この記事では、玉掛け技能講習を修了した方が履歴書に記載する際の正式名称・書き方・記載場所を解説します。採用担当者がチェックするポイントと、避けるべきNG例も具体的に紹介します。
玉掛け技能講習は履歴書の「免許・資格」欄に書く
玉掛け技能講習を修了したとき、最初に迷うのが「どの欄に書くか」です。結論を先に言うと、一般的な履歴書の「免許・資格」欄に記載します。
玉掛け技能講習は、自動車運転免許のような「国家免許」ではなく、労働安全衛生法に基づく「技能講習修了証」です。名称こそ「免許」ではありませんが、履歴書の「免許・資格」欄に記入するのが正しい方法です。
「免許」と「技能講習」は法的に別物
混乱しやすい点なので、以下の表で整理します。
| 種別 | 法令根拠 | 発行機関 | 履歴書の欄 |
|---|---|---|---|
| 自動車運転免許 | 道路交通法(国家免許) | 都道府県公安委員会 | 免許・資格欄 |
| 玉掛け技能講習修了 | 労働安全衛生法(技能講習) | 登録教習機関 | 免許・資格欄 |
| 玉掛けの業務に係る特別教育修了 | 労働安全衛生法(特別教育) | 事業者・講習機関 | 免許・資格欄 |
「免許・資格」欄は、国家免許・技能講習・検定等をまとめて記載する欄です。玉掛け技能講習の修了証もここに書いて問題ありません。
技能講習と特別教育、どちらを取得しているか確認する
玉掛けの資格には「技能講習」と「特別教育」の2種類があります。履歴書に書く正式名称が異なるため、手元の修了証を確認してください。
- 玉掛け技能講習:つり上げ荷重1t以上のクレーン等を使用する業務に必要。講習時間は19時間以上で、学科・実技の修了試験がある
- 玉掛けの業務に係る特別教育:つり上げ荷重1t未満の業務に対応。講習時間は9時間以上で、試験はなし
修了証に「玉掛け技能講習」と書いてあれば技能講習修了者、「玉掛けの業務に係る特別教育」と書いてあれば特別教育修了者です。どちらを持っているかによって、履歴書の記載内容が変わります。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →玉掛け技能講習の正式名称と記入例
記入の基本は「修了した年月」と「正式名称」をセットで書くことです。年月は修了証に記載されている日付を使います。
正式名称は「玉掛け技能講習修了」
正式名称は「玉掛け技能講習修了」です。「玉掛け資格取得」「玉掛け免許取得」「玉掛け合格」などの略称・誤称は使わないでください。
✅ 正しい書き方
2023年 6月 玉掛け技能講習 修了
❌ NG例
- 玉掛け資格取得 → 「資格取得」は正式な表現ではない
- 玉掛け免許取得 → 技能講習は「免許」ではない
- 玉掛け合格 → 「合格」という表現は不適切
- 玉掛け終了 → 「終了」は誤字。正しくは「修了」
修了年月はいつの日付を書く?
修了した年月は、手元の修了証に記載されている年月を記入します。日付まで書く必要はなく、「年月」のみで問題ありません。
玉掛け技能講習の修了証には有効期限がありません。数年前に取得した修了証であっても、現在まで有効として記載できます。修了証を紛失した場合は、講習を受けた教習機関(建設業労働災害防止協会など)に問い合わせると、再交付を受けられる場合があります。
玉掛け特別教育(1t未満)を修了した場合の書き方
技能講習ではなく特別教育を修了した場合は、正式名称が異なります。「玉掛けの業務に係る特別教育修了」と記載してください。
✅ 特別教育の正しい書き方
2023年 6月 玉掛けの業務に係る特別教育 修了
特別教育は1t未満の吊り荷にしか対応できないため、採用担当者からは技能講習より範囲が限定されると判断されます。応募先が1t以上の作業を想定している場合は、技能講習の取得を検討してください。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →採用担当者が履歴書でチェックする3つのポイント
「書き方さえ合っていればOK」と思われがちですが、採用担当者は正式名称の確認だけでなく、それ以外の点も確認しています。
採用担当者はここを見ている
- 正式名称で「修了」と正確に書かれているか
- 修了年月が明記されているか
- 応募職種に直結する資格が優先して書かれているか
①正式名称で「修了」と正確に書かれているか
採用担当者が最初に確認するのは、記載されている資格が求人の要件を満たしているかどうかです。求人票に「玉掛け技能講習修了者」と書かれている場合、「玉掛け資格有り」という記載では、要件を持っているのかどうかが判断できません。
「修了」という表記も重要です。「終了」は誤字であり、「取得」は技能講習に使う正確な表現ではありません。採用担当者の中には、こうした誤字・不正確な表現を「注意力が低い」と判断する方もいます。
②修了年月が明記されているか
修了年月の記載は必須です。年月がないと「いつ取得したのか」が採用担当者に伝わらず、職歴と照合することもできません。修了証を手元に用意して、正確な年月を書いてください。
なお、玉掛け技能講習の修了証に有効期限はありません。「5年前に取得したものは古い」という心配は不要です。
③応募職種に直結する資格が優先して書かれているか
複数の資格がある場合、応募する仕事に直結する資格を先に書くと印象が上がります。クレーン・建設・倉庫関連に応募する場合、玉掛け技能講習を先頭に記載し、その後に関連資格(小型移動式クレーン等)を続けるのがおすすめです。
普通自動車免許やその他の資格は、業務に直結しないものは後回しで構いません。採用担当者は資格欄の上から順に目を通すため、最初の1〜2行が特に重要です。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →よくあるNG例と正しい書き方
実際に採用担当者が目にするNGパターンを3つ紹介します。いずれも「知らなかった」という理由で書いてしまいやすい誤りです。
NG例①「玉掛け資格取得」と書いてしまう
❌ NG例
2023年 6月 玉掛け資格取得
✅ 正しい書き方
2023年 6月 玉掛け技能講習 修了
技能講習の修了は「取得」ではなく「修了」と表記します。「玉掛け資格」という略称は、採用担当者に「技能講習」なのか「特別教育」なのか区別がつきません。正式名称を使うことで、採用担当者が資格を即座に判断できます。
NG例②修了年月を書かない、または日付(日)まで書く
❌ NG例
- 玉掛け技能講習 修了(年月なし)
- 2023年 6月 15日 玉掛け技能講習 修了(日まで書いた)
✅ 正しい書き方
2023年 6月 玉掛け技能講習 修了
履歴書の資格欄に書く日付は「年月」のみが正しいフォーマットです。日(にち)まで書くと不自然な印象を与えることがあります。年月のみの記載でも、採用担当者は違和感を覚えません。
NG例③「修了」を「終了」と書く
❌ NG例
2023年 6月 玉掛け技能講習 終了
「修了」(しゅうりょう)は課程を完了したことを意味する言葉です。「終了」(しゅうりょう)は単に「終わった」という意味で、資格・講習の文脈では誤字として扱われます。読み方は同じですが、資格欄では必ず「修了」と書いてください。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →玉掛け技能講習と合わせてアピールしたい関連資格
玉掛け技能講習は単体でも十分なアピールになりますが、関連資格と合わせて記載すると、「現場で即戦力になれる人材」として採用担当者により強く印象づけられます。
| 資格名 | 対応できる業務 | 玉掛けとの組み合わせ効果 |
|---|---|---|
| 小型移動式クレーン運転技能講習修了 | つり上げ荷重5t未満の移動式クレーンの運転 | クレーンの運転と玉掛けの両方ができると評価大幅アップ |
| 床上操作式クレーン運転技能講習修了 | つり上げ荷重5t以上の床上操作式クレーンの運転 | 製造・倉庫系求人で特に有利 |
| フォークリフト運転技能講習修了 | 最大荷重1t以上のフォークリフトの運転 | 物流・倉庫・工場系求人との相性が良い |
| 車両系建設機械運転技能講習修了 | 機体重量3t以上の建設機械の運転 | 建設・土木現場での玉掛けと組み合わせると即戦力感UP |
これらの資格を複数持っている場合は、応募する職種に最も関連するものを先に書きましょう。クレーン操作メインの求人なら「小型移動式クレーン→玉掛け」の順、フォークリフト主体なら「フォークリフト→玉掛け」の順が自然です。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
玉掛け技能講習の履歴書記載のまとめ
- 記載場所は履歴書の「免許・資格」欄
- 正式名称は「玉掛け技能講習修了」。「資格取得」「免許取得」は使わない
- 「修了年月 + 正式名称 + 修了」の形式で書く
- 特別教育(1t未満)の場合は「玉掛けの業務に係る特別教育修了」と書く
- 関連資格(小型移動式クレーン等)があれば応募職種に近いものを優先して記載する
修了証を手元に出して、年月と正式名称を確認してから記入するだけで、採用担当者に正確な情報が伝わります。
玉掛け技能講習の履歴書に関するよくある質問
- 「玉掛け技能講習修了」と「玉掛け資格取得」はどちらが正しいですか?
-
「玉掛け技能講習修了」が正しい表記です。玉掛けは試験に「合格」したり資格を「取得」したりするものではなく、講習を「修了」することで作業が認められます。「玉掛け資格取得」という表現は正式ではないため、採用担当者に誤解を与える可能性があります。
- 玉掛け特別教育と技能講習、どちらの方が採用に有利ですか?
-
応募先の求人によって異なります。1t以上のクレーン作業を含む求人には技能講習修了者しか応募できないため、技能講習の方が求人の幅が広がります。一方、1t未満の作業が前提の職場なら特別教育でも問題ありません。求人票の必須要件を確認したうえで、必要であれば技能講習の取得を検討してください。
- 修了証を紛失してしまいました。年月がわからない場合はどうすればよいですか?
-
修了証を発行した教習機関(建設業労働災害防止協会・技能講習登録機関など)に問い合わせると、修了証の再発行や修了年月の確認ができる場合があります。修了年月がどうしてもわからない場合は、履歴書に記載せず、面接時に「修了証を紛失しており再発行申請中」と正直に説明するのが誠実な対応です。
- 玉掛け技能講習を持っているだけで、未経験でも採用されますか?
-
資格があることは採用の入口として有利です。ただし、玉掛け技能講習は「安全に作業できる最低限の知識・技術を持っている」ことを示すものであり、実務経験の代わりにはなりません。未経験者の場合は、資格を持っていることを前提に「安全意識の高さ」や「早期習熟への意欲」を志望動機で補足すると、採用担当者に好印象を与えられます。


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