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履歴書の旧姓併記の書き方|資格と一致させる記入例と注意点

履歴書の旧姓併記の書き方|資格と一致させる記入例と注意点

この記事では、履歴書に旧姓を併記する正しい書き方を、氏名欄・本人希望欄・資格欄のパターン別に記入例つきで解説します。旧姓で取得した資格や前職の実績と氏名を一致させ、採用担当者に不信感を与えない書き方と、住民票・マイナンバーカードの旧氏併記制度までまとめます。

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目次

履歴書で旧姓を「併記」するとはどういうことか

旧姓併記とは、戸籍上の現在の姓名を正式に記入したうえで、結婚や離婚などで変わる前の姓(旧姓)を並べて記載することを指します。氏名欄を旧姓に置き換えるのではなく、あくまで現姓を主として、旧姓を補足で添えるのが基本です。

「別々の書類で名前が食い違うと困る」という理由から旧姓を書き添えるケースが多く、書く場所と書き方さえ押さえれば難しいものではありません。まずは、そもそも旧姓を併記した方がよいのはどんな人かを整理します。

旧姓併記が必要になる3つのケース

すべての人が旧姓を書く必要はありません。旧姓での情報が今も残っていて、現姓だけでは説明がつかない場合に併記します。具体的には次の3つです。

  • 資格・免許が旧姓のまま:資格証や免許証の氏名が旧姓で、履歴書の資格欄と照合したときに一致させたい
  • 前職の実績・在籍記録が旧姓:前の職場では旧姓で働いていて、在籍確認や実績照会の際に本人と分かるようにしたい
  • 業界内で旧姓の通称が浸透している:営業先や取引先に旧姓で認知されていて、通称の使用を続けたい

逆に、資格も職歴もすべて現姓で取得・登録されているなら、旧姓をあえて書く必要はありません。書かないこと自体は経歴詐称にはあたらないため、迷ったときは「旧姓の情報が今も第三者の記録に残っているか」で判断してください。

氏名欄には現姓を書くのが原則

旧姓併記をする場合でも、氏名欄の主役は必ず戸籍上の現在の姓です。理由は、入社後の手続きが戸籍名を基準に進むためです。

社会保険や雇用保険の加入、給与振込口座の登録、源泉徴収などはすべて戸籍上の氏名で行われます。氏名欄が旧姓のままだと、採用担当者は入社手続きの段階で確認をやり直すことになり、二度手間が発生します。

採用担当者はここを見ている

  • 氏名欄が戸籍名(現姓)になっているか。手続き書類とそのまま照合できるかを最初に確認している
  • 資格証・卒業証明書・前職の在籍記録と、履歴書の氏名がずれていないか
  • 旧姓を書いた意図が読み取れるか。理由が分かる書き方だと「確認の手間が省ける」と受け取られる

履歴書での旧姓併記の書き方【記入例つき】

旧姓を書き添える場所は、大きく分けて「氏名欄」「本人希望欄」「資格欄・職歴欄の補足」の3つです。どれを選ぶかは、旧姓の情報がどこに残っているかで決めます。それぞれの記入例を見ていきます。

氏名欄に括弧書きで併記する

もっとも分かりやすいのが、氏名欄で現姓のあとに旧姓を括弧で添える方法です。ふりがな欄も同じ形にそろえると読み手が迷いません。

良い例文

氏名:佐藤 花子(旧姓:鈴木)
ふりがな:さとう はなこ(きゅうせい:すずき)

現姓を主として大きく書き、旧姓は同じ行に括弧で小さく添えます。「旧姓:」と明記することで、通称やミドルネームと誤読される心配がありません。

括弧内は姓だけで十分です。名前まで旧姓に置き換えて書く必要はありません。氏名欄が窮屈になる場合は無理に押し込まず、次に紹介する本人希望欄で補足する方法に切り替えてください。

本人希望欄で補足する

氏名欄のスペースが狭い市販フォーマットや、旧姓を使う理由を一言添えたいときは、本人希望欄での補足が向いています。理由まで書くと採用担当者が照会の準備をしやすくなります。

良い例文

前職では旧姓(鈴木)で勤務しておりました。在籍確認や実績照会の際はご留意いただけますと幸いです。

「旧姓で何が残っているか」と「照会時に配慮してほしい点」を1〜2文で簡潔にまとめるのがコツです。長々と事情を書く必要はありません。

旧姓での通称使用を続けたい場合は、「業務上、旧姓(鈴木)の使用を希望いたします」と希望を添えても問題ありません。会社によって運用は分かれるため、あくまで「希望」として伝える書き方にとどめます。

資格欄・職歴欄との整合を取る

旧姓併記でもっとも実益が大きいのが、資格欄との整合です。資格証が旧姓のまま、履歴書は現姓、という状態を放置すると、採用担当者は「同一人物か」を確認する手間を負います。

良い例文

本人希望欄:資格欄に記載の宅地建物取引士は、旧姓(鈴木)で登録しております。

資格の名義変更が済んでいない段階でも、この一文があれば証明書との食い違いは説明できます。卒業証明書が旧姓で発行される点も同じ考え方で、在籍時の氏名で発行されるのが原則のため、必要なら本人希望欄で補足しておくと安心です。ふりがなや名義の書き分けに迷う場合は、履歴書の旧姓の書き方もあわせて確認しておくと、欄ごとの判断がしやすくなります。

3つの書き方は、旧姓の情報がどこに残っているかで使い分けます。下の表で整理しました。

書く場所向いているケース記入例
氏名欄(括弧書き)旧姓を最初に伝えたい・氏名欄に余白がある佐藤 花子(旧姓:鈴木)
本人希望欄前職が旧姓・理由を添えたい前職では旧姓(鈴木)で勤務しておりました
資格欄の補足資格・免許が旧姓のまま資格は旧姓(鈴木)で登録しております
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採用担当者に疑われない旧姓の書き方

旧姓併記は、書き方を誤ると「情報が整理できていない人」という印象につながります。よくある失敗を先に知っておくと、同じミスを避けられます。

NG例

氏名:鈴木 花子(現姓は佐藤ですが離婚したため旧姓を使用しています)

氏名欄を旧姓のままにしている点と、聞かれてもいない離婚の事情を書いている点が問題です。手続きに使う氏名欄は現姓が原則で、私生活の理由は選考に不要な情報です。

避けたい書き方を整理すると、次のとおりです。読み手が余計な推測をしなくて済む書き方を心がけてください。

  • 氏名欄に旧姓だけを書く(手続きの照合ができない)
  • 現姓と旧姓を同じ大きさで並べて、どちらが正式か分からなくする
  • 離婚・再婚などの私的事情を説明として書き込む
  • 「旧姓:」の表記を省き、括弧内の姓が何なのか読み手に判断させる

採用担当者はここを見ている

  • 旧姓を書いた目的が一目で分かるか。「資格照合のため」と伝わると好印象
  • 私的事情ではなく、業務に必要な情報だけに絞れているか

住民票・マイナンバーカードへの「旧氏併記」制度

「旧姓併記」という言葉は、2019年11月5日から始まった住民票やマイナンバーカードへの旧氏(旧姓)併記の制度に由来します。履歴書での書き方とは別の話ですが、資格や口座を旧姓のまま使い続けたい人には関わりが深いため、あわせて知っておくと役立ちます。

この制度を使うと、住民票やマイナンバーカード、運転免許証などに現在の氏と旧氏を並べて記載できます。旧姓での本人確認がしやすくなり、就職・転職時に旧姓の実績や資格を証明する場面で使い勝手が上がります。

項目内容
開始時期2019年11月5日から
届出先住民票のある市区町村の窓口
併記できる旧氏これまで称してきた旧氏のうち1つ
削除・変更申し出れば削除できるが、再併記は削除後に生じた旧氏から選ぶ

注意点として、一度併記した旧氏は、届け出ない限り現在の氏と常に一緒に記載されます。住民票の旧氏だけを省いて表示することはできません。転職のたびに旧姓を証明する必要が出そうな人は、履歴書の書き方に加えて、この制度の利用も検討する価値があります。

出典:総務省「住民票、マイナンバーカード等への旧氏の併記について」

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状況別|旧姓併記の書き方の使い分け

同じ旧姓併記でも、改姓した理由や旧姓が残っている書類によって最適な書き方は変わります。代表的な状況ごとに整理します。

結婚・離婚で改姓した場合

改姓の理由そのものは選考に関係しないため、履歴書に書く必要はありません。書くのは「旧姓での情報が今も残っているかどうか」だけです。前職が旧姓のままなら、本人希望欄で「前職では旧姓(〇〇)で勤務」と一言添えれば十分です。改姓にともなう退職の書き方に迷う場合は、履歴書の結婚退職の書き方も参考になります。

資格・免許が旧姓のままの場合

資格証や免許証の名義変更が済んでいない場合は、資格欄の補足として旧姓を明記します。「資格欄に記載の〇〇は旧姓(〇〇)で登録」と書けば、証明書との食い違いを事前に説明できます。国家資格の受験時に、証明書と現姓が異なる場合の対応が求められることもあるため、名義変更の予定も含めて整理しておくと安心です。

メール・ファイル名・封筒はどうする

応募書類を送るときのメール署名やファイル名、封筒の差出人名は、履歴書の氏名欄と同じ現姓でそろえます。ここで旧姓を混ぜると、受け取った側が別人からの応募と誤解しかねません。旧姓を伝えたい情報は履歴書内の併記に集約し、外側の宛名・署名は現姓に統一するのが基本です。ローマ字やふりがなの表記に迷う場合は、アルファベット・フリガナの書き方もあわせて確認してください。

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まとめ

  • 氏名欄の主役は戸籍上の現姓。旧姓は「(旧姓:〇〇)」と括弧で添える
  • 前職や資格が旧姓のときは、本人希望欄や資格欄の補足で照合できるようにする
  • 離婚・再婚などの私的事情は書かない。旧姓を書いた目的が伝わる形にとどめる
  • 旧姓の証明が今後も必要そうなら、住民票・マイナンバーカードの旧氏併記も検討する

旧姓併記は、採用担当者が名義の食い違いを確認する手間を先回りして減らす配慮です。現姓を軸に、必要な旧姓情報だけを的確に添えれば、書類の信頼性はむしろ高まります。

旧姓は履歴書に必ず書かないといけませんか。

必須ではありません。資格・免許・前職の記録がすべて現姓なら、旧姓を書く必要はありません。旧姓での情報が第三者の記録に残っていて、現姓だけでは同一人物と分かりにくい場合に併記します。書かないこと自体は経歴詐称にはあたりません。

氏名欄と本人希望欄のどちらに書くのが正解ですか。

旧姓を最初に伝えたいなら氏名欄に「(旧姓:〇〇)」と括弧書きで添えます。前職が旧姓で理由を一言添えたい場合や、氏名欄に余白がない場合は本人希望欄が向いています。両方に重複して書く必要はなく、どちらか一方で問題ありません。

離婚したことは履歴書に書くべきですか。

書く必要はありません。改姓の理由は選考に関係しない私的な情報です。書くべきなのは「旧姓での情報が今も残っているか」だけで、前職が旧姓なら「前職では旧姓(〇〇)で勤務しておりました」と事実のみを添えれば十分です。

資格証が旧姓のままでも大丈夫ですか。

問題ありません。名義変更が済んでいなくても、資格欄や本人希望欄で「資格は旧姓(〇〇)で登録しております」と補足すれば、証明書との食い違いを説明できます。国家資格の受験や登録では現姓との照合を求められることがあるため、名義変更の予定もあわせて整理しておくと安心です。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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