履歴書の志望動機の書き方|3段構成と例文・NG例を徹底解説

履歴書の志望動機の書き方|3段構成と例文・NG例を徹底解説

履歴書の志望動機は、書き出し・根拠・締めくくりの3段構成で200〜300文字にまとめるのが正解です。採用担当者は志望の具体性・貢献イメージ・使い回し感の有無を、最初の一文でほぼ判断しています。3段構成それぞれの書き方とNG例、未経験・転職・新卒など状況別の例文を採用担当者の視点からまとめました。

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目次

履歴書の志望動機の書き方【結論】3段構成と例文

結論:書き出し・根拠・締めくくりの3段構成

志望動機は「書き出し(結論)→根拠・エピソード→締めくくり」の順で書くと、採用担当者にとって読みやすく、企業研究ができている印象を与えられます。この順番を崩すと、内容が良くても伝わりにくくなります。

構成パート役割文字数の目安
書き出し「なぜこの会社か」を1文で示す40〜50文字
根拠・エピソード志望理由を裏付ける経験・企業研究100〜150文字
締めくくり入社後にどう貢献するかを示す50〜70文字

基本の例文

良い例文

「貴社の法人向け〇〇サービスに携わりたいと考え、志望いたしました。前職では同分野の営業を3年間担当し、中小企業向けの提案で成果を上げてきました。貴社ではこの経験を活かし、既存顧客の深耕から新規開拓まで幅広く貢献したいと考えています。」(約200文字)

NG例

「貴社の企業理念に共感し、人の役に立てる仕事がしたいと思い志望いたしました。精一杯頑張ります。」

NGな理由:「なぜこの会社か」が具体的でなく、他社にもそのまま送れる内容です。締めくくりも「頑張ります」だけで、何をどう貢献するかが伝わりません。

志望動機欄が小さく100〜150文字程度しか書けない場合も、3段構成の骨格は崩さず各パートを短縮して対応します。「志望動機なし」の様式を使う選択肢もありますが、選考では自己PR欄などで代わりに熱意を示す必要があるため、まずは志望動機なしの履歴書テンプレートで使い分けの基準を確認しておくと安心です。

なぜ「書き出し・根拠・締めくくり」が採用担当者に評価されるのか

書類選考で1通の履歴書を読む時間は30秒から1分程度とされます。その短時間で採用担当者が確認しているのは、志望の具体性・貢献イメージ・使い回し感の有無の3点です。スペック欄が事実の確認だとすれば、志望動機欄は「本当にうちで働きたいのか」を判断する材料になります。

採用担当者はここを見ている

  • 志望の具体性:「なぜ当社なのか」が1文目でわかるか
  • 貢献イメージ:入社後に何をするつもりかが書かれているか
  • 使い回し感の有無:他社にも送れる一般的な内容になっていないか

3段構成が有効なのは、採用担当者が「なぜ→どのように→何をするか」の順で読んでいるためです。書き出しで関心を引き、根拠で信頼を積み、締めくくりで貢献イメージを残す。この流れが崩れると、文章として整っていても印象に残りません。

書き出しの書き方|3パターンとNG例

志望動機の書き出しは、採用担当者が「読むか読まないか」を決める分岐点です。冒頭で「なぜこの会社か」を示せれば、その後の内容も真剣に読んでもらえます。

パターン①:事業・製品への共感

「貴社の〇〇事業(製品・サービス名)に携わりたいと考え、応募いたしました。」具体的な事業名を入れることで「他社にも送っている」という印象を最初に打ち消せます。

パターン②:経験・スキルとの接続

「前職での〇〇の経験を、貴社の〇〇部門で活かしたいと考え、志望いたしました。」同業種・同職種への転職で特に有効です。

パターン③:キャリアビジョンとの一致

「〇〇分野でのキャリアを築くうえで、業界内で〇〇に強みを持つ貴社が最適な環境だと判断しました。」前職との直接的なつながりが薄い未経験転職で有効です。

どの会社にも使い回せる書き出しは、採用担当者に「エントリー数を稼いでいる」と判断されます。

NG例

「御社の企業理念である『〇〇』に深く共感し、志望いたしました。」

NGな理由:理念への「共感」だけでは、なぜ他社ではなくここかが伝わりません。共感した具体的な経験が根拠として続かなければ「とりあえず理念を引用しただけ」に見えます。

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根拠・エピソードの書き方|「なぜこの会社か」を伝える

志望動機の中盤は、書き出しで述べた「なぜこの会社か」を裏付けるパートです。採用担当者が最も嫌うのは、同業他社にも送れる内容です。以下のいずれかを具体的に言及してください。

  • 具体的な製品・サービス名:「〇〇という製品の〇〇という機能に」
  • 事業の方向性・戦略:「〇〇市場への参入を進めている点が他社にない強みだと考え」
  • 説明会・面談での接点:「説明会での〇〇という話が印象に残り」
  • 業界内での独自ポジション:「業界内で〇〇に特化している点は貴社のみで」

未経験転職で難しいのは「自分の経験と応募先の仕事をどう結びつけるか」です。直接的なスキルがなくても、思考のプロセス・行動パターン・価値観で接続できます。前職での経験を「職種の言葉」ではなく「行動・習慣の言葉」で書き直すと、説得力のある根拠になります。

それでも「書くことがない」と手が止まる場合は、経験の棚卸しの仕方でつまずいているケースがほとんどです。書き出しにたどり着くまでの整理手順は、下記の記事もあわせて参考にしてください。

締めくくりの書き方|貢献意欲を伝える

締めくくりは「入社後に何をしたいか」を伝えるパートです。多くの応募者が「精一杯頑張ります」で終わらせますが、これは採用担当者に「具体的な計画がない」と映ります。

良い例文(締めくくり)

「前職での法人営業の経験を活かし、まずは既存顧客の深耕から取り組み、3年以内に新規顧客開拓チームの中核を担えるよう成長したいと考えています。」

NG例

「入社後は御社のために全力で頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。」

NGな理由:「頑張る」だけでは何をどう貢献するのかが不明です。面接ではこの部分が深掘りされるため、具体性のある表現のほうが次のステップに進みやすくなります。

  • 「御社でスキルを磨き、成長していきたいと思います」→受け身・学ぶ側の視点
  • 「チームに貢献できるよう精一杯努めます」→何を・どう貢献するかが不明
  • 「ぜひ御社で活躍の場をいただければ幸いです」→お願いモードで主体性がない

ネガティブな転職理由をポジティブに変換する方法

転職活動の大半は「今の会社への不満」が出発点です。しかし、その不満をそのまま書くと「マイナス思考」「適応力が低い」と映るリスクがあります。採用担当者が見たいのは「なぜ辞めたか」ではなく「なぜ次はこの会社か」です。

実際の転職理由(本音)志望動機への変換
給料が低いスキルに見合った評価制度が整った環境で挑戦したい
残業が多い・職場環境が悪い安定したパフォーマンスを発揮できる環境で深く取り組みたい
上司・人間関係が悪い組織の風土が自分の価値観と合った環境でチーム成果を上げたい

変換のコツは「不満の解消」でなく「目的の達成」を主語にすることです。「〇〇を避けたい」ではなく「〇〇を実現したい」に言い換えるだけで印象は大きく変わります。ただし過度な美化は逆効果です。面接で深掘りされても答えられる範囲で変換してください。転職回数が多い場合は、転職用の履歴書テンプレートで職歴欄との整合性も合わせて確認しておきましょう。

状況別・志望動機の例文

状況別に志望動機の例文を紹介します。そのまま使い回すのではなく、企業名・職種名・具体的な経験に差し替えてください。採用担当者は多数の書類を読み慣れているため、汎用的な例文のコピーはすぐに見抜かれます。

同業種・同職種への転職

例文

「前職では法人向けクラウドサービスの営業を5年間担当し、年間新規顧客獲得数でチーム内トップの実績を積んできました。貴社が注力されているSMB領域への展開と、私が培ってきた中小企業向けの提案スタイルが一致していると判断し、志望いたしました。」(約180文字)

未経験・異業種への転職

例文

「前職では飲食業の店舗責任者として、スタッフのシフト管理・売上管理を担当していました。その経験を通じて『データで現場の課題を先手で解決する仕組み』に関心を持ち、業務効率化のツール導入を独学で進めた経験があります。貴社のバックオフィス向けSaaSは現場に近い視点で課題を捉えている点に共感し、現場経験を活かした提案ができると考えています。」(約220文字)

新卒・第二新卒の場合

例文

「新卒で入社した会社では事務職として1年半勤務しましたが、担当業務の幅が限定されていたため、より多くの業務を経験できる環境を求めて転職を検討しました。貴社の営業職は担当エリアの開拓から顧客フォローまで一貫して担当できると伺い、早期から実力をつける環境として最適と判断しました。」(約200文字)

第二新卒の場合は「なぜ前の会社を辞めたか」よりも「次の会社で何をやりたいか」の比重を大きくするのが鉄則です。新卒用の履歴書テンプレートは在職期間が短い場合の職歴欄の見せ方にも応用できます。

アルバイト・パートの場合

アルバイト・パートの志望動機は正社員ほどの企業研究は不要ですが、「家が近い」「時間の融通がきく」だけで終わると、意欲が伝わりません。勤務時間の希望と、店舗・仕事内容への関心を1文ずつ添えるだけで印象が変わります。テンプレートを使う場合はアルバイト用の履歴書テンプレートを参考にしてください。

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採用担当者が即座に落とす志望動機のNG例ワースト5

どれだけ文章がきれいでも、内容が以下に該当していれば書類選考は通りません。採用担当者が「使い回しだ」「本気で志望していない」と判断するパターンです。

  • ①理念への共感だけで終わる:具体的なエピソードが続かないと「引用しただけ」に見えます。
  • ②「学びたい・成長したい」という受け身の姿勢:貢献のイメージが伴わないと「コストになる人材」と判断される場合があります。
  • ③給料・休日・立地が主な理由:「条件が変わればすぐ辞める」と映ります。
  • ④誰にでも使える表現:業界・会社を問わず当てはまる内容は「特別に志望していない」と判断されます。
  • ⑤「家から近い」「知名度があるから」という消極的理由:「他社でもよかったのでは」という疑問が残ります。

「志望動機」と似た欄に「応募動機」がありますが、両者には意味の違いがあります。使い分けを確認しておくと、欄名が異なる履歴書にも対応できます。

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まとめ

  • 志望動機は「書き出し・根拠・締めくくり」の3段構成で200〜300文字にまとめる
  • 書き出しは「なぜ他社でなくこの会社か」を1文で示す
  • 根拠には企業の具体的な製品・事業・方針への言及を含める
  • 締めくくりは「頑張ります」ではなく「何をどう貢献するか」を具体的に書く
  • 転職理由はネガティブな表現を避け、「何を実現したいか」に変換する

採用担当者に「うちに来てほしい」と思わせる志望動機は、例文のコピーではなく企業研究と自己分析、具体性の掛け合わせで生まれます。

履歴書の志望動機に関するよくある質問

履歴書の志望動機欄が小さい場合、何文字程度書けばよいですか?

欄が小さい場合でも100文字以上は記載することをおすすめします。余白が多すぎると「準備不足」と見なされる場合があります。「書き出し→根拠→締めくくり」の構成は崩さず、各パートを短縮して収めてください。

複数社に応募するとき、志望動機を使い回してもよいですか?

使い回しは避けてください。採用担当者は多数の書類を読み慣れているため、汎用的な表現はすぐに見抜かれます。企業名や製品名を変えるだけでなく、「なぜその会社か」の根拠部分を企業ごとに書き直すことが選考通過の最低条件です。

転職理由が「給料を上げたい」の場合、どう書けばよいですか?

「給料を上げたい」という本音は直接書かず、「より高い水準の仕事に挑戦し、実力に見合った評価を受けられる環境で働きたい」というように挑戦したい内容を前面に出して変換してください。志望動機では仕事内容への意欲を主軸にするのが鉄則です。

履歴書と職務経歴書の志望動機に違いはありますか?

履歴書の志望動機欄は200〜300文字の簡潔な記述が基本です。職務経歴書の志望動機は400〜600文字程度で、より詳細な理由や経験との接続を掘り下げられます。内容が矛盾しないよう一貫性を持たせつつ、それぞれの分量に合わせて記述してください。

この記事を書いた人

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 著者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

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