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デザイナー職務経歴書テンプレート|採用担当者が通す書き方

デザイナー職務経歴書テンプレート|採用担当者が通す書き方

この記事では、デザイナーの職務経歴書テンプレートの入手先と、グラフィック・Web・UI/UXなど職種別の書き方を解説します。採用担当者が通過を判断する3つのポイントと、ポートフォリオだけでは伝わらない情報を職務経歴書でどう補うかも紹介します。

目次

デザイナーの職務経歴書とポートフォリオ、役割はどう違うのか

デザイナーの転職では「書類選考の合否の7割はポートフォリオで決まる」と言われます。この言葉を正しく解釈すると、ポートフォリオが書類選考を突破させ、職務経歴書が面接での評価を左右するという関係です。

ポートフォリオは「何を作れるか」を示す書類です。しかし採用担当者が面接で掘り下げたいのは「なぜそのデザインにしたか」「どんな課題をどう解決したか」という思考のプロセスです。そこを補うのが職務経歴書の役割です。

ポートフォリオでは伝えられない3つのこと

採用担当者はここを見ている

  • プロジェクトの背景と課題設定:「なぜそのデザインが必要だったか」「どんな問題を解決しようとしていたか」はビジュアルだけでは伝わらない
  • 自分の担当範囲とチームでの役割:単独制作か複数人チームか、ディレクションや折衝経験の有無は職務経歴書でしか確認できない
  • 制作後の成果と改善プロセス:CVR○%改善・PV○倍増といった数値成果、クライアントフィードバックへの対応はポートフォリオには載らない

多くのデザイナーの職務経歴書が書類選考で落とされる理由は「ポートフォリオはすごいのに職務経歴書が名前と職歴の羅列だけ」という状態です。ポートフォリオを補完する書類として設計することが、デザイナーの職務経歴書で最初に意識すべきことです。

採用担当者が職務経歴書を30秒で判断する3つの基準

採用担当者は書類選考で1通あたり平均30秒以内の確認時間しか取れないとされています。この30秒で確認しているのは次の3点です。

  • 職務要約に目を通して「どんなデザイナーか」を把握する:経験職種・年数・得意分野が一目でわかるかどうか
  • スキル欄で「応募ポジションに必要なツールを持っているか」を確認する:Figma・Photoshop・Illustratorなど特定ツールの記載有無
  • 職歴欄で「在籍期間と空白期間がないか」をチェックする:短期離職・長期空白はこの段階で目に入る

30秒で「会ってみたい」と思わせることができれば書類選考は通過できます。この3点をクリアする設計が、デザイナーの職務経歴書に求められる最低条件です。

職務経歴書の基本的な書き方や構成については以下の記事でも詳しく解説しています。

デザイナー職務経歴書の基本構成と各項目の書き方

デザイナーの職務経歴書はA4用紙2〜3枚が基本です。テンプレートの種類にかかわらず、以下の4つのセクションで構成するのが標準です。

セクション概要目安の分量
職務要約経験・強みを3〜5行で集約150〜200文字
職務経歴在籍した会社・プロジェクト別の担当内容・成果全体の60〜70%
スキル・使用ツール使用できるソフト・言語・スキルの一覧箇条書き10〜15項目
自己PRデザイン思考・強み・仕事観200〜300文字

職務要約(最初の3行で印象が決まる)

採用担当者が最初に目を向けるのが職務要約です。ここで「どんなデザイナーか」が伝わらないと、残りの経歴を読んでもらえない可能性があります。「職種名・経験年数・得意分野・直近の実績」を3行以内にまとめるのが職務要約の正解です。

NG例

「これまで広告制作会社にてデザイン業務に5年間従事し、様々な制作物に携わってきました。業務に誠実に取り組み、クライアントの要望に応えることを大切にしてきました。」

何のデザインを何年経験しているか、どんな成果があるかが一切わからないため、採用担当者の記憶に残らない。

良い例

「グラフィックデザイナーとして広告制作会社に5年在籍し、食品・日用品メーカー向けの販促物(チラシ・POP・パッケージ)を月20〜30案件担当。ディレクター補佐として提案書作成・クライアント折衝にも携わりました。制作したパッケージデザインの採用率は平均73%。Illustratorを中心に、InDesign・Photoshopが業務レベルで使用できます。」

職務経歴(プロジェクト単位で整理する)

在籍期間が長い場合や複数の会社を経験している場合、「会社単位」で経歴を記載するだけでは個々のプロジェクトでの担当範囲が見えにくくなります。デザイナーの職務経歴書はプロジェクト単位で整理する方が採用担当者に伝わりやすいです。

各プロジェクトに記載すべき要素は以下の通りです。

  • 期間:担当開始〜終了(または継続中)の年月
  • プロジェクト概要:クライアント業種・プロジェクトの目的・規模(チーム人数など)
  • 自分の担当役割:デザイン制作のみか、ディレクション・コーディング・提案まで含むか
  • 使用ツール:そのプロジェクトで実際に使用したツール名
  • 成果:制作件数・改善数値・クライアント評価など数値化できるものを優先

フリーランスや副業での制作実績がある場合も、同じフォーマットで案件単位に記載できます。守秘義務がある場合はクライアント名を「大手食品メーカー(社名非公開)」と表記します。

スキル・使用ツール欄(ツール名の羅列はNG)

スキル欄でよく見られる失敗は「ツール名と年数だけ」の記載です。採用担当者が確認したいのは「そのツールで何ができるか」という具体的な用途です。

NG例

Photoshop(8年)、Illustrator(8年)、Figma(2年)、InDesign(5年)

良い例

  • Photoshop:高精細レタッチ・合成・バナー制作・印刷用カラー補正(業務歴8年)
  • Illustrator:ロゴ・パッケージ・販促印刷物・DTPデータ入稿対応(業務歴8年)
  • Figma:UIデザイン・プロトタイプ・コンポーネント管理・チーム共有(業務歴2年)
  • InDesign:カタログ・会社案内・多ページ文書のDTP(業務歴5年)

自己PR(デザイン思考のプロセスを伝える)

自己PRは「課題 → 自分の判断・アクション → 結果」の構造で書くと採用担当者に伝わりやすくなります。「コツコツと取り組んできました」「クライアントの要望に応えてきました」という抽象的な表現では、他のデザイナーとの差がつきません。

良い例文(デザイン思考のプロセスを伝える)

「担当したECサイトのLP直帰率が78%と高く、ユーザビリティテストを実施してファーストビューの情報量過多が原因と特定しました。コンテンツ構成の再設計を提案し、A/Bテストで検証した結果、直帰率が64%に低下しCVRが1.4%から2.7%に改善しました。課題を数値で把握し、デザインの変更を成果で評価するサイクルを現在も続けています。」

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【職種別】デザイナーの職務経歴書例文

デザイナーの職種は多岐にわたるため、職務経歴書の書き方も職種によって異なります。職種別に、採用担当者に響く職務要約と自己PRの例文を紹介します。

グラフィックデザイナーの例文

グラフィックデザイナーの職務経歴書では、制作物の種類・対象クライアントの業種・月間制作件数を具体的に記載することで採用担当者への伝達力が高まります。パッケージ・チラシ・屋外広告など制作物の幅広さをプロジェクト単位で示すと経験値が伝わります。

職務要約の例文(グラフィックデザイナー)

グラフィックデザイナーとして5年間、広告制作会社にて食品・日用品・化粧品メーカー向けの販促物を担当してきました。チラシ・POP・パッケージ・交通広告まで月20〜30案件を管理・制作。ディレクター補佐として提案書作成・クライアント折衝にも携わり、担当パッケージの採用率は平均73%を維持しています。Illustratorを中心に、Photoshop・InDesignが業務レベルで使用できます。

採用担当者はここを見ている(グラフィックデザイナー)

  • 印刷入稿データの経験があるか(DTPスキル・入稿規格の理解)
  • クライアントと直接やり取りした経験があるか(または完全ディレクター経由か)
  • 1人で月何案件処理できるか(処理スピードとマルチタスク能力)

Webデザイナーの例文

Webデザイナーの職務経歴書では、デザインだけでなくコーディングの担当範囲とCMS・フレームワークの経験を必ず記載します。採用担当者はデザインとコーディングのどちらまで対応できるかを明確に把握したいと考えています。

職務要約の例文(Webデザイナー)

Webデザイナーとして3年間、BtoC向けECサイト・LPのデザインとHTMLコーディングを担当してきました。Figmaを用いたUI設計から実装まで一貫して対応できます。直近では月間100万PVのECサイトのリニューアルに参加し、ファーストビューの改修でCVRを1.4%から2.7%に改善しました。WordPressの構築・運用経験もあります。

採用担当者はここを見ている(Webデザイナー)

  • デザインとコーディングのどちらまで担当するか(両方か片方か)
  • 成果がCVRやPVなどの数値で示されているか
  • 対応デバイス(PC/SP/レスポンシブ)と使用CMSの記載があるか

UI/UXデザイナーの例文

UI/UXデザイナーの職務経歴書では、デザインの完成形だけでなくユーザーリサーチ・情報設計・プロトタイプ・ユーザーテストなどプロセス全体への関与を示すことが差別化につながります。

職務要約の例文(UI/UXデザイナー)

UI/UXデザイナーとして4年間、スマートフォンアプリとSaaSプロダクトのデザインを担当しています。ユーザーインタビュー・ペルソナ設計からワイヤーフレーム・UIデザイン・リリース後の改善まで、一貫したデザインプロセスを経験しています。直近でリデザインを主導したアプリでは、ユーザー離脱率を前バージョン比で18%改善しました。Figmaによるコンポーネント管理とデザインシステムの構築経験があります。

アパレルデザイナーの例文

アパレルデザイナーの職務経歴書では、担当ブランドのターゲット層・価格帯・1シーズンあたりの企画型数を記載することで即戦力としての経験値が伝わります。完売率や売上貢献度など成果の数値があると採用担当者の目に止まります。

職務要約の例文(アパレルデザイナー)

アパレルデザイナーとして6年間、20〜30代女性向けカジュアルブランドのシーズンコレクション企画・デザインを担当してきました。トレンド調査から生産指示書作成まで一連のサンプリングプロセスを習得し、1シーズンあたり30〜40型を企画しています。主力アイテムの完売率は3期連続で80%超を維持。素材調達・工場への生産指示・品番管理の経験もあります。

転職でWebクリエイター能力認定試験などのIT系資格を持っている場合は、履歴書の資格欄への正しい記載方法を確認しておきましょう。

デザイナー職務経歴書テンプレートの入手先と選び方

職務経歴書テンプレートはWordファイルをダウンロードして使う方法と、Webツールを使って作成する方法の2通りがあります。どちらが自分に合っているかを確認してから始めると、無駄なやり直しを防げます。

Wordテンプレートと作成ツール、何が違うか

WordテンプレートWeb作成ツール
入手方法転職サービス(doda・マイナビ転職など)で無料ダウンロードブラウザ上で直接作成
制作時間内容は自分で考える必要あり質問に答えながら作成できる
カスタマイズ自由にレイアウト・項目を変更できるツールの形式に依存する
向いている人じっくり書きたい人・経験が豊富な人初めて作る人・時短したい人

どちらの方法でも、最終的にはPDF形式で提出するのが基本です。Wordファイルのまま提出すると、相手のPC環境によってレイアウトが崩れることがあります。

AIを活用した職務経歴書の自動作成ツールについては以下の記事で7種類を比較しています。

テンプレートを使う際の3つの注意点

  • デザイナー専用の項目があるテンプレートを選ぶ:一般職向けのテンプレートには「使用ツール欄」「ポートフォリオURL欄」がないケースが多い。不足する項目は自分で追加するか、デザイン職特化のテンプレートを使う
  • テンプレートのフォーマットに縛られすぎない:項目の追加・削除・順序の入れ替えは自由に行ってよい。自分の経歴に最適な順序が、テンプレートの順序と一致するとは限らない
  • 提出前にPDF変換を忘れない:Wordで作成した場合は必ずPDF変換して提出する。独自フォントを使ったデザイン重視の職務経歴書は特に注意が必要

採用担当者が「会いたい」と思う職務経歴書の3条件

書類選考を通過している職務経歴書には、形式の違いを超えた共通の特徴があります。採用担当者が「話を聞いてみたい」と感じる職務経歴書が持つ3条件を紹介します。

条件①「なぜそのデザインにしたか」が書かれている

ポートフォリオは「何を作ったか」を示しますが、職務経歴書では「なぜそのデザインにしたか」という判断の根拠を示す必要があります。

NG例と良い例の比較

NG良い例
InstagramバナーをリニューアルしてPVが増加しましたエンゲージメント率低下を受けて縦型フォーマットへの切り替えを提案。A/Bテストの結果、エンゲージメント率が1.3%から2.8%に改善しました
クライアントの要望に合わせてパッケージをデザインしました競合商品の陳列状況を調査した上で「手に取られやすい色面の設計」をコンセプトに提案。テスト陳列店舗のPOS売上が前月比23%増となりました

条件②成果が数値で示されている

「改善しました」「売上に貢献しました」という記述は採用担当者の記憶に残りません。数値はどんなに小さくても記載することで、記述に信頼性が生まれます。

数値化が難しい場合の代替表現として以下が使えます。

  • 制作件数「月20〜30案件担当」
  • 速度指標「従来3日かかっていた修正対応を当日対応に短縮」
  • 採用率「提案デザインの採用率73%(社平均55%)」
  • クライアント評価「満足度調査で5段階中4.3(社平均3.7)」

条件③チームでの役割が見える

「デザインしました」という記述では、単独制作かチームの一員かが採用担当者には判断できません。チーム規模と自分の役割を明記することで、コミュニケーション能力やリーダーシップの有無が伝わります。

採用担当者はここを見ている

  • 「デザイナー3名・エンジニア2名のチームでアートディレクターとして参加」→チーム規模と役割が明確
  • 「クライアントとの要件定義から参加し、要件をビジュアルに落とし込む役割を担当」→上流工程への関与が伝わる
  • 「新入社員2名のOJTを担当し、制作フロー・ツール操作を指導」→指導経験が伝わる

職務経歴書の完成度を第三者の目でチェックしたい場合は、プロによる添削サービスの活用も選択肢のひとつです。

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まとめ

  • ポートフォリオは「何を作れるか」を示し、職務経歴書は「なぜそのデザインにしたか・どんな成果を出したか」を補完する役割がある
  • 採用担当者は職務経歴書を30秒で確認する。職務要約・スキル欄・職歴の空白が最初の判断基準になる
  • スキル欄はツール名と年数だけでなく「そのツールで何ができるか」を記載する
  • 職種別(グラフィック・Web・UI/UX・アパレル)で採用担当者が確認するポイントは異なる。各職種の優先項目を押さえた記載を心がける
  • 採用担当者が「会いたい」と思う職務経歴書の3条件は「デザインの判断根拠」「数値成果」「チームでの役割」

テンプレートを使う際は一般職向けの項目に縛られず、デザイナーとしての経験を最大限に見せる構成に自由に調整してください。

デザイナーの職務経歴書に関するよくある質問

職務経歴書とポートフォリオはどちらが重要ですか?

書類選考の通過にはポートフォリオの品質が先に影響しますが、面接での評価は職務経歴書の内容に依存します。「なぜそのデザインにしたか」「どんな成果を出したか」が職務経歴書で伝わらなければ、ポートフォリオで書類選考を通過しても面接での評価が上がりません。2つは代替関係ではなく補完関係にあります。

デザイナーの職務経歴書は何枚が適切ですか?

A4で2〜3枚が一般的です。キャリアが3年未満の場合は2枚以内に収めるのが理想です。ポートフォリオが別途ある場合は、職務経歴書に制作物の画像を掲載する必要はありません。その分テキスト情報の密度を上げ、担当プロジェクトの具体性を高める方向に注力してください。

フリーランスや副業の制作実績は職務経歴書に書けますか?

記載できます。「フリーランスデザイナーとして独立(2023年4月〜現在)」のように在籍形態を明記し、案件単位でクライアント業種・制作物・使用ツール・成果を記載します。守秘義務がある場合はクライアント名を「大手食品メーカー(社名非公開)」のように表記するか、業種と規模だけ記載する方法があります。

デザイン未経験からデザイナーへ転職する場合、何を書けばいいですか?

業務経験がない場合でも、独学・スクールで制作した作品、副業・ボランティアでのデザイン実績、関連するスキル(印刷知識・マーケティング経験・コーディングスキルなど)を記載できます。前職での強み(例:営業経験→クライアントの要望ヒアリング力)がデザイン職でどう活かせるかを具体的に説明することが採用担当者への説得力を高めます。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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