この記事では、履歴書が2枚目に続く場合の正しい書き方と提出マナーを解説します。採用担当者が実際にチェックするポイント、やりがちなNG例、差がつく記載のコツまでまとめています。
採用担当者が「履歴書2枚目」を受け取るとき、まず確認すること
2枚になること自体は評価に不利にならない──問題は整理されているかどうか
履歴書が1枚に収まらず2枚になってしまったとき、多くの人が最初に感じる不安は「マナー違反になるのではないか」という点です。しかし、2枚になること自体は採用評価のマイナスにはなりません。転職回数が多い方、資格・スキルが豊富な方が2枚になるのは自然なことです。
採用担当者が問題にするのは「枚数」ではなく、「読み手への配慮が行き届いているか」です。複数枚の書類を効率よく確認できるよう整理されているか、書類が分離しても誰の何ページ目かすぐわかるか、この2点が評価の分かれ目になります。
採用担当者が2枚目を手に取って最初に確認する3点
採用担当者は一度に大量の書類を処理します。2枚目を手に取った瞬間に「これが誰の書類か」「全体の何ページ目か」「1枚目との繋がりはどこか」の3点を無意識に確認しています。
採用担当者はここを見ている
- 氏名の記載:「誰の2枚目か」が即座にわかるか。書類が混在・分離した際の混乱を防ぐ最低限のルール
- ページ番号:「全体で何枚あるのか」が把握できるか。「2/2」のように総枚数を示す形式が親切
- 1枚目との繋がりの明示:1枚目末尾に「次ページへ続く」、2枚目冒頭に「(続き)」の記載があるか
履歴書が2枚目に続く場合の正しい書き方【5ステップ】
ステップ1 ── 1枚目の最後に「次ページへ続く」と明記する
1枚目の最後に記載している欄(職歴欄や資格欄など)の一番下に、「(次ページへ続く)」と記載します。これにより採用担当者が「続きがある」と認識でき、2枚目を見落とすリスクを防げます。
良い例(1枚目末尾の記載)
職歴欄の最後の記載行の下に「(次ページへ続く)」と書き、中央揃えまたは右揃えにする。
NG例
1枚目が途中で終わり、続く旨の記載がない。採用担当者が「書類は1枚のみ」と誤解し、2枚目を確認しないまま評価を終えるリスクがあります。
ステップ2 ── 2枚目の冒頭に「学歴・職歴(続き)」と書く
2枚目の最上部に、何の続きかを明示します。職歴が続く場合は「職歴(続き)」、学歴・職歴が混在する場合は「学歴・職歴(続き)」と記載します。
良い例(2枚目冒頭の書き出し)
氏名:山田 太郎 (2/2ページ目)
学歴・職歴(続き)
ステップ3 ── 全ページに氏名とページ番号を入れる
採用担当者は書類を机の上で広げたり、別々にコピーしたりします。そのため、各ページの右上または左上に氏名とページ番号を必ず記載してください。書類が分離した際でも混乱なく管理できます。
| 記載項目 | 推奨フォーマット | 記載場所 |
|---|---|---|
| 氏名 | 山田 太郎 | 右上または左上 |
| ページ番号 | (2/2)または「2ページ目」 | 氏名と同行・右揃え |
| 書類の種類 | 「履歴書」の文字 | ページ番号の隣(余裕があれば) |
ステップ4 ── 項目の途中でページをまたがないよう調整する
職歴の「会社名」が1枚目の末尾に書かれ、その会社での「業務内容」が2枚目の冒頭に続く、という状態は避けてください。採用担当者が1社分の情報を確認するために両ページを行き来する手間が発生します。
採用担当者はここを見ている
- 1社分の職歴(入社〜退社・職務内容)は同一ページ内に収まっているか
- 改ページ位置は企業の区切りや職歴→資格欄のような明確な区切りになっているか
- フォントサイズを0.5〜1ポイント小さくするだけで1社を1ページ内に収められるケースも多い
ステップ5 ── フォントサイズ・書式を1枚目と完全に統一する
2枚目のフォント・文字サイズ・行間が1枚目と異なると、「後から追加した別紙」のような印象を与えます。書式が統一されていない書類は「整理能力が低い」と受け取られることがあります。
- フォントは1枚目と同一のもの(明朝体またはゴシック体に統一)
- 文字サイズは1枚目と同一(通常10〜11pt)
- 余白(マージン)のサイズを合わせる
- 用紙サイズはA4に統一する(本体と同じ)
採用担当者が実際に気になる「2枚目のNG例」6パターン
複数枚の履歴書を受け取ってきた採用担当者が「これは配慮が不足している」と感じるパターンを整理します。書類提出前にこの6点を確認してください。
| NGパターン | 採用担当者の受け取り方 |
|---|---|
| ①2枚目に氏名・ページ番号がない | 書類が混在したとき誰の書類か不明になる。書類管理への配慮の欠如と見られる |
| ②1枚目に「次ページへ続く」がない | 書類が1枚のみと誤解され、2枚目が未確認のまま評価が終わるリスクがある |
| ③2枚目に「(続き)」の書き出しがない | 「どこからの続きか」がわからず、採用担当者が読み直しを強いられる |
| ④ホッチキスで留めている | コピーやファイリング時の取り外しに手間がかかる。クリップ使用が原則 |
| ⑤1企業の職歴情報がページをまたいでいる | 1社の確認に両ページを行き来する必要があり、読み手の負担が増す |
| ⑥2枚目だけフォント・書式が異なる | 後から継ぎ足した印象を与え、書類全体の一貫性・丁寧さへの信頼が低下する |
採用担当者はここを見ている
採用担当者がNG書類で最も困るのは「誰の書類か瞬時にわからない状態」です。書類が混在・分離しても即座に特定できる設計が、最初の配慮になります。6つのNGをすべて潰した書類は、それだけで「細部まで気を配れる人材」という印象を与えます。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →提出前に必ず試してほしい「1枚に収める方法」
2枚になった場合は前述の書き方で対応できますが、レイアウトを少し調整するだけで1枚に収まるケースも少なくありません。提出前に以下の調整を試してみてください。
フォントサイズ・行間の見直し
フォントサイズを1〜2ポイント下げると、意外なほどスペースに余裕が生まれます。10.5ptが標準であれば10ptに変更しても読みやすさはほぼ変わりません。行間を標準の1.0から0.9程度に詰めるだけで数行分のスペースを確保できます。
- フォントサイズ:10.5pt → 10pt(読みやすさを損なわない下限の目安)
- 行間:標準値より0.05〜0.1程度詰める
- 余白(マージン):上下左右それぞれ2〜3mm詰める
記述内容のスリム化
職務内容の説明や志望動機が長くなっている場合、重複する表現や中身のない副詞を削って文章を圧縮します。ただし、採用判断に必要な情報を削ってまで1枚に収める必要はありません。
- 職歴の「業務内容」は箇条書きに変換すると行数を削減できる
- 資格欄は略称を活用する(例:「普通自動車第一種運転免許」→「普通自動車免許(AT限定なし)」)
- 志望動機は3〜4文に要約し、詳細は面接で補足する
複数枚の履歴書を提出するときのマナー
印刷・紙で提出する場合
紙の履歴書を2枚で提出する場合、ホッチキス留めは避け、ゼムクリップで留めてください。ホッチキスはコピーやファイリングの際に取り外しが必要になり、採用担当者に不要な手間をかけてしまいます。
| 綴じ方 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| ゼムクリップ留め | ◎ 推奨 | 取り外しが簡単。コピー・ファイリングの妨げにならない |
| ホッチキス留め | ✕ 不可 | コピー時の取り外しが必要。穴が残りファイリングに支障が出る |
| 留め具なし(バラ) | ○ 許容 | 封筒内で順番を揃えて挟む。クリップがなくても大きな問題にはならない |
データ(PDF)で提出する場合
メールやウェブフォームで提出する場合、2枚分を1つのPDFファイルにまとめてから送付するのが基本です。ファイルを分けると採用担当者の管理が煩雑になります。
- 2ページ構成のWordまたはExcelファイルをPDFに変換する
- ファイル名は「氏名_履歴書.pdf」形式にする(例:山田太郎_履歴書.pdf)
- メール本文に「履歴書は2枚構成のPDFです」と一言添えると丁寧な印象になる
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 履歴書が2枚になること自体は採用評価のマイナスにならない
- 1枚目末尾に「次ページへ続く」、2枚目冒頭に氏名・ページ番号と「(続き)」を記載する
- 改ページ位置は企業単位などの意味ある区切りで設定する
- 紙提出はゼムクリップ留め推奨(ホッチキス不可)、PDF送付は1ファイルにまとめる
- フォント・書式・用紙サイズを全ページで統一する
2枚になる場合の対応は、読み手への配慮をどこまで考えられるかを示す機会でもあります。今回の5ステップとNG例6パターンを確認した上で、提出前に最終チェックを行ってください。
履歴書が2枚目に続く書き方に関するよくある質問
- 履歴書が2枚になると採用担当者に悪い印象を与えますか?
-
2枚になること自体はマイナス評価にはなりません。採用担当者が重視するのは枚数ではなく、各ページへの氏名・ページ番号の記載、書式の統一、クリップ留めなど「読み手への配慮が行き届いているか」です。
- 2枚目に必ず記載が必要な情報は何ですか?
-
2枚目の冒頭(右上または左上)に「氏名」と「ページ番号(例:2/2)」を記載してください。また、最上部に「学歴・職歴(続き)」など何の続きかを明示します。書類が分離した場合でも誰の2枚目か特定でき、採用担当者が全体枚数を把握できます。
- ホッチキスで留めてはいけない理由は何ですか?
-
ホッチキス留めはコピーや人事ファイルへの綴じ直しの際に取り外しが必要になり、採用担当者に手間をかけるためです。ゼムクリップ(取り外し可能な標準クリップ)での留めが一般的に推奨されています。
- 2枚に収まらない場合、どこまで削ってよいですか?
-
採用判断に必要な情報(勤務先・在籍期間・職務内容の概要)は削らないことを優先してください。フォントサイズを1pt下げる、行間を調整する、業務内容を箇条書きに変換するなど、レイアウトの工夫で解決できることが多いです。どうしても3枚になる場合は、続紙として別紙を追加する方法もあります。


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