資格が複数ある場合の記載順序
資格が複数ある場合は、取得・修了した年月が古いものから順に上から並べます。学歴・職歴欄の下に日付を1行空けて「免許・資格」と見出しを書き、そこから列挙する形が一般的です。介護職員初任者研修の後に実務者研修、その後に介護福祉士を取得したのであれば、その順番のまま記載します。
介護職の履歴書に書ける資格一覧
介護職の履歴書に書ける資格は多岐にわたります。略称ではなく、下表の正式名称で記載してください。
| 資格・研修 | 履歴書への正式名称 | 記載方法 |
|---|---|---|
| 介護福祉士 | 介護福祉士 | 取得 |
| 実務者研修 | 介護福祉士実務者研修 | 修了 |
| 初任者研修 | 介護職員初任者研修 | 修了 |
| 認知症介護基礎研修 | 認知症介護基礎研修 | 修了 |
| 喀痰吸引等研修 | 喀痰吸引等研修(第1号・第2号 等) | 修了 |
| ケアマネジャー | 介護支援専門員 | 登録・取得 |
| 社会福祉士 | 社会福祉士 | 取得 |
介護と直接関係のない資格でも、業務に役立つものは記載して構いません。普通自動車第一種運転免許や、パソコン関連の資格は訪問介護など移動を伴う仕事や記録業務でのアピール材料になります。
受講中・取得見込みの資格はどう書く?
研修を受講中、または国家試験の結果待ちの資格も、履歴書に書いて問題ありません。空欄にしてしまうと、今まさに積み上げている努力が採用担当者に伝わらずもったいない状態になります。
良い例文(受講中の場合)
令和7年12月 介護職員初任者研修課程 修了見込み
令和8年1月 介護福祉士国家試験 合格発表待ち
採用担当者はここを見ている
- 受講中の資格を隠さず書いているか(学ぶ姿勢として評価される)
- 修了予定日が面接時点で現実的な範囲か
初任者研修は修了試験の合格率がほぼ100%とされているため、「修了見込み」として書いても実態と大きくずれることはありません。面接で「〇月に修了予定です」と一言添えられるようにしておくと、より丁寧な印象になります。
ホームヘルパー2級など廃止された資格の扱い方
ホームヘルパー2級は2013年4月の制度改正で介護職員初任者研修へ移行し、新規の取得はできなくなりました。ただし、それ以前に取得した資格は現在も有効で、履歴書にそのまま記載できます。
良い例文(廃止資格の場合)
平成22年6月 ホームヘルパー2級課程 修了
ホームヘルパー1級・介護職員基礎研修を取得している場合も同様に、当時取得した正式名称のまま記載して問題ありません。制度上は介護福祉士実務者研修と同等の資格として扱われますが、履歴書には実際に取得した名称を書くのが原則です。

資格が一つもない・未経験の場合の資格欄の書き方
介護関連の資格が一つもなくても、選考で不利になるとは限りません。未経験者を歓迎する求人が多い業界だからこそ、資格欄の埋め方で意欲を伝えることができます。
- 普通自動車第一種運転免許やパソコン関連資格など、業務に関連する免許・資格を記載する
- 該当する資格が一切ない場合は「特になし」と一行だけ書く(空欄のままにしない)
- 資格取得の予定がある場合は「〇月より介護職員初任者研修受講予定」と添える
NG例
資格・免許欄を空白のまま提出
空欄は「書き忘れ」や「準備不足」と受け取られることがあります。書くことがない場合でも「特になし」の一行を入れるだけで印象が変わります。
資格欄が薄い分は、志望動機や自己PRで「入職後に初任者研修を取得したい」という意欲を具体的に書くことで補えます。介護事務など資格不要のポジションからキャリアをスタートする方法もあります。

すでに転職活動として応募書類一式を整えている方は、転職用の履歴書テンプレートを使うと資格欄の位置合わせもスムーズです。新卒でこれから介護職を目指す場合は新卒用の履歴書テンプレート、応募先のフォーマット指定がある場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートも参考にしてください。

まとめ
- 資格・免許欄は正式名称で記載し、研修は「修了」、国家資格・免許は「取得」と使い分ける
- 取得・修了の年月が古い順に並べる
- 受講中・結果待ちの資格は「修了見込み」として書ける
- ホームヘルパー2級など廃止された資格も、取得当時の正式名称のまま記載できる
- 資格が一つもない場合は「特になし」と明記し、空欄で提出しない
資格欄は数の多さより、正確さと丁寧さが評価されます。上記のルールに沿って一つずつ確認しながら記入してください。
介護職の履歴書の資格欄に関するよくある質問
- 介護職員初任者研修は「取得」と「修了」どちらが正しいですか?
-
「修了」が正しい表記です。初任者研修や実務者研修は研修課程を修了することで得られる資格のため、「〇年〇月 介護職員初任者研修課程 修了」と記載します。介護福祉士のような国家資格は「取得」と書きます。
- 履歴書と職務経歴書で資格欄の書き方は変えるべきですか?
-
基本的な正式名称や「修了」「取得」の使い分けは同じで問題ありません。職務経歴書では資格をどう業務に活かしたかまで補足できるため、履歴書は簡潔な記載、職務経歴書はエピソードを添える形で使い分けると効果的です。
- 資格を取得した年月を忘れてしまった場合はどうすればいいですか?
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研修修了証や資格証、登録証に記載されている年月を確認してください。手元に見当たらない場合は、実施した研修事業者や登録機関に問い合わせることで確認できます。あいまいな記憶のまま記入しないことが大切です。

