履歴書のフリーター期間は、隠さずに職歴欄へ書くのが正解です。アルバイト経験は立派な職歴として記載できます。この記事では、フリーター期間の基本の記入例、書くバイトと省略するバイトの線引き、働いていない空白期間の埋め方を、良い例とNG例をセットで紹介します。
履歴書のフリーター期間は「職歴欄に書く」が正解【結論と記入例】
結論:フリーター期間は隠さず職歴として書く
フリーターとして働いていた期間は、アルバイトであっても職歴欄に記載して構いません。むしろ書かないほうがリスクになります。職歴欄が空白のままだと、採用担当者から見れば「この数年間、何をしていたのか説明できない人」に映るためです。
採用担当者が警戒するのは、フリーター期間の長さそのものではありません。その期間に説明がつくかどうかです。3年間コンビニで働き続けた人と、3年間まったく記載のない人では、書類選考での扱いがまったく変わります。
フリーター期間の基本の記入例
雇用形態を明記し、入職と退職を1行ずつ分けて書きます。会社名は「(株)」と略さず正式名称で記載してください。
良い例文
2021年4月 株式会社〇〇 △△店 アルバイトとして入社
レジ業務・商品発注・新人スタッフ教育を担当
2024年3月 一身上の都合により退職
2024年4月 株式会社□□ アルバイトとして入社
法人向け書類作成、月間200件のデータ入力を担当
現在に至る
NG例
2021年〜2024年 コンビニでアルバイト
2024年〜 事務のバイト
年月が「〜」でまとめられているため、在籍期間が正確に読み取れません。店舗名・業務内容もないので、面接で何を聞けばいいのかも判断できず、そのまま見送られます。
採用担当者はここを見ている
- 雇用形態が明記されているか(書かないと正社員と誤認させ、面接で信用を落とします)
- 年月に切れ目がないか(数か月でも飛んでいると理由を必ず確認されます)
- 業務内容が1行でも添えられているか(職種名だけでは何ができるか判断できません)
書式そのものに迷っている場合は、アルバイト用の履歴書テンプレートを下敷きにすると、職歴欄の行数で困りません。
フリーター期間のアルバイトはどこまで書く?記載する・しないの線引き
フリーター期間が長いと、アルバイト先が5社、10社と積み上がることがあります。すべてを律儀に書くと職歴欄が埋まりきらず、かえって「どこも続かなかった人」という印象になります。判断基準を先に決めておきます。
書くべきアルバイトと省略していいアルバイト
| 判断 | 該当するアルバイト | 理由 |
|---|---|---|
| 必ず書く | 在籍1年以上のもの | 継続力の証明になり、空白期間も同時に埋まります |
| 必ず書く | 応募職種と関連があるもの | 未経験扱いを避けられ、即戦力寄りに読まれます |
| 書いたほうがよい | 在籍3か月以上のもの | 書かないと年月に空白が生まれ、質問の的になります |
| 省略してよい | 1〜2か月の短期・単発 | 数が多いと定着しない印象を与えます |
| 省略してよい | 学生時代のアルバイト | 卒業後の経歴を見たい採用担当者には不要な情報です |
短期バイトを省略しても、それだけで経歴詐称にはなりません。問題になるのは、省略した結果として長い空白期間が生まれ、その説明を用意していない場合です。省略するなら、面接で聞かれたときに答えられる状態にしておいてください。

掛け持ち・複数バイトがある場合の書き方
同時期に2つ以上のアルバイトを掛け持ちしていた場合は、主たる勤務先を先に書き、もう一方を続けて記載します。時系列が前後しないように、開始年月の早い順で並べてください。
良い例文(掛け持ちの場合)
2022年5月 株式会社〇〇 アルバイトとして入社(週4日・接客販売)
2023年2月 株式会社△△ アルバイトとして入社(週2日・在宅データ入力)
上記2社を並行して勤務
2024年6月 株式会社△△ 一身上の都合により退職
NG例
2022年5月 株式会社〇〇 入社
2023年2月 株式会社△△ 入社
〇〇を辞めた記載がないまま△△に入社しているため、退職日を書き忘れたのか掛け持ちなのか読み取れません。並行勤務なら、その旨を1行添えるだけで誤解がなくなります。
アルバイト経験の中身をさらに具体的に伝えたいときは、履歴書に添えるアルバイト用の職務経歴書テンプレートを使うと、担当業務と実績を分けて整理できます。
働いていない空白期間がある場合の書き方
フリーター期間の中に、まったく働いていなかった数か月が挟まっている場合があります。この空白をどう扱うかで、書類選考の通過率は大きく変わります。
空白期間は「事実+取り組み+現状」の3点で閉じる
空白を隠そうとすると年月に矛盾が出ます。かといって理由だけを書くと言い訳に見えます。次の3点をこの順で並べると、採用担当者の疑問がその場で解消されます。
- 事実:何をしていた期間なのかを一言で(就職活動、資格取得、療養など)
- 取り組み:その期間に何をしたか(勉強した内容、応募社数など具体的に)
- 現状:今は働ける状態であること(療養の場合はとくに必須)
職歴欄に長い説明は入りません。職歴欄は1行、詳細は自己PR欄や職務経歴書という分担にすると、書式を崩さずに伝えられます。
理由別の記載例
良い例文(理由別)
- 就職活動:2024年4月 正社員就職を目指し、就職活動に専念(15社に応募、選考を継続中)
- 資格取得:2024年4月 簿記2級取得のため学習に専念(2024年11月合格)
- 療養:2024年4月 体調不良により療養(2024年10月に完治し、就業に支障はありません)
- 家族の事情:2024年4月 家族の介護に専念(2025年3月に終了、現在は制約なく勤務可能)
NG例
2024年4月 自分を見つめ直すため退職
2025年3月 現在に至る
1年間何をしていたのかが一切わかりません。「自分を見つめ直す」は取り組みが具体化されていないため、採用担当者には空白のままと同じに見えます。学んだこと・応募した数など、検証できる事実を必ず添えてください。

採用担当者がフリーター期間で本当に見ている3つのポイント
フリーター歴があるだけで不採用にする企業は、実際にはそれほど多くありません。人手不足の職種ほど、経歴よりも「入社後に続くかどうか」で判断しています。書類段階で確認されているのは次の3点です。
採用担当者はここを見ている
- 期間の説明がつくか:職歴と空白のつながりに矛盾がないか。年月の飛びは必ず確認されます
- 1か所での継続年数:短期の羅列より、1年以上続けた実績がひとつあるほうが評価されます
- なぜ今、正社員なのか:フリーターを選んだ理由と、今それを変える理由が書かれているか
3つ目がとくに見落とされます。フリーター期間が長い人ほど、採用担当者は「また辞めてアルバイトに戻るのでは」という懸念を持ちます。この懸念を先回りして消せるかどうかが、書類通過の分かれ目です。志望動機か自己PRのどちらかで、必ず一度は触れてください。
職歴の申告範囲について不安がある方は、企業側が実際にどこまで確認できるのかを把握しておくと、隠す・書くの判断が楽になります。

フリーター期間を強みに変える志望動機・自己PRの書き方
職歴欄が事実の記録なら、志望動機と自己PRは解釈を伝える場所です。フリーター期間の意味づけは、この2つの欄で決まります。
書き方の型はシンプルです。アルバイトで得た具体的な経験 → そこで気づいたこと → だから応募先で正社員として働きたい、という順で並べます。抽象的な意欲より、数字が入った経験のほうが強く読まれます。
良い例文とNG例
良い例文
前職のコンビニでは3年間勤務し、後半2年はシフト作成と新人5名の教育を任されていました。教えた新人が定着し、店舗の離職が減ったことにやりがいを感じ、人が育つ仕組みに継続して関わりたいと考えるようになりました。アルバイトでは携われる範囲に限りがあるため、正社員として腰を据えて働ける御社を志望しています。
NG例
これまでアルバイトを続けてきましたが、そろそろ安定した仕事に就きたいと思い応募しました。未経験ですが、一生懸命がんばりますのでよろしくお願いいたします。
応募先である理由がひとつも書かれていません。「安定したい」は本人の都合であり、採用側の判断材料になりません。どの会社にも出せる文章は、どの会社にも刺さらないと考えてください。
正社員への応募に切り替えるタイミングでは、転職用の履歴書テンプレートのように志望動機欄が広い書式を選ぶと、経緯まで書き切れます。
フリーター期間の履歴書でやってはいけないNG5選
書類選考で落ちる原因は、内容の弱さより形式のミスであることが少なくありません。提出前に次の5点を確認してください。
| NG行為 | 何が問題か | 正しい対応 |
|---|---|---|
| 職歴欄を「なし」で終わらせる | アルバイト歴があるのに空白扱いされます | 1年以上のバイトは必ず記載する |
| 雇用形態を書かない | 正社員と誤認され、面接で信用を失います | 「アルバイトとして入社」と明記する |
| 在籍期間を偽る | 雇用保険や源泉徴収票の提出時に矛盾が出ます | 年月は正確に。省略はしても改ざんはしない |
| 空白期間を空欄のまま出す | 最も懸念が残る箇所を放置することになります | 事実・取り組み・現状の3点で1行にまとめる |
| 短期バイトを10件並べる | 定着しない人という印象が固まります | 1〜2か月のものは省き、主要な職歴に絞る |
3つ目の在籍期間だけは特に注意が必要です。書かない選択は許容されますが、実際と違う年月を書くのは経歴詐称にあたります。入社後に発覚すれば懲戒の対象になり得るため、判断に迷ったら正確に書くほうを選んでください。
指定がなく書式から選べる場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、性別欄などの扱いも含めて無難にまとまります。
まとめ
- フリーター期間は職歴欄に記載する。雇用形態を明記し、年月を正確に書く
- 1年以上・応募職種と関連ありのバイトは必ず書き、1〜2か月の短期は省いてよい
- 働いていない期間は「事実+取り組み+現状」の3点で1行にまとめる
- 採用担当者が見ているのは期間の長さではなく、説明がつくかと継続年数
- 「なぜ今、正社員なのか」を志望動機か自己PRのどちらかで必ず言語化する
フリーター期間は、書き方を整えるだけで印象が変わります。まずは職歴欄の年月を実際の在籍記録と突き合わせるところから始めてください。
履歴書のフリーター期間に関するよくある質問
- フリーター期間が5年以上あっても正社員になれますか
-
可能です。期間の長さより、1か所で続けた年数と、正社員を目指す理由が説明できるかが判断材料になります。5年のうち3年を同じ職場で勤めていれば、それは継続力の証明として読まれます。
- アルバイト歴を書かないと経歴詐称になりますか
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短期のアルバイトを省略しただけで、ただちに経歴詐称とはされません。問題になるのは在籍年月を偽る場合です。省略した期間について面接で聞かれたら、正直に答えられるようにしておいてください。
- 現在もアルバイトを続けている場合はどう書きますか
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入社年月と業務内容を書いたうえで、最終行に「現在に至る」と記載します。その下の行の右端に「以上」を入れて締めてください。退職予定日が決まっている場合は、本人希望欄に入社可能日として記載します。
- 空白期間が3か月なら書かなくても大丈夫ですか
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3か月程度であれば、転職活動期間として一般的な範囲なので職歴欄で触れなくても不自然ではありません。ただし面接で質問される可能性はあるため、何をしていた期間かは答えられるように準備しておいてください。
- フリーター期間中の派遣や業務委託はどう書きますか
-
派遣は「株式会社〇〇に派遣社員として登録」と書き、その下に派遣先と業務内容を添えます。業務委託は「入社」が使えないため、「業務委託契約により〇〇業務に従事」という書き方にしてください。

