この記事では、履歴書B5テンプレートの選び方とA4との違いを採用担当者の視点で解説します。どちらを選ぶべきかの判断基準、テンプレートの入手方法、そしてスペースが限られるB5で採用担当者に伝わる書き方のコツまで、実際の採用現場の経験をもとに紹介します。
A4かB5か、履歴書のサイズを正しく選ぶ方法
履歴書のテンプレートを探すとき、最初に判断が必要なのがサイズです。A4とB5の2択で迷う方が多いですが、正しい選び方は「どこに応募するか」と「手書きかPC作成か」の2軸で決まります。
まず「B5テンプレート」という言葉には2つの意味があります。1つ目はB4サイズ(二つ折り)の冊子タイプで、開くとB5見開き2ページになるもの。これが文具店やコンビニで売っている一般的な手書き用履歴書です。2つ目はB5単票のデータテンプレートで、A4より一回り小さいサイズ(182×257mm)です。多くの方が「B5テンプレート」と検索するとき、前者の手書き用冊子タイプを探しています。
アルバイト・パート応募なら市販のB5(B4二つ折り)が定番
アルバイトやパート、派遣の仕事に応募する場面では、コンビニや100均、文具店で購入できる冊子タイプの履歴書(B4サイズ二つ折り)が長年使われてきました。採用担当者もこの形式を想定して書類を確認するため、アルバイト応募では市販のB5冊子タイプが現在でも一般的な選択肢です。
- コンビニ・100均・文具店で300〜500円前後で購入可能
- 手書きで記入して、その場で渡せる手軽さがある
- 採用担当者も「アルバイト応募ならB5」と想定しているケースが多い
正社員・転職応募はA4のPC作成が主流
正社員や転職での応募では、A4サイズのPC作成が主流になっています。厚生労働省が2021年4月に推奨様式を改定して以降、A4サイズのフォーマットが標準として普及しました。転職サイトや就職媒体が配布するテンプレートもほぼA4です。
採用担当者はここを見ている
- 正社員採用の書類選考では、職務経歴書と一緒にA4で提出するのがスムーズ(書類のサイズが揃っているほうが管理しやすい)
- メール・Webフォームで履歴書を送る場合は、PDF形式のA4が事実上の標準
- B5サイズのPDFを受け取った場合、A4用紙に印刷すると余白が大きくなり読みづらくなるケースがある
採用担当者はサイズよりも中身を見ている
「B5を使ったから選考で不利になる」ということは基本的にありません。採用担当者が判断するのは、サイズではなく「なぜこの会社に応募したか」「自分をどう活かせるか」が書いてあるかどうかです。ただし、企業側が「A4のPDF形式で提出してください」と明示している場合は、その指示に従うことが必須です。指定に反した書類を送ることのほうが、印象を下げるリスクがあります。
履歴書B5テンプレートの種類と入手方法
B5の履歴書テンプレートを手に入れる方法は、大きく3つあります。応募の状況に合わせて使い分けることで、準備の手間を最小限に抑えられます。
手書き用:市販の冊子タイプ(コンビニ・文具店)
アルバイトや急いで履歴書が必要な場面では、コンビニや100均で購入できる市販の冊子タイプが最も手早い選択です。B4サイズで販売されており、開くとB5見開き2ページの形式になっています。
| 種類 | 販売場所 | 価格目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 一般用(JIS規格) | 文具店・コンビニ | 200〜500円 | バイト・パート応募 |
| 封筒付きセット | 文具店・ホームセンター | 400〜800円 | 郵送が必要な場合 |
| 100均版 | ダイソー・セリア等 | 110円 | コストを抑えたい場合 |
PC作成用:Word・Excel・PDFテンプレートのダウンロード
B5サイズのデータテンプレートは、転職サイトや求人媒体のWebサイトから無料でダウンロードできます。マイナビ転職、タウンワーク、dodaなどが複数のサイズ・フォーマットを配布しています。
- Word形式:文章を自由に編集できるため、PC作成の履歴書に最も使いやすい。行数の調整や文字サイズ変更が可能
- Excel形式:表のレイアウト管理が得意な人に向く。ただし印刷設定がずれやすい点に注意が必要
- PDF形式:手書き用として印刷することを前提に設計されたもの。データとして送る場合には、記入済みPDFを別途作成する必要がある
PC作成の詳細な手順や、おすすめの作成ツールについては履歴書作成ツールおすすめ7選にまとめています。

採用担当者がNGと判断するテンプレートの特徴
テンプレートの選択を誤ると、記入内容が良くても書類選考の前段階で印象を損なうことがあります。以下のテンプレートは使用を避けてください。
NG例
- 旧JIS規格のテンプレート(2019年以前):性別欄が「男・女」の固定記載。2021年4月の様式改定後は性別欄が任意・選択式になっているため、旧様式は配慮に欠けると受け取られる可能性がある
- デザイン重視の過剰装飾テンプレート:カラフルなデザインや凝ったレイアウトのものは、ビジネス文書としての印象を損なう。採用担当者は「書いてある内容」を読みたい
- 印刷時にレイアウトが崩れるもの:行が切れる、写真欄の位置がずれるなどのテンプレートは、必ず印刷後に確認してから使うこと
テンプレートを選ぶときは、厚生労働省の推奨様式か、大手求人媒体(マイナビ・doda・タウンワーク)が配布しているものを使うのが最も安全です。
無料テンプレートの種類と選び方については履歴書テンプレート無料おすすめ|採用担当者が教える選び方と注意点でも詳しく解説しています。

B5テンプレートで書くときの注意点
B5テンプレートはA4に比べて一回り小さい(B5:182×257mm、A4:210×297mm)ため、記入スペースに制約があります。限られたスペースの中で採用担当者に刺さる内容を書くには、書き方の工夫が必要です。
志望動機・自己PR欄の書き方(スペース制約への対処)
B5テンプレートの志望動機欄は、A4テンプレートと比べて記入できる行数が少ないものが多いです。「伝えたいことが多すぎてまとまらない」という場合は、次の方法で整理してください。
- 1つに絞る:「なぜこの会社(バイト先)に応募したか」という理由を1つに絞り、それを3〜4行で書く。複数の理由を詰め込もうとすると焦点がぼやける
- 具体的なエピソードを1つ入れる:「以前〇〇を経験し、これを活かしたい」のように、短くても具体性のある言葉を入れると採用担当者の記憶に残りやすい
- 箇条書きは使わない:スペースが限られているため、箇条書きにすると内容が断片化して伝わりにくくなる。2〜3文の短い文章で完結させる
良い例文(B5の志望動機欄)
お客様に直接喜んでいただける仕事がしたいと考え、応募しました。以前のバイトでレジ対応を担当した際、常連のお客様から「いつも感じがいいね」と声をかけていただいた経験が原点です。貴店でもその強みを活かしたいと思います。
NG例
「家から近い」「時給がいい」「シフトが合う」の3点のみを箇条書きにした志望動機は、採用担当者には「誰でもいい」と映る。なぜこの職場でなければならないのかが伝わらないため、通過率が大きく下がる。
学歴・職歴欄の書き方(スペース不足への対処)
転職回数が多い方や、職歴が複数ある方はB5テンプレートの学歴・職歴欄が窮屈に感じることがあります。学歴欄は「高校入学」から書くのが一般的で、中学校まで遡る必要はありません。
| 状況 | 対処法 |
|---|---|
| 学歴が多い(複数の学校) | 高校入学から書く。中学校は省略 |
| 職歴が多い(転職を繰り返している) | 直近3〜5社に絞る。古いアルバイト歴は省略可 |
| 現在も在籍中の場合 | 退職年月を空欄にし「現在に至る」と記入 |
| 欄が足りない場合 | 欄外に書き足さず、職務経歴書別紙を用意して「職務経歴書別紙添付」と記載 |
採用担当者がB5履歴書でまず確認する3か所
採用担当者は受け取った履歴書を最初の数十秒で全体をスキャンします。B5テンプレートを使う場合でも、次の3か所が特に重点的に見られています。
採用担当者はここを見ている
- ①写真と氏名(第一印象):写真は清潔感と表情が採用可否に直結します。B5サイズの場合も証明写真のサイズ(3cm×4cm)は変わりません。コンビニの証明写真機や写真アプリを活用して適切なものを用意してください
- ②志望動機欄:スペースが小さくても「なぜこの職場を選んだか」が書けているかどうかをチェックします。「近いから」「時給がいいから」しか書いていないと、他の応募者との差がつきません
- ③本人希望欄:空白のままにする応募者が多いですが、「勤務開始可能日」を書くだけでも採用担当者に好印象を与えます。「貴社の規定に従います」も無難ですが、具体的な日付が書ける場合はそちらのほうが採用側の調整がしやすい
採用担当者が見てきたB5履歴書のよくある失敗
採用担当者として多くのB5履歴書を確認してきた経験から、同じ失敗が繰り返されるポイントをまとめます。
スペースが足りないまま提出している
B5テンプレートで最も多いのが、志望動機欄や自己PR欄を埋めきれず、半分以上空白のまま提出してしまうケースです。スペースが余っている状態は「準備不足」と受け取られやすいです。
「書くことがない」という場合は、まず以下の順で考えてみてください。
- なぜこのアルバイトに応募しようと思ったか(きっかけ)
- 過去のバイト経験で学んだことがあるか
- いつから働けるか、週何日希望か
この3点を文章化するだけで、欄を自然に埋められます。
手書きとPC作成、B5テンプレートではどちらが有利か
アルバイトや飲食・販売など接客系の応募では、手書きのほうが「丁寧さ」「誠実さ」を伝えやすいという現場の傾向があります。一方、事務職や販売管理などデスクワーク系では、PC作成で整ったレイアウトのほうが「仕事への適性」をアピールしやすいです。
どちらが正解かは応募先の業種や職種によって変わりますが、共通して言えるのは、修正液(修正テープ)を多用した手書き履歴書は印象が悪くなりやすいということです。書き直しが出た場合は、最初から書き直すことを推奨します。
PC作成時の書体(フォント)選びはクオリティに直結します。詳しくは履歴書の書体おすすめ|PC・手書き別フォント選びを解説を参照してください。

まとめ
- B5の履歴書テンプレートはアルバイト・パートの手書き応募に向いている。正社員や転職はA4のPC作成が主流
- 「B5テンプレート」には市販の冊子タイプ(B4二つ折り)とデータテンプレートがある。用途に合わせて選ぶ
- テンプレートは厚生労働省推奨様式か大手求人媒体のものを使うと安全。旧JIS規格(性別欄が「男・女」固定)は避ける
- B5は記入スペースが限られるため、志望動機は「なぜここに応募したか」を1つに絞って3〜4文で書く
- 採用担当者が最初に見るのは「写真・志望動機・本人希望欄」。ここを丁寧に書くだけで他の応募者と差がつく
サイズ選びに正解はありませんが、応募先の指定と自分の作成スタイルに合ったテンプレートを選ぶことで、書き出しのハードルが下がります。
履歴書B5テンプレートに関するよくある質問
- 履歴書はB5とA4どちらが正式ですか?
-
どちらも正式な形式です。ただし厚生労働省が2021年4月に推奨した最新様式はA4が基本となっています。企業から指定がない場合、転職・正社員応募ではA4、アルバイト・パート応募ではB5(市販の冊子タイプ)が一般的な選択です。
- 市販のB5履歴書はそのまま使えますか?
-
使えます。ただし購入前に様式を確認してください。性別欄が「男・女」固定の旧JIS規格のものは、現在の採用環境で配慮に欠けるという印象を与える場合があります。新JIS規格(2021年4月以降)に対応している製品を選ぶことをおすすめします。
- B5テンプレートで書くと欄が足りません。どうすればいいですか?
-
職歴が多い場合は直近3〜5社に絞り、古いアルバイト歴は省略してかまいません。どうしても書ききれない場合は職務経歴書を別紙で添付して補足する方法もあります。その際は備考欄に「職務経歴書別紙添付」と記載してください。
- B5サイズの履歴書をPDFで提出しても問題ありませんか?
-
問題はありませんが、企業がA4での提出を想定している場合、B5のPDFをA4用紙に印刷すると余白が目立ち読みづらくなります。メール・Webでの送付の場合は、A4サイズのテンプレートで作成したPDFのほうがトラブルを避けやすいです。


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