この記事では、赤十字ベーシックライフサポーターを履歴書に書く方法を解説します。正式名称の確認から日付の書き方・良い例文とNG例の比較、有効期限切れの対処法まで、採用担当者目線で押さえておくべきポイントをまとめています。
赤十字ベーシックライフサポーターとは——4時間の講習で何が身につくか
赤十字ベーシックライフサポーターは、日本赤十字社が主催する「救急法基礎講習」を受講し、検定に合格した人に交付される認定資格です。2016年7月以前は「赤十字救急法基礎講習修了者」と呼ばれていましたが、現在の正式名称は赤十字ベーシックライフサポーターに変更されています。
受講費は1,500円(教材費・保険料含む)、講習時間は標準4時間。15歳以上であれば誰でも受講できます。費用・時間ともに参入障壁が低い資格ですが、だからこそ「履歴書に書いていいのか」と迷う方が少なくありません。
講習で学ぶ3つの一次救命処置
この講習では、突然の心停止や窒息に対応するための基礎的な技術を習得します。具体的に学ぶのは以下の3つです。
- 心肺蘇生(CPR):胸骨圧迫と人工呼吸の実施方法
- AEDの使用:自動体外式除細動器を用いた電気ショックの操作手順
- 気道異物除去:のどに物が詰まった場合の応急処置
全課程を修了すると「受講証」が交付されますが、さらに検定に合格すると「赤十字ベーシックライフサポーター認定証」が発行されます。受講証のみでは資格として記載できません。認定証を取得していることが、履歴書記載の前提条件です。
有効期限は5年——更新に必要なこと
赤十字ベーシックライフサポーターの認定証の有効期限は取得日から5年間です(2016年4月以降の認定証。それ以前の認定証は3年)。
かつてあった「資格継続研修」は2019年3月31日に廃止されています。現在、資格を維持するためには継続研修ではなく、救急法基礎講習を新たに受講し検定に合格する必要があります。手続きの更新ではなく、再受講して再取得するイメージです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受講費用 | 1,500円(教材費・保険料込み) |
| 受講時間 | 4時間(標準。休憩含まず) |
| 受講資格 | 15歳以上 |
| 有効期限 | 認定から5年間 |
| 更新方法 | 新たに講習を受講し検定に合格 |
| 発行機関 | 日本赤十字社 |
履歴書に書いてよいのか——採用担当者が評価する条件と書かない方がいいケース
「4時間の短い講習で、本当に書いていいのか?」——この疑問を持つこと自体、状況を冷静に判断できている証拠です。答えは条件次第で変わります。
書いてプラスになる職種と場面
採用担当者が赤十字ベーシックライフサポーターを評価するのは、職種と資格の間に明確な関連性がある場合です。以下の職種・業種への応募では、積極的に記載することをすすめます。
- 医療・介護・福祉系:救命処置の知識があることが即戦力の証明になる
- 保育・幼児教育系:園児の急変対応に役立つとして評価されやすい
- スポーツ・フィットネス系:インストラクター・トレーナーとして安全管理への意識を示せる
- 学校・教育機関系:学校現場での応急対応力として評価の対象になる
- 宿泊・観光・アウトドア系:お客様の安全確保への姿勢として評価される
採用担当者はここを見ている
- 「なぜこの資格を取ったのか」という動機が読み取れるか
- 応募職種と資格の関連性が自然につながっているか
- 有効期限内の認定証であるか(期限切れは記載不可)
採用担当者に「書かなければよかった」と思われる書き方
以下の状況では、記載することでむしろ評価を下げるリスクがあります。
- 志望職種と接点がゼロ:一般事務や営業職など、救命処置と全く関係のない職種への応募で、取得理由が志望動機に結びつかない場合
- 有効期限が切れている:5年以上前に取得し、更新もしていない状態での記載は厳禁
- 面接で説明できる自信がない:何を学んだか・なぜ取得したかを言葉で説明できない場合、面接官に突っ込まれると逆効果になる
書いてはいけないわけではありません。書く・書かないの判断軸は「職種との関連性」と「面接で語れるかどうか」の2点です。
完全無料の履歴書・職務経歴書作成ツール
「サクレキ」質問に答えるだけで、選考書類がカンタンに完成
- 自己PR・志望動機も例文付きで安心
- スマホからでもOK。たった3分で履歴書・職務経歴書が完成
- 自動フォーマットで書き間違いゼロ
\ 完全無料・簡単3分で完成! /
無料で履歴書・職務経歴書を作成する →資格欄への正しい書き方——正式名称・日付・取得の記載
書くと決めたら、記載形式を正確にすることが大前提です。正式名称を誤って書くだけで、採用担当者の印象は一気に落ちます。
正式名称と記載フォーマット
資格欄に記載する際は、以下のフォーマットを基準にしてください。
| 項目 | 正しい書き方 |
|---|---|
| 資格名 | 赤十字ベーシックライフサポーター |
| 発行機関 | 日本赤十字社(記載は省略可) |
| 日付 | 認定証に記載された取得年月(元号または西暦で統一) |
| 末尾表記 | 「取得」または「認定」と記載する |
「BLS」や「ベーシックライフサポーター」だけの略称での記載はNGです。日本赤十字社が正式に発行する認定であることを伝えるため、「赤十字」を省略しないことが必須です。また、日付の元号・西暦は履歴書全体で統一してください。
良い例文とNG例の比較
資格欄の記載例を、良い例とNG例で比較します。
良い例文
令和5年11月 赤十字ベーシックライフサポーター 取得
(西暦表記で統一する場合)
2023年11月 赤十字ベーシックライフサポーター 取得
NG例
2023年11月 BLS資格 取得
略称「BLS」では発行機関と正式名称が採用担当者に伝わりません。
令和5年11月 ベーシックライフサポーター 取得
「赤十字」が欠けていると、どの機関が発行した資格か判断できません。
2023年11月 赤十字ベーシックライフサポーター
末尾に「取得」がないと、受講しただけなのか認定を受けたのか不明です。
採用担当者が思わず評価したくなる書き方のコツ
資格欄に正しく書けたとしても、それだけでは他の応募者と差はつきません。採用担当者が「この人は分かっている」と感じるには、資格情報を履歴書全体のストーリーに組み込む必要があります。
資格取得の動機を志望動機に連動させる
採用担当者が資格欄を見た瞬間に確認するのは「この資格、うちの仕事に関係ある?」という1点です。その問いに先回りして答えておくのが、志望動機欄や自己PR欄です。
たとえば介護職に応募するなら、志望動機の中に「急変時でも冷静に対応できる体制を整えておきたいと考え、日本赤十字社の救急法基礎講習を受講しました」のような一文を入れると、資格欄の記載と自然につながります。資格欄は事実のリスト、志望動機欄はその資格を持つ理由を語る場所、と役割を分けて設計するのが効果的です。
面接で「なぜ取得したのか」を聞かれたときの答え方の準備
書類選考を通過した後、面接で「この資格を取った理由を教えてください」と聞かれることがあります。ここで詰まると逆効果です。4時間の短い講習とはいえ、取得動機を明確に語れる人は採用担当者の印象に残ります。
面接での回答ポイント
- 取得の動機:「なぜ必要だと思ったか」を一言で説明できるようにする(例:「介護施設で働く前に一次救命の基礎を身につけておきたかった」)
- 学んだ内容:心肺蘇生・AED・気道異物除去の3点を具体的に説明できるようにする
- 仕事への活用:「この職場でどう活かすか」の一言を準備しておく
職種別・状況別の自己PR活用例
応募職種ごとに、資格の書き方・アピール方法の例を紹介します。自分の状況に近いパターンをベースに、具体的なエピソードを加えてください。
医療・介護・保育職に応募する場合
これらの職種は、日常的に利用者・患者・園児の突発的な体調変化と向き合います。赤十字ベーシックライフサポーターの保有は、採用担当者が「緊急時に動ける人材かどうか」を判断する材料になります。
自己PR例(介護職)
「前職でのデイサービス勤務中に入居者の急変を経験したことをきっかけに、日本赤十字社の救急法基礎講習を受講し、赤十字ベーシックライフサポーターの認定を取得しました。心肺蘇生・AEDの操作・気道異物除去の基礎を習得しており、緊急時に冷静に動ける準備を整えています。」
自己PR例(保育職)
「子どもの窒息や突然の意識消失といった緊急事態に備えるため、日本赤十字社の救急法基礎講習を修了し、赤十字ベーシックライフサポーターの認定を取得しています。保育士として子どもたちの安全を守る体制を常に意識してきました。」
スポーツ・教育・フィットネス系職に応募する場合
インストラクターやコーチ職では、参加者の急変リスクを常に管理する立場にあります。BLS資格の保有は「安全管理への意識が高い」という印象を採用担当者に与え、差別化ポイントになります。
自己PR例(スポーツ・フィットネス系)
「フィットネスインストラクターとして活動する中で、激しい運動中の参加者の急変リスクを意識し、赤十字ベーシックライフサポーターの認定を取得しました。現場でAEDを操作できる体制を整えており、安全管理を最優先とした指導を行っています。」
一般職・事務職への応募——書く・書かないの判断基準
営業職・事務職・IT系など、直接的に救命処置と結びつかない職種への応募の場合、記載の要否を慎重に判断する必要があります。
- 書いてもよいケース:「職場の安全管理担当に携わりたい」「医療系グループ企業の事務部門への応募」など、志望動機と接続できる場合
- 書かない方がよいケース:資格欄に余白があり、とりあえず埋めるために記載するだけの場合。採用担当者は「なぜこの資格?」と疑問を持ちやすくなる
書く前に「この資格がここで役立つ理由」を1行で説明できるか確認してから記載を決断してください。説明できれば書く、できなければ書かない——それだけのシンプルな基準です。
有効期限が切れている場合の対処法
赤十字ベーシックライフサポーターの認定証には5年の有効期限があります。「以前取ったけど期限が切れている」という方向けに、対処法を説明します。
有効期限切れを履歴書に書いてはいけない理由
期限切れの資格を履歴書に記載することは、採用担当者に対して現在の状態と異なる情報を提示する行為になります。医療・介護・保育など安全管理が厳しい職場では、資格の有効性は採用判断に直結します。面接で「更新していますか?」と聞かれ「していません」と答えた時点で、信頼性が損なわれます。
一方、「以前に取得し、現在は期限切れ」という事実自体を隠す必要はありません。自己PRの中で「○年に取得し、現在は再取得に向けて受講を予定しています」と伝えることは、学習継続への意欲として評価されることもあります。
再受講で資格を復活させる方法
資格を有効な状態に戻すには、日本赤十字社が開催する救急法基礎講習を改めて受講し、検定に合格する必要があります。
- 受講の申し込み先:各都道府県の日本赤十字社支部(公式サイトから検索可能)
- 受講料:1,500円(再受講でも同額)
- 所要時間:4時間(標準)
- 認定証:検定合格後に新たな認定証が発行され、有効期限が再スタートする
就職・転職活動の直前に再取得しておくと、履歴書に有効な状態で記載でき、面接でも自信を持って話せます。
完全無料の履歴書・職務経歴書作成ツール
「サクレキ」質問に答えるだけで、選考書類がカンタンに完成
- 自己PR・志望動機も例文付きで安心
- スマホからでもOK。たった3分で履歴書・職務経歴書が完成
- 自動フォーマットで書き間違いゼロ
\ 完全無料・簡単3分で完成! /
無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 正式名称は「赤十字ベーシックライフサポーター」。略称「BLS」や「赤十字」の省略は記載NG
- 資格欄には取得年月・正式名称・「取得」の3点をセットで記載する
- 医療・介護・保育・スポーツ系への応募では記載がプラスになるが、職種との関連性と面接での説明力がセットで必要
- 有効期限(5年)が切れている場合は記載せず、再受講(1,500円・4時間)で再取得するのが最善
- 資格欄の記載だけでなく、志望動機欄・自己PR欄と連動させることで採用担当者の評価が変わる
正しい書き方と採用担当者が求める「文脈」を理解した上で記載すれば、赤十字ベーシックライフサポーターは書類選考を後押しする資格になります。
赤十字ベーシックライフサポーターに関するよくある質問
- 赤十字ベーシックライフサポーターと赤十字救急法救急員は何が違いますか?
-
赤十字ベーシックライフサポーターは「救急法基礎講習(4時間)」の検定合格者に交付される認定です。一方、赤十字救急法救急員は基礎講習に加えて「救急員養成講習(2日間)」を修了し検定に合格した、より上位の資格です。救急法救急員は心肺蘇生に加え、外傷処置・包帯法・搬送法なども習得しており、履歴書では別の資格として記載します。
- 有効期限内であれば、何年前に取得した資格でも履歴書に書けますか?
-
認定証の有効期限(取得日から5年間)内であれば記載できます。ただし取得から4年が経過しているなど期限が近い場合、採用後すぐに有効期限が切れる可能性があります。医療・介護など安全管理が求められる職場への応募では、面接で「更新の予定はあるか」と聞かれることを想定しておきましょう。
- 「受講証」しかもらっていない場合、履歴書に書けますか?
-
書けません。赤十字ベーシックライフサポーターとして履歴書に記載できるのは、講習の全課程を修了したうえで検定に合格し「認定証」を受け取った方に限ります。「受講証」は全課程の修了を示すものですが、認定証とは別のものです。受講証のみの場合、資格欄への記載は控えてください。
- 一般職や事務職に応募する場合、この資格は書かない方がいいですか?
-
必ずしも書かない方がいいとは言えませんが、「なぜ書くのか」の理由が必要です。資格欄に記載する場合は、志望動機や自己PR欄で「職場の安全管理への意識から取得した」など、仕事との接点を説明できるようにしてください。説明なく資格欄に並べるだけでは、採用担当者が「この資格、関係ある?」と感じてしまい、むしろ記載しない方がすっきりする場合もあります。


コメント