公認心理師 履歴書の書き方|書類選考を通過する例文と正式名称

【無料作成ツール付き】公認心理師 履歴書の書き方|書類選考を通過する例文と正式名称

この記事では、公認心理師の資格を履歴書に正しく書く方法を解説します。資格欄の正式名称・登録状況別の記載パターン・就職先別(医療・教育・産業・福祉)の自己PRと志望動機例文まで、採用担当者が確認しているポイントを押さえながら整理しています。

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目次

公認心理師の履歴書で採用担当者が必ず確認する3つのポイント

採用担当者が履歴書を手にしたとき、最初の数秒で判断している項目があります。公認心理師の場合、それは「資格の正確な記載」「学歴から見える取得ルート」「職歴に示された実務の深さ」の3点です。これを押さえていない履歴書は、どれだけ実力があっても書類選考で止まるリスクがあります。

①資格欄の正式名称と記載年月

公認心理師は2017年(平成29年)に施行された公認心理師法に基づく国家資格で、厚生労働省・文部科学省が共管しています。資格欄への記載は「公認心理師」が唯一の正式名称であり、「心理カウンセラー」「心理士」「公認心理士」などの表記は誤りです。

採用担当者はここを見ている

  • 「公認心理師」の正式名称で記載されているか(「心理士」などの1文字違いは別資格への誤記と判断される)
  • 取得年月と登録状況が明記されているか(登録完了なのか・申請中なのかの区別ができているか)
  • 民間の心理系資格と並列記載する場合、公認心理師を最上位に配置しているか

②取得ルートが読み取れる学歴記載

公認心理師には主に3つの取得ルートがあり、採用担当者がどのルートで取得したかを学歴欄から読み取ろうとするケースがあります。とりわけAルート(大学+大学院修了)で取得した場合は、大学院名と専攻を正確に記載することで実務レベルの深さが伝わります

取得ルート学歴欄で伝わること
Aルート(大学+大学院修了)心理学の体系的な教育を大学院レベルで受けていること。研究能力と倫理教育の深さが伝わる
Bルート(大学+実務経験)現場経験の年数と幅の広さで勝負できる。職歴欄との連動が重要
旧経過措置(現任者特例)実務経験の豊富さを裏付けられる。取得年度(第1〜5回)が自然と経験年数を示す

③実務の規模と種別がわかる職歴

採用担当者が職歴欄で確認したいのは、担当件数・対象者の属性・多職種連携の経験の3点です。ただし公認心理師の業務には公認心理師法第41条で定められた守秘義務が伴うため、クライアントの個人情報を記載することはできません。

「週〇件のカウンセリングを担当」「多職種チームでのケースカンファレンスに毎週参加」のように、守秘義務を守りながら規模と役割を数字で示すのが採用担当者に伝わる書き方です。

資格欄の書き方|登録状況別の例文

公認心理師試験に合格しても、資格として有効になるのは厚生労働省の公認心理師名簿への登録が完了してからです。履歴書の記載は登録の状況によって書き方が変わります。

パターン①:登録完了済みの場合

名簿登録が完了している場合は、取得年月と「公認心理師」の資格名を免許・資格欄に記載します。登録番号は必須ではありませんが、医療機関など専門性を重視する職場では添えると信頼感が増します。

良い例文:登録完了済み

20○○年○月 公認心理師 取得

(医療機関への応募で登録番号を添える場合)
20○○年○月 公認心理師 取得(登録番号:第〇〇〇〇〇号)

NG例:よくある誤記

20○○年○月 公認心理士 取得
「心理士」は誤記。正式表記は「公認心理師」。1文字の違いが別の資格名になる。

20○○年○月 心理カウンセラー 取得
「心理カウンセラー」は民間資格の総称であり、国家資格の公認心理師とは全く異なる。

パターン②:合格・登録申請中の場合

試験には合格したが、登録手続きが完了していない段階での応募は珍しくありません。この場合は「合格」という事実を明記した上で、申請状況を補足します。

良い例文:合格・登録申請中

20○○年○月 公認心理師 合格(登録申請中)

「登録申請中」の一言があるだけで、採用担当者は「資格は持っているが手続き中」と正確に把握できます。「合格(登録予定)」「取得予定」のような曖昧な表記より、現在の状況を正確に伝える書き方が評価されます。

採用担当者はここを見ている

  • 「合格」と「登録完了」は別物。混同した書き方では採用担当者が判断できない
  • 入職までに登録が完了するかどうかを採用担当者は確認したい。面接で補足説明できるよう準備しておく
  • 求人票に「公認心理師登録者に限る」の記載がある場合は、応募前に担当者への確認が必要
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学歴欄の書き方|取得ルートで変わる記載のポイント

公認心理師の受験資格は取得ルートによって異なるため、学歴欄の記載で採用担当者に取得ルートが自然と伝わるかどうかが重要です。大学院の専攻名まで正確に書くことで、専門性の深さを学歴欄だけで示せます。

Aルート(大学+大学院修了)の場合

Aルートで受験した場合、大学と大学院の両方が学歴欄に記載されていることで、公認心理師の受験資格を正規ルートで得たことが一目でわかります。大学院は「〇〇大学大学院心理学研究科△△専攻 修了」のように研究科と専攻まで記載することを推奨します

良い例文:Aルート(大学院修了)

20○○年○月 〇〇大学 人文学部 心理学科 入学
20○○年○月 〇〇大学 人文学部 心理学科 卒業
20○○年○月 〇〇大学大学院 人文社会科学研究科 臨床心理学専攻 入学
20○○年○月 〇〇大学大学院 人文社会科学研究科 臨床心理学専攻 修了

学部名・研究科名・専攻名は略さず正式名称で記載してください。「心理学部」「心理学科」など、学科名に「心理」が含まれていれば、採用担当者はAルートで受験資格を得たと判断しやすくなります。

旧経過措置(現任者特例)で取得した場合

第1〜5回試験で適用された旧経過措置(Gルートとも呼ばれる)で受験した場合、大学院を修了していないケースがあります。この場合は大学卒業を正確に記載し、実務経験の長さと幅は職歴欄で補います。

大学での専攻が心理学でない場合も、「公認心理師」の国家資格を保有しているという事実は資格欄に明示されます。心理系の科目を履修していた場合は学部・学科名を正確に書いておくと有利に働く場面があります。

採用担当者はここを見ている

  • 大学院修了の有無から受験ルートを確認し、実務経験との年数の整合性を確かめる
  • 旧経過措置取得者は実務経験が長い場合が多く、職歴欄での詳細な記載が評価の核心になる
  • Bルート(大学+実務経験)の場合は、大学卒業後の実務2年以上の期間が職歴欄で確認できるかどうかをチェックしている

職歴欄の書き方|守秘義務を守りながら実績を伝える

公認心理師の業務では守秘義務が公認心理師法第41条で定められています。職歴欄にクライアントの個人情報や事例の詳細を書くことは厳禁です。

一方で、具体性のない職歴は採用担当者に「実務の薄さ」と受け取られるリスクがあります。守秘義務の範囲内で件数・役割・連携先を数字と事実で示すのが採用担当者に刺さる職歴の書き方です。

記載の原則|数字と役割で守秘義務の範囲内に収める

  • 担当件数:「週〇件のカウンセリング」「月〇件の個別面談」のように件数を明示する
  • 対象の属性:「成人の外来患者」「小学校・中学校の児童生徒」のように大まかな属性を示す(個人が特定できる情報は一切記載しない)
  • 多職種連携の実績:「医師・看護師・社会福祉士と連携したチームアプローチ」のように連携の規模と形態を示す
  • 実績の種類:「心理アセスメント(WAIS-IV・MMPI)の実施と報告書作成」のように業務の種類を具体化する

就職先別の職歴記載例

良い例文:医療機関(精神科・心療内科)勤務の場合

〇〇病院 精神科 心理士(公認心理師)として勤務(20○○年○月〜20○○年○月)
・週平均20件の個別カウンセリング(外来・入院)を担当
・WAIS-IVをはじめとする心理アセスメントの実施と報告書作成
・医師・看護師・精神保健福祉士との多職種チームによるケースカンファレンスに参加

良い例文:教育機関(スクールカウンセラー)勤務の場合

〇〇市教育委員会 スクールカウンセラーとして派遣勤務(20○○年○月〜20○○年○月)
・担当校4校(小学校2校・中学校2校)にて個別カウンセリングを週〇件実施
・担任・特別支援教育コーディネーターへの教師コンサルテーション
・保護者向けの心理教育(子どものメンタルヘルス・発達障害への理解)を年〇回実施

良い例文:産業・労働分野(企業内EAP・産業カウンセリング)の場合

〇〇株式会社 人事部 産業心理職(公認心理師)として勤務(20○○年○月〜現在)
・従業員のメンタルヘルス相談(月〇件)の個別対応
・ストレスチェック実施後の高ストレス者面談(労働安全衛生法対応)を年間〇件担当
・職場復帰支援プログラムの策定と実施(年〇件)

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自己PRの書き方|公認心理師の強みを採用担当者に届ける

自己PR欄は、採用担当者が「この人を採用したらどんなメリットがあるか」を判断するための欄です。公認心理師の自己PRで陥りがちなのは、「傾聴力があります」「共感力があります」といった抽象的な表現に終始してしまうパターンです。採用担当者から見れば、それはどの心理職志望者も書いていることでしかありません。

採用担当者が自己PRで確認したいこと

採用担当者はここを見ている

  • 具体的な実績が書かれているか:「傾聴力がある」だけでなく「週〇件のカウンセリングを〇年間担当した」という事実が伴っているか
  • 応募先の業務と接点があるか:医療機関なら医療チームでの連携経験、学校なら教師コンサルテーションの経験など、応募先に直結する経験が前面に出ているか
  • 倫理観と守秘義務への意識が文面から読み取れるか:守秘義務を前提とした業務姿勢が自然に文中に表れているか(「守秘義務を守ります」と明示する必要はなく、事例の詳細を一切書いていないこと自体がその姿勢を示す)

就職先別の自己PR例文

医療機関向けの自己PR例文

精神科病院にて〇年間、公認心理師として外来・入院患者へのカウンセリングと心理アセスメントを担当しました。担当件数は週平均20件、WAIS-IVやMMPIなど主要な心理検査の実施・報告書作成を経験しています。多職種チームへの参加を通じ、心理職としての視点を医師・看護師・MSWと共有しながらケースを進める連携スタイルが身についています。貴院の精神科リハビリテーション体制の中で、心理アセスメントから個別支援計画への橋渡し役として貢献したいと考えています。

企業(産業・労働分野)向けの自己PR例文

前職では人事部に在籍し、公認心理師として従業員のメンタルヘルス相談と職場復帰支援を担当しました。ストレスチェック後の高ストレス者面談(年間〇件)や産業医との連携など、労働安全衛生法に基づく対応を一貫して経験しています。個人の相談対応にとどまらず、組織全体のメンタルヘルス施策(職場環境改善・管理職向け研修)にも携わってきました。心理臨床の専門性と産業現場の実務感覚を持ち合わせた心理職として、貴社のEAP体制強化に貢献できます。

志望動機の書き方|「なぜこの職場か」を伝える例文

採用担当者が志望動機で最も確認したいのは、「なぜこの職場を選んだのか」という一点です。「心理職として貢献したい」「患者さんの回復を支えたい」のような汎用的な表現は、どの求人にも使い回せるため印象に残りません。

よくあるNG例と修正例

NG例:どこにでも使える志望動機

「公認心理師として多くの患者さんの心理的な支援ができる環境で働きたいと思い、貴院を志望しました。チーム医療の中で心理職として貢献したいと考えています。」
なぜ他院ではなくこの病院なのかが全く伝わらない。職場を特定した理由がどこにも書かれていない。

良い例:この職場を選んだ理由が伝わる志望動機

「前職の精神科外来では個別カウンセリングを中心に経験を積みましたが、より集中的な入院患者へのリハビリ連携の経験を積みたいと考えるようになりました。貴院は精神科リハビリテーション病棟を有し、作業療法士・看護師との協働体制が確立されていると拝察しており、そのチームの中で心理職として専門性を発揮したいと考え、志望しました。」

就職先別の志望動機例文

スクールカウンセラー(教育分野)向け

「〇市のスクールカウンセラーとして〇年間、小・中学校計4校を担当してきました。不登校・発達障害の早期対応において、担任・特別支援教育コーディネーターとの連携を積み重ねてきた経験があります。貴市では特別支援教育に重点を置いた教育相談体制の整備が進んでいることを研修で伺い、そのプロセスに心理職として携わりたいと考え、志望しました。」

福祉施設(児童相談所・障害者支援施設)向け

「前職の障害者通所施設では、知的・発達障害のある利用者への個別支援計画への参画と心理アセスメントを担当しました。貴所では家族支援・親子関係の修復に重点を置いた相談機能を持ち、心理職が支援の中核を担う体制があると伺っています。家族全体を視野に入れた支援を実践できる環境で、公認心理師としての専門性を深めたいと考え、志望しました。」

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まとめ

  • 資格欄の正式名称は「公認心理師」のみ。「心理士」「心理カウンセラー」は1文字でも異なれば誤記と判断される
  • 登録申請中の場合は「公認心理師 合格(登録申請中)」と現状を正確に示す
  • 学歴欄は取得ルート(Aルート/Bルート/旧経過措置)が伝わるよう研究科・専攻名まで正式名称で記載する
  • 職歴欄は守秘義務の範囲内で件数・役割・連携先を具体的に示す(クライアントの個人情報は一切記載しない)
  • 自己PRと志望動機は応募先の特性に合わせて書き分け、「なぜこの職場か」を明確にする

公認心理師の資格は2017年制定と比較的新しく、採用担当者の理解度にもばらつきがあります。資格の正確な記載と実務の具体的な記述を組み合わせた履歴書が、書類選考を通過する可能性を高めます。

公認心理師の履歴書に関するよくある質問

公認心理師と臨床心理士を両方持っている場合、どちらを上に書くべきですか?

公認心理師を上に記載することを推奨します。公認心理師は国家資格、臨床心理士は民間資格という位置づけであり、求人要件でも「公認心理師または臨床心理士」と併記される場合、公認心理師が優先される傾向にあります。ただし応募先の求人票に「臨床心理士優遇」などの記載がある場合は、その職場の意向に合わせて判断してください。

第8回試験(2025年3月実施)に合格しましたが、まだ登録が完了していません。応募してもよいですか?

応募して問題ありません。資格欄に「公認心理師 合格(登録申請中)」と明記した上で応募することで、採用担当者は現状を正確に把握できます。ただし、求人票に「公認心理師登録者に限る」などの記載がある場合は応募前に確認が必要です。なお、第8回公認心理師国家試験(2025年3月2日実施)の合格率は66.9%でした。

職歴欄にどこまで詳しく書いてよいかわかりません。

守秘義務の観点から、クライアントの氏名・年齢・疾患名など個人が特定できる情報は一切記載してはいけません。記載してよいのは、担当件数・業務の種類・連携した職種・使用した心理検査の種類など「業務の規模と形態」を示す情報です。「週20件のカウンセリングを担当」「WAIS-IVの実施と報告書作成を経験」のような書き方が標準的です。

大学院を修了していない(旧経過措置取得)場合、学歴欄に何を書けばよいですか?

大学の入学・卒業を正確に記載し、大学院欄は空白で問題ありません。公認心理師の国家資格を保有しているという事実は資格欄で示されるため、学歴の深さを補う必要はありません。ただし大学での専攻が心理学系であれば、学部・学科名に「心理学科」「心理学コース」のように明記しておくと有利に働く場合があります。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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