この記事では、ニチイの医療事務講座で目指せる資格の正式名称と、履歴書への正しい書き方を解説します。「2級メディカルクラーク」など混乱しやすい名称のNG例と、採用担当者が実際に確認しているポイントも紹介します。
ニチイ医療事務で取得できる資格の正式名称
「メディカルクラーク®」が正式な資格名
ニチイの医療事務講座(医科)を修了し、試験に合格することで取得を目指せる資格の正式名称は「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)」です。
この試験は、一般財団法人 日本医療教育財団が実施する民間資格で、医療事務分野では国内最大規模の試験として知られています。昭和49年の開始以来、累計受験者数は170万人を超えており、病院やクリニック、調剤薬局など医療現場からの信頼が厚い資格です。
合格者には「メディカルクラーク」の称号が付与され、診療報酬請求事務や窓口対応など医療事務の実務能力を持つことの証明になります。
採用担当者はここを見ている
- 資格の正式名称が書かれているか(略称・愛称での記載は印象が下がる)
- 実際に試験に「合格」しているのか、講座を「修了」しただけなのかを区別して確認する
- 取得年月から学習時期・スキル習得のタイミングを把握する
「2級メディカルクラーク」は現在使わない
かつて医療事務技能審査試験には「1級」「2級」という等級区分がありました。平成23年(2011年)より前に取得した方は「2級メディカルクラーク」という名称で覚えている場合が多いと思います。
ただし、現在はこの等級区分が廃止されており、履歴書に「2級メディカルクラーク合格」と書くのは正確ではありません。
取得時期による書き方の違い
| 取得時期 | 推奨する書き方 |
|---|---|
| 平成24年以降に合格 | 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格 |
| 平成23年以前に2級取得 | 2級医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)合格 ※当時の名称で記載しても可。補足説明を添えるとより丁寧 |
最近受験・合格した方は迷わず「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格」と書いてください。
履歴書への正しい書き方と記載例
資格欄の基本記載パターン
履歴書の資格欄に書く基本形は次のとおりです。年月・試験名・「合格」の3つがそろっていれば、採用担当者に正確に伝わります。
良い例文
令和○年○月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格
年月の表記は和暦・西暦のどちらを使っても問題ありませんが、履歴書内で和暦と西暦を混在させないことが鉄則です。他の資格欄や学歴・職歴欄と表記を統一してください。
主催団体を添えた丁寧な書き方
採用担当者が資格内容をすぐに調べられるよう、主催団体を明記する書き方も広く推奨されています。
主催団体あり(丁寧な書き方)
令和○年○月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格
(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)
ただし、履歴書のスペースが限られている場合は、主催団体の記載を省いて問題ありません。試験名だけでも採用担当者は検索して確認できます。書きやすい方を選んでください。
採用担当者が見る3つのチェックポイント
資格欄の書き方で採用担当者が実際に確認しているのは、主に次の3点です。
採用担当者はここを見ている
- ① 正式名称で書かれているか:「医療事務資格」などの曖昧な表記では、どの資格かを判断できない。30種類以上ある医療事務資格を特定するために正式名称が必要
- ② 「合格」か「修了」かが区別されているか:試験合格と講座修了は別物。混同されていると「本当に合格したのか」と疑問を持たれる
- ③ 取得年月が記載されているか:資格を取得した時期から、いつ医療事務を学び始めたかを確認する。転職理由や職歴との整合性チェックにも使われる
よくある書き間違いと採用担当者の本音
「ニチイ医療事務修了」だけではNG
履歴書の資格欄に「ニチイの医療事務講座修了」とだけ書いてしまうケースが多くあります。これは講座を受講して修了したという記録であり、試験に合格したことの証明にはなりません。
採用担当者は「修了」と「合格」を別物として扱います。試験に合格している場合は、必ず正式な試験名称と「合格」を記載してください。
NG例
令和○年○月 ニチイの医療事務講座修了
→ 試験に合格していても「修了」だけでは証明にならない
良い例文
令和○年○月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格
「医療事務資格取得」では何の資格かが伝わらない
「医療事務資格取得」という曖昧な記載も頻繁に見られます。医療事務の資格は30種類以上存在するため、採用担当者はどの資格を取得したのか判断できません。
NG例
令和○年○月 医療事務資格取得
→ どの資格かが特定できない。30種類以上ある中から判断できない
良い例文
令和○年○月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格
その他の書き間違いパターン
他にも採用担当者が気になる書き方のパターンを整理しておきます。
| NG例 | 正しい書き方 | なぜNGか |
|---|---|---|
| 2級メディカルクラーク合格 | 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格 | 現在は等級区分が廃止されている |
| メディカルクラーク取得 | 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格 | 「取得」ではなく「合格」が正確な表現 |
| ニチイ医療事務資格合格 | 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格 | スクール名を入れると試験名が不明確になる |
| 医療事務技能審査試験合格 | 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格 | 称号(メディカルクラーク)を添えるのが望ましい |
講座修了のみ(資格未取得)の場合の書き方
修了認定証の記載方法
ニチイの医療事務講座(医科)を修了すると、修了認定証が発行されます。試験を受験していない・まだ合格していない段階でも、この修了認定は資格欄に記載できます。
修了認定のみの場合の書き方
令和○年○月 ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証取得
ただし、採用担当者が評価するのは試験の合格実績であり、修了認定だけでは「学習した事実」の証明にとどまります。医療機関への応募を検討しているなら、試験に合格してから書類を提出することを強くお勧めします。
採用担当者はここを見ている
- 「修了」は学習の記録。「合格」はスキルを第三者が認定した証拠
- 医療機関は診療報酬請求の実務を即戦力に任せることが多く、資格合格者を優先するケースがある
- 修了認定は書いても問題ないが、合格との差は採用担当者に明確に見えている
試験受験予定・合格発表待ちの書き方
試験を受験したが結果待ちの場合、または近日中に受験予定の場合は、以下のように書けます。
受験予定の場合
令和○年○月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)受験予定
合格発表待ちの場合
令和○年○月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格見込み
合格後は速やかに「合格」に書き直してください。「合格見込み」のまま内定を得た場合、入社後に資格欄の内容と実態が一致しているか確認されることがあります。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →複数の医療事務資格を持っている場合の書き方
資格を書く順番のルール
複数の資格がある場合は、取得年月の古い順(時系列順)に記載するのが基本です。評価が高い資格を上に書きたくなる気持ちもわかりますが、採用担当者は資格欄全体を確認するため、順番で優劣がつくことはありません。
複数資格がある場合の記載例
令和○年○月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格
令和○年○月 医療秘書技能検定試験 2級 合格
医療秘書技能検定の書き方については、医療秘書技能検定を履歴書に書く際の正式名称と注意点でも詳しく解説しています。

主な医療事務資格の比較
参考として、代表的な医療事務資格を整理します。複数受験を検討している方は、難易度や主催団体の違いも把握しておきましょう。
| 資格名 | 主催団体 | 特徴 |
|---|---|---|
| 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®) | 一般財団法人 日本医療教育財団 | ニチイが目指せる資格。国内最大規模で受験しやすい |
| 診療報酬請求事務能力認定試験 | 公益財団法人 日本医療保険事務協会 | 難易度が高く、医療機関での評価が高い |
| 医療事務管理士技能認定試験 | 技能認定振興協会 | ソラスト等で対応。実技重視の試験 |
| 医療事務検定試験 | 日本医療事務協会 | 比較的取得しやすい。入門として有効 |
医療事務職の書類選考を通過するための追加ポイント
資格欄を正しく記載することは書類選考の前提条件ですが、それだけで選考が通過するわけではありません。採用担当者が資格欄以外で実際に確認しているポイントを把握しておくことが、書類通過率を上げる鍵になります。
採用担当者はここを見ている
- 志望動機の具体性:「医療事務に興味がある」では落とされる。なぜこの医療機関で、何を実現したいのかを具体的に書くことが必要
- 接客・事務の実務経験:前職が異業種でも、窓口対応・書類処理・PC操作の経験があれば積極的にアピールする
- 使用できるソフトウェア:Excel・Wordの基本操作、医療事務システム(レセコン)の使用経験があれば資格欄の下や特記事項に書き添える
医療法人への応募で志望動機をどう書くべきか、医療法人の履歴書の書き方と採用担当者が見るポイントで詳しく解説しています。

また、志望動機の書き方については医療法人の志望動機と採用担当者が通過させる書き方も参考にしてください。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- ニチイ医療事務で目指せる資格の正式名称は「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)」
- 履歴書には「令和○年○月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格」と記載する
- 「2級メディカルクラーク」は現在は廃止された表記のため、最近取得した方は使わない
- 「ニチイ医療事務修了」「医療事務資格取得」は曖昧で採用担当者に伝わらないNG表記
- 講座修了のみの場合は「修了認定証取得」と書けるが、採用担当者が評価するのは試験合格の実績
- 資格欄は正確に書いたうえで、志望動機や実務経験の具体性が書類選考の通過を左右する
資格の正式名称を正しく記載することは、採用担当者への第一印象を左右する最低限の準備です。「合格」という事実を正確な名称で伝えることが、書類選考突破への第一歩になります。
ニチイ医療事務の資格に関するよくある質問
- ニチイで取得できる医療事務の資格名は何ですか?
-
「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)」が正式名称です。主催は一般財団法人 日本医療教育財団で、国内最大規模の医療事務試験として知られています。合格者には「メディカルクラーク」の称号が付与されます。
- 「2級メディカルクラーク」と「メディカルクラーク®」の違いは何ですか?
-
「2級メディカルクラーク」は平成23年(2011年)以前に使用されていた名称です。現在はこの等級区分が廃止されており、「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)」が正式名称となっています。最近受験・合格した方が履歴書に「2級メディカルクラーク合格」と書くのは正確ではありませんので注意してください。
- 講座を修了しただけで試験に合格していない場合、履歴書にどう書けばよいですか?
-
「令和○年○月 ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証取得」と記載できます。ただし採用担当者は「修了」と「合格」を区別して確認しますので、できるだけ試験合格を目指してから応募することをお勧めします。試験はインターネット(IBT方式)で毎月複数回実施されているため、比較的スケジュールを合わせやすい環境です。
- 主催団体の名前を履歴書に書く必要はありますか?
-
必須ではありませんが、記載すると採用担当者が資格内容をすぐに確認でき、信頼性が高まります。スペースに余裕がある場合は「(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)」を試験名の後に添えるのがお勧めです。スペースが限られている場合は省略しても問題ありません。
- 複数の医療事務資格を持っている場合、どの順番で書けばよいですか?
-
取得年月の古い順(時系列順)に記載するのが基本ルールです。評価が高い資格を上に書きたくなる気持ちも理解できますが、採用担当者は資格欄全体を確認するため、書く順番で有利・不利が変わることはありません。西暦・和暦の表記を他の欄と統一することも忘れずに確認してください。


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