履歴書の句読点は欄で使い分ける|学歴欄と志望動機の正解を徹底解説

履歴書の句読点は欄で使い分ける|学歴欄と志望動機の正解を徹底解説

履歴書の句読点は、学歴・職歴欄にはつけず、志望動機や自己PR欄にはつけるのが正解です。全欄で統一する必要はありません。この記事では欄別の使い分け早見表と、読点を打つ位置の判断基準、すでに句読点をつけて提出してしまった場合の対処法までまとめました。

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目次

履歴書の句読点は「欄によって使い分ける」のが正解

結論:学歴・職歴欄は不要、志望動機・自己PR欄は必要

「履歴書に句読点を使うのはマナー違反」という説を目にした方もいるかもしれません。これは半分だけ正しい情報です。正確には、句読点が不要なのは学歴・職歴欄や免許資格欄のように「一行で完結する記載」をする欄だけで、文章として読ませる欄には句読点が必要になります。

理由はシンプルです。「令和4年3月 〇〇大学経済学部 卒業」は文章ではなく、日付と事実を並べた項目です。項目に句点を打つ習慣は日本語の書式にありません。一方、志望動機は複数の文で構成される文章なので、句読点がなければ意味の切れ目が分からなくなります。

【早見表】履歴書の欄別・句読点の使い分け

句読点理由
氏名・住所・連絡先つけない項目の記入であり文章ではない
学歴・職歴欄つけない年月と事実を並べた一行記載のため
免許・資格欄つけない正式名称を書くだけで文にならない
志望動機つける複数の文からなる文章のため
自己PR・特記事項つける同上
趣味・特技内容による単語なら不要、説明文を添えるならつける
本人希望記入欄内容による「貴社規定に従います」は不要、事情説明ならつける

迷ったときの判断は「その欄に書いた内容を声に出して読んだとき、文章になっているかどうか」で決まります。「〇〇株式会社 入社」は文章になりません。「前職では法人営業を担当していました」は文章です。この線引きさえ持っていれば、どの様式の履歴書でも判断に困ることはありません。

なお、様式によって欄の構成は微妙に異なります。ダウンロードして使う方は、転職用の履歴書テンプレートのように用途に合った様式を選んでおくと、余計な欄で悩まずに済みます。

学歴・職歴欄に句読点をつけない理由と正しい記入例

「入社」「卒業」で終わる行は文章ではない

学歴・職歴欄は、左に年月、右に出来事を書く表形式の欄です。表のセルに入る情報は名詞句であり、述語で終わる文ではありません。ここに「。」を打つと、表の中に文章が混ざったような不自然な見た目になります。

挨拶状や招待状で句読点を使わない慣習が引き合いに出されることもありますが、履歴書の学歴欄については、その慣習よりも「項目には句点を打たない」という書式上の理由のほうが実際的です。

良い例文(学歴・職歴欄)

令和4年3月 〇〇大学経済学部経済学科 卒業
令和4年4月 株式会社〇〇 入社
令和6年9月 一身上の都合により退職
令和6年10月 株式会社△△ 入社(現在に至る)

すべての行が句読点なし・体言止めまたは動詞止めで統一されています。「(現在に至る)」の後にも句点は不要です。

NG例(学歴・職歴欄)

令和4年3月 〇〇大学経済学部経済学科を卒業しました。
令和4年4月 株式会社〇〇に入社。
令和6年9月 人間関係が合わず、退職いたしました。

句点がついているうえ、行ごとに文体がばらついている点が問題です。退職理由を長々と書くのも学歴・職歴欄の役割から外れます。自己都合退職は「一身上の都合により退職」の一行で足ります。

採用担当者はここを見ている

  • 句点1つで落とすことはないが、同じ欄の中で書式が揃っているかは必ず目に入る
  • 「入社」と「入社しました」が混在していると、書類を見直していない印象が残る
  • 職歴が多い応募者ほど、揃っていない書式は読む速度を落とすため不利に働く

新卒でこれから初めて履歴書を書く場合は、記入する行数自体が少ないため書式のブレも起きにくくなります。新卒用の履歴書テンプレートで行の並びを確認してから書き始めると迷いが減ります。

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志望動機・自己PR欄は句読点を「つける」が正解

志望動機や自己PRは、200文字前後の文章を読ませる欄です。ここで句読点を省くと、読み手は文の切れ目を自分で推測しながら読むことになります。マナーを気にして句読点を外した結果、内容が伝わらず評価を落とすのは本末転倒です。

読点を打つ位置を決める3つの基準

「つける」と決めた後に困るのが、どこに打つかです。感覚に頼らず、次の3つで判断すると安定します。

  1. 一文は60字以内に収める。これを超えたら読点ではなく句点で切る
  2. 読点は一文に2個まで。3個以上必要になった時点で、その文は長すぎる
  3. 意味が2通りに読める箇所には必ず打つ。「私は営業と経理の経験があります」のような文は読点で係り受けを固定する

良い例文(志望動機)

前職では法人向けの新規開拓営業を4年間担当し、初年度から3期連続で目標を達成しました。特に既存顧客からの紹介経路を開拓した点が評価され、部内の標準手法として採用されています。貴社が今後注力される中小企業向けサービスにおいても、この紹介起点の営業手法を活かして売上に貢献したいと考え、応募いたしました。

各文が60字前後、読点は1〜2個に収まっています。読点の位置が「担当し、」「評価され、」と文の構造の切れ目に置かれているため、目で追うだけで意味が取れます。

NG例(志望動機)

前職では法人向けの新規開拓営業を4年間担当し初年度から3期連続で目標を達成し既存顧客からの紹介経路を開拓した点が評価され部内の標準手法として採用され貴社でもこの経験を活かしたいと考え応募いたしました

マナーを意識して句読点を全て外した例です。内容は同じでも、どこまでが1つの実績なのか読み取れず、読む側に負担がかかります。逆に「前職では、法人向けの、新規開拓営業を、4年間担当し」のように読点を打ちすぎるのも、文が細切れになって読みにくくなります。

採用担当者はここを見ている

  • 1枚あたりに割ける時間は短く、読点の位置が適切な文章ほど内容が記憶に残る
  • 読点なしの長文は「文章をまとめる力が弱い」と判断されやすく、事務・企画職では特に不利
  • 句読点の使い方は、入社後に書く報告書やメールの読みやすさを推測する材料にもなっている

句読点と同じくらい読みやすさを左右するのが、改行と段落の取り方です。文章欄のレイアウト全体を整えたい方は、次の記事も参考にしてください。

本人希望記入欄・免許資格欄の句読点ルール

判断に迷いやすいのが、学歴欄と志望動機欄の中間にあたるこれらの欄です。どちらも「一行の項目か、説明の文章か」で切り分けます。

記入内容書き方
免許・資格の正式名称令和5年6月 日商簿記検定2級 合格(句読点なし)
希望が特にない場合貴社規定に従います(句点なし)
勤務地や時間の事情を伝える場合現在育児中のため、勤務開始は9時30分以降を希望いたします。(句読点あり)
趣味・特技を単語で書く場合読書 登山 写真(句読点なし・空白で区切る)
趣味・特技に説明を添える場合登山(月に1度、日帰りで低山を登っています)(句読点あり)

「貴社規定に従います」の後に句点をつけるかどうかは、実務上どちらでも減点対象になりません。ただし同じ履歴書の中で、一行記載の欄はすべて句点なしに揃えるという一貫性は保ってください。一箇所だけ句点があると、書き直しの跡のように見えてしまいます。

アルバイトやパートの応募では希望シフトを書く機会が多く、この欄が長くなりがちです。記入例を確認したい方はアルバイト用の履歴書テンプレートが参考になります。

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手書きとパソコンで句読点の扱いは変わるのか

ルール自体は同じです。手書きだから句読点を省く、パソコンだからつける、といった使い分けはありません。ただし見え方に差が出るため、それぞれで気をつける点があります。

  • 手書きの場合:句読点はマス目の左下に小さく書く。文字と同じ大きさで書くと余白が詰まって窮屈に見える
  • 手書きの場合:行末に句読点が来るときは、次の行に送らずマスの右下に収める
  • パソコンの場合:全角の「、」「。」で統一する。半角カンマ・ピリオドや「,.」との混在は避ける
  • パソコンの場合:入力の癖で「,」が混ざることがあるため、印刷前に一度検索して確認する

英文表記の資格名(TOEIC、MOS など)を書くときのカンマ・ピリオドは英語表記のルールに従って構いません。日本語の文中に英文が混ざる場合のみ、文末は日本語の「。」で閉じます。

厚生労働省が示している様式例に沿って作成する場合も、句読点の扱いに特別な指定はありません。書式を確認したい方は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートで欄の構成を見ておくと安心です。

句読点をつけて書いてしまったときの対処法

学歴欄に句点をつけてしまった、あるいは志望動機を句読点なしで書いてしまった。この段階で読んでいる方が一番知りたいのは、書き直すべきかどうかだと思います。判断の目安は次の通りです。

状況対応
まだ提出前・パソコン作成該当箇所を修正して印刷し直す
まだ提出前・手書きで学歴欄に句点新しい用紙に書き直す(修正液・二重線は避ける)
まだ提出前・志望動機が句読点なし読みにくさに直結するため書き直しを推奨
すでに提出済み再提出はしない。連絡も不要

採用担当者はここを見ている

  • 学歴欄の句点が1つあった程度で、書類選考の可否が入れ替わることはまずない
  • それよりも提出後に「句読点を間違えました」と連絡が来るほうが対応に困る
  • 影響が出るのは、志望動機が読み取れないほど文が長く区切りがない場合

提出前に書き損じに気づいた場合の直し方については、次の記事で具体的な手順を整理しています。

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まとめ

  • 学歴・職歴欄、免許・資格欄は句読点をつけない。一行で完結する項目だから
  • 志望動機・自己PR欄はつける。読みやすさを犠牲にしてまで省く理由はない
  • 迷ったら「声に出して読んだとき文章になっているか」で判断する
  • 読点は一文2個まで、一文は60字以内。3個必要なら文を分ける
  • 同じ履歴書の中で書式を揃える。混在が一番目につく

句読点で悩んだ時間は、志望動機の中身を練る時間に回したほうが選考結果に効きます。ルールを一度覚えてしまえば、次の応募からは迷わずに書けます。

履歴書の句読点に関するよくある質問

履歴書に句読点を使うとマナー違反になりますか

欄によります。学歴・職歴欄や免許資格欄のように一行で完結する記載に句点をつけるのは書式として不自然ですが、志望動機や自己PRのような文章欄では句読点を使うのが自然です。全欄で一律に禁止されているわけではありません。

「現在に至る」「以上」の後に句点は必要ですか

不要です。どちらも学歴・職歴欄の中の記載なので、他の行と同じく句読点なしで揃えます。「以上」は職歴の最終行の次の行、右寄せで書きます。

志望動機の読点はどのくらいの頻度で打てばよいですか

一文につき2個までを目安にしてください。3個以上必要になる場合は、その文が長すぎるサインなので句点で2文に分けます。一文の長さは60字以内に収めると読みやすくなります。

句読点を間違えたまま提出してしまいました。連絡すべきでしょうか

連絡も再提出も不要です。句読点の有無だけで選考結果が変わることはほとんどなく、提出後の訂正連絡はかえって手間をかけることになります。次の応募で修正すれば十分です。

本人希望記入欄の「貴社規定に従います」に句点はつけますか

つけないのが一般的です。一行で完結する定型表現のため、学歴欄と同じ扱いにします。勤務条件の事情を文章で説明する場合は、句読点をつけて構いません。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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