MENU

職務経歴書 2社以上テンプレート|採用担当者が通過させる書き方を解説

職務経歴書 2社以上テンプレート|採用担当者が通過させる書き方を解説

この記事では、2社以上の職歴がある場合の職務経歴書テンプレートの選び方(編年体式・逆編年体式・キャリア式)と、採用担当者が複数社経験者の書類を読む際の視点を解説します。転職回数別の注意点と各欄の記入例もあわせて紹介します。

目次

2社以上の職務経歴書で使えるテンプレートは3種類

複数社の経歴がある場合、職務経歴書のフォーマットは「編年体式」「逆編年体式」「キャリア式」の3種類から選択します。どれが絶対に正解というわけではなく、転職回数・アピールしたい実績の位置によって最適解が異なります。

フォーマット記載の方向向いている人
編年体式過去→現在の時系列2〜3社でキャリアの一貫性がある人
逆編年体式現在→過去の逆順直近の実績を前面に出したい人
キャリア式職務内容・スキルで分類4社以上または専門性をアピールしたい人

編年体式|転職回数2〜3社でキャリアに一貫性があるならこれ

最も一般的なフォーマットです。古い会社から順番に時系列で記載するため、採用担当者が職歴の全体像を把握しやすい構成になっています。転職回数が2〜3社で、「営業→営業マネジメント」「技術職→技術リーダー」のようにキャリアが段階的に発展している人に向いています。

採用担当者の視点では、在職期間が年単位で積み上がっているか、各社での役割が前職の経験を踏まえて広がっているかをチェックします。一貫した流れが見える場合、編年体式が最もシンプルに説得力を持たせられます。

編年体式の骨格(2社の場合)

【職務経歴】
■ A社(20XX年4月〜20XX年3月 / 正社員)
事業内容: ○○
担当業務: ○○
主な実績: ○○(前年比110%達成など)

■ B社(20XX年4月〜現在 / 正社員)
事業内容: ○○
担当業務: ○○
主な実績: ○○(月間目標を6か月連続達成など)

逆編年体式|直近の実績を前面に出したいならこれ

最も新しい会社(現職または直前職)から書き始め、過去へさかのぼるフォーマットです。採用担当者が書類を読む際、最初に目に入るのが直近の実績になるため、応募先との関連性が高い直近経験を持っている場合に特に効果的です。

たとえば、3社目の直近職が応募先とほぼ同じ業界・職種の場合、逆編年体式で書いた1ページ目が「即戦力の証拠」として機能します。過去の会社(関連性が薄い)は2ページ目に要点だけまとめる形になります。

キャリア式|4社以上または専門スキルを強調するならこれ

時系列ではなく、「営業」「マネジメント」「企画・改善業務」など職務カテゴリで整理するフォーマットです。転職回数が4社以上になると、編年体式・逆編年体式では情報量が多くなりすぎてA4用紙3枚以上になりやすく、全体が読まれないリスクが上がります。

キャリア式の場合、採用担当者が「この人はこのスキルがある」とひと目で判断できる構成にするため、各カテゴリに関連する実績を集約します。転職回数が多くても、スキルの一覧性で勝負できるのがこのフォーマットの強みです。

採用担当者が複数社経験者の職務経歴書で必ずチェックすること

転職回数の多さそのものより、採用担当者が気にしているのは「この人は自社でも活躍できるか」という1点です。複数社の経歴は、見せ方次第でむしろ強みになります。採用担当者が実際に書類選考で確認している3つのポイントを整理します。

採用担当者はここを見ている

  • 職務要約の冒頭3行で「この人は何の専門家か」がわかるか
  • 転職のたびに実績(数値)が成長・拡大しているか
  • 転職理由が前向きな言葉で表現されているか

職務要約の最初の3行でキャリアの軸を読む

採用担当者が複数社経験者の書類を手に取ったとき、最初に目を通すのが「職務要約」です。ここで「この人は何ができるか」が伝わらなければ、その後の詳細経歴を丁寧に読まれないことがあります。

複数社の経歴を持つ人が職務要約で差をつけるポイントは、各社の経歴を羅列するのではなく、全社を通じた「一つのキャリア軸」として集約することです。「A社ではこれ、B社ではこれ」という並列記述は避け、「○年間を通じて○○の分野で実績を積んできた」という形でまとめます。

各社の実績が数値で書かれているか

採用担当者が書類選考で特に確認するのが「具体的な実績・成果の記述」です。複数社の経歴がある人は、各社ごとに最低1つは数値で表現した実績を記載するようにします。

NG例

  • 売上目標の達成に貢献しました
  • チームのリーダーを担当しました

良い例

  • 担当エリアの売上を前年比115%に引き上げ(20XX年度)
  • 5名チームのリーダーとして月間目標を6か月連続で達成

転職理由がポジティブに読めるか

職務経歴書に転職理由欄がある場合、各社の退職理由はポジティブな表現に変換します。「人間関係が悪化した」「待遇が悪かった」などの表現は、採用担当者に自社でも同様の理由で辞めると読まれます。

複数社の転職を貫く「軸」(スキルアップ・より専門的な環境を求めて・マネジメント経験を得るため)を一言で説明できると、転職回数の多さが「計画的なキャリア形成」として伝わります。たとえ複数回の転職があっても、一貫した目的が読める人材は採用担当者の印象が大きく変わります。

社数別・職務経歴書の書き方と注意点

転職社数によって、フォーマット選択だけでなく各社への記述量・ページ数の目安も変わります。以下の表を参考に、自分の状況に合わせて調整してください。

転職社数推奨フォーマットページ数の目安各社への記述量
2社編年体式A4用紙2枚両社ともしっかり記述
3〜4社逆編年体式A4用紙2〜3枚直近を厚く、古いほど薄く
5社以上キャリア式A4用紙2〜3枚時系列よりスキル軸で整理

2社の場合|全社の経歴をしっかり書く

2社の場合、採用担当者に対して「十分な説明量がある」状態で臨めます。A社・B社それぞれに、事業内容・担当業務・主な実績を3〜5行ずつ記載します。A4用紙2枚を目安にし、無理に圧縮する必要はありません。

2社で気をつけるべきは、両社の経歴量が極端に偏らないことです。A社に1行、B社に10行という構成では、採用担当者に「A社時代の経験を隠している」と映ることがあります。在職期間に大きな差がある場合も、業務内容は最低3行は書くようにします。

3〜4社の場合|直近を厚く、古い順に薄く

3〜4社になると全社を同じ記述量で書くと情報過多になります。逆編年体式(現在→過去)を選び、直近の会社を最も詳しく、古い会社になるほど記述を絞っていきます。

  • 直近(現職または前職): 事業内容・担当業務・主な実績を5〜8行
  • 2〜3社前: 担当業務の概要と主な実績を3〜4行
  • 4社前以上(入社が10年超前): 担当業務の概要1〜2行のみでも可

採用担当者が実際に評価するのは、5年以内の実績と現在のスキル水準です。10年前の経歴を細かく書いても、それが通過率に直結することはほとんどありません。

5社以上の場合|キャリア式でスキル軸に整理する

5社以上になると、時系列で並べるフォーマットでは読みにくくなります。キャリア式で「営業経験」「マネジメント経験」「企画・業務改善」などのカテゴリに整理することで、転職回数が多くてもスキルの全体像が伝わりやすくなります。

各カテゴリには、関連する実績を2〜3社分まとめて記載します。採用担当者が見たいのは「この人が何をできるか」であり、「どの会社でいつやったか」の細かい時系列ではありません。ページ数はA4用紙2〜3枚に収め、職務要約で全体のキャリアを先に概観させることが大切です。

2社以上対応テンプレートの各欄の書き方と記入例

職務要約欄|複数社の経歴をひとつの文脈にまとめる

職務要約欄は、複数社の経歴を「この人は何者か」とひと言で伝える箇所です。A社・B社の経歴を別々に書くのではなく、全体を通じた専門性・実績・強みを3〜5行で表現します。

NG例

A社では営業を担当し、B社では企画業務を担当しました。その後C社ではマネジメントに携わりました。

3社の業務を時系列に羅列しただけで、採用担当者には「軸が読めない」と映ります。

良い例

3社計8年間、国内メーカー向けの法人営業・営業企画・チームマネジメントを担当してきました。新規開拓から関係構築、チームの目標設定・育成まで一貫して関わり、直近の在籍先では担当部門の売上を前年比120%へ引き上げました。現在は5名チームを統括し、メンバーの目標管理と育成体制の整備を進めています。

職務経歴書の作成に時間がかかる場合は、AIを活用した自動作成ツールを使うことで作業時間を大幅に短縮できます。

職務経歴欄|各社の書き方と在職期間の目安

各社の職務経歴欄には、以下の項目を統一した順序で記載します。フォーマットを会社ごとに変えると、採用担当者が比較しにくくなります。

記載項目書き方のポイント
会社名・業種・従業員数企業規模がわかるよう、従業員数または売上規模を添える
在職期間年月を「20XX年○月〜20XX年○月」と正確に記載(期間が短くても省略しない)
担当業務の概要具体的な業務内容を3〜5行で。抽象的な表現は避ける
主な実績数値で表現。「貢献した」より「前年比115%達成」

在職期間が1年未満の場合でも、「20XX年○月〜20XX年○月(○か月)」と正確に記載します。期間を曖昧にすると採用担当者側で計算が必要になり、それ自体が「何かを隠している」という印象につながります。

実績欄|数値で具体化する書き方

実績欄で最も多いミスは「貢献した」「向上した」などの主観表現のみで終わることです。採用担当者は「どの程度の貢献か」を知りたいため、可能な限り数値を補足します。数値が出せない業務(内部調整・育成など)は、規模・件数・頻度で表現します。

NG例

  • 顧客満足度の向上に貢献しました
  • コスト削減に取り組みました

良い例

  • 顧客アンケート満足度スコアを3.8→4.5へ改善(回答数300件・半期)
  • 業務フロー見直しにより、月間の事務処理コストを約18%削減

書き方に不安がある場合は、専門家による添削サービスを活用する方法もあります。

転職回数が多くても書類選考を通過する差別化ポイント

複数社の経験をキャリアの「軸」で整理する

転職回数が多い人の職務経歴書で採用担当者の目に止まるのは、「バラバラに見える経歴を意味あるストーリーとして語れているか」です。たとえば、メーカー営業→食品商社の営業企画→スタートアップの事業開発と転職してきた人なら、「BtoB営業の実務から企画・新規事業まで段階的に担当領域を広げてきた」という軸で語れます。

採用担当者が「この経歴は魅力的」と判断するポイント

  • 転職のたびにスコープが広がっている(営業→企画→マネジメント)
  • 前職の経験が次の職場での役割に繋がっている
  • 職務要約でその流れが30秒で把握できる

職務要約を書く際は、「○社計○年間、○○分野で○○を担当し、○○という実績を積んできました」という型を使うと、経歴が多くても軸が伝わりやすくなります。この一文を書いてから各社の詳細経歴に入るだけで、採用担当者の読み方が変わります。

短期離職が1社ある場合の書き方

在職期間が1年未満の会社がある場合でも、職務経歴書には正確に記載します。期間の短さは記載しても隠せませんが、「何を学んだか・なぜ次へ移ったか」を職務経歴欄の末尾に一言添えることで、採用担当者の懸念を事前に解消できます。

特に部門閉鎖・希望退職・会社都合の場合は、その旨を簡潔に記載するだけでネガティブな印象を大きく抑えられます。

良い例(短期離職の補足記載)

■ C社(20XX年4月〜20XX年1月 / 9か月 / 正社員)
担当: ○○業務
主な実績: ○○
備考: 組織再編による部門閉鎖に伴い退職(会社都合)

会社都合であることを一言添えるだけで、採用担当者の「また早期退職するのでは」という懸念が大幅に薄れます。

自分では書きにくいと感じる場合や、書類の完成度を上げたい場合は、代行サービスを活用する選択肢もあります。

まとめ

  • 2社以上の職務経歴書は、転職回数に応じてフォーマット(編年体式・逆編年体式・キャリア式)を選ぶ。2〜3社なら編年体式、直近の実績を強調したいなら逆編年体式、4社以上ならキャリア式が基本
  • 採用担当者が最初に読むのは「職務要約」。複数社の経歴を羅列せず、全体を通じたキャリアの軸を3〜5行でまとめることが書類通過の条件になる
  • 各社の実績は数値で書く。「貢献した」「向上した」だけでは採用担当者の評価対象にならない
  • 短期離職(1年未満)は正直に記載し、会社都合であれば「会社都合退職」の一言を添えるだけで印象が大きく変わる
  • 転職回数が多い場合は、キャリア式テンプレートで「スキル軸」による整理を検討する

複数社の経歴は、フォーマット選びと職務要約の書き方次第で採用担当者の印象が大きく変わります。転職回数の多さに悩む前に、まず「キャリアの軸」を言葉にしてみることから始めてください。

職務経歴書(2社以上)に関するよくある質問

職務経歴書は2社以上の場合、何枚にまとめればいいですか?

2社の場合はA4用紙2枚、3〜4社の場合はA4用紙2〜3枚が目安です。5社以上になる場合も、キャリア式フォーマットを使えばA4用紙2〜3枚に収めることができます。採用担当者が読みやすい分量として、合計でA4用紙3枚以内を上限の目安にしてください。

転職回数が5回以上ある場合、どのフォーマットを選べばいいですか?

5社以上の場合は「キャリア式」フォーマットを選ぶのが一般的です。時系列で並べる編年体式・逆編年体式では情報が詰まりすぎてしまうため、「営業」「マネジメント」「企画・改善」などの職務カテゴリに整理するキャリア式が読みやすくなります。職務要約で全体のキャリアを3〜5行で先に説明してから各カテゴリに入る構成にすると、採用担当者が全体像を把握しやすくなります。

在職期間が1年未満の会社も職務経歴書に書く必要がありますか?

書く必要があります。職務経歴書の職歴は、期間の長短に関わらず全て記載するのが基本です。在職期間が短い会社を意図的に省略した場合、採用後の経歴確認や入社書類の提出時に発覚するリスクがあります。会社都合(部門閉鎖・希望退職など)による短期退職であれば、職務経歴欄の末尾に「会社都合退職」と一言添えるだけで採用担当者の懸念を大幅に軽減できます。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

コメント

コメントする

目次