この記事では、大学・高校・専門学校を中退した経歴を履歴書の学歴欄にどう書くか、正式な書き方と中退理由の例文を採用担当者の視点でまとめます。中退を書かないと学歴詐称になる理由や、応募までの空白期間の埋め方、書類選考を通過する伝え方までわかります。
履歴書に中退は書くべき?書かないと学歴詐称になる
結論として、中退した事実は履歴書に必ず書きます。書かずに卒業したように見せると学歴詐称にあたり、採用後に発覚すれば内定取り消しや懲戒解雇につながるおそれがあります。「バレなければいい」という判断は、入社後に自分の立場を危うくするだけです。
中退は調べられないだろうと考える人もいますが、多くの企業は入社前後に卒業証明書や成績証明書の提出を求めます。ここで在籍記録と履歴書の食い違いが表に出ます。書いていないこと自体が「隠した」と受け取られ、経歴全体の信頼を落とします。
採用担当者はここを見ている
- 中退という事実そのものより、正直に書いているかを最初に確認している
- 書類と証明書の記載が一致しているか(年月のズレも含む)
- 隠そうとした形跡があると、中退以外の経歴まで疑われる
「中退」ではなく「中途退学」と書く
履歴書の学歴欄では、話し言葉の「中退」ではなく「中途退学」という正式な表記を使います。「中退」は略語のため、フォーマルな提出書類では避けるのが基本です。学校名も略さず、大学・短大なら学部・学科まで正式名称で記載します。
| NGな書き方 | 正しい書き方 |
|---|---|
| 〇〇大学 中退 | 〇〇大学 経済学部経済学科 中途退学 |
| △△高校 やめた | △△高等学校 中途退学 |
学歴欄への中退の書き方【大学・高校・専門学校・中退予定】
中退の記載は、どの学校でも基本の型は同じです。「年月」+「学校名(学部・学科まで)」+「中途退学」の順で1行にまとめます。入学した行も省略せず、入学と中途退学を2行で書くのが正式な形です。
学校の種類ごとに書き方が少し変わります。自分の状況に近い記入例をそのまま参考にしてください。
| ケース | 学歴欄の記入例 |
|---|---|
| 大学中退 | 2020年4月 〇〇大学 経済学部経済学科 入学 2022年9月 〇〇大学 経済学部経済学科 中途退学 |
| 高校中退 | 2019年4月 △△高等学校 入学 2020年11月 △△高等学校 中途退学 |
| 専門学校中退 | 2021年4月 □□専門学校 情報処理学科 入学 2022年3月 □□専門学校 情報処理学科 中途退学 |
| 短大中退 | 2021年4月 ◇◇短期大学 国文学科 入学 2022年7月 ◇◇短期大学 国文学科 中途退学 |
学校名が長く1行に収まらないときは、無理に詰め込まず改行して整えると読みやすくなります。学歴欄の改行のコツは履歴書の学歴は二行で書いてOKで詳しく解説しています。専門学校を中退した場合の細かな記入例は履歴書の専門学校中退の書き方も参考になります。


中退予定・高卒認定を取った場合の書き方
在学中で退学が決まっている段階なら、学歴欄には「中途退学予定」と書きます。この場合の最終学歴は入学前の学歴になるため、大学を中退予定なら最終学歴は「高卒」の扱いです。高卒として応募する際の書き方は高卒の履歴書の書き方にまとめています。

高校中退後に高卒認定試験(旧・大検)に合格している場合は、その事実を学歴欄に書き添えます。高卒認定は高校卒業と同等とみなされるため、資格欄にも記載しておくと評価につながりやすくなります。
高卒認定を取得した場合の記入例
2020年11月 △△高等学校 中途退学
2021年8月 高等学校卒業程度認定試験 合格
中退理由は書くべき?履歴書に添える中退理由の例文
「中途退学」とだけ書くと、採用担当者は理由が気になり、勝手にマイナスの想像を膨らませることがあります。理由を1行添えるかどうかで、同じ中退でも印象は変わります。ただし、すべてのケースで理由を書くべきというわけではありません。
- 書いた方がいい:留学・進路変更・経済的事情・介護・治療など、説明すれば納得されやすい理由がある
- 無理に書かなくてよい:人に言いづらい理由で、うまく前向きに変換できない
前向きな理由ややむを得ない理由がある場合は、「中途退学」の後にカッコ書きで簡潔に添えます。長い説明は不要で、一言で十分です。
良い例文
- 2022年9月 〇〇大学 経済学部 中途退学(経済的な事情により)
- 2022年3月 □□専門学校 中途退学(語学留学のため)
- 2021年6月 △△高等学校 中途退学(家庭の事情により)
- 2022年12月 ◇◇大学 中途退学(希望する職種への就業のため)
「一身上の都合により中途退学」の使いどころ
理由そのものは書きたくないものの、何も添えないのは避けたいという場合は、「一身上の都合により中途退学」と書けます。詳細を伏せつつ、意図的に隠しているわけではないという姿勢を示せる便利な表現です。ただし、留学や進路変更のように前向きな理由がはっきりある人が使うと、かえってもったいない印象になります。書ける理由があるなら、具体的に書いた方が有利です。
NG例
2022年9月 〇〇大学 中途退学(授業がつまらなくなり、通う意味を感じられなくなったため)
ネガティブな本音をそのまま書くと「また同じ理由で辞めるのでは」と受け取られます。書くなら、その経験から次にどうつなげたかまでを一言でまとめる必要があります。
中退後の空白期間と職歴欄の書き方
中退記事で意外と見落とされがちなのが、中退してから応募までの空白期間です。採用担当者は、中退そのものよりも「その後の時間をどう使ったか」に注目します。ここが説明できないと、中退理由が前向きでも評価が伸びません。
中退後にアルバイトや契約社員として働いていた期間があれば、履歴書の職歴欄に書きます。短期のアルバイトでも、応募先に関係する経験なら立派な実績です。空白期間中に資格の勉強や職業訓練をしていた場合も、資格欄や自己PRで触れると空白の印象が薄まります。学歴・職歴欄全体の整え方は履歴書の経歴の書き方を確認してください。

- 働いていた期間:アルバイト・派遣も含めて職歴欄に記載する
- 勉強していた期間:資格取得や職業訓練校の受講を書く
- 療養・家庭の事情:無理に美化せず、現在は問題なく働ける旨を添える
空白期間の埋め方の考え方は、育児などでブランクがある人向けの履歴書で空白期間を強みに変える書き方も応用できます。

採用担当者が中退者の履歴書で本当に見ているポイント
多くの中退記事は「学歴欄の書き方」で終わります。しかし採用担当者が本当に確認しているのは、中退という過去ではなく「また途中で辞めないか」という再現性です。中退の理由に納得できても、そこから今にどうつながっているかが見えないと、採用に踏み切れません。
採用担当者はここを見ている
- 中退から何を学び、次の行動にどうつなげたか
- 同じ状況になったとき、今度は続けられる根拠があるか
- 過去を他人や環境のせいにしていないか
この一貫性は、学歴欄の1行だけでは伝えきれません。志望動機と自己PRで補うのが有効です。たとえば「学業と両立できず中退したが、働きながら学ぶ環境で力を発揮したい」といったように、中退の経験を志望理由に自然につなげます。自己PRの作り方は転職の履歴書 自己PR例文、志望動機は転職の履歴書 志望動機の例文が参考になります。


面接で中退理由を聞かれたときの答え方
履歴書に中退を書けば、面接で理由を聞かれる可能性は高くなります。ここで慌てないよう、答え方を先に準備しておきます。基本は、事実を認めたうえで、そこから何を得て今にどうつなげているかまでを短く話す流れです。
- 事実を簡潔に認める(言い訳から入らない)
- そこから学んだこと・気づきを一言添える
- 今の志望や働き方にどうつながるかで締める
面接での回答例
「入学後に自分のやりたい仕事が明確になり、早く現場で経験を積みたいと考えて中途退学しました。在学中に始めたアルバイトで接客の面白さを知り、今はこの仕事を長く続けたいと考えています。」
「単位が取れなかった」「学校がつまらなかった」といった本音がある場合も、面接ではそのまま伝えません。事実を隠す必要はありませんが、そこから次にどう動いたかをセットで話すことで、印象は大きく変わります。
まとめ
- 中退は必ず「中途退学」と正式表記で書く。書かないと学歴詐称になる
- 学歴欄は「年月+学校名+中途退学」の型。前向きな理由はカッコ書きで一言添える
- 採用担当者は中退そのものより「その後」と再現性を見ている
- 空白期間・志望動機・自己PRで一貫性を補うと通過率が上がる
中退は書き方と伝え方を整えれば、選考で決定的な不利にはなりません。過去の事実を認めたうえで、今につながる一貫性を示すことが通過への近道です。
履歴書の中退の書き方に関するよくある質問
- 履歴書に「中退」と略して書いてもいいですか?
-
提出書類では略語を避け、「中途退学」と正式に書きます。学校名も略さず、大学・短大は学部・学科まで正式名称で記載してください。
- 中退理由は必ず書かないといけませんか?
-
理由の記載は必須ではありません。前向きな理由ややむを得ない事情があるならカッコ書きで添えると印象が良くなります。言いづらい理由の場合は「一身上の都合により中途退学」と書けば問題ありません。
- 中退を書かないとバレますか?
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卒業証明書や成績証明書の提出で在籍記録との食い違いが判明します。発覚すれば学歴詐称として内定取り消しや解雇の対象になり得るため、必ず記載してください。
- 大学中退の最終学歴はどうなりますか?
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大学を卒業していない場合、最終学歴は入学前の「高卒」になります。応募書類でも高卒として扱い、学歴欄には大学の入学と中途退学の両方を記載します。


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