履歴書の長所は、枠の大きさに合わせて30字・50字・80字の3段階で書き分けるのが最短ルートです。文字数が短くても「結論+一言の裏付け」さえ入っていれば、採用担当者には十分伝わります。この記事では、記入欄が小さい履歴書でもそのまま使える文字数別の例文と、短くまとめても内容が薄く見えないためのコツを、採用担当者目線で紹介します。
履歴書の長所を短めに書く例文【文字数別】
結論|短くても「結論+一言の裏付け」があれば伝わる
長所欄で採用担当者が確認しているのは、文章の長さではなく「何が長所で、それを裏付ける根拠が1つでもあるか」です。文字数が短い場合は、次の2つの要素だけに絞り込んでください。
- 結論:長所をひとことで言い切る
- 裏付け:それを示す具体的な行動や数字を一言添える
エピソードの背景説明や入社後の抱負まで詰め込もうとすると、かえって文章が長くなり枠に収まりません。まずは自分の長所欄の文字数を確認し、以下の例文から近いものを選んで自分の経験に差し替えてください。
【30字】ひとことで伝える長所の例文
30字前後は、面接の冒頭で一言だけ答える場面や、極端に記入欄が小さい履歴書向けです。結論だけで言い切り、余計な言葉を足さないことがポイントです。
良い例文
- 長所は、決めた締切を必ず守る継続力です。(20字)
- 長所は、初対面でも自分から話しかける行動力です。(24字)
- 長所は、ミスを次に活かして改善する力です。(21字)
NG例
「長所は協調性があるところです。」具体的な行動が1つも含まれておらず、誰にでも当てはまる言葉になっているため、短くても印象に残りません。
採用担当者はここを見ている
- 文字数が短くても、動詞や数字などの具体語が1つ入っているか
- 「協調性」「コミュニケーション力」など抽象語だけで終わっていないか
【50字】結論+具体例で伝える長所の例文
50字前後になると、結論に加えて「どんな場面で発揮したか」を一言分だけ足せます。一般的な履歴書の長所欄はこのくらいの分量から使いやすくなります。
良い例文
- 長所は継続力です。前職では毎朝の在庫確認を3年間欠かさず続けました。(34字)
- 長所は行動力です。学生時代、新しいアルバイト先で自ら仕事を提案し採用されました。(40字)
- 長所は傾聴力です。相手の話を最後まで聞き、要望を正確に汲み取ることを意識しています。(42字)
NG例
「長所は継続力です。何事も最後までやり遂げることができます。」具体的な場面が書かれておらず、「良い例」と比べて説得力が弱くなっています。同じ文字数でも、実体験の有無で伝わり方は大きく変わります。
採用担当者はここを見ている
- 「前職では」「学生時代」など、いつの話かがひとことでもわかるか
- 期間・回数・立場など、数字や固有名詞に近い言葉が入っているか
【80字】結論+エピソード+活かし方で伝える長所の例文
80字前後まで書ける場合は、結論・エピソード・入社後の活かし方の3要素を入れられます。文字数に余裕があるなら、このパターンまで書くと説得力が上がります。
良い例文
- 長所は継続力です。前職では毎朝の在庫確認を3年間欠かさず続け、発注ミスをゼロに保ちました。貴社でも地道な業務を任せていただける存在を目指します。(72字)
- 長所は行動力です。学生時代、集客が伸び悩んでいたアルバイト先でSNS投稿を自ら提案し、来客数を前月比1.2倍に伸ばしました。この行動力を新しい環境でも発揮したいと考えています。(88字)
NG例
「長所は行動力です。学生時代からいろいろなことに挑戦してきました。アルバイトでもサークルでも積極的に動くタイプで、社会人になっても活かしていきたいです。」具体的な成果や数字がなく、「いろいろ」「積極的」といった抽象語で字数を埋めているだけの状態です。
採用担当者はここを見ている
- 成果が数字や具体的な結果で示されているか
- 「貴社でも」「新しい環境でも」など、入社後の活かし方まで一言触れられているか
採用担当者は「短い長所」のどこを見ているか
文字数が短い長所欄は、書類選考で不利になると思われがちですが、実際はそうではありません。採用担当者は「短くまとめる力=要点を整理する力」としてプラスに評価することもあります。ただし、短さを言い訳にした抽象的な表現には厳しい目を向けています。
| 評価されるパターン | 評価されにくいパターン |
|---|---|
| 結論+一言の具体語がある | 結論だけで根拠が一切ない |
| 誰にでも書ける言葉を避けている | 「協調性」「向上心」など単語のみ |
| 短い中でも自分の言葉で書かれている | テンプレート文をそのまま使っている |
採用担当者はここを見ている
- 短さの中に「自分にしか書けない情報」が1つでも入っているか
- 他の応募者と同じテンプレート的な言い回しになっていないか
- 応募職種で活かせる長所を選べているか
長所を短くまとめる3つのコツ
「短く書くと内容が薄く見えないか」という不安は、書き方の順番を変えるだけで解消できます。以下の3つのコツを意識してください。
コツ1|一番伝えたい一言に絞る
長所を複数並べようとせず、応募職種に最も関係する1つだけに絞ります。書きながら「これも」「あれも」と足していくと、結果的に散らかった文章になり文字数もオーバーします。
コツ2|抽象語を具体的な行動や数字に置き換える
「頑張り屋」「真面目」といった抽象語は、それだけで文字数を消費するわりに情報量がありません。「3年間続けた」「1.2倍にした」のように、数字や具体的な動作に置き換えると、少ない文字数でも内容が濃くなります。
コツ3|エピソードは一文に凝縮する
エピソードを説明しようとすると「いつ・どこで・何を・どうした」を全部書きたくなりますが、短めの長所欄では最も成果に直結する1つの動作だけを切り出してください。背景説明は思い切って省いて構いません。
記入欄の大きさ・場面別の使い分け方
同じ長所でも、履歴書の記入欄の大きさや応募先によって最適な文字数は変わります。まずは自分が使う転職用の履歴書テンプレートの長所欄の大きさを確認してから、以下を参考に文字数を決めてください。
- 枠が2〜3行しかない:30字パターンで結論のみ言い切る
- 枠が4〜5行ある:50字パターンで具体例を一言添える
- 枠が6行以上・自己PR欄と兼用:80字パターンで活かし方まで書く
新卒でエピソードの候補が少ない場合は新卒用の履歴書テンプレートの項目に沿って、部活動やアルバイトなど身近な経験から短く切り出すと書きやすくなります。アルバイトやパートの応募で長所欄が小さい場合は、アルバイト用の履歴書テンプレートやパート用の履歴書テンプレートのフォーマットに合わせて30〜50字パターンを選ぶと収まりやすくなります。
自分の長所そのものが決まっていない場合は、まず長所診断や長所の例一覧で自分に近いタイプを見つけてから、この記事の文字数別パターンに当てはめると書きやすくなります。面接で深掘りされたときの答え方まで準備しておきたい場合は、あわせて確認しておくと安心です。



まとめ
- 履歴書の長所は枠の大きさに合わせて30字・50字・80字で書き分ける
- 短くても「結論+一言の具体語」があれば内容は薄く見えない
- 抽象語をやめて数字や具体的な行動に置き換えるとどの文字数でも通用する
- 記入欄の大きさや応募先のテンプレートに合わせて文字数パターンを選ぶ
短めの長所欄は、要点を整理する力を見せる場でもあります。今回の例文をベースに、自分の経験にある具体的な行動や数字を1つ差し替えて仕上げてください。
履歴書の長所を短めに書くことに関するよくある質問
- 長所は何文字くらいが短いといえますか?
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一般的な目安である100〜150文字と比べて、30〜80文字程度は短い部類に入ります。記入欄が2〜3行しかない場合は30字、4〜5行程度なら50字、6行以上あるなら80字を目安に選んでください。
- 短い長所だと採用担当者の印象は悪くなりますか?
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文字数の短さそのものはマイナス評価にはなりません。結論と具体的な裏付けが1つでも含まれていれば、要点を整理できる人という印象につながります。抽象語だけで終わる長所のほうが評価を下げやすい点に注意してください。
- 面接で長所を一言で聞かれたときも同じ考え方でいいですか?
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結論は同じで問題ありません。ただし面接では、面接官から「具体的には?」と深掘りされることが多いため、履歴書に書いた一言の裏側にあるエピソードを口頭で補足できるように準備しておいてください。
- 長所と短所を両方短くまとめる場合、バランスはどうすればいいですか?
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長所と短所はほぼ同じ文字数でそろえるとバランスが取れます。長所を50字で書いたら短所も50字前後にまとめ、どちらも「結論+一言の具体語」の型を守ると読みやすくなります。

