「履歴書の性別欄って、『男』って書くの? それとも『男性』? そもそも書かなきゃいけないの?」
履歴書を書き始めて、いきなり冒頭の欄で手が止まる——そんな経験をしたことはありませんか。たった一文字の記入なのに、正解がわからないと不安になりますよね。書き方を間違えると「常識がない」と思われるのでは、と心配している方も多いはずです。
この記事では、採用担当者の視点から「履歴書の性別欄の正しい書き方」を徹底解説します。書かない場合の対処法や、LGBTQの方への対応まで、よくある疑問をすべて解消します。
履歴書の性別欄の正しい書き方|「男」か「女性」かの結論
結論から言えば、履歴書の性別欄に書くのは「男」または「女」の1文字が正解です。「男性」「女性」と2文字で書いてしまう方が非常に多いのですが、これはビジネス文書のルールとして誤りです。
旧様式(選択式)は「男」または「女」を丸で囲む
2021年より前に普及していた旧JIS様式の履歴書では、「男・女」のどちらかを選んでボールペンで丸を囲む形式が一般的でした。この形式では、記入のルールは以下の通りです。
- 該当する性別(「男」または「女」)の文字をボールペンで丸く囲む
- 丸は1つだけ、はっきりと書く(2つにかかって見えないよう注意)
- 書き直す場合は修正液・修正テープの使用は避け、新しい用紙に書き直す
新様式(記述式)も「男」「女」の1文字が正解
2021年4月に厚生労働省が公表した新様式では、性別欄は「男・女」の選択式から自由記載欄(任意)に変更されました。この新様式を使っている場合でも、記入するなら「男」または「女」と1文字で書くのがビジネス文書の正しい慣例です。
| 様式タイプ | 記入方法 | 備考 |
|---|---|---|
| 旧JIS様式(選択式) | 「男」または「女」を丸で囲む | 2021年以前から流通している用紙 |
| 新様式(記述式) | 「男」または「女」と記入 | 2021年〜厚生労働省推奨フォーマット |
| 性別欄なし | 記入不要 | ダイバーシティ対応企業が増加中 |
「女性」「男性」と書いてはいけない理由
「男性」「女性」と書くのがなぜNGなのか、理由を知らずに提出している方は多いです。
ビジネス文書や公的書類では、性別は「男」「女」の1文字で表記するのが日本語の正式な慣習です。これは戸籍法・住民基本台帳法など公的書類のルールに準拠しています。「男性」「女性」は日常会話では問題ありませんが、履歴書のような公式書類では「男」「女」の1文字を使うのが社会人マナーです。
❌ NG例(よくある間違い)
「男性」「女性」と2文字で記入する → 公的書類のマナーとしてNG。採用担当者に「書類の基本を知らない人」という印象を与えかねません。
✅ 良い例(正しい書き方)
「男」または「女」の1文字だけを記入する。旧様式の選択式なら丸で囲むだけ。シンプルに、正確に書くことが正解です。
👔 採用担当者はここを見ている
- 性別欄は正直、採否判断とはほぼ無関係。確認するのは社内手続き・設備準備のための実務情報として
- 「男性」「女性」と書いてあっても落とすことはないが、書類全体の完成度・丁寧さは総合的に見ている
- 丸の書き方がどちらの文字にもかかっている・または記入漏れのほうが、むしろ注意される
「男」「女」の1文字が正解とわかっても、
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無料で履歴書を作成する →採用担当者が性別欄を確認する「本当の理由」
「なぜ企業は性別を聞くの? 差別じゃないの?」と感じる方もいるかもしれません。採用担当者の立場から正直にお伝えすると、性別情報を確認するのには明確な実務的な理由があります。
- 求人条件との確認:職種によっては男女比率や配置計画に性別が関わるケース(特定の職場環境・夜勤シフト等)がある
- 社内設備の準備:更衣室・制服サイズ・社員寮の部屋割りなど、入社前に準備が必要な場合
- 社会保険・健康診断の手続き:検診内容や書類処理で性別情報が必要なことがある
- データ管理:人事システムへの登録に必要な基本情報として扱われる
重要なのは、採用担当者は性別で採否を決めているわけではないということです。「性別を見て採用を有利・不利にする」のは法律(男女雇用機会均等法)で禁じられています。性別欄の確認はあくまで入社後の実務準備のためと理解しておきましょう。
👔 採用担当者はここを見ている
- 性別欄の記入有無で採否が変わることはほぼない(法的にも差別は禁止)
- 書いてある内容より、書き方の丁寧さ・ミスの有無のほうが書類全体の印象に影響する
- 「なぜ書かなかったのか」を面接で聞かれる可能性はあるため、書かない場合は理由を話せるようにしておく
性別を書きたくない・書かない場合の正しい対処法
「性別を書きたくない」「プライバシーを守りたい」という気持ちは、今の時代ごく自然なことです。2021年の法改正以降、性別欄への記入は任意になっており、書かなくても選考上の不利はないと厚生労働省も明確にしています。
2021年の新様式で「任意記載」になった背景
2021年4月、厚生労働省はJIS規格の改定に合わせ、履歴書の標準様式を大幅に見直しました。変更の主な理由は以下の通りです。
- 性的少数者(LGBTQ)への配慮:戸籍上の性別と性自認が異なる方にとって、二択の性別欄は大きな精神的負担になっていた
- ダイバーシティ推進:性別にかかわらず公正な採用選考を実現する社会的要請が高まった
- 国際標準への対応:欧米諸国では性別欄を廃止する動きが先行しており、日本も追随する形となった
この改定により、「性別欄あり(任意)」または「性別欄なし」のどちらかを選んだ新様式の履歴書が公表されました。今後は性別を記入しなくても社会的に問題のない時代になっています。
性別を記載したくない場合、最もシンプルな方法は最初から性別欄のない履歴書フォーマットを選ぶことです。
- 厚生労働省の公式サイト:2021年以降の新様式が無料でダウンロード可能(性別欄なしバージョンあり)
- 転職サービス公式フォーマット:リクナビNEXTやdodaなどの大手転職サービスが提供する履歴書テンプレートにも性別欄なし版が登場
- Wordで自作:性別欄を削除したフォーマットを自作しても問題なし(ただし企業指定フォーマットがある場合は従う)
- 性別欄が空欄でも、採否に影響しないケースがほとんど(法的にも性別での差別は禁止)
- ただし旧JIS様式(選択式)で丸がついていないと「記入漏れ?」と思われることがある → 新様式か性別欄なし版を使うのが無難
- 面接時に理由を聞かれた場合は「新様式を利用しました」「任意と認識し記載しませんでした」と答えれば問題なし
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- LGBTQの方が性別欄を空欄にしていても、それ自体を理由に採否を決める採用担当者はほぼいない
- 面接で性別について無理に聞いてくる担当者がいる場合は、その企業のダイバーシティ意識の低さを示している可能性がある
- LGBTQフレンドリーを公言している企業なら、備考欄や自由記述欄で事前に伝えることも選択肢のひとつ
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- 履歴書の性別欄は「男」または「女」の1文字が正解(「男性」「女性」はNG)
- 旧様式は丸で囲む・新様式は記入式。どちらも1文字の表記が社会人マナー
- 2021年の厚生労働省の新様式から性別欄は任意記載に。書かなくても採否に影響しない
- 書きたくない場合は「性別欄なし」の新様式を選ぶのが最もスムーズ
- LGBTQの方は戸籍性・性自認・空欄の3択から、自分の状況に合わせて選べる
- 採用担当者が性別欄を確認するのは実務的な理由(設備準備・保険手続き等)であり、採否の判断材料ではない
- 履歴書の性別欄に「女性」と書いてしまいました。修正してもいいですか?
-
手書きの場合は修正液・修正テープの使用は避け、新しい用紙に書き直すのがマナーです。パソコン作成の場合はすぐに修正できます。「女性」→「女」に直したうえで提出しましょう。小さなミスですが、丁寧に対応することで誠実さが伝わります。
- 性別欄を空欄のまま提出しても大丈夫ですか?
-
2021年以降の新様式であれば、性別欄は任意記載のため空欄でも問題ありません。ただし旧JIS様式(男・女の選択式)の場合は記入漏れと誤解される可能性があります。書きたくない場合は「性別欄なし」の新様式を選ぶか、新様式の空欄(任意)を使用することをお勧めします。
- トランスジェンダーです。履歴書の性別欄はどちらを書けばいいですか?
-
絶対的な正解はなく、自分の状況と意向によって選べます。①戸籍上の性別を記入する(カミングアウトを入社後にしたい場合)、②性自認の性別を記入し備考欄で補足する(選考前から伝えたい場合)、③性別欄なしの新様式を選んで空欄にする、の3つが主な選択肢です。LGBTQフレンドリーな企業かどうかを採用ページで事前に確認したうえで判断することをお勧めします。
- WORDで履歴書を作成しています。選択式の「男・女」に丸を入力する方法は?
-
Wordで「男」または「女」を丸で囲む場合、「挿入」→「テキスト」→「囲い文字」を使うと綺麗に仕上がります。あるいは「挿入」→「図形」→「楕円」で丸を描き、対象の文字に重ねて塗りつぶし「なし」にする方法も有効です。手間を省きたい場合は、新様式(記述式)の履歴書テンプレートに切り替えると「男」または「女」と入力するだけで完了します。
書かない場合に採用担当者はどう判断するか
「性別を書かなかったら採用担当者にマイナスの印象を与えるのでは?」という不安は、多くの方が持っています。採用担当者の本音をお伝えします。
👔 採用担当者はここを見ている
性別欄の対処法もわかった。
↑ でも自己PRや志望動機も書かないといけませんよね?
POINT
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無料で履歴書を作成する →状況別・こんなときはどう書く?
WordやExcelで「丸」を入力する方法
パソコンで履歴書を作成する際、旧様式の「男・女」の選択式で「丸を入力したい」と困る方は多いです。主な方法を紹介します。
| 方法 | 操作 | 向いているケース |
|---|---|---|
| ○記号を入力 | 「まる」と入力して変換 → 「○」を選択 | Word・Excel共通で手軽 |
| 囲み文字を使用 | Word:挿入 → テキスト → 囲い文字 → 「男」または「女」を選択 | きれいに文字を丸で囲みたい場合 |
| 図形を重ねる | 挿入 → 図形 → 楕円を選択して対象文字の上に配置(塗りつぶし:なし) | 既存テンプレートに丸を重ねたい場合 |
| PDF変換後は入力不可 | PDFに変換する前に丸を記入しておく | PDF提出の場合は必ず事前に対応 |
なお、新様式の記述式であれば「男」または「女」とそのまま文字を入力すれば完了なので、旧様式の丸入力で迷うくらいなら新様式の履歴書テンプレートに切り替えるのが最もスムーズです。
LGBTQの方は性別欄をどう書くか
トランスジェンダーをはじめとするLGBTQの方にとって、「男・女」の二択しかない性別欄は大きなストレスになります。正解は一つではありませんが、状況に応じた選択肢を整理します。
| 状況・考え方 | 対応方法 | ポイント |
|---|---|---|
| 選考前からアウティングを避けたい | 戸籍上の性別を記入する | 入社後に必要なタイミングで個別に相談 |
| 入社前に性自認を伝えたい | 性自認の性別を記入し、備考欄に補足を記載 | 「戸籍上は○○ですが、性自認は○○です」と明記 |
| どちらも書きたくない | 性別欄なしの新様式を使用、または空欄にする | 2021年以降は任意なので法的に問題なし |
| 企業がLGBTQフレンドリーか確認したい | 採用ページの「ダイバーシティ方針」を確認 | LGBTフレンドリー企業の認定マーク等が参考に |
大切なのは、自分が安心して働ける企業を選ぶことです。LGBTQへの理解が高い企業では、選考段階から相談窓口が設けられているケースもあります。性別欄の書き方に悩む前に、まずその企業のダイバーシティ方針を確認することをお勧めします。
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性別欄は履歴書の中でも「たった一文字」の項目ですが、正しい知識を持っておくと書類作成全体への自信につながります。ぜひ今回の内容を参考に、堂々と履歴書を完成させてください。
性別欄の正しい書き方、書かない場合の対処法、新様式の選び方。
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