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経営企画の職務経歴書|採用担当者が見る5つのポイントと例文

経営企画の職務経歴書|採用担当者が見る5つのポイントと例文

この記事では、経営企画の職務経歴書の書き方を採用担当者の視点から解説します。得意領域の示し方・数値実績が出しにくい業務の言語化・状況別の例文まで、書類選考を通過するための具体的なポイントを紹介します。

目次

経営企画の職務経歴書が難しい理由と採用担当者の本音

経営企画の職務経歴書が難しい最大の理由は、業務範囲の広さにあります。中期経営計画の策定・予実管理・新規事業企画・M&A・業務効率化など、同じ「経営企画」でも会社によって担う役割が大きく異なります。

その結果、「自分が何の専門家か」を言語化できないまま業務の羅列で終わってしまう職務経歴書が多く見られます。採用担当者は書類を30秒程度で判断するため、最初の職務要約を読んで「この人が何屋さんか」が伝わらなければ、その先は読まれません。

採用担当者はここを見ている

  • 「この人が何の経営企画か」——得意領域のラベルが最初に見えるか
  • 「どんな環境・規模で動いてきたか」——会社規模・業種・事業フェーズが読み取れるか
  • 「自分の関与で何が変わったか」——業務の羅列ではなく、変化の事実があるか

経営企画は成果が「会社全体の数字」に溶け込みやすい職種です。だからこそ、自分の関与度と貢献内容を意図的に切り出す書き方が必要になります。

採用担当者が30秒でチェックする3つのポイント

得意領域を「ラベル」で明示する

経営企画は業務領域が幅広いため、採用担当者は「この人の強みはどこか」を職務要約の段階で判断しようとします。

「中期経営計画・予実管理・コスト構造改善」「M&A・新規事業開発・PMI」のように、得意領域を3〜5個のキーワードで職務要約の末尾に並べるだけで、読み解きやすさが大幅に上がります。採用担当者はそのラベルを見て、自社の求める要件と照合するからです。

数値が出しにくい業務は「変化の前後」で語る

「経営企画は成果が数値化しにくい」という声をよく聞きます。しかし採用担当者が求めているのは売上の数字だけではありません。

取り組みの前後でどう状況が変化したかを書くことで、十分に実績として機能します。

  • コスト構造の見直しにより固定費を年間○○万円削減
  • 予実管理の仕組みを整備し、月次レポートの作成時間を3日から1日に短縮
  • KPIダッシュボードを新規構築し、事業部への月次フィードバックサイクルを確立

このように「削減・短縮・構築・確立」という動詞と数字の組み合わせで書くことで、抽象的な業務が具体的な実績に変わります。

会社規模・事業フェーズを1行で添える

採用担当者が確認したいのは「どのくらいの規模の会社で、どんなフェーズの問題に関与してきたか」です。同じ「経営企画担当」でも、売上1,000億円のメーカーとシード期のスタートアップでは求められるスキルが全く異なります。

在籍企業を記載する際に「売上○○億円規模・○○業界・○○フェーズ」を1行添えるだけで、採用担当者の理解速度が上がり、書類の通過率も変わってきます。

経営企画の職務経歴書 各項目の書き方

職務要約の書き方(200字以内でポジションを宣言する)

職務要約は採用担当者が最初に読む部分です。ここで「この人はどんな経営企画か」が伝わらないと、以降のページを読まれることなく次の候補者に移られます。

200字以内で「在籍企業の概要・自分のポジション・得意領域」を完結させることを意識してください。末尾に【得意領域】としてキーワードを並べる形式が採用担当者に読まれやすいフォーマットです。

良い例文

○○業界の売上500億円規模の事業会社にて、経営企画部門の中核メンバーとして約7年間従事。中期経営計画の策定と進捗管理、月次予実管理の仕組み構築を担当。直近では新規事業の事業計画立案にも参画し、マーケット分析から収益シミュレーションまでを一貫して担当。【得意領域】中期経営計画策定・予実管理・KPI設計・経営レポーティング

NG例

経営企画部門にて各種業務に従事してきました。財務分析や経営戦略に関する業務を幅広く担当し、会社の意思決定に関わる業務を行っていました。「各種業務」「幅広く」では採用担当者が読んでもその人の専門性が全くわからない点がNG。

職務経歴欄の書き方(期間・規模・担当領域を構造化)

職務経歴欄は「期間・在籍企業の概要・役職・主な業務内容」を構造化して記載します。経営企画は担当プロジェクトが多岐にわたるため、業務カテゴリ別に分類して記載すると採用担当者が読みやすくなります。

項目記載内容の例
期間○○年○月〜○○年○月(○年○ヶ月)
在籍企業株式会社○○(売上○○億円・従業員○○名・○○業界)
役職・等級経営企画部 主任(チームメンバー○名)
主な担当業務■ 経営計画関連 ■ 財務・予実管理関連 ■ 新規事業関連

業務内容は「■ 業務カテゴリ → 具体的なアクション → 実績・成果」の順で記載することで、採用担当者が担当領域と貢献内容を一目で把握できます。

業務内容と成果(担当プロジェクト×定量実績)

業務内容の記載で最も差がつくのが「実績の書き方」です。業務の羅列で終わらせず、各業務に対して「何がどう変わったか」を1行添えるだけで評価が変わります。

業務内容・実績の記載例

■ 経営計画関連

  • 3か年中期経営計画の策定(役員折衝・事業部ヒアリング・数値モデリング担当)→ 経営会議で承認取得
  • 事業部別の月次KPIダッシュボードを新規構築 → 課題の早期発見サイクルを確立し、四半期の業績乖離率を前年比○%改善

■ 財務・予実管理関連

  • 月次予実管理の標準化・効率化を推進。自動集計ツールの導入でレポート作成時間を月80時間削減
  • 固定費の構造分析を実施し、削減施策を立案・実行管理 → 年間○○百万円のコスト削減に貢献

スキル・資格欄

経営企画で評価されるスキルは、以下の4カテゴリに整理して記載すると採用担当者が確認しやすくなります。

スキルカテゴリ具体的な記載例
財務・会計財務分析・管理会計・財務モデリング(Excel)、日商簿記2級
データ分析Tableau・PowerBIによるダッシュボード構築、Pythonによるデータ集計
プロジェクト管理クロスファンクショナルなプロジェクト推進経験(○名規模)、PMP取得
プレゼン・資料作成役員向けプレゼン資料の設計・作成、経営会議での説明経験

採用担当者はここを見ている

  • 簿記・FP・MBA等の資格は「経営企画への本気度」を示す材料として有効ですが、資格の羅列だけでは評価されません
  • 「財務モデリングを実務で担当した」「経営会議でプレゼンした」など、実務との接続を必ず記述してください

自己PRの書き方(スタンスとマインドを伝える)

経営企画の自己PRでは「何ができるか(スキル)」だけでなく、「どんなスタンスで仕事をするか」を伝えることが評価されます。採用担当者が経営企画に求めているのは、数字を扱える人材だけでなく、「経営課題を自分ごととして捉えて動ける人材」だからです。

良い例文(自己PR)

財務分析と現場ヒアリングを組み合わせ、経営課題を構造化して解決策を提案することを強みとしています。事業部が「感覚的に認識しているが言語化できていない課題」を数値とロジックで整理し、役員が意思決定しやすい形にアウトプットしてきました。前職では中期計画の策定においてこのアプローチを適用し、3事業部にわたる課題の優先度整理を主導した実績があります。次のフェーズでは○○業界での経営課題に向き合い、同様のアプローチで貢献したいと考えています。

NG例(自己PR)

コミュニケーション能力が高く、チームワークを大切にする人間です。経営企画の業務を通じてさまざまな経験を積んできました。「コミュニケーション能力が高い」は誰でも書ける表現。経営企画での具体的なアクションと成果に接続できていないのがNG。

職務経歴書の作成に時間がかかっている場合、職務経歴書の自動作成ツールを活用することで、フォーマットの整理に費やす時間を大幅に短縮できます。

採用担当者が「落とす」経営企画の職務経歴書 3つのNG

NG①:業務の羅列で終わり、成果が見えない

最も多いNGが「○○業務を担当しました」「○○に参加しました」で終わる書き方です。採用担当者は「何をやったか」だけでなく「それによって何がどう変わったか」を確認したいと考えています。

どんな小さな変化でも構いません。「仕組みを整備した」「効率化した」「可視化した」という事実があれば、その前後を具体的に書くことで実績として機能します。

NG → OK の書き換え例

【NG】月次予実管理の業務を担当していました。
【OK】月次予実管理の標準フォーマットを統一。事業部ごとにバラバラだった報告体制を一元化し、経営会議への提出資料を1日前倒しで完成させる体制を確立しました。

NG②:「戦略立案に携わりました」で止まっている

「経営戦略の立案に携わりました」「中期経営計画の策定に参画しました」という記載は、採用担当者にとって情報が少なすぎます。「参画した」のが主担当なのかサポートなのか、どんな規模の計画だったのか、自分は何を担ったのかが全く伝わらないからです。

NG → OK の書き換え例

【NG】中期経営計画の策定に参画しました。
【OK】売上500億円規模の製造業における3か年中期経営計画の策定にて、マーケット分析と財務シミュレーションを単独で担当。役員会向け説明資料の作成と質疑対応も主導し、承認を取得しました。

NG③:どこで何をしたのか背景が不明

「前職でM&Aを担当した」という記述も、会社の規模感や業種、どのフェーズに関与したかが不明では採用担当者は評価できません。採用担当者は「この人の経験は自社の課題に活かせるか」という観点で読んでいます。

「どこで・どんな規模で・何のフェーズに・どう関与したか」の4点セットで背景を添えることで、経験の重みが採用担当者に伝わります。

NG → OK の書き換え例

【NG】M&A業務に携わっていました。
【OK】ITサービス企業(売上200億円)にて、国内中小SaaS企業を対象としたM&Aのデューデリジェンス・子会社化後PMIを担当。3件の案件で買収後の業務フロー統合と管理会計統一を主導しました。

経営企画の職務経歴書 例文集(状況別)

例文1:中期経営計画・予実管理が中心の場合

職務要約 例文

消費財メーカー(売上1,500億円・従業員2,000名)の経営企画部にて、中期経営計画の策定と月次予実管理を中核業務として7年間担当。事業部ごとの数値管理体制を標準化し、月次レポートの作成時間を50%短縮。経営陣への定例報告の資料設計・プレゼン運営を主担当として実施。【得意領域】中期経営計画策定・予実管理・KPI設計・経営レポーティング

業務内容・実績 例文

■ 経営計画

  • 3か年中期経営計画の策定(マーケット分析・財務モデリング・役員合意形成を担当)
  • 月次・四半期の業績レビュー会議の運営(資料作成・議事録・フォロー管理)

■ 予実管理

  • 事業部別の月次予実管理フォーマットを統一。従来バラバラだった各部門の数値報告を一元化
  • Excelマクロを活用した自動集計ツールを開発。レポート作成工数を月80時間削減

例文2:M&A・新規事業に関与してきた場合

職務要約 例文

ITサービス企業(売上200億円・上場準備フェーズ)の経営企画室にて、M&A候補先のスクリーニングから事業計画立案・PMIまで一連のプロセスを担当。在籍5年間で3件のM&A案件を経験。新規事業部門のKPI設計と月次モニタリングにも従事。【得意領域】M&Aデューデリジェンス・PMI・新規事業企画・事業計画立案

業務内容・実績 例文

■ M&A

  • 国内中小SaaS企業を対象としたM&A候補先のスクリーニング(年間20〜30社を評価・格付け)
  • デューデリジェンスの調整・内部資料作成・外部弁護士・会計事務所との窓口対応
  • 子会社化後のPMI(業務フロー統合・管理会計の親会社基準への移行)→ 統合後6ヶ月でレポーティング体制を確立

■ 新規事業

  • 新規事業の事業計画立案(TAM/SAM分析・収益シミュレーション・KPI設計)
  • 新規事業部門の月次業績レビュー(予実差異分析・課題抽出・改善施策の提案)

例文3:他部門から経営企画へ転職する場合

他部門から経営企画への転職で注意すべきは、経営企画経験がないことそのものではなく、「経営企画に必要なスキルをどこで使ってきたか」を伝えられていないことです。

営業企画・事業計画・予算管理・市場調査・PMOなどの業務は経営企画と重なる部分が多く、そのままアピール材料になります。現職で「経営企画に近い経験」を掘り起こし、接続することが職務経歴書の核心になります。

職務要約 例文(営業企画→経営企画)

食品メーカーの営業企画・新規事業推進部門にて5年間、事業計画の策定・市場調査・KPI管理を担当。数値分析と戦略立案のプロセスを現場で実践してきました。全社視点での意思決定支援に取り組みたいという意志から、経営企画職への転換を志望しています。【移行を支えるスキル】財務モデリング(Excel)・PowerBIによる可視化・プロジェクトマネジメント(PMP取得)

書き上げた職務経歴書を第三者に確認してもらいたい場合は、転職エージェントや職務経歴書の有料添削サービスを活用する方法があります。

まとめ

  • 経営企画の職務経歴書では「得意領域のラベル明示・変化の前後での実績表現・会社規模の背景添え」の3点が採用担当者に刺さるポイント
  • 職務要約は200字以内で「在籍企業の概要・ポジション・得意領域」を完結させ、末尾にキーワードを並べる形式が読まれやすい
  • 「業務の羅列で終わる」「携わりましたで止まる」「背景が不明」の3つのNGを避けるだけで書類通過率は大きく変わる
  • 数値実績が出しにくい業務は「削減・短縮・構築・確立」という動詞と変化の前後で表現する
  • 他部門からの転職の場合は、現職での「経営企画に近い経験」を掘り起こして接続することが職務経歴書の核心

経営企画の職務経歴書は「何でもやってきた」ではなく「何を武器にしているか」を伝える書類です。採用担当者が30秒で読んで「この人に会いたい」と思えるかを基準に、書いた内容を見直してみてください。

経営企画の職務経歴書に関するよくある質問

経営企画の職務経歴書は何枚が適切ですか?

一般的には2〜3枚が目安です。情報を詰め込みすぎて4枚以上になると、採用担当者が読む前に「整理されていない人」という印象を与えてしまいます。担当した業務をすべて書くのではなく、転職先の要件に合わせて強調する業務を選んで書くことが大切です。

数値実績が出しにくい業務はどう書けばいいですか?

「削減・短縮・統一・可視化」など変化の事実を記述するだけで実績として機能します。たとえばコスト削減額が出せない場合でも、「固定費構造の見直しにより削減対象コストを特定・提案、経営会議で採択された」という書き方が可能です。成果の規模より、課題→アプローチ→変化のプロセスを書くことを意識してください。

未経験から経営企画職を目指す場合、職務経歴書はどう書けばいいですか?

現職での「経営企画に近い経験」を掘り起こすことが最初のステップです。営業企画・事業計画・予算管理・市場調査・PMOなどの業務は経営企画と重なる部分が多く、そのままアピール材料になります。転職理由には「経営企画職でのキャリアを積みたい理由」を具体的に記述し、入社後のビジョンと現職経験の接続を丁寧に書くことが採用担当者に伝わります。

自分で職務経歴書を書くのが難しいと感じた場合、どうすればいいですか?

転職エージェントの書類添削サービスを無料で利用する方法が最も手軽です。有料の職務経歴書添削サービスも、客観的なフィードバックを得る手段として有効です。また、職務経歴書の自動作成ツールを使うと、フォーマット整理の時間を短縮しながら入力に集中できます。どのツール・サービスが自分に合うかは、状況に応じて選んでください。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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