この記事では、Googleドキュメントで履歴書を作成してPDFに変換する手順を採用担当者視点で解説します。テンプレートの選び方の落とし穴、PDF出力後の確認ポイント、送付時のNG行動まで網羅しています。
Googleドキュメントで作った履歴書のPDFを企業に送っても問題ない?
結論として、Googleドキュメントで作成したPDFを企業に提出することに問題はありません。採用担当者が受け取るのはあくまでPDFファイルであり、どのソフトで作成したかは書類の内容からはわかりません。
採用担当者はどのツールで作ったかを気にするか
採用担当者が書類選考で確認するのは「内容」「書式の読みやすさ」「誤字・脱字がないか」の3点です。PDFファイルにはメタデータとして作成ツールの情報が含まれることがありますが、それを一件ずつ確認する採用担当者は実際にはほとんどいません。
採用担当者はここを見ている
- 日本の標準様式(厚生労働省様式・JIS規格準拠)に沿ったフォーマットかどうか
- 写真・住所・学歴・職歴・志望動機の各項目が適切に記入されているかどうか
- 書体や文字サイズが統一されていて読みやすいかどうか
ツールに関係なく、「日本の採用現場で使われているフォーマット」になっていることが前提条件です。この点がGoogleドキュメントを使う際の最大の注意点になります。
ただし「GoogleドキュメントのURLをそのまま送る」のはNG
採用担当者がGoogleドキュメントで作成した書類に関して困ると感じる場面が一つあります。それは、PDFに変換せずGoogleドライブの共有URLをそのまま送信するケースです。
NG例
「以下のGoogleドライブリンクからご確認ください」とメール本文にURLを貼り付けて送信する。共有設定が「リンクを知っている全員」になっていないと採用担当者がアクセスできない。URLを受け取った採用担当者がリンクを開けず、選考が止まるリスクがある。
URLリンクで送付するとセキュリティ上の懸念から開封を断る企業も存在します。応募書類は必ずPDFに変換してからメール添付するか、採用システムのフォームからアップロードしてください。
Googleドキュメントで日本の標準様式の履歴書を用意する
Googleドキュメントで履歴書を作る際、最初にぶつかる壁がテンプレートの選び方です。ここを間違えると、内容を書き終えた後に書式をすべて作り直す羽目になります。
Googleの内蔵テンプレートが日本の採用には合わない理由
Googleドキュメントを新規作成する際、テンプレートギャラリーに「履歴書」カテゴリーが表示されます。しかしこれらは欧米式のレジュメ(resume)をベースにしたフォーマットであり、日本の採用で必要な要素が含まれていません。
- 証明写真欄(3cm×4cm)がない
- 学歴・職歴を時系列で記載する専用欄がない
- 志望動機・自己PR欄がない
- 本人希望記入欄や緊急連絡先欄がない
欧米式テンプレートをそのまま使うと、受け取った採用担当者が「なぜ日本の履歴書様式を使っていないのか」と疑問を持つ可能性があります。特に伝統的な日本企業や官公庁への応募では、標準様式の使用が暗黙のルールになっているケースがあります。
厚生労働省様式のテンプレートを入手してGoogleドキュメントで開く
日本の採用現場で主流なのは、2021年以降に厚生労働省が公開している「履歴書様式例」です。旧JIS規格様式から性別欄が任意記入になるなど、現代の採用実務に合わせた内容に改訂されています。
Googleドキュメントで標準様式を使う主な方法は以下の2つです。
| 方法 | 手順の概要 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ①WordファイルをGドライブで開く | 厚生労働省公式サイトからWordファイルをダウンロード→Googleドライブにアップロード→「Googleドキュメントで開く」を選択 | 公式様式にこだわりたい人 |
| ②Gdocs対応テンプレートを入手 | テンプレート配布サイトからGoogleドキュメント対応の日本式履歴書テンプレートを入手→「コピーを作成」して使用 | すぐに入力を始めたい人 |
①の方法ではWordファイルをそのまま開くため、レイアウトが若干ずれる場合があります。入力前に必ず枠線やセルのサイズを確認してください。②の方法はすでにGoogleドキュメント用に最適化されているため、初心者にはこちらが手軽です。
無料テンプレートの入手先と選び方については、以下の記事で詳しく比較しています。

ページ設定・証明写真・フォントを整える
テンプレートを用意したら、内容の入力前に書式を先に確認・統一しておくと後の修正が不要になります。
- ページ設定:「ファイル」→「ページ設定」でA4縦・余白は上下左右ともに15〜20mmに設定。余白が狭すぎると印刷時に切れる
- 証明写真:3cm×4cm(縦横比2:3)。「挿入」→「画像」で挿入後、右クリック→「画像オプション」でサイズを固定しないとテキスト編集時にずれる
- フォント:明朝体が基本。游明朝(Windows)・ヒラギノ明朝(Mac)が読みやすく、採用担当者への印象も良い。文字サイズは本文10.5〜11pt
フォント選びと採用担当者が受ける印象の関係については、以下の記事も参考にしてください。

採用担当者が書類選考でチェックする3つのポイント
Googleドキュメント製でもWord製でも、採用担当者が書類選考で確認するポイントは同じです。書類を仕上げる前に以下の3点を自分でチェックしてください。
採用担当者はここを見ている
- 証明写真の適切さ:背景は白か薄い色・スーツまたはオフィスカジュアル着用・3ヶ月以内に撮影した写真かどうか
- 学歴・職歴の正確さ:入社・退社の年月が正確か、空白期間に矛盾がないか。転職者は特にここを詳しく確認される
- 志望動機の具体性:「御社に貢献したい」などの定型文だけで終わっていないか。なぜこの企業・職種なのかが具体的に書かれているか
採用担当者が書類1枚を確認する時間は、平均30秒以下とも言われています。最初の30秒で「読みやすい書類」と判断されるかどうかが、一次選考の通過率を大きく左右します。
NG例(採用担当者が落としやすいパターン)
- 証明写真がスマートフォンの自撮りで、背景にものが映り込んでいる
- 学歴欄に「〇〇大学卒業」とだけ書き、学部・学科の記載がない
- 志望動機欄の記述が2〜3行程度しかなく、欄の大半が空白になっている
GoogleドキュメントでPDFに変換する手順
履歴書の内容が完成したら、提出用のPDFを出力します。操作自体はシンプルですが、PC(ブラウザ)とスマホ(アプリ)で手順が異なります。
PC(ブラウザ)でのPDF書き出し手順
- ステップ①:Googleドキュメント上部の「ファイル」をクリック
- ステップ②:メニューから「ダウンロード」→「PDFドキュメント(.pdf)」を選択
- ステップ③:ブラウザの設定によってダウンロードフォルダへ自動保存、または保存先を選択するダイアログが表示される
スマホ(アプリ)でのPDF書き出し手順
- ステップ①:Googleドキュメントアプリ右上の「…(その他メニュー)」をタップ
- ステップ②:「共有とエクスポート」→「コピーを送信」を選択
- ステップ③:形式の選択画面で「PDFドキュメント(.pdf)」を選び、保存先またはメールアプリを指定する
PDF化後に必ずチェックする3点
PDF出力後はそのまま送付せず、必ず以下の3点を目視確認してください。Googleドキュメントでは画面上では問題なく見えていても、PDF出力後にレイアウトがずれるケースがあります。
PDF出力後のチェックリスト
- 1ページ(A4縦)に収まっているか:履歴書は基本的に1枚。2枚になっている場合はフォントサイズまたは余白を調整する
- 証明写真が正しく表示されているか:稀に画像が抜け落ちてPDF化されることがある。必ず実際のPDFを開いて目視確認する
- 文字化けや文字の重なりがないか:日本語フォントのPDF埋め込みに失敗すると文字が表示されない場合がある。別のデバイスでも開いて確認すると確実
NG例(よくある失敗)
PDF化後の確認を省略してそのまま送付したところ、証明写真が表示されていない状態で採用担当者に届いた。写真なしの書類は「マナーの問題」と判断され、内容を確認されないまま不採用になるケースがある。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →作成したPDFを企業に提出する方法
PDFの確認が取れたら提出に移ります。提出方法は主に3パターンで、それぞれ注意点が異なります。
メール添付で送る際のファイル名と件名
採用担当者は複数の応募者の書類を並行して管理しています。ファイル名が「履歴書.pdf」「resume.pdf」のままでは、誰の書類かが瞬時にわかりません。ファイル名は必ず氏名を含めるのがビジネスマナーです。
良い例
ファイル名:「履歴書_田中太郎.pdf」
件名:「【応募書類】田中太郎_〇〇職 応募」
NG例
ファイル名:「resume.pdf」「最終版.pdf」「履歴書_修正.pdf」
件名:「履歴書です」「よろしくお願いします」(件名が空白やあいまいだと迷惑メールフォルダに振り分けられることがある)
応募フォームにアップロードする場合
求人サイトや企業独自の採用システム経由で応募する場合、書類をWebフォームからアップロードします。この際は以下を事前に確認してください。
- ファイルサイズ:多くのシステムで上限は5MB。Googleドキュメントから生成したPDFは証明写真が高解像度でなければ1MB未満に収まることがほとんど
- 指定形式の確認:PDF指定かWord(.docx)指定かはシステムによって異なる。「ファイル→ダウンロード→Microsoft Word(.docx)」でWord形式でも保存できる
- アップロード後の確認:システムによっては「プレビュー確認」ができる。アップロード後に必ず表示を確認してから送信する
コンビニで印刷して提出・郵送する場合
持参または郵送提出が必要な場合は、作成したPDFをコンビニで印刷します。GoogleドライブのファイルはiOS・AndroidアプリまたはWebブラウザから直接コンビニのプリントサービスに送ることができます。
| コンビニ | サービス名 | 操作の流れ |
|---|---|---|
| セブン-イレブン | かんたんnetprint | アプリにPDFを登録→プリント番号を入力して印刷 |
| ローソン・ファミマ | ネットワークプリント | Webサイトにアップロード→番号入力して印刷 |
印刷時は必ずA4サイズ・縦向きで出力してください。縮小印刷が適用されると書式が崩れ、証明写真のサイズも規定(3cm×4cm)から外れてしまう恐れがあります。「用紙に合わせて拡大縮小」のオプションはオフにして印刷します。
スマートフォンだけで履歴書の作成・印刷・提出まで完結させる方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- Googleドキュメントで作ったPDFを提出すること自体に問題はない。採用担当者が見るのは書類の内容とフォーマットの読みやすさ
- Googleドキュメントの内蔵テンプレートは欧米式のため日本の採用には使えない。厚生労働省様式のWordファイルをGoogleドライブで開くか、Gdocs対応テンプレートを入手する
- PDF化後は「1ページに収まっているか」「写真が正しく表示されているか」「文字化けがないか」の3点を必ず確認する
- 提出時はGoogleドライブのURLをそのまま送付せず、必ずPDFファイルとして添付・アップロードする
- ファイル名には「履歴書_氏名.pdf」と氏名を入れるのが採用担当者への配慮として基本マナー
Googleドキュメントは無料で使えて手軽ですが、日本の標準様式のテンプレートを別途入手する手間が発生します。より早く書類を完成させたい場合は、日本の採用向けに最適化された専用ツールも選択肢の一つです。
履歴書作成ツール全般の比較については以下の記事を参考にしてください。

Googleドキュメントの履歴書PDFに関するよくある質問
- Googleドキュメントのテンプレートはそのまま使えますか?
-
Googleドキュメントに内蔵されているテンプレートは欧米式のレジュメ形式のため、日本の採用では使えません。厚生労働省公式サイトからWord様式をダウンロードしてGoogleドライブで開くか、テンプレート配布サイトからGoogleドキュメント対応の日本式履歴書テンプレートを入手してください。
- PDF変換後にレイアウトが崩れてしまいます。どう対処すればいいですか?
-
主な原因は①ページ余白の設定(上下左右15〜20mm推奨)、②フォントのPDF非対応、③画像の配置設定にあります。まず「ファイル」→「ページ設定」で余白を確認し、フォントを游明朝やヒラギノ明朝などの標準フォントに変更してください。それでも改善しない場合は、Wordファイルとして一度ダウンロードしてからPDFに変換する方法もあります。
- GoogleドキュメントとWordで提出するならどちらがいいですか?
-
PDFに変換して提出するのであれば採用担当者にはどちらで作成したか判断できないため、どちらを使っても問題ありません。Wordを所有している場合はWordを使い、所有していない場合やChromebookやスマートフォンで作業したい場合はGoogleドキュメントを選ぶという判断で構いません。Wordファイルのままメールに添付するよりも、PDFに変換してから送る方がレイアウト崩れのリスクが少なくなります。
- スマートフォンのGoogleドキュメントで履歴書は作れますか?
-
作成は可能ですが、表や枠線のある日本式履歴書フォーマットをスマートフォンで編集するのは画面が小さく作業しにくい場合があります。内容の入力程度であれば問題ありませんが、フォーマットの調整はPC環境で行うことをおすすめします。スマートフォン特化の履歴書作成アプリも複数あるため、それらと組み合わせる方法も検討してみてください。


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