この記事では、Webクリエイター能力認定試験を履歴書に記載する際の正式名称・書き方・記載例を解説します。スタンダードとエキスパートで書き方が変わる点、採用担当者が資格欄で実際に確認しているポイントについても説明します。
Webクリエイター能力認定試験とは【スタンダード・エキスパートの違い】
Webクリエイター能力認定試験は、株式会社サーティファイが主催する民間の資格試験です。WebサイトのデザインやHTMLタグ・CSSを使ったコーディング能力を評価する内容で、合格すると認定証が発行されます。累計受験者数は20万人を超えており、Web制作を学ぶ方が基礎スキルの証明として取得するケースが多い試験です。
スタンダードとエキスパートの試験内容と難易度
試験にはスタンダードとエキスパートの2段階があります。目指す職種と現在のスキルレベルに応じて、どちらを取得すべきか判断してください。
| 項目 | スタンダード | エキスパート |
|---|---|---|
| 試験内容 | 既存サイトの編集・修正 | 新規サイトの設計・実装 |
| 出題形式 | 実技のみ | 知識問題+実技 |
| 試験時間 | 60分 | 110分 |
| 受験料 | 6,400円 | 8,000円 |
| 合格基準 | 実技問題の得点率65%以上 | 知識・実技の合計で得点率65%以上 |
| 対象者 | HTML/CSSの基礎理解がある方 | 実務レベルのコーディング力を持つ方 |
出典:サーティファイ公式サイト(2026年4月改定の受験料を反映)
就職・転職活動での使用を念頭に置いているなら、エキスパートの取得が前提となります。スタンダードはHTML/CSSの基礎を固める段階での目標として有効ですが、採用担当者への訴求力という観点ではエキスパートが上です。
合格率と試験料(2026年最新情報)
両等級とも合格率は90%以上で推移しており、エキスパートでも2024年度の合格率は91.8%です。試験内容が基礎〜中級レベルのHTML/CSS実装のため、公式テキストを使って30〜40時間程度学習すれば合格できる難易度です。
採用担当者はここを見ている
- 取得している等級(スタンダードかエキスパートか):上位資格のエキスパートほど評価が高い
- 取得年月:最近取得していると「今でも学習意欲がある」という印象につながる
- 志望職種との一致:Webデザイン・コーディング職への応募であれば直接的なアピールになる
履歴書に書く正式名称と記載例
資格欄の書き方で最も多いミスは、正式名称を略してしまうことです。採用担当者が「どの資格なのか」を正確に判断できるよう、規定の書き方で記載する必要があります。
正式名称はここまで書く(略称がNGな理由)
履歴書の資格欄には、「Webクリエイター能力認定試験」という正式名称を省略せずに記載してください。「Webクリエイター試験」「Web試験」「サーティファイ試験」などの略称は、採用担当者が正確に判断できないため避けましょう。等級(スタンダードまたはエキスパート)も必ずセットで書くことが必要です。
良い記載例
令和○年○月 Webクリエイター能力認定試験 エキスパート 合格
NG例
- 令和○年○月 Webクリエイター試験 合格 (略称のため採用担当者に正確に伝わらない)
- 令和○年○月 Webクリエイター能力認定試験 合格 (等級の記載がなく採用担当者が評価しにくい)
「合格」か「取得」か、正しい書き方を判断する
履歴書の資格欄でよくある迷いが「合格」と「取得」のどちらを書くかという点です。判断の基準は資格の種類によって決まります。
| 資格の種類 | 正しい表記 | 代表例 |
|---|---|---|
| 検定・試験(合否が判定されるもの) | 合格 | Webクリエイター能力認定試験、英検、簿記、漢検など |
| 免許(国家機関が交付するもの) | 取得 | 普通自動車運転免許、看護師免許など |
Webクリエイター能力認定試験は「試験」に分類されるため、「合格」と記載するのが正式です。ただし、合格後に認定証が発行されることから「取得」と記載する方もおり、採用担当者の多くはどちらでも大きく問題視しません。迷った場合は「合格」を選んでください。
スタンダードとエキスパートを両方持っている場合
スタンダードとエキスパートの両方に合格している場合は、エキスパートのみを記載してください。スタンダードはエキスパートの下位資格に相当するため、上位資格のみ記載するのが履歴書の慣習です。
- 両方を並べて記載すると、資格欄が冗長になり採用担当者が情報を整理しにくくなる
- 「スタンダード→エキスパートと段階的に学んだことを伝えたい」という場合は、自己PR欄でその経緯を書く方が効果的
取得年月の書き方と記載順
資格欄の取得年月は、和暦(令和○年○月)または西暦(2025年○月)のどちらでも構いません。ただし、履歴書の他の日付表記と統一することが必要です。「令和」と「2025年」が混在していると、採用担当者に注意力が不足している印象を与えます。
- 複数の資格がある場合は、取得年月が古い順(上から下へ)に記載する
- Webデザイン系の求人では、自動車運転免許よりWebクリエイター能力認定試験を先に書いた方が目立ちやすい
- 現在学習中の資格は「(取得予定:令和○年○月)」と添えることで学習意欲をアピールできる
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →採用担当者はここを見ている【書類選考を通過させる記載の工夫】
資格欄に正しく書けていても、採用担当者が書類選考で確認しているのは資格の有無だけではありません。Webデザイン・コーディング系の求人では、資格欄と他の欄を組み合わせた総合的な印象で書類通過が決まることが多いです。
資格欄だけで終わらせない—ポートフォリオとの連動
採用担当者が最も確認するのは制作実績(ポートフォリオ)です。Webクリエイター能力認定試験エキスパートに合格していても、実際の制作物がなければ「知識はあるが、作れるかどうかわからない」と判断されます。
採用担当者はここを見ている
- ポートフォリオの有無と品質(資格よりも優先度が高い項目)
- 資格取得の時期と制作実績のつながり(「試験合格後に実際に制作した」ことが書類から読み取れるか)
- 複数の資格・スキルが応募職種と一貫しているか(Webデザイン志望なのに関係のない資格が並んでいると評価しにくい)
対策として、資格学習の過程で制作したWebサイトをそのままポートフォリオに追加することをおすすめします。応募書類にポートフォリオのURLを記載するか、「詳細はポートフォリオ参照」と添え書きするだけで、書類全体に厚みが出ます。
自己PR欄でWebクリエイター能力認定試験をどう活かすか
資格欄に名称を記載するだけでなく、自己PR欄で資格取得に至った経緯や学習で得たスキルを具体的に説明すると、採用担当者への訴求力が高まります。
良い例文(自己PR欄への記載)
Webクリエイター能力認定試験エキスパートの取得を目標に、HTML・CSSのコーディングを約40時間学習しました。試験合格後はポートフォリオサイトを制作し、レスポンシブデザインやホバーエフェクトを実装しています。コーディングに関しては実務ですぐに貢献できるレベルを目指しており、現在はJavaScriptの基礎も並行して学習中です。
NG例(採用担当者に刺さらない書き方)
Webクリエイター能力認定試験エキスパートに合格しました。これはWebデザインの知識がある証明です。資格名を繰り返すだけでは、何ができるかが採用担当者に伝わりません。学習内容・制作物・今後の学習方針をセットで書くことで、はじめてアピールになります。
転職・就職でどれだけ役に立つか【採用担当者の本音】
Webクリエイター能力認定試験を取得しても「意味がない」という声はよく聞きます。ただし、「意味がない」と言われる理由は資格そのものの問題ではなく、使い方の問題であるケースがほとんどです。
「意味ない」と言われる理由と資格の実際の位置づけ
採用担当者がWebクリエイター能力認定試験を「あまり評価しない」と感じるのは、以下の理由によります。
- 国家資格ではなく民間資格:業界内での認知度に差があり、試験内容を把握していない採用担当者もいる
- 合格率が90%超:難易度が高くないため、「合格した」という事実だけではスキルの証明として弱い面がある
- ポートフォリオの方が具体的:実際の制作物を見せる方が、スキルの証明として直接的で説得力がある
一方で、未経験からWeb業界を目指す場合、この資格には明確な意味があります。全くの白紙状態と「HTML/CSSの基礎知識がある」という証明がある状態では、書類選考での印象が異なります。特に未経験歓迎の求人では、学習意欲を示す材料として機能します。
この資格が評価されやすい求人の特徴
Webクリエイター能力認定試験が採用担当者の目に留まりやすい求人と、そうでない求人には明確な傾向があります。
| 求人の特徴 | 資格の評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 未経験歓迎のWebデザイン・コーディング職 | ◎ 高い | 基礎知識の有無を確認する材料として機能する |
| EC・Web担当スタッフ(非エンジニア職) | ○ 有効 | バナー修正やLP更新などの実務スキルの証明になる |
| Web制作会社(実務経験者向け求人) | △ 限定的 | 制作実績・ポートフォリオの方が判断材料として使われる |
| 大手IT企業・エンジニア採用 | × 評価されにくい | フレームワーク・実装力・チーム開発経験が優先される |
職業訓練校や専門スクールを経由して就職活動をしている場合、同じスクールの修了者が多数応募する求人では、エキスパート合格があると他の候補者との差別化につながります。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 正式名称は「Webクリエイター能力認定試験 エキスパート」で、略称や等級の省略は避ける
- 表記は「合格」が正式(免許と異なり「取得」ではなく「合格」を推奨)
- スタンダードとエキスパートを両方持っている場合はエキスパートのみ記載する
- 採用担当者はポートフォリオを最重視するため、資格欄と自己PR欄を連動させた書き方が有効
- 未経験歓迎・EC担当などの求人では有効な証明になる一方、実務経験者向け求人では制作実績の方が重要
資格欄の記載を整えたうえで、ポートフォリオと自己PRを組み合わせると書類選考での印象が変わります。
Webクリエイター能力認定試験の履歴書に関するよくある質問
- 履歴書には「合格」と「取得」のどちらで書くべきですか?
-
「合格」が正しい表記です。検定・試験は合否が判定されるため「合格」を使います。「取得」は運転免許などの免許に使う表記です。記載例は「令和○年○月 Webクリエイター能力認定試験 エキスパート 合格」となります。
- スタンダードとエキスパートの両方を持っている場合、両方書くべきですか?
-
エキスパートのみ記載してください。スタンダードはエキスパートの下位資格にあたるため、上位資格のみ書くのが一般的なマナーです。両方書くと資格欄が冗長になり、採用担当者が情報を整理しにくくなります。段階的に学んだ経緯を伝えたい場合は自己PR欄を活用してください。
- スタンダードのみでも履歴書に書いて問題ありませんか?
-
記載自体は問題ありません。ただし、就職・転職目的での使用はエキスパートの方が訴求力があります。スタンダードを記載する場合は「現在エキスパートに向けて学習中」と添えると学習意欲のアピールになります。
- この資格だけで書類選考を通過できますか?
-
資格単体での通過は難しいケースがほとんどです。Webデザイン・コーディング系の求人では制作実績(ポートフォリオ)の提出を求める企業が多く、資格は「基礎知識がある」ことの補助的な証明として機能します。資格学習の過程で制作したWebサイトをポートフォリオに追加しておくと、書類全体の説得力が上がります。


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