職務経歴書にバイトも書くべきかは、応募先との関連性・継続期間・経歴の空白を埋める必要があるかで判断します。本業の経歴と同列に並べると印象が薄れるため、書き分け方にもコツが必要です。この記事では判断基準と本業との書き分け方、状況別の記載例を紹介します。
職務経歴書にバイトも書くべき?結論と判断基準
結論:3つの基準で判断する
職務経歴書にアルバイト経験を書くかどうかは、次の3つの基準に沿って判断すると迷いません。すべてを満たす必要はなく、いずれか1つでも当てはまれば記載を検討する価値があります。
- 関連性:応募先の業務内容と重なる経験があるか
- 継続性:3ヶ月以上など、一定期間続けたか
- 空白の説明:離職期間や転職準備期間の説明材料になるか
本業の在職中に短期間だけ関わった副業的なバイトや、応募職種とまったく関連のない単発バイトは、無理に書き加える必要はありません。職務経歴書は経歴の長さより何を伝えたいかで取捨選択する書類だと捉えると、判断がしやすくなります。
書くべきケース・書かなくていいケース
具体的にどのようなバイト経験を書くべきか、書かなくてよいかを一覧で整理しました。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 応募職種と業務内容が近いバイト | 書く |
| 1年以上継続した長期バイト | 書く |
| 離職期間・転職準備期間中のつなぎのバイト | 書く |
| 本業の合間の短期・単発バイト | 書かなくてよい |
| 応募職種と無関係で1〜2ヶ月のみのバイト | 書かなくてよい |
良い例文
【職務経歴】
株式会社○○(正社員)2021年4月〜現在
営業職として法人向け商材の新規開拓を担当。
○○カフェ(アルバイト)2023年6月〜2024年3月
転職活動と並行し、週3日のホールスタッフとして勤務。接客対応と新人育成を担当。
NG例
【職務経歴】
株式会社○○ 2021年4月〜現在
営業職として勤務。
○○カフェ 2023年6月〜2024年3月
ホールスタッフとして勤務。→ 雇用形態の記載がなく、正社員として掛け持ちしていたかのように誤解される
採用担当者はここを見ている
- 雇用形態が正しく明記され、本業との関係が一目で分かるか
- バイト期間が本業とどう関わっているか(掛け持ち・つなぎ・準備期間)が説明されているか
- 記載する情報を取捨選択できているか(何でも書き並べていないか)
なお、正社員経験がなくアルバイト歴のみで職務経歴書を作成する場合は、書き方の考え方が異なります。フォーマットに迷ったときはアルバイト用の職務経歴書テンプレートを参考にしてください。

バイトを書くときの正しい書き方|本業との書き分け方
雇用形態を必ず明記する
職務経歴書にバイトを加える際、最も注意すべきなのは会社名の直後に雇用形態を明記することです。「(アルバイト)」の一言があるかないかで、採用担当者に伝わる印象は大きく変わります。
記載がないと、正社員としての在職期間と誤認されたり、雇用形態を偽っていると疑われたりするリスクがあります。社会保険の加入履歴と照合されれば経歴の矛盾はすぐに判明するため、正確に書くことが結果的に評価につながります。
職歴欄での並べ方
基本は入社日順に時系列で記載します。本業と重なる期間にバイトをしていた場合は、本業の経歴のあとに別項目として区切って記載すると、読み手が混乱しません。
- 本業を先に、期間の長い順で記載する
- 掛け持ちの場合は「本業と並行して勤務」の一文を添える
- 離職期間中のバイトは本業の退職日の直後に配置する
良い例文
株式会社○○(正社員)2020年4月〜2023年9月
経理職として月次決算業務を担当。
○○コンビニエンスストア(アルバイト)2023年10月〜2024年2月
退職後、転職活動と並行して週4日のレジ・品出し業務に従事。
NG例
株式会社○○ 2020年4月〜2023年9月
○○コンビニエンスストア 2023年10月〜2024年2月
→ 雇用形態も勤務理由も書かれておらず、なぜ転職したのか採用担当者に伝わらない
書き分け方に沿ってゼロから作成したい場合は、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートの項目立てが参考になります。

【状況別】職務経歴書にバイトを書く例文
バイトを書くべきかどうかは、本業とどのような関係にあったかによっても判断が変わります。3つの状況別に例文を紹介します。
本業と掛け持ちしていた場合
副業として本業と並行してバイトをしていた場合、応募先の業務に関連する内容であれば記載する価値があります。ただし本業への影響を疑われないよう、勤務日数や時間帯を明記して負担が大きくなかったことを示すとよいでしょう。
良い例文(掛け持ちの場合)
○○塾(アルバイト)2022年4月〜現在
本業と並行し、週末のみ個別指導講師として勤務。中学生を中心に5名を担当し、志望校合格率80%を維持。
NG例(掛け持ちの場合)
○○塾 2022年4月〜現在
塾講師として勤務。→ 勤務頻度が不明で、本業に支障が出ていないか採用担当者に不安を与える
離職期間・ブランクをつなぐバイトの場合
退職から次の入社までの間にバイトをしていた場合は、経歴の空白を埋める材料になるため積極的に記載したほうがよいケースです。何もしていない期間より、短期間でも働いていた事実のほうが印象は安定します。
良い例文(ブランクをつなぐ場合)
○○倉庫(アルバイト)2024年1月〜2024年6月
退職後、転職活動と並行して物流センターでの仕分け業務に従事。生活基盤を整えながら選考対策に取り組んだ。

転職準備中の一時的なバイトの場合
資格取得や転職活動に専念するために一時的にバイトへ切り替えたケースも珍しくありません。この場合は切り替えた理由を一言添えることで、計画的な行動であることが伝わります。
週数日のパート勤務に切り替えて転職準備をした場合は、パート用の職務経歴書テンプレートの書式もあわせて確認しておくと安心です。
採用担当者はここを見ている
- バイトへ切り替えた理由が計画的かどうか
- 転職活動と並行して収入を確保する判断力があるか
- 次のキャリアにつながる行動を取れているか
職務経歴書にバイトを書くと不利になるケース|採用担当者の本音
バイト経験を書くことが常にプラスになるとは限りません。次のようなケースでは、記載がかえってマイナスの印象を与えることがあります。
- 転職回数が多く見える:本業の転職に加えてバイトも並べると、落ち着きのなさを疑われる
- 関連性のない単発バイトの羅列:応募職種と無関係な経験を並べると、職務経歴書の要点がぼやける
- 本業への集中力を疑われる:在職中の副業的なバイトを詳しく書きすぎると、本業に専念していなかった印象を与える
採用担当者はここを見ている
採用担当者が本当に気にしているのは、バイトの有無そのものではなく、応募者が自分の経歴をどう整理して伝えているかという点です。関連性の薄いバイトを削り、必要な経験だけを厳選できているかどうかで、書類の完成度に対する評価が変わります。
派遣や契約社員としての勤務歴が複数ある場合も、雇用形態ごとの書き分けが必要です。派遣の職務経歴書テンプレートも参考にしてください。
まとめ
- バイトを書くかどうかは「関連性」「継続性」「空白の説明」の3基準で判断する
- 雇用形態を必ず明記し、本業とは項目を分けて記載する
- 掛け持ち・ブランク・転職準備など、状況ごとに書き方を変える
- 関連性のない単発バイトまで並べると、かえって印象が薄れる
本業とバイトの経歴が混在していても、書き分け方さえ押さえれば採用担当者に伝わる職務経歴書に仕上げられます。
職務経歴書のバイト記載に関するよくある質問
- 在職中の副業バイトも職務経歴書に書くべきですか?
-
応募先の業務と関連性があり、本業に支障が出ていないことを示せる場合のみ記載を検討してください。関連性が薄い場合は無理に書く必要はありません。
- バイトを書くと転職回数が多く見えて不利になりませんか?
-
本業の転職とバイトを同列に並べると回数が多く見えることがあります。バイトは「本業の合間の勤務」であることが伝わるよう、項目を分けて記載すると誤解を防げます。
- 短期間で辞めたバイトも書いたほうがいいですか?
-
1〜2ヶ月程度で応募職種と無関係なバイトは、記載しなくても選考に影響しないケースがほとんどです。3ヶ月以上継続した経験や、離職期間の説明になる経験を優先してください。
- バイトの雇用形態を書き忘れるとどうなりますか?
-
正社員としての在職期間と誤認されるおそれがあります。社会保険の加入履歴と照合された際に経歴の矛盾が判明すると、信頼を損なう原因になるため、会社名の直後に必ず雇用形態を明記してください。

