履歴書の自己PRは、結論→エピソードの根拠→入社後の貢献という3ステップを、欄の7〜8割の分量でまとめるのが基本です。強みが思いつかない、例文を自分の状況にどう当てはめればいいか分からないという方に向けて、状況別の記載例と採用担当者が実際に見ているポイント、職務経歴書との使い分け方までまとめました。
履歴書の自己PRの書き方【結論】テンプレートと例文
結論:自己PRは「結論→エピソード→貢献」の3ステップでまとめる
自己PRで書く内容に迷ったときは、次の3つの要素を順番に並べるだけで形になります。結論から書き始め、根拠となるエピソードで裏付け、入社後にどう貢献できるかで締めるという流れです。性格の説明だけで終わらせず、具体的な行動と数字を一つ添えることが、伝わる自己PRとそうでない自己PRの分かれ目になります。
- 結論:自分の強みを一文で言い切る
- エピソード:強みを裏づける具体的な経験と数字
- 貢献:応募先の仕事でどう活かせるか
基本の書き方テンプレート(穴埋め式)
自己PRの穴埋めテンプレート
私の強みは、○○という点です。○○の場面で△△に取り組み、□□という成果を得ました。この経験を活かし、貴社の○○業務に貢献したいと考えています。
この型に当てはめるだけでは誰が書いても同じ文章になってしまうため、○○の部分には自分にしか書けない具体的な経験と数字を入れることを意識してください。テンプレートによって自己PR欄の大きさも変わります。欄のサイズに応じた文字量の調整は以下で詳しく解説しています。

【状況別】自己PRの記載例
同じ型でも、状況によって選ぶべき強みとエピソードの厚みは変わります。自分に近い状況の例文を、そのまま使うのではなく型として参考にしてください。
未経験転職の場合
良い例文
私の強みは、未経験の業務でも仕組みを理解してから行動する分析力です。前職の飲食店でアルバイトから社員登用された際、まず先輩の対応パターンを1週間観察してからクレーム対応を任され、担当エリアの顧客満足度アンケートで店舗平均を上回る評価を得ました。この学ぶ姿勢を、貴社の未経験分野の業務でも活かしたいと考えています。
NG例
未経験ですが、やる気だけは誰にも負けません。一生懸命頑張りますので、よろしくお願いいたします。具体的な経験も数字もなく、意欲だけを伝える内容になっている点がNGです。
中途・経験者の場合
良い例文
私の強みは、数字をもとに業務の無駄を見つけて改善する力です。前職の小売店で在庫管理を担当した際に発注のタイミングを見直し、廃棄ロスを半年で約18%削減しました。この改善力を、貴社の店舗運営業務でも発揮したいと考えています。
NG例
私はコミュニケーション力があり、どんな環境にも柔軟に対応できます。前向きな姿勢で貢献していきたいと思います。誰にでも当てはまる表現ばかりで、これまでの実績が一切伝わらない点がNGです。
ブランクがある場合
良い例文
私の強みは、限られた時間の中で優先順位をつけて計画的に取り組む力です。数年間、家庭の事情で仕事を離れていましたが、その間も資格取得の学習を継続し、簿記2級を取得しました。この計画性を、貴社の経理業務でも役立てたいと考えています。
NG例
長らく仕事を離れていましたが、これから頑張りたいと思います。ブランクがある分、人一倍努力します。ブランク中に何をしていたかが書かれておらず、意欲だけのアピールになっている点がNGです。
採用担当者はここを見ている
- 強みが一つに絞られているか(複数並べると印象がぼやける)
- 未経験やブランクを言い訳にせず、その中でも言語化できる行動があるか
- 結論から書き始め、欄の最後まで一貫した話になっているか
採用担当者は履歴書の自己PRのどこを見ているのか
採用担当者が自己PRを読んで知りたいのは、実績の大きさそのものではなく、入社後にその強みをどう再現してくれるかです。過去の経験から何を学び、それを応募先の業務にどう結びつけるかという論理のつながりを見ています。
採用担当者はここを見ている
- 重視する理由:経験→学び→活かし方の論理が一貫しているか
- よくあるNG:抽象的な自己満足PR、エピソードと結論の乖離、応募先ニーズとのズレ
- 差がつくポイント:結論→エピソード→貢献の順で簡潔にまとまっているか
履歴書の自己PRでよくある失敗パターンとその直し方
自己PR欄で手が止まる原因の多くは、強みがないことではなく、書き方の型を知らないことにあります。よくある失敗パターンを、直し方とあわせて整理しました。
| よくある失敗 | 直し方 |
|---|---|
| 性格を語るだけで終わる(社交性がある等) | 裏付けとなる具体的な経験と数字を一つ加える |
| エピソードと結論がずれている | 結論に直結するエピソードだけに絞り込む |
| 欄いっぱいに文字を詰め込みすぎる | エピソードを一つに絞り、改行や句読点で読みやすくする |
| 空欄が目立つ・数行で終わる | 経験の背景(課題や状況)を一文足して厚みを出す |
そもそも自己PR欄が設けられていないフォーマットを使う場面もあります。欄がない場合の対応は以下で詳しく解説しています。

履歴書と職務経歴書、自己PRはどう書き分ける?
履歴書と職務経歴書の両方に自己PR欄がある場合、同じ文章をそのまま使い回すと「書類の使い回し」という印象を与えてしまいます。2つの書類は役割が違うため、粒度を変えて書き分けるのが基本です。
| 項目 | 履歴書の自己PR | 職務経歴書の自己PR |
|---|---|---|
| 目的 | 強みを一言で示す | 強みを実績とセットで詳しく伝える |
| 文字量の目安 | 100〜300字程度 | 200〜400字程度 |
| 書く内容 | 結論中心の要約 | エピソード・数字を厚めに記載 |
まず職務経歴書用に詳しい自己PRを作成し、そこから要点だけを抜き出して履歴書用の短いサマリを作る順番で進めると、内容の重複を避けながら効率よく仕上げられます。職務経歴書全体の書き方は以下で詳しく解説しています。

自己PRの文字数と欄の大きさへの対応
履歴書の自己PR欄は、様式によって大きさがまちまちです。目安は欄の7〜8割を埋める分量で、指定がなければ100〜300字程度を基準に調整してください。
- 欄が小さい場合:エピソードを一つに絞り、数字を含む一文に圧縮する
- 欄が大きい場合:エピソードの背景(課題や状況)を一文追加して厚みを持たせる
- 共通の注意点:欄を埋めるために結論と関係の薄い話を足さない
状況に合ったテンプレートを選ぶことも、自己PR欄を書きやすくする近道です。転職活動をしている方は転職用の履歴書テンプレートを使うと、自己PR欄の広さも含めて書きやすい構成になっています。
就活中の方は、志望動機と自己PRの両方を書き込みやすい新卒用の履歴書テンプレートを選んでください。
パート応募の場合はパート用の履歴書テンプレートを使うと、応募先に合わせた欄の大きさで記入しやすくなります。
厚生労働省が公開している様式を使いたい場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを参考にしてください。
まとめ
- 自己PRは「結論→エピソード→貢献」の3ステップで、欄の7〜8割を埋める
- 採用担当者は実績の大きさより、経験から入社後の活躍への論理のつながりを見ている
- 履歴書は結論中心の要約、職務経歴書はエピソードを厚めに書いて役割を分ける
- 欄の大きさに合わせてエピソードの厚みを調整すれば、内容を作り直す必要はない
自己PR欄は、型さえ決めてしまえば状況を問わず書き進められます。まずは結論の一文から書き始めてください。
履歴書の自己PRに関するよくある質問
- 履歴書の自己PR欄は何文字くらい書けばいいですか?
-
欄の7〜8割が目安です。文字数の指定がない場合は100〜300字程度を基準に、結論→エピソード→貢献の3ステップに収まる分量を意識してください。
- 自己PRで書く強みが思いつかない場合はどうすればいいですか?
-
これまでの仕事やアルバイトで「感謝された」「任された」場面を書き出し、そこで自分が具体的に何をしたかを言葉にすると強みが見えてきます。特別な実績がなくても、日々の行動を具体的に言語化できれば十分な自己PRになります。
- 履歴書に自己PR欄がない場合はどうすればいいですか?
-
志望動機欄や本人希望記入欄に一言添えるか、自己PR欄のあるフォーマットに切り替える方法があります。パート・アルバイト応募であれば、自己PR欄がなくても大きな問題にはなりません。
- 履歴書と職務経歴書で自己PRの内容は同じでも大丈夫ですか?
-
一言一句同じ文章の使い回しは避けたほうが安心です。履歴書は結論を中心とした要約、職務経歴書はエピソードと数字を厚めに書くと、重複を感じさせずに書類全体で強みを伝えられます。

