コピーライターの職務経歴書は、担当した媒体・課題・切り口・成果を「課題×切り口×成果」の3点セットで書くのが正解です。守秘義務で実績数値を出せない場合の対処法や、未経験から転向する際の職歴の見せ方まで、採用担当者が実際に見ているポイントを踏まえて解説します。
コピーライターの職務経歴書の書き方と例文【結論】
結論|「課題×切り口×成果」の3点セットで書く
コピーライターの職務経歴書で採用担当者に伝わるのは、コピーそのものの完成度ではなく制作プロセスの再現性です。担当媒体や本数だけを並べても、実務でどう成果を出せる人かが伝わりません。
- 課題:クライアントが抱えていた問題(認知度不足・反響の伸び悩みなど)
- 切り口:課題に対してどう考え、どんなコピーの方向性を選んだか
- 成果:反響・応募数・売上・社内評価など、数字または第三者評価
この3点を1案件ごとにセットで書くことで、単なる作品紹介ではなく「仕事として成果を出せる人材」であることが伝わります。
良い例文とNG例(広告コピー制作実績)
良い例文
化粧品メーカーB社のWEB広告コピーを担当。「価格訴求から成分訴求へ切り口を転換」し、20〜30代女性向けにキャッチコピー・リード文・購入を後押しする一文を制作。施策後3か月でクリック率が1.6倍に向上し、担当ブランドの主要広告として継続採用された。
NG例
化粧品メーカーB社のWEB広告コピーを担当しました。キャッチコピーやリード文を考えるのが得意で、やりがいを感じながら仕事をしていました。
採用担当者はここを見ている
- 感想ではなく「何をどう変えて、何が起きたか」が書かれているか
- 数字がなくても、施策の前後で何が変化したかが具体的か
未経験・他職種からの転向者向け例文
良い例文(営業職からの転向)
法人営業として3年間、提案資料とキャッチコピーの作成を兼任。「専門用語を使わず顧客に伝わる言葉に置き換える」ことを意識し、提案採用率が向上。並行してWebライティング講座を受講し、ポートフォリオサイトに実務課題の想定コピーを10本掲載。
未経験の場合は「コピーを書いた経験」ではなく、言葉で人を動かした経験を探すのがコツです。提案資料・POP・SNS投稿文なども立派な実績になります。
採用担当者はコピーライターの職務経歴書のどこを見ているか
コピーライターの選考では、応募書類だけで実務力を判断しづらい分、職務経歴書の書き方そのものが「言語化力の証明」になります。読みにくい経歴書を出すと、それだけで実力を疑われます。
採用担当者はここを見ている
- 思考プロセス:コピーの結果だけでなく、そこに至る発想の筋道が書けているか
- 担当範囲の広さ:企画・構成・進行管理までできる人材か、コピー執筆のみか
- 再現性:異なる商材・媒体でも同じ考え方で成果を出せそうか
よくある失敗は、作品タイトルを並べるだけで終わってしまうことです。「何を任され、何を考え、何が変わったか」まで書けているかを、提出前に自分で確認してください。
コピーライターの職務経歴書に書くべき項目
職務経歴書に含める項目は、以下の5つを軸に整理すると読みやすくなります。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 職務要約 | 経験年数・担当媒体・得意なコピーの種類を3〜4行で要約 |
| 職務経歴 | 案件ごとに「課題×切り口×成果」を時系列または案件別に記載 |
| 得意分野 | 広告・EC・採用・ブランディングなど得意な業界やコピーの種類 |
| 使用ツール | 執筆・進行管理・分析で使うツール(CMS・分析ツール等) |
| 資格 | コピーライティング関連資格や実務に直結する資格のみ厳選 |
職務経歴書と一緒に提出する履歴書のフォーマットに迷う場合は、転職用の履歴書テンプレートを使うと項目の抜け漏れを防げます。
採用担当者はここを見ている
資格欄に実務と関係のない資格まで詰め込むと、得意分野がぼやけて見えるため評価が下がりやすくなります。コピーライティング・マーケティング・執筆関連に絞って記載してください。
フォーマット自体に自由度がある職種なので、様式で迷う場合は既存のテンプレートから選ぶのも一つの方法です。

守秘義務でクライアント名や実績数値が出せないときの書き方
広告業界はNDA(秘密保持契約)がある案件が多く、クライアント名や具体的な売上数値を書けないケースが珍しくありません。この場合は「業界」「規模感」「変化の度合い」を抽象化して書くのが正解です。
良い例文(NDA案件)
大手食品メーカー(従業員1,000名以上)のブランドサイトコピーを担当。既存訴求が刺さっていない課題に対し、生活シーンを起点にした切り口へ変更。担当領域のページ滞在時間が改善し、クライアントから継続発注を獲得した。
NG例
大手企業のコピーを担当していましたが、契約上詳しい内容はお伝えできません。ご了承ください。
「言えない」で終わらせず、言える範囲まで具体化することが重要です。企業名の代わりに業界・規模・立場を示すだけでも、担当した仕事の大きさが伝わります。
業務委託やフリーランスとして複数案件を掛け持ちしている場合は、案件の書き方自体に工夫が必要です。

ポートフォリオと職務経歴書の役割分担・添付方法
コピーライターの選考では、職務経歴書とポートフォリオの両方を求められることが多く、内容を重複させると読みにくくなります。職務経歴書は「経緯と成果」、ポートフォリオは「表現そのもの」と役割を分けて考えてください。
- 職務経歴書:案件の背景・課題・自分の役割・成果を文章で説明する
- ポートフォリオ:完成したコピー・デザインそのものを見せる
- 職務経歴書内には、ポートフォリオのURLと「代表作3〜5点」を明記する
ポートフォリオが未整備のまま応募する人も少なくありませんが、URLが1本あるだけで説得力が大きく変わります。ハローワーク経由で応募する場合も、職務経歴書にURLを添えるだけで対応できます。書式に迷う場合はハローワーク用の職務経歴書テンプレートを土台にすると整理しやすくなります。
NG例
ポートフォリオに載せた案件説明を職務経歴書にそのまま貼り付けるのはNGです。職務経歴書側は「なぜその表現に至ったか」の経緯を中心に書き分けてください。
未経験からコピーライターを目指す場合の職務経歴書の書き方
未経験からコピーライターを目指す場合、職務経歴書は「コピーを書いた経験がない」ことを前提に、言葉で成果を出した経験の再構成として書きます。
編集・PR職からの転向の場合
良い例文
広報として自社サービスのプレスリリース・SNS投稿文を月10本執筆。読者が反応するワードを検証しながら見出しを改善し、投稿の平均エンゲージメント率が改善。コピーライティング講座を並行受講し、実務レベルの表現力習得に取り組んでいる。
接客・販売職からの転向の場合
良い例文
アパレル販売員としてPOPコピーと店頭SNS投稿文を担当。顧客の会話から拾った言葉をコピーに反映する工夫を続け、対象商品の店頭売上が向上。現場で得た「刺さる言葉」の感覚を強みとしている。
未経験者が職務経歴書の様式で迷う場合は、標準的な項目が揃ったJIS規格に沿った履歴書テンプレートを土台にすると、職務経歴書との項目の整合性も取りやすくなります。
採用担当者はここを見ている
未経験者にありがちなNGは、志望動機の熱意だけで職歴欄が薄いまま終わることです。前職の業務を「言葉で成果を出した経験」に翻訳できているかを、提出前に必ず確認してください。
まとめ
- コピーライターの職務経歴書は「課題×切り口×成果」の3点セットで書く
- 守秘義務がある案件は、業界・規模・変化の度合いを抽象化して伝える
- 職務経歴書とポートフォリオは役割を分け、URLと代表作を明記する
- 未経験者は「言葉で成果を出した経験」をコピーライティングに再構成する
経験の有無にかかわらず、案件ごとの思考プロセスを言語化できれば、書類選考の通過率は変わります。
コピーライターの職務経歴書に関するよくある質問
- コピーライター未経験でも職務経歴書だけで書類選考は通りますか?
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職務経歴書だけで通過する例もありますが、可能であればポートフォリオを併用したほうが有利です。未経験の場合は、前職で言葉を使って成果を出した経験を具体的に書くことが特に重要になります。
- 職務経歴書に必ずポートフォリオのURLを貼るべきですか?
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ポートフォリオがあれば貼るべきです。文章だけでは表現力が伝わりにくいため、URLを1本添えるだけでも採用担当者の印象は大きく変わります。未整備の場合は代表作を数点だけでも簡易サイトにまとめてから応募することをおすすめします。
- フリーランスのコピーライターは職務経歴書に企業名を書けますか?
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契約上NDAがある場合は企業名を書けません。その場合は業界・企業規模・担当領域を抽象化して記載し、課題と成果は具体的に書くことで、企業名がなくても実務力は十分伝わります。
- コピーライターの職務経歴書は何枚が適切ですか?
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目安はA4で1〜2枚です。案件数が多い場合は主要案件を3〜5件に絞り込み、それ以外は一覧形式で簡潔にまとめると読みやすくなります。


