エントリーシートは「結論→根拠→エピソード→入社後の展望」の順で書くと通過率が上がります。ガクチカ・自己PR・志望動機の書き方に迷う人向けに、状況別の例文と採用担当者が見ているポイント、落ちる人に共通するNG表現までまとめました。
エントリーシートの書き方【結論】通るESの型と例文
結論|ESは「結論→根拠→エピソード→入社後の展望」の型で書く
エントリーシートの設問は自己PR・ガクチカ・志望動機のどれであっても、書く順番は共通です。最初に一文で答えを示し、その根拠、具体的なエピソード、最後に入社後にどう活かすかで締めます。先に結論を置くだけで、読み手は最後まで迷わず読み進められます。
- 1文目:結論(私の強みは〇〇です/私が学生時代に力を入れたのは〇〇です)
- 2文目:根拠(なぜそう言えるのか、数字や役割で示す)
- 3〜4文目:エピソード(状況・課題・行動・結果を具体的に)
- 最後の1文:入社後の展望(その経験を仕事でどう活かすか)
【良い例文】結論ファースト型の自己PR
良い例文
私の強みは、課題を数値で分解し優先順位をつけて動く力です。飲食店のアルバイトでは客単価が伸び悩んでいたため、注文データを1週間分集計し、追加注文が発生しやすい時間帯を特定しました。その時間帯に限定してドリンクの提案を徹底した結果、客単価を約12%引き上げました。この経験を活かし、入社後も現状を数字で把握したうえで改善策を提案していきたいと考えています。
NG例
私はアルバイトを頑張ってきました。お客様のために一生懸命接客し、周りからも評価してもらえました。この経験を活かして、貴社でも精一杯頑張りたいと思います。「頑張った」だけで具体的な行動・数字がなく、どの学生にも当てはまる内容になっています。
採用担当者はここを見ている
- 結論が1文目にあり、最後まで読まなくても言いたいことが分かるか
- エピソードに数字・固有名詞があり、再現性のある行動として語れているか
- 自己PR・ガクチカ・志望動機の内容に矛盾がなく、一貫した人物像になっているか
書く前の準備|自己分析と企業研究でネタ切れを防ぐ
エントリーシートは書き始める前の準備で仕上がりが変わります。いきなり設問に答えようとすると、エピソードが浅くなったり、途中で書くことがなくなったりしがちです。以下の2ステップを先に済ませておくと、どの設問にも同じ土台から答えられるようになります。
自己分析で強み・価値観を言語化する
過去の経験を「状況・課題・行動・結果」で3〜5個書き出し、共通して発揮している行動パターンを探します。結果ではなく「どう考えて動いたか」に注目すると、自己PRとガクチカの軸がぶれなくなります。
企業研究でESの軸を絞る
採用ページや説明会で語られる「求める人物像」と、自己分析で見つけた自分の強みが重なる部分を探します。この重なりが志望動機の核になります。採用担当者は、応募者が自社をどこまで理解した上で書いているかを、志望動機の具体性から読み取っています。
エントリーシートと並行して履歴書の提出を求められるケースも多いため、様式を先に決めておくと二度手間になりません。新卒での応募であれば、新卒用の履歴書テンプレートを使うと、記入項目の抜け漏れを防げます。
【3大テーマ別】ガクチカ・自己PR・志望動機の書き方とコツ
エントリーシートで問われる設問の多くは、ガクチカ・自己PR・志望動機の3つに集約されます。それぞれ聞かれていることが異なるため、同じエピソードでも切り出し方を変える必要があります。
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
ガクチカで見られているのは成果の大きさではなく、課題にどう向き合い、何を工夫したかという過程です。サークルの代表やアルバイトのリーダー経験がなくても、個人で取り組んだ内容の過程を具体的に描写すれば十分に評価されます。
- 取り組んだ活動と、その中で直面した具体的な課題
- 課題に対して自分がとった行動(周囲を巻き込んだ工夫があれば加える)
- 行動の結果と、そこから得た学び
自己PR
自己PRでは、その強みが応募先の仕事でどう役立つかまで書けているかが評価を分けます。採用担当者は「強み単体」よりも「強みが自社の仕事でどう機能するか」を見ています。強みを一言で表す語彙選びに迷ったときは、言い換え表現の一覧が参考になります。「頑張り屋さん」という表現も、具体的な言葉に置き換えると印象が変わります。

良い書き方(強み→仕事への接続)
私の強みは、意見の異なるメンバーの間に立ち、合意点を見つける調整力です。ゼミの共同研究で方針が対立した際、双方の主張の背景にある目的を整理し直したことで、期限内に発表資料をまとめられました。貴社の営業職でも、社内の関係部署と顧客の間で優先順位を整理し、案件を前に進める役割で強みを発揮したいと考えています。
志望動機
志望動機で問われているのは「なぜこの業界か」ではなく「なぜこの会社でなければならないか」です。他社との違いを、自分が体験したことや調べた事実と結びつけて書くと説得力が増します。職種別の志望動機の組み立て方は、新卒向けの例文も参考になります。

志望動機の欄で書くことが浮かばないときは、無理に埋めようとせず、企業研究の段階に戻るほうが近道です。書き出す前に、まずは自分と企業の接点を洗い出してください。志望動機が書けない状態のまま履歴書を進めたい場合は、志望動機なしの履歴書テンプレートも選択肢になります。
通過率を左右するNG表現・落ちる書き方の共通点
エントリーシートの通過率はおおむね30〜50%程度と言われており、内容の質による差が出やすい選考です。落ちるESには共通する表現の癖があります。
| NGパターン | 具体例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 抽象的な表現 | 「積極的に取り組みました」だけで終わる | 何を・どれくらい・どうやったかを数字か固有名詞で補う |
| 使い回し感 | 「貴社の理念に共感しました」のみで終わる志望動機 | 企業固有の事実(事業・数字・取り組み)と自分の経験を結びつける |
| 話し言葉・省略語 | 「〜な感じ」「バイト」「サークル」の多用 | 「アルバイト」「サークル活動」など書き言葉に統一する |
提出前は、これらの表現が残っていないかを見直すだけでも印象が大きく変わります。第三者に読んでもらい、初見で内容が伝わるかを確認するのも有効です。
文字数・手書き/PCの選び方・郵送時のマナー
エントリーシートの設問ごとの文字数目安と、提出形式で迷いやすいポイントをまとめました。
| 設問 | 文字数目安 | 意識すること |
|---|---|---|
| ガクチカ | 300〜400字 | 課題と行動を具体的に描写する |
| 自己PR | 200〜300字 | 強みを仕事での活かし方まで書く |
| 志望動機 | 200〜400字 | その企業でなければならない理由を書く |
提出方法は「Web提出」「郵送」「手書き」のいずれかを企業が指定します。指定がなければWeb提出かPC作成で問題ありません。手書き指定がある場合は誤字を修正液で消さず、書き直しを前提に余裕を持って取り組んでください。様式が厚生労働省の推奨様式に準じているか不安な場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを基準にすると迷いません。
インターン選考などですでに就業経験がある場合、職務経歴書の提出を求められることもあります。採用担当者は、ESと職務経歴書の内容が食い違っていないかも合わせて確認しています。職歴がない学生向けの書き方は、以下の記事で解説しています。

まとめ
- エントリーシートは「結論→根拠→エピソード→入社後の展望」の型で書く
- ガクチカ・自己PR・志望動機は、それぞれ問われている観点に合わせてエピソードを切り出す
- 抽象的な表現・使い回し感のある文章・話し言葉を避け、数字と固有名詞で具体性を出す
設問ごとに型を当てはめながら書き進めれば、ESに割く時間を減らしながら内容の質を上げられます。
エントリーシートの書き方に関するよくある質問
- エントリーシートと履歴書は何が違いますか?
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履歴書が学歴・職歴などの基本情報を定型項目で伝える書類であるのに対し、エントリーシートは企業が独自に設定した設問に沿って、強みや志望理由を文章で伝える書類です。多くの企業が併せて提出を求めます。
- ガクチカがなく書くことに悩んだらどうすればいいですか?
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大きな実績である必要はありません。授業の課題やアルバイトの日常業務でも、課題に対して自分なりに工夫した点があれば十分に題材になります。結果よりも考え方の過程を掘り下げて書いてください。
- エントリーシートはAIで作成しても問題ありませんか?
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下書きや表現の整理に使う分には問題ありません。ただし、AIが生成した文章をそのまま提出すると、他の応募者と似た表現になったり、自分の実体験と食い違ったりすることがあります。最終的には自分の言葉で事実と照らし合わせて修正してください。

