成績証明書を送るときに添え状(送付状)は必要なのか、付けずに出しても問題ないのか。この記事では、添え状を付けなくてよい場面と付けるべき場面を採用担当者の視点で線引きします。そのまま使える例文、厳封や封筒の扱い、やりがちな失敗まで、書類選考で損をしない送り方が分かります。
成績証明書に添え状はいらない?結論は「なくても落ちないが付けた方が無難」
成績証明書に添え状を付けなくても、それだけで不採用になることはほとんどありません。採用担当者が合否を判断するのは成績の内容や応募書類そのものであり、添え状の有無を選考基準にしている企業はまれだからです。
ただし「なくても落ちない」ことと「付けない方がよい」ことは別です。郵便で書類を送る場面では、添え状を1枚添えるのがビジネス文書の基本とされています。迷ったときは付けておく方が無難で、付けたことで評価が下がることはありません。
採用担当者は添え状の「ここ」しか見ていない
- 添え状の文章の巧拙より、同封書類が一覧で分かるかどうか
- 誰から何の書類が届いたのかを一目で判別できるか
- 内容は数行で十分。長い自己PRや志望動機はむしろ読まれない
成績証明書は、応募者本人の主観が入らない客観的な資料です。だからこそ、そこに添える文書の出来栄えで評価が上下することは考えにくいものです。添え状は「読ませて印象づける書類」ではなく、受け取った側が中身を確認しやすくするための案内状と考えると、力の入れどころを間違えずに済みます。
添え状を付けなくてよい3つのケース
添え状は「常に必須」ではありません。次の3つの場面では、添え状がなくても失礼にあたらず、むしろ付けない方が自然なこともあります。自分がどれに当てはまるかを確認してください。
| 場面 | 添え状 | 理由 |
|---|---|---|
| 厳封をそのまま手渡し・窓口提出 | 不要 | 封を開けられず中に差し込めない |
| メール・データで提出 | 不要 | メール本文が添え状の代わりになる |
| 「証明書のみ」と指定あり | 不要 | 企業の指示に従うのが最優先 |
大学の厳封証明書をそのまま送るとき
大学が発行する成績証明書は、封筒の口に大学の公印を押した「厳封(げんぷう)」の状態で渡されることがあります。厳封は、本人が中身を見ていない=改ざんしていないことを証明するための措置です。厳封された封筒は絶対に開けてはいけません。開封すると証明書として無効になり、再発行が必要になる場合があります。
厳封の封筒そのものを窓口で手渡ししたり、大学のキャリアセンター経由で提出したりする場合は、その封筒が完成した提出物です。中に添え状を差し込むことはできず、案内も不要なため、添え状は付けずにそのまま提出します。(自分で郵送する場合の扱いは後ほど説明します)
メール・データで提出するとき
近年は成績証明書をPDFなどのデータで提出させる企業も増えています。メールで送る場合は、メール本文が添え状の役割を果たすため、別に添え状の書類を用意する必要はありません。
その代わり、メール本文に「送付の目的」「添付したファイルの内容」「氏名と連絡先」を簡潔に書き添えます。紙の添え状で書く要素を、そのままメール本文に置き換えるイメージです。件名やファイル名の付け方、パスワードの要否など、メール提出ならではの作法は履歴書をメールで送るときの例文とマナーで具体的に確認できます。

企業から「証明書のみ」と指定があるとき
募集要項やメールで「成績証明書のみ郵送してください」「添え状不要」と明記されている場合は、その指示に従います。指定があるのに添え状を足すと、案内文を読んでいないという印象を与えかねません。企業からの案内は隅々まで読み、書かれているとおりに提出するのが最優先です。
逆に添え状を付けるべきケース
一方で、次のような場面では添え状を付けた方が親切で、ビジネスマナーとしても自然です。「いらない」と判断する前に、自分が郵送で複数の書類を送ろうとしていないかを確認してください。
履歴書やESと複数書類を同封して郵送するとき
成績証明書を履歴書・エントリーシート・職務経歴書などと一緒に封筒で送る場合は、添え状を1枚付けます。担当者は日々多くの応募書類を受け取っており、封を開けた瞬間に「誰から・何が・何枚届いたか」が分かると、確認や仕分けの手間が減ります。
添え状は同封書類のチェックリストの役割も果たします。「成績証明書1通」「履歴書1通」と記書きに並べておけば、受け取った側も抜け漏れに気づきやすくなります。
NG例(添え状なしで大量の書類を送る)
履歴書・職務経歴書・証明書を無言でまとめて封入して送ると、担当者は中身を一枚ずつ広げて確認することになります。何の目的で送られてきた書類かが伝わりにくく、丁寧さの面でも見劣りします。
厳封証明書を自分で郵送するとき
厳封された成績証明書を自分で企業へ郵送するときは、厳封の封筒をさらに大きめの封筒に入れて送るのがマナーです。この外側の封筒には添え状を同封できます。厳封は開けられませんが、外袋に「厳封の成績証明書を1通同封しています」と一言添えておくと、受け取った側が扱いに迷いません。
封筒のサイズや折らない送り方など、郵送全体の流れは履歴書の郵送マナーにまとめています。

成績証明書に付ける添え状の書き方(そのまま使える例文)
添え状はA4用紙1枚に収め、要点だけを簡潔にまとめます。凝った文章は必要ありません。記載する項目は決まっているので、次の順番で埋めていけば完成します。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 日付 | 投函日(提出日)を右上に |
| 宛名 | 会社名・部署名・担当者名(御中/様) |
| 差出人 | 自分の氏名・住所・電話・メール |
| 件名 | 「応募書類ご送付の件」など |
| 頭語・結語 | 拝啓 …… 敬具 |
| 本文 | 送付の目的を2〜3行で |
| 記書き | 同封書類を箇条書き+部数 |
| 以上 | 記の締め(右寄せ) |
良い例文(成績証明書を同封する添え状)
令和8年7月5日
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
〒000-0000 東京都〇〇区〇〇1-2-3
氏名 〇〇 〇〇
電話 090-0000-0000/メール xxx@example.com
応募書類ご送付の件
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。この度は貴社の求人に応募するにあたり、下記の書類をお送りいたします。ご査収のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
記
- 成績証明書 1通
- 履歴書 1通
以上
NG例(やりがちな失敗)
添え状に自己PRや志望動機を長々と書き込むのは逆効果です。添え状は案内状であって、アピールの場ではありません。熱意は履歴書や面接で伝えるものと割り切り、給与や勤務地などの希望条件も書かないようにします。
採用担当者はここを見ている
- 同封書類の一覧(記書き)が実際の中身と一致しているか
- 宛名や敬称(御中・様)が正しいか、誤字がないか
- 手書き・パソコンの別より、簡潔で読みやすいか
添え状は手書きでもパソコン作成でも構いません。応募書類全体をパソコンで作成しているなら添え状もパソコンで揃え、手書きの履歴書に添えるなら手書きにすると統一感が出ます。大切なのは字の綺麗さより、誤字なく整っていることです。手書きとパソコンのどちらが評価されやすいかは送付状は手書きOK?採用担当者の本音で詳しく解説しています。

添え状より大事な成績証明書の送り方マナー
添え状の有無を気にする以上に、採用担当者が丁寧さを感じ取るのは書類の扱い方です。添え状を完璧に書いても、証明書の送り方が雑だと台無しになります。次のポイントは必ず押さえてください。
- 原本を送る:成績証明書はコピー不可。大学発行の原本をそのまま送る
- クリアファイルに入れる:折れ・濡れを防ぎ、丁寧さが伝わる。無色透明を選ぶ
- 厳封は開けない:開封すると証明書として無効になる
- 折らずに送る:A4がそのまま入る封筒(角形2号など)を選ぶ
- 期限を必ず守る:採用担当者が最も重視するのは提出期限の厳守
採用担当者が封筒の宛名より重く見ているのは、締切を守れるかという一点です。どれだけ添え状や封筒が完璧でも、期限を過ぎれば書類選考の土台に乗りません。証明書の発行に時間がかかることもあるため、早めに手配しておくと安心です。
封筒の書き方や折り方までまとめて確認したい場合は履歴書の郵送封筒と添え状の書き方が役立ちます。

送付の準備から投函までの流れは履歴書の送付マナーで手順どおりに確認できます。

まとめ
- 成績証明書に添え状がなくても、それだけで不採用になることはほぼない
- 厳封をそのまま提出・メール提出・「証明書のみ」指定の3ケースは添え状不要
- 履歴書などと同封して郵送するとき、厳封を自分で送るときは添え状を付ける
- 添え状は案内状。自己PRや希望条件は書かず、記書きで同封物を一覧にする
- 添え状より、原本・クリアファイル・期限厳守の方が評価に直結する
複数の書類を郵送するなら添え状を付ける、それ以外は状況に合わせて判断する。この基準で覚えておけば、送るたびに迷わずに済みます。
成績証明書の添え状に関するよくある質問
- 添え状なしで成績証明書を送ったら不採用になりますか?
-
添え状の有無だけで不採用になることはほとんどありません。採用担当者は成績の内容や応募書類で判断します。ただし複数書類を郵送するなら、確認の手間を減らす意味で1枚添えておくのが無難です。
- 成績証明書だけを郵送する場合も添え状は必要ですか?
-
必須ではありません。証明書1通のみを送るなら添え状がなくても失礼にはあたりません。付ける場合は「成績証明書1通を送付します」と数行だけの簡潔な内容で十分です。
- 添え状は手書きとパソコンのどちらがよいですか?
-
どちらでも構いません。応募書類全体の作成方法に合わせると統一感が出ます。字の綺麗さより、誤字がなく同封書類と記載が一致していることが重要です。
- 厳封された成績証明書に添え状はどう付ければいいですか?
-
厳封の封筒は開けられないため、中に添え状は入れません。自分で郵送するときは厳封の封筒を大きめの封筒に入れ、外側の封筒に添え状を同封します。「厳封の成績証明書1通在中」と一言添えると親切です。


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