職務経歴書のWordテンプレートは、迷ったら「逆編年体式」を選べば大きな失敗はありません。直近の実績を採用担当者に最短で伝えられる形式だからです。テンプレートを選んだあとにどう書けば書類選考を通過しやすくなるのか、採用担当者が実際に見ているポイントとあわせて紹介します。
職務経歴書のWordテンプレートは「逆編年体式」を基本に選ぶ
結論:形式選びで迷う時間があるなら逆編年体式から使う
Wordの職務経歴書テンプレートには主に「逆編年体式」「編年体式」「キャリア式」の3種類があります。採用担当者が最初に確認するのは直近の職歴のため、迷ったときは逆編年体式を選んでおけば大きくは外しません。
ただし、経歴が一社に長い人や職種をまたいで実績をまとめたい人には、別の形式のほうが伝わる場合もあります。まずは下の表で自分の状況に近いものを確認してください。
3つのWordテンプレート形式を比較
| 形式 | 記載順 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 逆編年体式 | 直近の職歴→古い職歴の順 | 転職経験者・直近の実績を強調したい人 |
| 編年体式 | 古い職歴→直近の職歴の順 | 一社でのキャリアが長い人・新卒 |
| キャリア式 | 職種・プロジェクト別 | 複数職種の経験がある人・フリーランス |
職務経歴書の様式そのものについてさらに詳しく知りたい場合は、あわせて確認しておくと形式選びで迷いにくくなります。

逆編年体式の書き出し例
逆編年体式のテンプレートを開いたら、直近の会社から順に「会社名・在籍期間・業務内容・成果」を埋めていきます。転職回数が多い場合でも、各職歴に成果がひとつ入っていれば評価は下がりにくいです。
良い例文
株式会社〇〇(2021年4月〜現在) 法人営業
既存顧客120社を担当し、前年比118%の売上を2年連続で達成。新規開拓では月平均3件の商談を創出した。
NG例
株式会社〇〇(2021年4月〜現在) 法人営業
営業として様々な業務に携わりました。
数字も具体的な業務内容もなく、採用担当者が実力を判断できません。
採用担当者はここを見ている
- 直近1〜2社の実績が冒頭に来るため、応募職種との関連性を数十秒で判断できる
- 古い職歴は会社名・在籍期間・一行要約でまとめても違和感はない
- 転職回数より「各社で何を成し遂げたか」の一貫性を重視する
無料Wordテンプレートのダウンロード先と選び方
Wordの職務経歴書テンプレートは、大手転職サービスから無料でダウンロードできます。提供元によって収録している職種見本の数や対応形式が異なるため、下の表で特徴を確認してから選んでください。
| 提供元 | 対応形式 | 特徴 |
|---|---|---|
| doda | Word・Excel | 複数形式を選択でき、見本つき |
| リクナビNEXT | Word・PDF | 110職種の記入例あり |
| マイナビ転職 | Word・Excel | 97職種の見本つき、3形式を網羅 |
| Adobe | Word・Excel・PDF | 装飾が少なくカスタマイズしやすい |
採用担当者はここを見ている
- テンプレートをダウンロードしただけで満足し、空欄のまま提出する人が一定数いる
- 提供元より「自分の経歴に合った形式か」「必要な項目が埋まっているか」を重視する
- 複数の応募者が同じテンプレートを使っていても、中身の実績が異なれば評価に影響しない
Wordテンプレートをそのままダウンロードして使う方法を先に知りたい場合は、こちらの記事で入手先と注意点を確認できます。

雇用形態別に専用テンプレートを使う
正社員向けの一般的なテンプレートだけでなく、雇用形態に合わせたテンプレートを使うと空欄で悩む項目が減ります。パート勤務の経歴が中心ならパート用の職務経歴書テンプレートが書きやすく、アルバイト経験を正社員の応募に活かしたい場合はアルバイト用の職務経歴書テンプレートを選ぶと項目のずれを防げます。
派遣社員としての経歴が中心の場合は派遣の職務経歴書テンプレートで派遣先ごとの業務内容を整理でき、ハローワーク経由での応募にはハローワーク用の職務経歴書テンプレートが指定様式に近く安心です。
Wordで作るときに採用担当者が落とすNGパターン
テンプレートをダウンロードしても、設定や保存方法のミスで読みにくい状態のまま採用担当者に届くケースがあります。特に多いのが次の3つです。
フォントとサイズの設定ミス
Wordの標準フォントは環境によって表示が異なります。自分のパソコンでは崩れていなくても、採用担当者の環境で行間がずれたり文字が置き換わったりすることがあります。
NG例
- 游ゴシック・HGP創英角ゴシックなど環境依存フォントをそのまま使う
- 見出しと本文のフォントサイズがほぼ同じで、メリハリがない
推奨設定
- フォント:MS明朝またはMSPゴシック(どの環境でも崩れにくい)
- 本文10.5〜11pt、見出し12〜14ptを目安にする
PDF変換でレイアウトが崩れる罠
WordファイルをPDFに変換する際、変換方法によってはレイアウトが崩れます。表・箇条書き・ページまたぎが多い職務経歴書ほど起こりやすいトラブルです。
送付前に確認すること
- 送付前に必ずPDFを別のパソコン・スマホで開いて表示を確認する
- 「名前を付けて保存」→「PDFまたはXPS」形式での変換が最も安定する
- A4で2ページを超える場合は、変換前にページ設定を見直す
装飾・色使いが逆効果になるケース
表の色や太字・下線を多用すると視覚的にうるさくなり、本当に重要な情報が埋もれます。IT・クリエイティブ職以外では、色や装飾を増やさないほうが読みやすい書類になります。
NG例
- セルを5色以上で塗り分けたカラフルな表
- 太字・下線・イタリックを1段落に複数組み合わせる
- フォントを2種類以上混在させる
採用担当者が最初の30秒で見る職務経歴書の3か所
職務経歴書を受け取った採用担当者は、最初の30秒ほどで「読み進めるかどうか」を大まかに判断します。その30秒で必ず確認されるのが次の3か所です。
職務要約(冒頭):第一印象が決まる欄
職務経歴書の冒頭には「職務要約」と呼ばれる3〜5行の要約文を入れます。職務要約がない、または1行だけの職務経歴書は、詳細を読む前に印象が薄くなります。Wordテンプレートを開いたら、まずこの欄から埋めてください。
良い例文
食品メーカーの法人営業として8年間勤務。年間売上1.2億円を管理し、3年連続で目標を達成。2025年よりエリアマネージャーとして7名のチームを統括し、顧客満足度調査で全社1位を獲得した実績を、次は法人営業のマネジメント経験を求める貴社で活かしたいと考えています。
NG例
営業職として8年間の経験があります。様々な顧客を担当してきました。
強みも実績の規模も伝わらず、採用担当者が続きを読む理由がありません。
直近の職歴と成果:数字が入っているか
採用担当者が最も重視するのは「直近1〜2社での業務内容と成果」です。「何をしたか」だけでなく「どんな成果につながったか」を数字で示すと、通過率に差が出ます。
採用担当者はここを見ている
- 「売上改善に貢献」より「前年比127%の売上を達成」のほうが印象に残る
- 「チームをまとめた」より「5名チームの月次目標達成率96%を維持」のほうが具体的
- 数字が出しにくい業務でも「担当件数・対応スピード・改善率」のどれか1つは数値にする
スキル・資格欄:応募ポジションとの一致度
採用担当者はスキル欄で「この職種で使えるスキルを持っているか」を確認します。資格や語学力は保有の有無だけでなく、応募先との関連度で評価が変わります。応募先ごとにスキル欄の並び順を調整し、関連度の高い項目を上に置くだけで第一印象が変わります。
状況別|編年体式・キャリア式が向いている人
逆編年体式が基本とはいえ、経歴によっては別の形式のほうが伝わりやすい場合があります。以下の2パターンに当てはまるかどうかを確認してください。
編年体式が向く場合|一社でのキャリアが長い・新卒
編年体式は最初の就職から順に記載する形式です。「なぜこの職種を選び、どう成長してきたか」というストーリーが伝わりやすく、一社でのキャリアが長い人や新卒採用でよく使われます。
良い例文
株式会社〇〇(2015年4月〜現在)
入社後は店舗staffとして接客・在庫管理を担当。2018年に副店長、2022年に店長に昇格し、現在は3店舗の売上管理を統括している。
NG例
株式会社〇〇(2015年4月〜現在)
長年、様々な業務に携わってきました。
昇格や役割の変化が見えず、成長のストーリーが伝わりません。
キャリア式が向く場合|複数職種・フリーランス経験がある
キャリア式は職種やプロジェクト単位で職歴を整理する形式です。複数の会社・職種をまたいで経験を積んできた人が、同じ分野での実績を集約して見せるのに向いています。
良い例文
【Webデザイン業務】2019年〜現在(3社・業務委託含む)
ECサイトのバナー・LP制作を累計80件以上担当。クライアントごとの実績を分野別にまとめ、在籍期間はすべて明記。
NG例
【Webデザイン業務】
複数の案件でデザインを担当しました。
在籍期間が抜けていると、実務経験の年数が採用担当者に伝わりません。
職務経歴書全体の書き方を項目ごとに確認したい場合は、こちらの記事もあわせて参考にしてください。

まとめ
- 迷ったら逆編年体式のWordテンプレートを選ぶ。一社でのキャリアが長い場合は編年体式、複数職種の実績を集約したい場合はキャリア式が向いている
- Wordで作るときは環境依存フォントを避け、送付前に別環境でPDF変換後の表示を確認する
- 採用担当者が最初に見るのは「職務要約」「直近の職歴」「スキル欄」の3か所
- 職務要約は3〜5行・数字入りで書き、全体をA4・2ページ以内に収める
Wordテンプレートを選んだ時点では、まだ何もアピールできていません。採用担当者に印象を残すのは形式ではなく中身です。テンプレートを決めたら、まず職務要約の3行から書き始めてください。
職務経歴書テンプレートwordに関するよくある質問
- 職務経歴書はWordとExcel、どちらのテンプレートを使うべきですか?
-
どちらでも問題ありません。提出時はPDFに変換して送るのが基本のため、元ファイルがWordかExcelかで評価が変わることはありません。ただしWordのほうが文章量の調整やスキル欄の並び替えがしやすく、職務経歴書には選ばれやすい形式です。
- 職務経歴書のWordテンプレートはどのサービスから選べばいいですか?
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doda・リクナビNEXT・マイナビ転職など大手転職サービスのテンプレートは品質が安定しています。提供元よりも、逆編年体式・編年体式・キャリア式のどの形式が自分の経歴に合うかを優先して選び、デザインは装飾の少ないシンプルなものにしてください。
- 職務経歴書をWordで作ったあと、何ページにまとめるべきですか?
-
A4用紙2ページが目安です。経験年数が長い場合でも3ページ以内に収めてください。ページ数が多いほど採用担当者が全体を読み切る前に離脱しやすくなるため、代表的な実績を2〜3件に絞って記載してください。

