この記事では、学生が使う履歴書テンプレートの選び方を就職活動・アルバイト・インターンシップの用途別に解説します。無料でダウンロードできる形式の違いと、採用担当者が実際に確認するポイントも紹介します。
学生が履歴書テンプレートを選ぶ前に確認すること
「とりあえず検索して出てきたテンプレートをダウンロードすればいい」と考えていると、選考で不利になる可能性があります。学生の場合、就活・バイト・インターンで使うべきテンプレートの種類はそれぞれ異なります。まず用途を明確にしてから選ぶことが先決です。
就活・バイト・インターンで選ぶべき種類は異なる
学生が使う履歴書は「どんな目的で提出するか」によって、最適なテンプレートが変わります。下の表で自分の状況を確認してください。
| 用途 | おすすめのテンプレート種類 | 特に重視する欄 |
|---|---|---|
| 就職活動(新卒) | JIS規格(厚生労働省推奨)または 「自己PR・志望動機欄が広い」タイプ | 自己PR・志望動機・学歴・得意科目 |
| アルバイト応募 | シンプルタイプ (学歴・職歴欄が少ない) | 志望動機・本人希望欄 |
| インターンシップ | JIS規格または新卒就活用と同タイプ | 自己PR・志望理由・学歴 |
採用担当者はここを見ている
- テンプレートの「種類が合っているか」よりも、記載内容の具体性を最初に確認する
- アルバイト採用でも、自己PR欄が空白・「特にありません」は選考で大きくマイナスになる
- 学校から指定書式がある場合は、それ以外のテンプレートを使ってはいけない
「学生用」と書かれた履歴書と一般の履歴書の違い
「学生用」「新卒用」と書かれたテンプレートと、一般の履歴書テンプレートは、基本的なフォーマットに大きな差はありません。主な違いは以下の2点です。
- 職歴欄が少ない(または省略されている): 社会人経験がない学生向けに、職歴欄を縮小してその分を自己PR・志望動機・課外活動欄に充てた設計になっている
- 「得意科目」「クラブ・課外活動」欄が設けられている: 学業や部活動の実績を書ける欄を確保しており、社会人経験の代わりにアピールしやすい構成になっている
新卒就活においては、厚生労働省が推奨するJIS規格の履歴書(A4サイズ)が最もスタンダードです。「学生用」と明示されていなくても、JIS規格の標準様式を選べば問題ありません。2021年4月以降に改定されたJIS規格では性別欄の記入が任意になるなど、現代の採用基準に合わせて更新されているため、必ず最新版を入手してください。
用途別・学生向け履歴書テンプレートの選び方
就職活動(新卒就活)向けテンプレートの選び方
新卒就活で使う履歴書テンプレートは、自己PR欄と志望動機欄のスペースが十分に確保されているものを選ぶことが最優先です。採用担当者が新卒採用で最も重視するのは「学生の経験・価値観・意欲」であり、その情報はこの2欄から得られます。
厚生労働省推奨のJIS規格が最も無難な選択です。大学の就職課で配布されているものや、ハローワークが提供するテンプレートはいずれもJIS規格に準拠しています。市販の履歴書を購入する場合も、表紙に「JIS規格」「厚生労働省推奨」と記載があるものを選んでください。
採用担当者が就活用履歴書で確認するポイント
- 自己PR欄:学生時代に力を入れたこと(いわゆる「ガクチカ」)が具体的なエピソードで書かれているか
- 志望動機欄:「御社に興味があった」で終わっていないか。なぜその企業・職種なのかを言語化できているか
- 学歴欄:学部・学科まで正式名称で書かれているか。大学名だけで省略していないか
就活でES(エントリーシート)と履歴書を同時に提出する場合は、志望動機の内容が矛盾しないよう注意が必要です。詳しい書き分け方はESと履歴書を両方提出するときの書き分け方で確認してください。

アルバイト応募向けテンプレートの選び方
アルバイト応募では、学歴・職歴欄が少なく本人希望欄が広めのシンプルタイプが使いやすいです。店舗・企業によっては独自の応募書類を用意していることもあるため、募集要項を確認してから準備するほうが確実です。
アルバイト採用で採用担当者が最初に確認するのは「いつから働けるか」「希望のシフト」です。本人希望欄にはっきりと書くことが、選考のスタートラインになります。自己PR欄が設けられている場合も、空欄にせず「週5日勤務が可能です」「接客が得意で笑顔で対応できます」など1〜2文でも書いておくことで、ほかの応募者と差がつきます。
インターンシップ向けテンプレートの選び方
インターンシップの応募には、就活用と同じJIS規格または「自己PR・志望動機欄が広いタイプ」が適しています。インターンシップは就職活動の入口にもなるため、採用担当者は就活本番と同程度の視点で書類を確認しています。
1dayインターンや短期インターンの場合、エントリーフォームのみで受付するケースも増えています。履歴書提出を求められた場合は、新卒就活用と同じテンプレートを選んでください。なお、テンプレートの種類についてさらに詳しく知りたい場合は履歴書テンプレート無料おすすめ(採用担当者が教える選び方)も参照してください。

テンプレートを入手した後の書き方【採用担当者が見るポイント】
テンプレートを選んだ後に多くの学生がつまずくのが「何をどう書けばいいか」です。ここでは採用担当者が実際に確認しているポイントを、具体的なNG例・良い例とともに解説します。
学歴欄の正しい書き方と採用担当者が確認しているポイント
学生が最初につまずくのが学歴欄です。書き方のルールは以下の通りです。
- 学校名は正式名称で書く: 「〇〇大学」だけでなく「〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科」まで書くのが基本
- 「入学」「卒業」の区別: 高校・大学ともに「入学」と「卒業(または卒業見込み)」の2行で記載する
- 在学中は明記する: 「〇〇年3月 卒業見込み」または「現在に至る(在学中)」を使う
- 年号は統一する: 西暦・和暦を混在させない。一般的には西暦が無難
良い例文
2022年4月 〇〇大学 経済学部 経営学科 入学
2026年3月 〇〇大学 経済学部 経営学科 卒業見込み
NG例
2022年4月 〇〇大学 経済学部 入学
現在まで在学中
学科を省略するのはNG。「現在まで在学中」という記載も不明確で採用担当者が確認しづらい表現です。
大学名・学部名の正式な書き方に迷う場合は、履歴書の大学の書き方(採用担当者が見るポイントを詳解)も参照してください。
自己PR・志望動機は「学生らしさ」だけでは通過できない
学生が陥りやすいのは、「部活を頑張りました」「アルバイトで接客をしていました」という事実の羅列で止まってしまうことです。採用担当者は事実よりも「その経験で何を学び、入社後にどう活かせるか」を見ています。
良い例文(自己PR)
「大学3年間、飲食店のアルバイトでホール業務を担当しました。繁忙期にオーダーミスが続いた時期があり、ミスの原因を同僚と話し合い確認手順を改定した結果、3か月でミス件数ゼロを達成しました。課題を数字で把握し改善策を実行する力は、貴社の業務でも発揮できると考えています。」
NG例(よくある失敗)
「飲食店でアルバイトをしていました。接客を通じてコミュニケーション力が身につきました。貴社でも頑張りたいと思います。」
「コミュニケーション力が身についた」は多くの応募者が書く定型文。具体的な数字・エピソードがなければ採用担当者の記憶に残りません。
学生が陥りやすいNG記入パターン3選
採用担当者が実際に確認してきた中で多く目にするNG例を3つまとめます。いずれも「テンプレートが悪い」ではなく「書き方の問題」であることを覚えておいてください。
- ①自己PR欄を「特にありません」で提出する: 就職活動中はもちろん、アルバイト応募でも即マイナス評価になります。「欄がある=書くべき」という前提で、1〜3文でも具体的な内容を埋めてください
- ②志望動機を企業ウェブサイトのコピペで書く: 採用担当者は自社サイトを熟知しています。「貴社の〇〇という理念に共感し」から始まる文章は多くの場合コピペと判断されます。どこが自分の経験・価値観と重なるのかを一言添えることが必須です
- ③証明写真が不鮮明・加工過多: スマホアプリで撮影した写真も使えますが、背景は白・服装はスーツ(就活)またはオフィスカジュアル(インターン・バイト)が基本です。顔が暗い・ピンボケは書類を読む前にマイナス印象を与えます
テンプレートの形式(Word・PDF・Excel)の使い分け
履歴書テンプレートは複数の形式で提供されています。どれを選ぶかは「手書きか」「PC作成か」「メール提出か」によって変わります。
| 形式 | 向いているシーン | 注意点 |
|---|---|---|
| Word(.docx) | PC作成・編集が必要な場合のデフォルト選択 | MacとWindowsでフォントが変わることがある。提出前にPDF変換を推奨 |
| 手書き用の印刷、またはメール提出 | 直接編集には有料ソフトが必要なことも。印刷してから手書きで使う場合に最適 | |
| Excel(.xlsx) | 表計算機能を活用したい場合 | 企業によっては「WordまたはPDFのみ可」のこともある。応募前に確認を |
PC作成の場合は最終的にPDFで提出するのが最もトラブルが少ない方法です。フォントや改行が崩れるリスクがなく、採用担当者側でも内容が変更されないため安心して確認できます。
Web上で履歴書を作成・提出できるサービスも増えています。ツールの特徴や選び方は履歴書作成ツールおすすめ7選(採用担当者が本音で選ぶ基準)でまとめています。

まとめ
- 学生の履歴書テンプレートは就活・アルバイト・インターンで選ぶ種類が異なる。まず用途を確認してから選ぶ
- 就活・インターン用はJIS規格(厚生労働省推奨)または自己PR・志望動機欄が広いタイプが適している
- バイト用はシンプルタイプでよいが、本人希望欄と自己PR欄は必ず埋めること
- 採用担当者が重視するのはテンプレートの種類よりも記載内容の具体性。数字・エピソード・入社後への活用の3点セットでアピールする
- PC作成の場合はWordで作成してPDF変換して提出するのがトラブルが少ない
テンプレートは書類作成のスタート地点に過ぎません。採用担当者の目に止まる書類にするには、選んだテンプレートに何を書き込むかが本質です。
学生の履歴書テンプレートに関するよくある質問
- 学生がバイト応募で使う履歴書は市販のものでいいですか?
-
市販の履歴書でも問題ありません。学生向けのシンプルタイプ(学歴・職歴欄が少なく本人希望欄が広いもの)を選ぶと書きやすいです。企業によっては独自のフォーマットを指定することもあるため、募集要項を事前に確認してください。
- 学生の場合、職歴欄にアルバイト経験は書けますか?
-
書くことができます。就活用の履歴書では「アルバイト」と記載したうえで職種・勤務期間を書けばOKです。ただし新卒就活では採用担当者が職歴よりも自己PR・志望動機を重視する傾向があります。アルバイト経験は自己PR欄で具体的なエピソードとともにアピールするほうが効果的な場合もあります。
- 大学1年生でも履歴書テンプレートは使えますか?
-
問題なく使えます。大学1年生のアルバイト応募では、学歴欄に「〇〇大学 〇〇学部 在学中」と記載し、職歴は「なし」と書けばOKです。テンプレートはシンプルタイプかアルバイト向けを選ぶと書きやすいです。自己PR欄には高校時代の部活・勉強・ボランティア経験など、書ける範囲で具体的に記載してください。
- 履歴書のテンプレートはWordとPDFどちらがいいですか?
-
PC作成する場合はWordで編集してPDFに変換して提出する方法が最もトラブルが少ないです。手書きの場合はPDF形式のテンプレートを印刷して記入します。メール提出ではPDFが推奨されることが多く、フォント崩れや文字化けが起きにくいという利点があります。Excel形式は企業によって受け付けていないケースがあるため、応募前に確認してください。


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