この記事では、ニチイの医療事務講座を受講・修了した方が履歴書の資格欄に正確に記載する方法を解説します。メディカルクラークの正式名称、「合格」と「修了」の使い分け、採用担当者が実際に確認するポイントまでわかります。
ニチイの医療事務講座で目指せる資格の種類
ニチイの医療事務講座(医科)を受講すると、修了後に試験受験資格を得られる資格が用意されています。ただし、「講座の修了」と「資格の取得」は別物です。この違いを理解してから履歴書を書かないと、採用担当者に不正確な印象を与えます。
メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)とは
ニチイの医療事務講座を通じて受験が目指せる主な資格は、医療事務技能審査試験(医科)です。合格すると「メディカルクラーク®」の称号を得ることができます。一般財団法人 日本医療教育財団が実施しており、医療事務の入門資格として医療機関に広く知られています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 医療事務技能審査試験(医科) |
| 称号 | メディカルクラーク® |
| 実施機関 | 一般財団法人 日本医療教育財団 |
| 試験形式 | IBT方式(自宅受験可) |
| 合格率 | 70〜80% |
| 合格基準 | 学科・実技Ⅰ・実技Ⅱ各70%以上 |
| 試験頻度 | 毎月複数回実施 |
試験は教材を参照しながら受験できるIBT方式です。記憶力ではなく実務対応力を問う形式になっており、適切な準備をすれば合格を狙いやすい資格といえます。
「修了認定証」と「試験合格」は別物
ニチイの医療事務講座を最後まで学習すると「修了認定証」が発行されます。ただし、これはあくまで講座の受講を完了した証明であり、医療事務技能審査試験に合格した証拠ではありません。採用担当者は「修了」と「合格」を明確に区別して書類を読んでいます。
採用担当者はここを見ている
- 「修了」と書いてある場合:講座を受講しただけと判断する
- 「合格」と書いてある場合:試験に合格した実力があると判断する
- 主催団体名がない場合:どの資格か判別できず、評価しにくい
履歴書の資格欄に書くときの基本ルール
医療系の資格は類似した名称が多く、正式名称を誤って書くと採用担当者に「細かいことに気を配れない人」という印象を与えます。病院・クリニックでは書類の正確さが業務の前提になるため、資格欄のミスは一般企業より厳しく評価されます。
正式名称と主催団体を必ず記載する
医療事務資格の記載には、資格名だけでなく主催団体名のセット記載が必須です。医療事務の資格は名称が類似したものが複数存在するため、採用担当者が正確に識別するためには団体名の明記が必要になります。
良い例文
令和○年○月 医療事務技能審査試験(医科)合格
(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)
NG例
令和○年○月 メディカルクラーク取得
「メディカルクラーク」は試験合格後に得られる称号名であり、資格の正式名称ではありません。採用担当者がどの試験に合格したかを確認できません。
西暦・和暦の統一と取得順の原則
資格欄の年号は、学歴・職歴欄と同じ表記(西暦か和暦)に揃えることが原則です。同一書類の中で混在させると一貫性が損なわれます。複数の資格がある場合は、取得した日付が古い順に上から記載します。同一年月に複数取得している場合は、難易度の高い資格を上に書くのが一般的です。
ニチイ医療事務資格の正式名称と記載例
メディカルクラーク(医科)の正式な書き方
試験に合格した場合の正式な記載は以下のとおりです。「合格」という表現を使うことで、試験に合格した実力があることを採用担当者に明示します。
正式記載例(試験合格後)
令和○年○月 医療事務技能審査試験(医科)合格
主催:一般財団法人 日本医療教育財団
主催団体名は改行して次の行に記載するのが読みやすいレイアウトです。一般的な履歴書フォーマットでは1行に収める必要がある場合もあります。その場合は「医療事務技能審査試験(医科)合格 主催:一般財団法人 日本医療教育財団」と1行にまとめても問題ありません。
講座修了証のみの場合の書き方
ニチイの講座を修了したが、まだ試験を受験していない(または合格前)の場合は、試験合格を偽って記載することは絶対に避けてください。修了認定証のみの場合は以下のように書きます。
修了認定証のみの場合の記載例
令和○年○月 ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証取得
採用担当者は「修了」という表現から、受講は完了しているが試験合格には至っていないことを正確に読み取ります。これは減点ではなく、現在進行形でスキルを積んでいることのアピールにもなります。本人希望欄や志望動機欄で「現在、医療事務技能審査試験(医科)の合格に向けて学習中です」と補足すると説得力が増します。
医療事務管理士・診療報酬請求事務能力認定試験がある場合
ニチイで取得したメディカルクラーク以外にも医療事務の資格を持っている場合は、難易度の高いものから順に記載すると採用担当者に伝わりやすくなります。
| 資格名 | 難易度 | 主催団体 |
|---|---|---|
| 診療報酬請求事務能力認定試験 | 高(合格率30〜40%) | 公益財団法人 日本医療保険事務協会 |
| 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク) | 中(合格率70〜80%) | 一般財団法人 日本医療教育財団 |
| 医療事務管理士技能認定試験 | 中(合格率50〜60%) | 一般財団法人 技能認定振興協会 |
医療事務の資格を複数保有している場合の詳細な書き方は、医療事務の資格を履歴書に書く方法でも整理しています。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →採用担当者が実際に確認する3つのポイント
病院・クリニック・診療所の事務長や採用担当者は、履歴書の資格欄をどのように見ているのか。採用の現場で実際に確認される3つのポイントを解説します。
①正式名称の正確さ
採用担当者が最初に確認するのは、記載された資格名が正確かどうかです。医療現場は書類の正確性が業務の基本になるため、資格名を曖昧に書いている応募者は「注意力が低い」と判断されるリスクがあります。これは資格の有無の問題ではなく、書類を作る姿勢の問題として評価されます。
よくある正式名称の間違い
- 「メディカルクラーク取得」→ 称号名であり正式名称ではない
- 「医療事務資格取得」→ どの資格かまったく不明
- 「ニチイ医療事務修了」→ 主催団体名がなく資格として識別不可
- 「医療事務技能審査試験 修了」→「修了」は試験ではなく講座に使う言葉(試験は「合格」)
②「合格」か「修了」か——使い分けが評価を左右する
採用担当者は「合格」と「修了」という言葉から、応募者が試験に合格したのか、講座を受講しただけなのかを正確に判断します。この2つを混同して使っていると、書類全体の信頼性が下がります。
| 表現 | 使う場面 | 意味 |
|---|---|---|
| 合格 | 試験に合格した場合 | 一定基準を超えたことを証明 |
| 修了 | 講座・研修を終えた場合 | カリキュラムを受講完了したことを証明 |
| 取得 | 国家資格・免許証が発行される場合 | 免許証が手元に届いた状態 |
医療事務技能審査試験(医科)は「試験に合格する」資格です。正しくは「合格」と記載します。一方、ニチイの講座を修了した証明である「修了認定証」は「修了認定証取得」と書くのが正解です。
③メディカルクラークは採用担当者にどう評価されるか
メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)は合格率が70〜80%と比較的高く、医療事務資格の中では入門レベルに位置します。採用担当者はこの点を理解した上で選考しています。
資格の難易度より「取得しようとした行動力」と「基礎知識の証明」として評価される場面が多くあります。特に未経験から医療事務を目指す方にとっては、この資格が「医療事務への本気度」を示す有力な材料になります。経験者の場合は、資格+実務経験のセットで強みが発揮されます。
採用担当者が資格をどう評価するか
- 未経験者の場合:医療事務知識の習得意欲を示す材料として有効
- 経験者の場合:資格+実務経験のセットで初めて「即戦力」の証明になる
- 診療報酬請求事務能力認定試験も持っている場合:医療事務の最高峰資格として高評価
書類通過率を上げる資格欄の書き方コツ
志望動機欄と資格欄を連動させる
資格欄に記載した内容と志望動機欄の内容が連動していると、採用担当者に一貫したメッセージが伝わります。例えば、資格欄にメディカルクラークを記載したなら、志望動機欄では「医療事務技能審査試験(医科)合格後、レセプト業務のスキルを現場でさらに磨きたい」という形で資格を文脈に組み込みます。
医療法人や病院の採用担当者が書類選考で重視するポイントについては、医療法人の履歴書の書き方も参考にしてください。

資格取得前でも応募できるケース
試験の合格前であっても医療事務の求人に応募することは可能です。資格欄の書き方と本人希望欄の活用で、採用担当者にポジティブな印象を与えられます。
資格勉強中の場合の記載例
【資格欄】
令和○年○月 ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証取得
【本人希望欄への補足】
現在、医療事務技能審査試験(医科)の合格に向けて学習中です。○月に受験予定です。
受験予定月を明記することで、採用担当者は「入社後に資格取得予定」とわかります。採用担当者が気にするのは「いつ取得するか」のタイムラインです。具体的な日程を示すことで、曖昧さをなくせます。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- ニチイ医療事務講座の資格欄には「医療事務技能審査試験(医科)合格」と正式名称で記載する
- 主催団体「一般財団法人 日本医療教育財団」を必ず明記する
- 講座修了のみの場合は「修了認定証取得」と正確に書き、試験合格と混同しない
- 採用担当者は正式名称の正確さ・「合格」「修了」の使い分けを真っ先に確認する
- 志望動機欄と連動させると資格のアピール力が高まる
医療法人への志望動機の書き方は医療法人の志望動機で例文付きで解説しています。
医療事務の資格・履歴書に関するよくある質問
- ニチイの修了認定証だけでは資格として認められませんか?
-
修了認定証はニチイの講座を完了した証明であり、資格ではありません。「医療事務の資格を持っている」と言えるのは、医療事務技能審査試験(医科)に合格した場合です。修了認定証を資格欄に記載する場合は「修了認定証取得」と正確に書き、試験合格と区別してください。
- メディカルクラークは何年前に取得しても履歴書に書けますか?
-
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)には有効期限がないため、取得年が古くても履歴書に記載できます。ただし、医療制度やレセプト業務の知識は診療報酬改定などで定期的に変わるため、取得から時間が経っている場合は「現在も継続的に知識を更新している」旨を補足すると採用担当者への印象が改善します。
- 医療事務の資格を複数持っている場合、どの順番で書きますか?
-
基本的には取得した日付が古い順(時系列順)に記載します。同一年月に複数取得している場合は、難易度が高い資格(診療報酬請求事務能力認定試験など)を上に記載すると採用担当者の目に留まりやすくなります。難易度の高い資格が上にあることで、スキルの全体像が伝わります。
- 病院への履歴書郵送で封筒の書き方がわかりません
-
病院・クリニックへ履歴書を郵送する際の封筒には、「御中」の使い方や宛名の書き方など一般企業とは異なるルールがあります。詳しくは病院への封筒の書き方で解説しています。


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