この記事では、職務経歴書のExcelテンプレートを無料でダウンロードできるサイト4選を紹介します。あわせて、Excelで作る際に採用担当者が必ずチェックするNGポイント3つと、書類選考を通過するための仕上げ方を解説します。WordとExcelどちらが有利か、PDF変換が必要な理由も含めて整理しました。
Excelテンプレートを使う前に確認したい採用担当者の本音
職務経歴書のテンプレートを探すとき、「Excelで作っても大丈夫か」という疑問はよく出てきます。結論から言うと、ExcelもWordも採用担当者の評価に直結する形式の差はありません。ただし、Excelには崩れやすいという特有のリスクがあり、そこを見落とすと書類選考で不利になります。
ExcelでもWordでも採用担当者が見るのは「1つだけ」
採用担当者が職務経歴書で最初に確認するのは、フォーマットではなく「読みやすいかどうか」です。どれだけ丁寧に内容を書いても、文字が詰まりすぎている、セルが崩れて数字が読めない、フォントがバラバラで統一感がないといった状態では、最初の数秒で読む意欲を失われます。
採用担当者はここを見ている
- 書類受領から1次確認まで30秒以内で判断するケースが多い
- フォーマットより「読む気になるかどうか」が最初の分岐点になる
- ExcelもWordも提出ファイルがPDFで届けば形式の差は関係ない
Excelのほうが有利な職種・状況とは
Excelが特に力を発揮するのは、数値実績を表形式で見せたい場合です。営業職の目標達成率、エンジニアのプロジェクト一覧、事務職のソフト習熟度一覧表など、情報を整理して見せるコンテンツではExcelの方が適しています。
逆に、文章の流れを重視する自己PRや職務要約はWordの方が書きやすい面もあります。「どちらが正しい」ではなく、自分の経歴や実績の性質に合わせて選ぶのが現実的な判断です。
職務経歴書のExcelテンプレート 無料ダウンロード先4選
主要なテンプレート配布サイトを用途別にまとめます。いずれも無料で利用できます。
| サイト名 | 対応形式 | 向いている人 |
|---|---|---|
| doda | Excel・Word | 転職活動全般・職種別サンプル希望 |
| マイナビ転職 | Excel・Word | 書き方ガイドとセットで使いたい人 |
| リクナビNEXT | Excel・Word | 職種別110種から探したい人 |
| ハローワーク(厚生労働省) | Excel | 公的な様式でシンプルに作りたい人 |
doda(逆編年体・職種別に豊富)
dodaは逆編年体・編年体など複数の形式のExcelテンプレートを無料で配布しています。職種別の記入例も充実しており、「どう書けばいいかわからない」という人でも参考にしやすい構成です。書き方ガイドと合わせて利用することで、記入ミスを減らせます。
マイナビ転職(形式選びの解説つき)
マイナビ転職は形式の選び方解説とセットでテンプレートが提供されています。ExcelとWordの両方があり、それぞれのメリットと操作方法の説明も充実しています。転職が初めてで「どの形式で作ればいいかわからない」という場合は、解説ページと合わせて参照するとスムーズです。
リクナビNEXT(110職種の記入例つき)
リクナビNEXTは110職種の記入例つきテンプレートを提供しており、業種・職種が決まっている人に特に参考になります。逆編年体・編年体・キャリア式・スキルシート式と形式も豊富で、自分の職種に近い記入例を参考にしながらカスタマイズできます。
ハローワーク・厚生労働省(公的な様式)
厚生労働省が提供するExcelテンプレートは、日本国内の採用基準に合わせたシンプルな形式です。過度なデザイン要素がなく、書類の内容に集中してもらいたい場合に有効です。Excel上で直接入力できる設計になっており、初めて職務経歴書を作る方でも扱いやすい構成です。
履歴書のテンプレートと合わせて揃えたい場合は、無料で使える履歴書テンプレートの比較記事も参照してください。

ExcelテンプレートのNG3選【採用担当者が気にするポイント】
テンプレートをダウンロードして内容を入力しただけでは、提出できる状態とは言えません。採用担当者が目にして判断を下す「見た目の品質」を整えることが次のステップです。以下の3つはExcel職務経歴書に特有のNGです。
NG① PDF変換後に行・列が崩れている
ExcelはWordより行・列の高さがズレやすく、PDF変換後に表の枠が崩れたり、文字が枠外にはみ出したりするケースが頻繁に起きます。採用担当者は印刷したPDFやオンラインビューアで確認するため、提出前にPDF変換して自分で必ず確認することが必須です。
NG例
Excel上では問題なく表示されているが、PDF変換後に「業務内容:」列が途中で切れて読めなくなっている。採用担当者が開いた瞬間に「読めない書類」と判断されるリスクがある。
良い例
PDF変換後に全列が正常に表示され、すべてのテキストが枠内に収まっている。余白も均等で余計なズレがなく、最初のスクロールで全体のレイアウトが把握できる状態になっている。
NG② フォント・サイズがバラバラのまま提出する
テンプレートを使いながら自分で内容を追記すると、フォントや文字サイズが混在することがあります。たとえば、テンプレートの既存部分は「游ゴシック・11pt」なのに、自分で入力した部分が「MS明朝・10pt」になっているケースです。
採用担当者はここを見ている
- フォントのバラつきは「細部を気にしない人」という印象につながる
- 日本語フォントはゴシック系か明朝系のどちらかに統一する(混在はNG)
- 文字サイズはタイトル・見出し・本文で段階的に設定する(本文11pt基準)
NG③ xlsxファイルをそのまま添付する
メールで職務経歴書を送る際に、.xlsx形式のままファイルを添付するのは避けてください。受け取る側のPCにExcelがインストールされていない場合は開けません。また、バージョン違いで表示が崩れるリスクもあります。
Excelで作成した職務経歴書は必ずPDFに変換してから提出するのが基本です。「PDF形式で提出してください」という指定がない場合も、PDF化して送るのが採用担当者への配慮として機能します。
採用担当者が評価するExcel職務経歴書の作り方【4ステップ】
NG3つを踏まえた上で、採用担当者に読んでもらえる職務経歴書に仕上げるための手順を紹介します。
ステップ1 形式を選ぶ(逆編年体が基本)
職務経歴書の形式には「逆編年体」「編年体」「キャリア式」があります。転職においては直近の経験が採用判断に最も影響するため、逆編年体(直近から過去へ書く形式)が基本です。
| 形式 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 逆編年体 | 直近の職歴から順に書く | 転職経験がある人全般 |
| 編年体 | 過去から現在へ順に書く | 新卒・社歴の流れを見せたい人 |
| キャリア式 | 職種・スキルでまとめる | 職歴が多く整理が難しい人 |
| スキルシート式 | プロジェクト単位で記載 | ITエンジニア・技術職 |
ステップ2 不要な項目を削除し実績を数値化する
テンプレートには使わない項目が含まれていることがあります。自分の経歴に不要な欄は削除してスペースを有効活用してください。余白が多すぎる書類は「書くことがない」と見なされることがあります。
あわせて、業務の成果は数値で表現することを意識してください。Excelは数字と表が得意なフォーマットです。
NG例
「売上向上に貢献しました」→ 数字がなく規模感が伝わらないため採用担当者に刺さらない。どんな貢献だったのかが不明で、比較できない。
良い例
「担当エリアの売上を前年比120%に改善(月次目標達成率98%、担当顧客30社)」→ 規模感・達成度・担当範囲が一文で把握できる。Excelの表に入れると視覚的にさらにわかりやすくなる。
ステップ3 フォント・サイズを統一する
フォントは「游ゴシック」または「メイリオ」でファイル全体を統一するのが推奨です。Ctrl+A(全選択)でフォントを一括変更した後、PDF変換して崩れが出ていないか確認してください。
| 項目 | 推奨フォント | 推奨サイズ |
|---|---|---|
| タイトル(職務経歴書) | 游ゴシック Bold | 14pt |
| 見出し(各項目名) | 游ゴシック Bold | 12pt |
| 本文 | 游ゴシック | 11pt |
| 注記・補足 | 游ゴシック | 10pt |
ステップ4 PDF変換して最終チェックする
完成したらPDFに変換し、以下のチェックリストで確認します。Excelの「名前を付けて保存」→「PDF」形式で出力するか、「ファイル」→「エクスポート」→「PDFの作成」から行えます。
提出前チェックリスト
- 全ページで行・列の崩れがないか
- テキストがセルからはみ出していないか
- ページ区切りが意図した位置にあるか
- フォント・サイズが統一されているか
- ファイルサイズが3MB以下か(大きすぎると迷惑メールに振り分けられることがある)
職種別のExcelテンプレート活用ポイント
形式の整備ができたら、職種ごとの視点でExcelの強みをさらに活かしましょう。
営業・販売職(数値実績をExcelの強みで見せる)
営業職の職務経歴書はExcelと相性が良い典型例です。売上・達成率・顧客数・受注件数などの数値を表でまとめると、採用担当者が一目で規模感と実力を判断できます。
採用担当者はここを見ている
- 達成率は「何%達成」ではなく「目標〇〇円に対して実績〇〇円(〇〇%)」と具体的に書く
- 担当エリア・顧客数・商材の規模感も数値で記載する
- 年間推移を表にすると「成長している人材か」が伝わりやすい
ITエンジニア・技術職(スキルシート形式へカスタマイズ)
IT職はスキルシート形式のExcelテンプレートが適しています。言語・フレームワーク・ツールごとの習熟度(経験年数・レベル)を一覧表で示すことで、採用担当者が技術スタックを素早く把握できます。
プロジェクト単位で「期間・規模・役割・使用技術・担当フェーズ」を縦に並べるフォーマットが一般的です。Excelのセル結合を使うと複数プロジェクトを見やすく整理できます(PDF変換後の崩れには注意が必要です)。
AIを使った職務経歴書の自動作成ツールも普及しています。書き方に迷ったらツール活用も選択肢のひとつです。

事務・管理職(ソフト習熟度を一覧表で示す)
事務職ではExcelやWordなどのソフトウェアスキルが評価項目になります。「Excel(関数・ピボットテーブル操作可)」のように具体的な操作レベルを記載すると採用担当者に伝わります。「使えます」だけでは差がつきません。
| ソフト | 習熟レベル | 具体的なスキル例 |
|---|---|---|
| Excel | 上級 | VLOOKUP・ピボットテーブル・マクロ作成 |
| Word | 中級 | テンプレート作成・差し込み印刷 |
| PowerPoint | 中級 | 提案資料作成・グラフ挿入 |
このような表形式のスキル一覧はExcelで作成すると整理しやすく、採用担当者にとっても確認しやすい書類になります。
まとめ
- 職務経歴書のExcelテンプレートはdoda・マイナビ転職・リクナビNEXT・ハローワークで無料配布されている
- ExcelもWordも採用上の有利不利はないが、PDF変換後の崩れを必ず確認する
- フォント・サイズを統一することが採用担当者への第一印象を左右する
- xlsxのまま送付はNG。提出はPDF形式が基本
- テンプレートをそのまま使うだけでなく、数値化・不要欄削除でカスタマイズする
テンプレートは出発点にすぎません。自分の実績を数値化して整理することで、採用担当者の記憶に残る職務経歴書に仕上がります。
職務経歴書のExcelテンプレートに関するよくある質問
- ExcelとWordどちらで職務経歴書を作るべきですか?
-
どちらでも採用上の有利不利はありません。自分の経歴に数値実績が多い場合はExcel、文章で説明したいことが多い場合はWordが向いています。最終的にはPDFに変換して提出するため、形式よりもPDF変換後の見た目の整いを優先してください。
- Excelテンプレートをそのまま使っても書類選考に通りますか?
-
テンプレートそのままでは通りにくいです。採用担当者は毎日多数の書類を確認するため、テンプレートそのままの書類は「内容を考えていない」と判断されることがあります。不要な欄の削除、数値化、フォント統一を最低限行い、自分の経歴に合った内容にカスタマイズしてください。
- Excelで作った職務経歴書はPDFに変換すべきですか?
-
必ずPDFに変換してから提出してください。xlsxのまま送ると、受け取る側のExcelバージョンや設定によって表示が崩れる可能性があります。PDFに変換することで、誰が開いても同じ見た目で表示されます。Excelの「ファイル」→「エクスポート」→「PDFの作成」から変換できます。

