この記事では、ハローワークで使う履歴書テンプレートのダウンロード方法・形式の選び方・2021年改定による変更点を解説します。採用担当者が確認している書き方のポイントと、ハローワークの書類添削サービスの活用方法も紹介します。
ハローワーク推奨の履歴書テンプレートはどこで手に入るか
ハローワークが窓口で配布・案内している履歴書テンプレートは、厚生労働省が作成した「履歴書様式例」です。全国のハローワーク窓口で無料配布されているほか、公式ウェブサイトからもダウンロードできます。
「ハローワーク専用の特別なフォーマット」が別に存在するわけではなく、厚生労働省が公正な採用選考を目的として作成した標準様式が使われています。どのサイトからダウンロードしても内容は同じです。
公式サイト(ハローワークインターネットサービス)からのダウンロード
最も確実な入手方法は、ハローワークインターネットサービス(hellowork.mhlw.go.jp)からダウンロードする方法です。PDFとWord形式でそれぞれ提供されており、アカウント登録なしで無料でダウンロードできます。
採用担当者はここを見ている
- 「どのサイトからダウンロードしたか」よりも、テンプレートが厚生労働省推奨の最新版かどうかを確認している
- 2021年以前の旧様式(通勤時間・扶養家族欄がある)を使っている場合、「情報収集が不十分」という印象を与えることがある
- 転職サービスが提供するテンプレートでも、厚生労働省推奨様式に準拠していれば問題なし
Word・Excel・PDF、どの形式を選ぶか
ダウンロードできる形式は主にWord・Excel・PDFの3種類です。それぞれの特徴を整理します。
| 形式 | 特徴 | 向いている状況 |
|---|---|---|
| Word(.docx) | 直接入力・修正が簡単 | PCで作成・修正を繰り返す場合 |
| Excel(.xlsx) | 罫線がきれいに出る | 印刷品質にこだわる場合 |
| 印刷して手書き記入 | 手書きを希望する場合 |
PCで作成する場合はWordが最も扱いやすいです。修正・加筆のしやすさと印刷品質のバランスが取れており、転職活動では最もよく使われる形式です。手書きを希望する場合はPDFを印刷して使います。
A4とB5、サイズの正解
履歴書のサイズはA4(2枚)とB5(2枚)が一般的です。現在はA4サイズが主流となっており、職務経歴書もA4が標準であることから、書類セット全体のサイズを統一できるA4を選ぶことをすすめます。
B5サイズを使う場合は、コンビニのマルチコピー機でB5印刷ができる機種かどうかを事前に確認してください。A4は多くのコンビニ・プリンターで対応しており、急ぎのときにも困りません。なお、求人票に「○○サイズで」と指定がある場合はそれに従います。
テンプレートの詳しい選び方は下記の記事でも紹介しています。

2021年改定「厚生労働省推奨様式」の変更点と旧様式との違い
2021年4月、厚生労働省は「公正な採用選考を確保する観点」から履歴書の推奨様式を改定しました。この改定の内容を把握せずに古いテンプレートを使い続けていると、採用担当者に「準備が不十分」という印象を与える可能性があります。
旧様式から削除・変更された項目
2021年の改定では、採用選考の公正性に関わるとして以下の項目が変更されました。
| 項目 | 旧様式(JIS規格) | 新様式(2021年改定版) |
|---|---|---|
| 性別 | 「男・女」の選択が必須 | 記載は任意。記載なしも可 |
| 通勤時間 | 記入欄あり | 記入欄を廃止 |
| 扶養家族数 | 記入欄あり | 記入欄を廃止 |
| 配偶者 | 「有・無」の記入欄あり | 記入欄を廃止 |
| 配偶者の扶養義務 | 「有・無」の記入欄あり | 記入欄を廃止 |
これらの変更は「採用に関係のない個人情報を求めるべきではない」という考え方に基づいています。通勤時間や扶養家族の有無は業務能力とは無関係であり、選考に影響してはならないとされています。
旧JIS規格の様式を使っても問題ないか
法律上、旧JIS規格の様式を使うこと自体は禁止されていません。ただし、採用担当者側の受け止め方は会社によって異なります。
採用担当者はここを見ている
- 新様式への切り替えが社内で進んでいる会社ほど、応募者にも最新様式を期待する傾向がある
- 旧様式に扶養家族欄・通勤時間欄を書き込んでいた場合、「なぜ不要な情報を記載したのか」と感じる担当者もいる
- 記載様式より「志望動機・自己PRの内容」が書類選考の主な判断基準ではある。ただし第一印象として様式の新旧は目に入る
旧様式を使っても選考を通過する場合は多いですが、手間をかけて用意するなら最新の厚生労働省推奨様式を使うほうが確実です。旧様式しか手元にない場合でも、通勤時間・扶養家族等の欄は空欄にするか斜線を引いて対応できます。
状況別・テンプレートの正しい選び方
「厚生労働省推奨様式」の基本構成は1種類ですが、転職サイトや就職情報サービスでは状況別に使いやすく調整されたテンプレートが配布されています。自分の状況に合ったものを選ぶことで、書きやすさが大きく変わります。
転職活動・初めての就職活動の場合
転職活動や初めての就職活動では、標準的な厚生労働省推奨様式(学歴・職歴欄が標準サイズのもの)を使います。職歴が1〜2社程度であれば、標準様式で十分なスペースがあります。
- PC作成なら:Word形式(A4サイズ)がおすすめ。修正が簡単で印刷品質も安定する
- 手書きなら:PDF形式を印刷して記入。黒ボールペン使用・修正テープは不可
- スマホ作成なら:専用の履歴書作成アプリかWeb履歴書サービスを利用するとレイアウト崩れを防げる
職歴が多い(転職回数が多い)場合
転職回数が多く、標準様式では学歴・職歴欄に収まりきらない場合は、職歴欄が拡張されたテンプレートを選びます。転職サービスで「職歴欄が多い履歴書」として配布されているものが利用できます。
ただし、職歴が多すぎて1枚に収まらない場合は、別途「職務経歴書」に職歴の詳細をまとめる方法が採用担当者にも好まれます。履歴書の職歴欄には会社名と在籍期間のみ記載し、詳細を職務経歴書に委ねると全体として読みやすくなります。
アルバイト・パートに応募する場合
アルバイト・パートへの応募では、A4サイズ1枚のシンプルなテンプレートも使われます。ただし、ハローワーク経由でパート・アルバイトに応募する場合は、基本的に標準の厚生労働省推奨様式を使って問題ありません。
採用担当者側からすると、様式のシンプルさより「志望動機と勤務可能日時が明確に書かれているか」のほうが重要です。どちらの様式を使っても、記載内容が充実していれば評価は変わりません。
PC・スマホで履歴書を作成する場合は、専用ツールの活用も選択肢になります。

採用担当者が実際に確認する書き方のポイント
テンプレートを用意しても、記載内容に不備があれば書類選考を通過できません。採用担当者が実際に確認しているポイントを、記入欄ごとに整理します。
基本情報欄(氏名・住所・電話番号)
基本情報欄は「採用担当者が書類を手に取ったとき最初に確認する箇所」です。誤字・住所の省略・連絡先の記載漏れがあると、その後の選考に影響します。
採用担当者はここを見ている
- 住所:都道府県名から省略せず、番地・マンション名・部屋番号まで正確に記載する
- 電話番号:日中に確実につながる番号(携帯)を記載する。固定電話のみは不在時に折り返しができず、選考が止まる原因になる
- メールアドレス:キャリアメール(@docomo.ne.jp等)よりGmailなどのWebメールを推奨。PCから送受信できる環境を整えておく
- 日付:「作成日」ではなく「提出日(企業や窓口に渡す日)」を記入する
学歴・職歴欄(古い順が絶対ルール)
学歴・職歴欄の書き方で最も多いミスは、「新しい順に書く」という誤った書き方です。履歴書では必ず「古い順(時系列順)」に記載します。
良い例(職歴欄の書き方)
2018年4月 株式会社〇〇 入社
2022年3月 同社退社(一身上の都合により)
2022年5月 株式会社△△ 入社
現在に至る
以上
NG例
株式会社△△ 2022年5月〜現在(新しい順に書いてしまっているNG例)
株式会社〇〇 2018年4月〜2022年3月
学歴欄は「中学校卒業」から記載するのが基本です(高卒以上でも中学校卒業から書く)。学校名は略称でなく正式名称を使い、「入学」「卒業」の年月も正確に記載します。
会社都合退職の場合の職歴欄の書き方はこちらの記事でも確認できます。
志望動機・自己PR欄
履歴書の志望動機・自己PR欄は「採用担当者が最も読み込む箇所」です。ハローワーク経由の応募では、この欄の記載内容が面接に呼ぶかどうかの判断に直結します。
「働きたいという意欲があります」「御社に貢献したいです」のような抽象的な表現は、選考で差がつきません。採用担当者が評価するのは「なぜこの会社で、この仕事をしたいのか」という具体的な理由と、これまでの経験を活かせる根拠です。
採用担当者はここを見ている
- 「なぜこの業界・職種か」が具体的な言葉で書かれているか
- 前職・前々職の経験をどう活かせるかが明確に書かれているか
- 履歴書全体の記載内容(職歴・資格)と志望動機の内容に矛盾がないか
- 枠いっぱいに書かれているか、余白が多すぎないか(文字量のバランス)
PCで作成する際は、フォントや書式で読みやすさを整えることも大切です。

ハローワークの「書類添削サービス」を最大限に活用する
ハローワークでは、職業相談員による「応募書類の書き方アドバイス・添削サービス」を無料で受けられます。テンプレートに書き込んだ履歴書・職務経歴書を窓口に持参すると、記載内容のチェックと改善アドバイスをもらえます。
ハローワークの添削で確認できること
- 学歴・職歴欄の記載に漏れや誤りがないか
- 志望動機・自己PR欄の表現が伝わりやすいかどうか
- 応募する求人の条件に対して、強調すべきポイントが書かれているか
- 写真のマナー・書類全体の見た目のチェック
添削を希望する場合は、事前に履歴書を書き上げた状態で窓口を訪れることが前提です。白紙の履歴書を持参しても書いてもらうことはできません。一度書き上げたものを「見てほしい」という姿勢で持参すると、より具体的なフィードバックを得られます。
ハローワークの添削は「文章の細かい表現」より「応募書類としての基本的な体裁が整っているか」を主に確認してもらえます。より詳細な書き方の指導を希望する場合は、就労支援機関やキャリアセンターの活用も選択肢になります。
フリーター・ブランク期間がある場合の履歴書についてはこちらの記事も参考にしてください。
まとめ
- ハローワーク推奨の履歴書テンプレートは「厚生労働省推奨様式」。公式サイトからWord・Excel・PDF形式でダウンロードできる
- 2021年4月改定により、性別記載は任意に変更。通勤時間・扶養家族数・配偶者・配偶者の扶養義務の4項目は廃止された
- サイズはA4が主流。職務経歴書とセットにするならA4で統一する
- 採用担当者が最も確認するのは「学歴・職歴欄の正確さ」と「志望動機・自己PRの具体性」
- ハローワーク窓口では書類の添削を無料で受けられる。書き上げた状態で持参するのが基本
採用担当者の視点を意識した記載内容が、書類選考を通過するための土台です。ハローワークの添削サービスや履歴書作成ツールを活用しながら、提出前に書類全体を第三者の目で確認する機会を作ることが通過率を高める確実な方法です。
ハローワークの履歴書テンプレートに関するよくある質問
- ハローワークで履歴書用紙を無料でもらえますか?
-
はい、全国のハローワーク窓口では厚生労働省推奨様式の履歴書用紙を無料で受け取ることができます。ただし、PCで作成する場合は公式サイト(ハローワークインターネットサービス)からWord・Excel・PDF形式でダウンロードするほうが、修正や複数提出の際に効率的です。
- ハローワークに提出する履歴書は手書きとPC作成のどちらがいいですか?
-
採用担当者からすると「手書き・PC作成どちらでもよい」という会社が大多数です。ただし、転職回数が多い・修正が多い場合はPC作成のほうが整った書類を仕上げやすいです。手書きを重視する社風の会社や中小企業の場合は手書きが好まれるケースもあります。求人票に指定がある場合はそれに従ってください。
- ハローワークの履歴書で「性別」の欄は書かなくていいですか?
-
2021年改定の厚生労働省推奨様式では、性別の記載は任意です。記載しなくても問題ありません。ただし、旧JIS規格の様式を使っている場合は性別欄がある場合があります。その場合は「任意」と表示されていることが多く、空欄にしても問題ありません。現在は新様式への切り替えが推奨されています。
- 履歴書に「現在に至る」と「以上」はどう書きますか?
-
職歴欄の最後に「現在に至る」と記載し(在職中の場合)、全体の最後の行に右寄せで「以上」と記入します。退職済みで求職活動中の場合は「現在に至る」ではなく「退社後、現在求職活動中」と記載するのが正確です。


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