この記事では、ニチイ学館で医療事務を学んだ後の履歴書の書き方をまとめます。資格欄に書くメディカルクラーク®の正式名称、講座修了のみの場合の記載方法、採用担当者が重視する志望動機の組み立て方と状況別例文を解説します。
ニチイ学館の医療事務資格を履歴書に書く前に整理しておきたいこと
ニチイ学館の医療事務講座(医科)を受講した場合、履歴書に書く内容は「受講後に試験を受けたかどうか」によって変わります。自分がどちらの立場に当てはまるかを先に確認してから、資格欄の記載方法を選んでください。
| パターン | 概要 | 履歴書への記載方法 |
|---|---|---|
| 試験合格者 | 医療事務技能審査試験(医科)に合格し、メディカルクラーク®の称号を取得 | 資格欄に試験名と「合格」を記載 |
| 講座修了のみ | ニチイの医療事務講座(医科)を修了したが、試験は未受験または不合格 | 「修了認定証取得」として記載。「合格」は使用不可 |
採用担当者は資格欄で「正式な試験名称」と「合格・取得・修了の区別」を確認します。医療事務の資格は30種類以上あり、名称が似たものも多いため、略称や通称で記載すると確認に手間がかかることがあります。
採用担当者はここを見ている
- 資格の正式試験名(略称・通称での記載は担当者が調べ直す手間が生じる)
- 「合格」「取得」「修了」の区別(言葉を間違えると評価の根拠が変わる)
- 主催団体名の有無(同名に近い試験が複数存在する資格は、団体名を添えると親切)
資格欄の書き方|メディカルクラーク®の正式名称と記載例
ニチイ学館の医療事務講座が対象とする試験は「医療事務技能審査試験(医科)」です。合格すると「メディカルクラーク®」の称号が付与されます。主催は一般財団法人 日本医療教育財団で、毎月実施されています(IBT方式)。
採用担当者に正確に伝わる記載をするために、「通称のメディカルクラーク」だけを書くのではなく、試験の正式名称を記載することが大切です。
試験合格者の場合(最も有利なパターン)の書き方
医療事務技能審査試験(医科)に合格した場合は、以下の形式で資格欄に記載します。資格欄の記入は取得日の古いものから順番に並べるのが原則です。
良い記載例(基本形)
令和○年○月 医療事務技能審査試験(医科)合格
良い記載例(主催団体名を添えたより丁寧な書き方)
令和○年○月 医療事務技能審査試験(医科)合格
(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)
NG例
令和○年○月 メディカルクラーク取得
「メディカルクラーク」は試験合格後に付与される称号名です。資格欄には称号名ではなく、試験の正式名称と「合格」を記載してください。
講座修了のみの場合の書き方
ニチイの医療事務講座(医科)を修了したが、まだ試験を受けていない・不合格だった場合でも、修了した事実は資格欄に記載できます。ただし、試験合格と混同しないよう「修了認定証取得」という表現を使うのが正確です。
良い記載例(修了のみの場合)
令和○年○月 ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証取得
試験は毎月実施されているため、就職活動と並行して受験することも現実的な選択肢です。合格すれば資格欄を更新でき、書類選考での評価も変わります。転職までに時間的な余裕がある場合は受験を優先することを検討してください。
医科と歯科の両方を持っている場合
医療事務技能審査試験には「医科」と「歯科」があります。両方に合格している場合、資格欄へはどちらも記載するのが基本ですが、応募先が歯科医院でなければ医科を優先して記載し、スペースが限られる場合は歯科を省略しても問題ありません。
医療事務の各資格・試験の正式名称と記載例については、以下の記事でもまとめています。

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ニチイ学館の通学・通信講座は「学歴欄」に書けるか
結論から言うと、ニチイ学館の医療事務講座は「学歴欄」には書けません。学歴欄に記載できるのは大学・短大・専門学校・高校など、学校教育法に基づく学校機関に限られます。民間の資格スクールや通信講座は学歴には該当しないため、学歴欄への記載は避けてください。
NG例
令和○年○月 ニチイ学館 医療事務講座 入学
令和○年○月 ニチイ学館 医療事務講座 修了
学歴欄への記載は採用担当者に「学歴と研修の区別がついていない」と判断されるリスクがあります。資格欄に記載してください。
受講経験を書く場合は、資格欄に「修了認定証取得」または「合格」として記載するか、自己PR欄の中で受講の背景に触れる形が自然です。学歴欄には大学・短大・高校などの学歴を時系列で正確に記載することに集中してください。
医療事務として就業経験がある場合の職歴欄
転職で医療事務の就業経験がある場合は、職歴欄に勤務先の正式な法人名と業務内容を記載します。医療機関は「医療法人○○ ○○クリニック」のように正式名称が長い場合が多いため、省略せず法人格から記載してください。
良い記載例(職歴欄)
令和○年○月 医療法人○○会 ○○クリニック 入職
医療事務(受付・会計・レセプト処理)を担当
令和○年○月 一身上の都合により退職
「受付」だけでなく「会計業務」「診療報酬明細書(レセプト)の点検・送付」など具体的な業務内容を記載すると、採用担当者が即戦力として判断しやすくなります。
医療法人への応募で役立つ履歴書の書き方は、以下の記事でも詳しく解説しています。

志望動機の書き方と例文
採用担当者が「ここを見ている」3つの確認ポイント
医療事務の志望動機は「医療が好きだから」「人と接する仕事がしたいから」だけでは、採用担当者の目に止まりません。採用側が確認しているのは、大きく3つの観点です。
採用担当者が志望動機で確認する3つの観点
- ① なぜ医療事務を選んだのか:職種を選んだ背景に具体性があるか。資格取得の動機や受講中に感じたことが書かれていると、熱意の根拠になる
- ② なぜこの施設なのか:「医療事務全般に就きたい」ではなく、応募先の診療科・規模・理念に言及できているか
- ③ 自分のスキル・経験をどう活かすか:ニチイ学館で学んだ内容や試験勉強を通じて身につけたことが、実際の業務でどう役立つかを示せているか
3つすべてを盛り込もうとすると志望動機が長くなりすぎるため、履歴書スペースに合わせて①②を軸にしながら③を一文で添える構成が実践的です。
未経験・ニチイ学館で資格取得後の志望動機例文
他業種からの転職や新卒で医療事務を志望する場合、「なぜ今になって医療事務か」という採用担当者の疑問に先手を打って答えることが重要です。ニチイ学館で学んだ動機をそのまま使えます。
良い例文(未経験・資格取得後)
医療事務技能審査試験の合格に向けてニチイの医療事務講座(医科)で半年間学習し、診療報酬の仕組みやレセプト処理の基礎を習得しました。貴院は内科・整形外科を中心に地域のかかりつけ医として患者様が多く、学んだ知識を実務で積み重ねる環境として志望しました。患者様が受診後に「来てよかった」と感じられる窓口対応を目指して取り組みます。
NG例
ニチイ学館で医療事務の資格を取得しました。人と接する仕事がしたいので医療事務を志望しています。
「なぜこの施設なのか」「取得した資格をどう業務に活かすか」が一切書かれていません。資格の取得経緯を書いても、それだけでは志望動機になりません。
転職・経験者の志望動機例文
医療事務として就業経験がある場合、前職との比較で応募先を選んだ理由を具体的に書けるのが強みです。「どんな経験を持っていて、次の施設で何を深めたいか」という流れが採用担当者に伝わると、書類選考を通過しやすくなります。
良い例文(転職・経験者)
前職ではクリニックで3年間、受付・会計・レセプト業務を担当しました。業務を通じて診療報酬の実務経験を積む中で、より大きな規模の病院で複数診療科の対応に携わりたいと考えるようになりました。貴院は多科目診療が特徴であり、経験の幅を広げる環境として志望しました。医療事務技能審査試験で深めた診療報酬の知識とこれまでの実務経験を組み合わせ、即日から戦力として貢献します。
医療機関への志望動機の書き方については、以下の記事でも詳しく解説しています。

自己PRの書き方|ニチイ学館の受講経験をどう活かすか
採用担当者はここを見ている
- 「資格を取った」という結果ではなく、取得の過程でどんな力を身につけたかの具体性
- 記載した強みが、実際の医療事務業務でどう再現されるかのイメージが持てるか
- 未経験者は「入職後に成長できる素地があるか」を、経験者は「即戦力として使えるか」を確認している
未経験から医療事務を目指す場合、自己PRに盛り込みやすいのは「学習継続力」「ミスを許さない正確性」「コミュニケーション能力」の3点です。ニチイ学館での学習経験は「学習継続力」の根拠として使えます。
良い例文(未経験・資格取得者の自己PR)
医療事務技能審査試験(医科)の合格に向けて、6か月間通信講座で学習を続けました。働きながら受講期間中の学習時間を確保するために、平日は業務終了後の1時間を学習に充て、試験直前の2週間は模擬問題での反復練習に集中しました。診療報酬の点数計算は1点のミスが請求金額に影響するため、正確性を意識した演習を繰り返したことで、細部を確認する習慣が身につきました。この経験は、レセプトの点検や会計業務に直接活かせると考えています。
自己PRの文字数が限られる場合は「学習継続力」の部分を短くまとめ、「正確性への意識」「業務への活用イメージ」の2点に絞ると収まりやすくなります。
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- ニチイ学館の医療事務資格を資格欄に書く際は、称号名(メディカルクラーク®)ではなく試験名「医療事務技能審査試験(医科)合格」と記載する
- 講座修了のみの場合は「ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証取得」と書き、「合格」は使用しない
- ニチイ学館の受講経験は学歴欄には書けない。資格欄または自己PRで記載する
- 志望動機は「①なぜ医療事務か」「②なぜこの施設か」「③何を活かせるか」の3点を軸に組み立てる
- 自己PRは「資格を取った」という結果ではなく、学習過程で身についた具体的な力を書く
応募先の施設情報(診療科・規模・理念)を事前に確認し、志望動機に一文でも具体的な言及を入れることが、書類選考で差をつけるポイントです。
ニチイ学館の医療事務履歴書に関するよくある質問
- ニチイ学館のメディカルクラークと他の医療事務資格、採用で差はありますか?
-
採用担当者は特定の資格の名前よりも、正式名称での記載の正確さと実際の業務経験・コミュニケーション能力を重視する傾向があります。メディカルクラーク®は一般財団法人 日本医療教育財団が主催する全国規模の試験で、医療機関での認知度が高く、資格として十分なアピール力があります。資格名より志望動機と自己PRの内容が選考結果に影響します。
- ニチイ学館の医療事務講座を修了したが試験に合格していません。履歴書に何も書けませんか?
-
修了した事実は「ニチイの医療事務講座(医科)修了認定証取得」として資格欄に記載できます。ただし試験に合格していないため「合格」「取得」の表記は使用できません。医療事務技能審査試験は毎月IBT方式で実施されているため、就職活動と並行して受験を検討することも一つの方法です。
- 志望動機が思いつきません。何から書き始めればよいですか?
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まず「①なぜ医療事務か」「②なぜこの施設か」「③自分が何を活かせるか」の3点を箇条書きでメモしてから文章にまとめると整理しやすくなります。ニチイ学館の講座を受講した動機や、学習中に印象に残った内容が「①なぜ医療事務か」の回答のヒントになります。応募先の施設ホームページで診療科・医院の特徴を確認してから②を埋めてください。
- 履歴書は手書きとPC作成どちらが良いですか?
-
医療事務の求人では、応募先から「手書き指定」がない限りPC作成でも問題ありません。PCの場合は記入ミスが少なく、複数応募先への対応も効率的です。手書きを選ぶ場合は消せるボールペン(フリクション等)は使用できません。黒のボールペンまたは万年筆で丁寧に記入してください。採用担当者は字のうまさより、丁寧さと読みやすさを重視します。


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