この記事では、履歴書テンプレートの「片面(A4 1枚)」がどんな場面に向いているか、見開きタイプとの使い分け基準を採用担当者の視点から解説します。テンプレートを選ぶ前に知っておくべき判断ポイントと、無料で使えるダウンロード先の特徴もまとめています。
履歴書テンプレートの「片面」とは|見開きとの違いから確認する
「片面テンプレート」という言葉はよく見かけますが、「見開き」との違いを正確に把握しないままダウンロードしてしまうと、後から「書くスペースが足りなかった」「サイズが合わなかった」という問題が起きます。まずここを整理します。
片面(A4 1枚)と見開き(A3二つ折り)の構造的な違い
履歴書テンプレートには大きく2種類あります。「片面タイプ(A4 1枚)」と「見開きタイプ(A3を二つ折り)」です。同じ「履歴書」でも、書ける情報量と対象者が異なります。
| 項目 | 片面(A4 1枚) | 見開き(A3二つ折り) |
|---|---|---|
| 用紙サイズ | A4 1枚 | A3を二つ折り(A4相当×2面) |
| 学歴・職歴欄 | 3〜5行程度 | 8〜12行程度 |
| 志望動機欄 | 3〜5行(小さめ) | 8〜10行(大きめ) |
| 主な対象 | アルバイト・職歴が少ない人 | 転職者・職歴が複数ある人 |
| 印刷用紙 | A4普通紙 1枚 | A3(またはA4を2枚に分けて印刷) |
コンビニで売られている市販の履歴書用紙の主流は見開きタイプです。A3の1枚の紙を二つ折りにすることで4面のスペースを確保しています。一方、片面タイプはA4 1枚で完結するため、印刷のしやすさとコンパクトさが特徴です。
「片面印刷」と「片面テンプレート」は別の問題
「片面」という言葉には2つの異なる意味があります。テンプレートの種類としての「片面(A4 1枚)」と、印刷方法としての「片面印刷(用紙の裏を使わない)」は別の話です。見開きタイプのテンプレートをA4用紙2枚に分けて片面印刷する、という方法もあります。印刷方法のルールについては以下の記事で詳しく解説しています。

採用担当者から見た片面・見開きの選び基準
どちらのフォーマットを選ぶかは「好み」の問題ではありません。採用担当者は履歴書のフォーマット選択から、応募者が「自分の経歴を客観的に把握できているか」を読み取っています。フォーマットが経歴の量と合っていない書類は、それだけで選考の印象を下げるリスクがあります。
片面テンプレートが向いている3つの場面
以下のいずれかに当てはまる場合は、片面(A4 1枚)テンプレートを選んで問題ありません。
- アルバイト・パートへの応募:アルバイト採用では応募書類の分量よりも志望理由の明確さや勤務可能時間を重視します。職歴欄が少ない片面テンプレートの方が過剰感なく整って見えます
- 職歴が1〜2社の第二新卒・転職初心者:職歴が3行程度で収まるなら、見開きの大きなスペースを余らせるよりも片面で完結させた方が採用担当者には読みやすい書類になります
- 企業から「A4 1枚で提出」と指定された場合:求人票や応募案内に記載がある場合はその指示に従うことが最優先です。指定があるなら迷う必要はありません
高校生が初めてアルバイトに応募する場合も、片面テンプレートが使いやすい選択肢です。高校生の履歴書の書き方については高校生の履歴書の書き方と注意点もあわせて参考にしてください。
採用担当者が実際に見ているポイント
採用担当者はここを見ている
- フォーマットが経歴の量と合っているか:職歴が5社以上あるのに片面テンプレートを使うと、職歴欄に記入が入りきらず「なぜこのフォーマットを選んだのか」という疑問を持ちます
- 余白のバランス:片面テンプレートでも、欄が適切に埋まっており自然な余白がある履歴書は読みやすく好印象です。「必要以上に情報を詰め込まない」ことも片面テンプレートを活かすポイントです
- 書き方の一貫性:フォーマットの種類よりも、日付表記・元号の統一・敬称の使い方などの基本ルールが守られているかを優先して確認します
一方で、転職活動で職歴が3社以上ある場合は見開きタイプの方が情報を整理しやすいです。片面の限られたスペースに無理やり詰め込むと、採用担当者が内容を把握するのに時間がかかり、せっかくのキャリアが正確に伝わりません。
片面テンプレートを無料でダウンロードできる場所
PC作成の場合は、以下のサービスから無料でダウンロードできます。各サービスの特徴を確認した上で、自分の用途に合ったものを選んでください。
| サービス名 | 特徴 | 対応形式 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| doda | 厚生労働省推奨様式あり、用途別5種類以上 | Word/Excel/PDF | 転職・就職どちらでも |
| マイナビ転職 | アルバイト向けテンプレートも充実、計8種類 | Word/Excel/PDF | アルバイト・転職 |
| リクルートエージェント | 転職に特化した種類構成、種類豊富 | Word/PDF | 転職経験者 |
| Yagish(ヤギッシュ) | ブラウザで入力してPDF出力まで完結 | PDF/Web | PCソフトを使いたくない人 |
ファイル形式の選び方については、次のポイントを参考にしてください。
- Word:自由に編集でき、自分の職歴量に合わせて欄の大きさを調整できます。PCに慣れている人に向いています
- Excel:表の罫線が崩れにくく、整った見た目に仕上げやすいです。印刷後の見た目が安定しています
- PDF:手書きの場合に使います。セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンのコンビニで印刷できます
テンプレートの種類や選び方の詳細については、履歴書テンプレート無料おすすめ|採用担当者が教える選び方と注意点で詳しく解説しています。

採用担当者が実際に落とす「片面テンプレートの使い方NG」
片面テンプレートそのものが問題になるわけではありません。問題になるのは「自分の経歴に合っていない使い方」です。採用担当者が書類選考で実際に気になるパターンを紹介します。
NG例
- 職歴3社以上なのに片面テンプレートを使い、欄に「別紙参照」と書く:別紙を用意するなら最初から見開きを選ぶべきです。採用担当者は複数枚の書類を管理しなければならず、別紙の内容を読まずに選考を進めるケースもあります
- 片面テンプレートを極小文字でびっしり埋める:「何か書かなければ」という気持ちはわかりますが、読みにくい書類は採用担当者に負担をかけます。フォントサイズが8pt以下になるようであれば見開きに変更することを検討してください
- アルバイト向けの志望動機欄が2〜3行しかないテンプレートを転職に使う:アルバイト向けに設計されたテンプレートは志望動機欄が極端に小さいものがあります。転職の志望動機には200字程度が必要なため、欄が物理的に不足します
逆に言えば、片面テンプレートでも各欄が適切に埋まり余白バランスが取れていれば、採用担当者への印象は良いです。情報量が少ないことを「シンプルで読みやすい」と好意的に受け取る担当者も多くいます。
フリーターや職歴が少ない方の場合は、片面テンプレートでも丁寧に書けば十分対応できます。フリーターの履歴書の書き方と職歴欄の対策も参考にしてください。
片面テンプレートで書類選考を通過するための記入のコツ
片面テンプレートを選んだ後は、限られたスペースをどう使うかが結果を左右します。採用担当者が「この人に会ってみたい」と感じる書き方の具体的なポイントを解説します。
1枚に収めるための3つの整理術
- 職歴は「社名・在籍期間・業務内容」の3点だけ記載する:業務内容は1〜2行の体言止めで書きます。「カフェでの接客・レジ・ドリンク提供業務」のように短く整理した方が読みやすくなります
- 志望動機は「理由→実績→貢献」の3部構成で100〜150字にまとめる:3文以内で結論と根拠を伝える構成が片面テンプレートには最適です。長い文章は欄に収まらないだけでなく、採用担当者も最後まで読まない傾向があります
- 資格欄は採用に関係があるものだけを選ぶ:片面テンプレートは資格欄のスペースが限られています。趣味レベルの資格は省いて、応募先の業務に直接関係するものに絞ってください
採用担当者が思わず通過させたくなる志望動機の書き方
片面テンプレートの志望動機欄は3〜5行程度が目安です。まず「なぜこの会社に応募するのか」を1文で言語化してから書き始めると、短くても伝わる志望動機になります。
良い例文(片面テンプレートの志望動機)
「接客業での2年間の経験をもとに、貴社のカフェスタッフとして働きたいと考えています。前職では新人研修を担当し、定着率の改善に貢献しました。貴社では接客スキルを活かしながら、店舗の雰囲気づくりに携わりたいと思っています。」(120字)
NG例(片面テンプレートによくある失敗パターン)
「貴社で働くことで、自分自身もさらに成長できると感じました。前職では接客業務に従事しており、より多くの人と関わりながらお客様に満足いただけるサービスを提供することが目標です。ぜひ貴社でその目標を実現したいと思っております。」NG理由:具体的な数字・経験が一切なく「誰でも書ける内容」。欄の余白を文字数で埋めようとした印象になります。
テキスト入力だけで履歴書を作成できるサービスを使う場合は、履歴書作成ツールおすすめ7選もあわせて参照してください。

片面か見開きか判断に迷うときのチェックリスト
「自分が片面テンプレートで大丈夫かどうかわからない」という場合は、以下のチェックリストを使ってください。1つでも「あてはまる」があれば、見開きタイプを選ぶ方が安全です。
| 確認項目 | 片面でOK | 見開きを選ぶ |
|---|---|---|
| 職歴の社数 | 1〜2社 | 3社以上 |
| 応募の種類 | アルバイト・パート | 正社員・転職 |
| 書きたい志望動機の長さ | 150字程度で収まる | 200字以上必要 |
| アピールしたい資格・スキル数 | 1〜2つ | 3つ以上 |
| 企業からの指定 | 「A4 1枚で提出」の指定あり | 指定なし(職歴が多い場合) |
判断に迷う場合は「見開きを選ぶ」ことをおすすめします。見開きテンプレートでも欄を無理に埋める必要はなく、余白があっても内容がしっかり書けていれば採用担当者への印象は悪くありません。逆に片面に詰め込んで読みにくくなる方が選考上のリスクになります。
まとめ
- 履歴書テンプレートの「片面(A4 1枚)」はアルバイト・パートや職歴が1〜2社の人に向いたフォーマットです
- 職歴3社以上・正社員転職では見開き(A3二つ折り)を選ぶ方が情報を正確に伝えられます
- 無料ダウンロード先はdoda・マイナビ転職・リクルートエージェントなどが充実しており、用途に応じて選択します
- 片面テンプレートで書く場合は志望動機を100〜150字にまとめ、余白バランスを意識すると採用担当者に読みやすい書類になります
- フォーマット選びに迷う場合は見開きを選んだ上で、不要な情報を省いてコンパクトにまとめる方が安全です
テンプレートの種類より、書く内容の精度が書類選考の結果を左右します。フォーマット選びに時間をかけすぎず、実際の記入内容を磨くことに集中してください。
履歴書テンプレート(片面)に関するよくある質問
- 片面テンプレートは転職活動でも使っていいですか?
-
職歴が1〜2社と少ない場合は問題ありません。ただし、職歴が3社以上ある場合や自己PRを詳しく書く必要がある転職では、見開きタイプを選んだ方が情報を正確に伝えられます。まず自分の職歴の量と志望動機の文字数を確認してからフォーマットを決めてください。
- 片面テンプレートはどのファイル形式を選べばいいですか?
-
PCで記入・印刷するならWordまたはExcelがおすすめです。Wordは欄の大きさを自分で調整しやすく、Excelは罫線が崩れにくい利点があります。手書きにする場合はPDF形式をダウンロードしてコンビニで印刷してください。セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンで対応しています。
- 市販の履歴書用紙と片面テンプレートはどちらを使えばいいですか?
-
採用担当者はどちらでも選考上は問いません。PC作成の場合はダウンロードした片面テンプレートの方が文字が読みやすく整いやすいです。手書きにこだわる場合や急ぎで用意したい場合はコンビニで売っている市販の履歴書用紙で十分対応できます。市販の用紙を選ぶ場合はA4サイズの「片面タイプ」を確認してから購入してください。
- 片面テンプレートで提出する場合、紙のサイズはA4でいいですか?
-
片面(A4 1枚)テンプレートはA4用紙に印刷します。一般的なプリンターで印刷でき、企業への提出もA4サイズで問題ありません。見開きタイプをA4 2枚に分けて印刷する場合は、2枚目の右上に氏名を記載し、クリップで留めてから提出するのがマナーです。


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