この記事では、Google Docs(Googleドキュメント)を使った職務経歴書テンプレートの入手方法と正しい使い方を解説します。書式設定の手順、採用担当者が見る書き方のポイント、PDF提出の作法まで採用担当者の目線でまとめています。
Googleドキュメントで職務経歴書を作ることは採用担当者の目には問題ない
「Google Docsで作った職務経歴書は大丈夫か」という疑問を持つ方がいますが、採用担当者はWordかGoogleドキュメントかではなく、書いてある内容で書類を判断しています。PDF形式で提出すれば、何のアプリを使って作成したかは書類上まったくわかりません。
採用担当者はここを見ている
- 職務経歴が一貫しているか(転職理由と職歴の矛盾がないか)
- 業務内容に具体性があるか(数字・規模・役割が書かれているか)
- フォーマットが読みやすく整っているか
Google DocsとWordの違いを比較する
Google Docsを選ぶ最大のメリットは、Googleアカウントがあれば無料で使える点とクラウド上でどこからでも編集できる点です。WordとGoogle Docsの主な違いを整理しておきます。
| 比較項目 | Google Docs | Microsoft Word |
|---|---|---|
| 費用 | Googleアカウントがあれば無料 | Microsoft 365(月額または年額) |
| 保存場所 | クラウド自動保存 | ローカルまたはOneDrive |
| 複数デバイス | スマホ・PCどこでも編集可 | ライセンス端末のみ |
| テンプレート | 外部から読み込み可(後述) | 豊富に流通している |
| 提出形式 | PDF変換して送付 | PDFまたはWord形式で送付 |
| 採用担当者の印象 | PDF提出ならWordと同等 | 一般的で問題なし |
書類を受け取る側として長年確認してきましたが、Google Docsで作成した職務経歴書を受け取って困ったことはほとんどありません。ただしGoogleドキュメントのURLをそのまま送ってくるケースだけは受け取り側が困ります。この点については提出方法の章で詳しく説明します。
なお、職務経歴書の作成ツール全般を比較したい場合は、職務経歴書の自動作成ツールのおすすめ比較記事も参考にしてください。

Google Docs 職務経歴書テンプレートの入手方法と選び方
Googleドキュメントの「テンプレートギャラリー」にも履歴書テンプレートは存在しますが、日本の採用担当者が見慣れた職務経歴書フォーマットとはレイアウトが大きく異なる欧米式のデザインが多いです。テンプレートを選ぶ際は、以下の方法をおすすめします。
Google公式テンプレートより「WordテンプレートをGoogle Docsで開く」方法がおすすめ
大手転職サービスが無料で配布しているWordテンプレートをGoogleドライブに読み込んで開く方法が、採用担当者になじみのある書式に最も近い仕上がりになります。手順は以下の通りです。
- 大手転職サイトから職務経歴書テンプレート(Word・.docx形式)をダウンロードする
- Googleドライブを開き、ダウンロードしたファイルをドラッグ&ドロップでアップロードする
- アップロードしたファイルを右クリック→「アプリで開く」→「Googleドキュメント」を選択する
- Google Docs上で内容を編集する(書式はWordのまま維持されます)
- 提出前にPDF形式でダウンロードする
おすすめテンプレート入手先の比較
テンプレートの配布元によって書式の特徴が異なります。転職の目的や業界に合わせて使い分けてください。
| 配布元 | 形式 | 特徴 |
|---|---|---|
| リクルートエージェント | Word(.docx) | 転職・職種別フォーマットが充実している |
| doda | Word(.docx) | 編年体・キャリア式から選べる |
| マイナビ転職 | Word(.docx) | シンプルで汎用性が高い |
| ハローワーク | Word/PDF | ハローワーク提出書類の指定書式が必要な場合に使用 |
どこでテンプレートを入手すべきか迷う場合は、職務経歴書テンプレートの入手先をまとめた記事も参考にしてください。

職務経歴書をGoogle Docsで作る手順(書式設定から完成まで)
書式・ページ設定の手順
Google Docsで職務経歴書を新規作成する場合は、最初にページ設定を整えることが重要です。設定が崩れたままだとPDF変換後にレイアウトが乱れる原因になります。
- 用紙サイズ:「ファイル」→「ページ設定」→用紙サイズを「A4」に設定する
- 余白:上下左右それぞれ20〜25mm(狭すぎると印刷時に端が切れる)
- フォント:「Noto Sans JP」または「BIZ UDゴシック」を選ぶ(PDF変換後に文字化けしにくい)
- 文字サイズ:本文10〜10.5pt・見出し項目12pt程度を目安に統一する
職務経歴書の基本構成と各項目の目安
職務経歴書の構成は書く内容によって変わりますが、採用担当者が求める基本的な項目は共通しています。テンプレートに入力を始める前に、各項目の目安文字数と書くべき内容を把握しておくと効率的です。
| 項目 | 目安文字数 | 書くべき内容 |
|---|---|---|
| タイトル・作成日・氏名 | — | 「職務経歴書」と中央に大きく記載。作成日と氏名は右に配置 |
| 職務要約 | 200〜400字 | 経歴を3〜5行で要約。誰が・どんな業界で・何年間・何をしたかを簡潔に |
| 職務経歴 | 各社500〜800字 | 会社概要・在籍期間・役職・業務内容・実績を時系列で記載 |
| 活かせる経験・スキル | 100〜200字 | PCスキル・資格・語学力など箇条書きで整理 |
| 自己PR | 300〜400字 | 強みを具体的な実績とともに記載 |
採用担当者が見る職務経歴書の書き方ポイント
テンプレートの書式を整えることは最初のステップにすぎません。採用担当者が実際に書類を読み始めてから判断しているのは、「どの会社で・どんな規模で・何の成果を出したか」という情報の具体性です。テンプレートに入力する際は、この観点で内容を考えてください。
採用担当者はここを見ている
- 職務要約の冒頭3行で「面接したいか」を判断していることが多い
- 職務経歴に数字・会社規模・チーム人数など背景情報があるかを確認する
- テンプレートの文言をそのまま流用したと思われる書類は最初のページで読むのを止める
職務要約(最初の3〜5行で選考の流れが決まる)
職務要約は、採用担当者が職務経歴書を開いて最初に目を向ける場所です。ここで「詳しく読みたい」と思わせられるかどうかが、書類選考の通過率を左右します。
良い例(採用担当者が続きを読みたくなる職務要約)
IT系企業での8年間のキャリアを通じて、法人向け営業とプロジェクト管理を担当しました。新規開拓では年間20件以上の契約獲得に携わり、担当エリアの売上を2年で1.8倍に拡大。現在は10名規模のチームリーダーとして案件管理と後輩育成を担っています。
NG例(採用担当者の手が止まる職務要約)
様々な業務を経験してきました。スキルを活かして御社でも活躍したいと思っています。
→ 「様々な」は具体性がゼロ。採用担当者には何も伝わらない。テンプレートの書き方例をそのままコピーしたような文章では、面接の機会を得られません。
職務経歴(数字と具体性が通過の分かれ目)
職務経歴欄では「何をやっていたか」の羅列で終わっている書類が多く見受けられます。採用担当者が確認しているのは、どんな規模の組織で・どんな役割を持ち・何の成果を出したかという3点です。
良い例(採用担当者に響く職務経歴の書き方)
◯◯株式会社(従業員350名・売上120億円規模) 2020年4月〜現在
営業部マネージャーとして10名のチームを統括。既存顧客の深耕営業により解約率を前年比40%改善。新規3社の年間契約を獲得し、担当エリアの売上を2年で1.8倍に拡大。
NG例(採用担当者の判断材料にならない職務経歴)
◯◯株式会社
営業業務を担当しました。お客様に向き合う仕事を頑張りました。
→ 会社の規模・担当範囲・成果がすべて不明。Google Docsのテンプレートに沿って入力する際も、この3点を意識して書き直すことが必要です。
活かせる経験・スキル欄(正直に、かつ具体的に)
スキル欄はGoogle Docsを使っていることも正直に記載してかまいません。採用担当者はツールの種類よりも、どの程度使えるかの詳細を確認しています。
| スキル区分 | 記載例 |
|---|---|
| PCスキル | Word・Excel(中級)・Google Workspace(日常業務で使用)・Figma(基礎) |
| 語学 | TOEIC 730点(2024年受験)・日常英会話レベル |
| 資格 | 日商簿記2級(2022年取得)・宅地建物取引士(2023年取得) |
| 業界知識 | 製造業・医療機器分野への法人営業経験5年 |
職務経歴書の書き方全般については、ハローワーク公式様式に対応した書き方解説も参考にしてください。

Google Docsで作った職務経歴書の正しい提出方法
書類が完成した後の提出方法を間違えると、内容がどれほど充実していても採用担当者の手元に届かないことがあります。PDF変換して添付ファイルで送ることが基本です。
PDFで書き出す手順(3ステップ)
- Google Docsで職務経歴書を開いた状態で「ファイル」をクリックする
- 「ダウンロード」→「PDF ドキュメント(.pdf)」を選択してダウンロードする
- ダウンロードされたPDFファイルを開き、全ページのレイアウト・文字・表が正しく表示されているか目視で確認する
PDF確認で特に見るべきポイント
- 表を使っている場合は列幅がずれていないか確認する
- フォントが文字化けしていないか確認する
- ページが意図しない位置で改ページしていないか確認する
URL共有での送付を避けるべき理由
Google Docsの共有リンクをそのまま送付するケースがありますが、採用担当者側にとってこれは困る送り方です。
採用担当者が困るURL共有の問題点
- 社内ネットワークのセキュリティポリシーによりGoogleドキュメントのURLがブロックされる企業がある
- 採用管理システム(ATS)にURLを添付できない場合が多い
- 閲覧権限の設定ミスにより、第三者が書類内の個人情報を閲覧できる状態になるリスクがある
レイアウト崩れを防ぐ3つの設定
Google DocsからPDFに変換した際にレイアウトが崩れる主な原因は、フォント・表の設定・ページ設定の3点です。提出前に確認してください。
- フォントをGoogle標準フォントに統一する:「Noto Sans JP」や「BIZ UDゴシック」はPDF変換後も安定している。特殊フォントはPDF変換後に別のフォントに置き換わることがある
- 表の幅を固定にする:表を使用している場合は列幅を「固定」に設定する。「自動調整」のままだとPDF変換時に列幅が変わることがある
- 変換後に全ページを確認する:作成中は問題なく見えても、PDF変換後にずれが生じる場合がある。必ずPDFビューアで全ページを確認してから送付する
まとめ
- Google Docs(Googleドキュメント)は無料で職務経歴書が作成でき、採用担当者の目にはWordと同等に映る
- テンプレートは大手転職サービスのWordテンプレートをGoogleドライブに読み込む方法が、採用担当者になじみのあるフォーマットに近い
- 採用担当者が見るのはツールの種類ではなく、職務経歴の具体性(数字・規模・実績)と内容の密度
- 提出はPDF形式で。URL共有は採用管理システムへの添付不可やセキュリティ問題が起きるため避ける
- PDF変換後は必ず全ページを確認し、フォント・表のレイアウト崩れがないかチェックする
書類選考の通過率は、テンプレートの形式を整えることと並行して採用担当者に伝わる書き方で内容を埋めることで上がります。Google Docsのテンプレートはあくまで器であり、その器に何を入れるかが結果を決めます。
Google Docs 職務経歴書テンプレートに関するよくある質問
- GoogleドキュメントのURLで職務経歴書を送っても問題ありませんか?
-
URL共有での送付は避けてください。採用管理システム(ATS)への添付ができないケースや、社内ネットワークのセキュリティポリシーによりURLがブロックされる企業があります。また閲覧権限の設定ミスによる個人情報漏洩のリスクもあります。必ずPDF形式に変換してから添付ファイルで提出してください。
- Google Docsで作った職務経歴書は採用担当者の印象が悪くなりますか?
-
PDF提出であれば、何のツールで作ったかによる印象の差はほぼありません。採用担当者が見るのはツールの種類ではなく、職務経歴の具体性・内容の密度・フォーマットの読みやすさです。書式が整っていて内容が充実していれば、Googleドキュメントで作成した書類が不利になることはありません。
- スマホだけでGoogle Docs 職務経歴書テンプレートを使えますか?
-
スマホのGoogleドキュメントアプリでも作成・編集は可能です。ただし細かい書式設定や表の調整はPCの方が確実で、スマホ上では表示と実際の印刷結果が異なることがあります。スマホで編集した後はPCかブラウザ版でPDF変換してレイアウトを確認することをおすすめします。
- Google Docsの無料テンプレートはどこにありますか?
-
Googleドキュメントの「テンプレートギャラリー」に履歴書テンプレートがありますが、日本の転職市場向けの職務経歴書フォーマットとは異なる欧米式のデザインが多い傾向があります。リクルートエージェント・doda・マイナビ転職などの大手転職サービスが無料配布しているWord形式のテンプレートをGoogleドライブに読み込む方法がおすすめです。


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