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大学院 履歴書の書き方|修士・博士・中退の状況別例文と採用担当者の本音

大学院 履歴書の書き方

この記事では、大学院生が履歴書を書く際に必ず押さえておくべき基本ルールから、修士・博士・在学中・中退の状況別例文までを解説します。研究内容欄の書き方と、採用担当者が実際にチェックしているポイントについても具体的に紹介します。

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目次

大学院生が履歴書を書く前に知っておく3つの基本ルール

大学院の履歴書には、学部卒とは異なるルールが3つあります。これを知らずに書くと、採用担当者から「履歴書の基本も押さえていない」と判断され、内容を読まれる前に評価が下がる可能性があります。

「卒業」ではなく「修了」が大学院の正しい表記

大学院は「卒業」ではなく「修了」と書くのが正解です。「卒業」は学士課程(学部)を修めた場合に使う表現であり、大学院に用いると誤記として評価が下がります。在学中の場合は「修了見込み」が正しく、「卒業見込み」と書いてしまうのも頻出ミスの一つです。

採用担当者はここを見ている

  • 「修了」か「卒業」かは、書類に目を通す最初の数秒で確認される項目のひとつ
  • 採用担当者が大学院出身でない場合でも、「修了」の正しい使い分けは基本知識として認識されている
  • 在学中は「修了見込み」、修了後は「修了」。この2パターンで迷うことのないようにしておく

大学院名・研究科名は省略せず正式名称で記載する

大学院名・研究科名・専攻名は省略してはいけません。「理工学研究科」を「理工研」、「情報科学専攻」を「情報系」などと略して書いた場合、採用担当者は正式名称を確認し直す手間が発生し、第一印象が下がります。

NG例OK例
○○大院・理工研 修了○○大学大学院 理工学研究科 物質科学専攻 博士前期課程 修了
情報系の院を修了○○大学大学院 情報理工学研究科 情報科学専攻 修士課程 修了

「博士前期課程」「博士後期課程」「修士課程」の違いも正確に書きましょう。大学院の課程区分は採用担当者が職種とのマッチングを判断する際に参照します。大学院を含む学歴欄での校種の正式な書き方は、以下の記事でまとめて確認できます。

学歴欄は中学校卒業から書き始める

履歴書の学歴欄は中学校卒業から書き始めるのが一般的なマナーです。小学校入学・卒業から書く必要はなく、記入スペースを無駄にするだけです。新卒・転職を問わず同じルールが適用されます。

  • 中学校卒業 → 高等学校入学 → 卒業 → 大学入学 → 卒業 → 大学院入学 → 修了(or 修了見込み)の順で記載
  • 年号は西暦か和暦で統一する(途中で切り替えない)
  • 中退の場合は「○○大学大学院 ○○研究科 ○○専攻 中途退学」と記載
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【状況別】大学院の学歴欄の書き方と例文

大学院生の状況は「修了済み」「在学中」「博士課程」「中退」の4パターンに分かれます。それぞれ記載例が異なるため、自分の状況に合った書き方を確認してください。

修士課程を修了した場合

転職・就活ともに最も多いパターンです。修了後に就職した経験がある場合は、学歴欄と職歴欄を明確に分けて記載します。

記載例(修士課程修了)

20XX年 3月 ○○大学 工学部 情報工学科 卒業
20XX年 4月 ○○大学大学院 情報理工学研究科 情報科学専攻 博士前期課程 入学
20XX年 3月 同上 修了

「同上」を使う場合は、大学院名・研究科名・専攻名を最初の行でフルに書き、2行目以降を「同上 修了」と短縮できます。ただし、大学と大学院が別法人の場合は省略せず正式名称を繰り返してください。

修士課程在学中(就活中・転職活動中)の書き方

在学中に就活・転職活動をしている場合は「修了見込み」と記載します。「修了見込み」は修了が確実に見込まれる段階(単位修得済みで修士論文提出予定など)になってから書くのが原則です。

記載例(在学中)

20XX年 4月 ○○大学大学院 理学研究科 化学専攻 博士前期課程 入学
20XX年 3月 同上 修了見込み

NG例

  • 「卒業見込み」と書いてしまう → 大学院は「修了見込み」が正解
  • 「在学中」のみで修了予定日を書かない → 採用担当者が入社日程を把握できなくなる

博士課程を修了・在学中の場合

博士課程の場合は課程名(博士後期課程)と修了の種別を正確に書きます。企業への就職を目指す場合、採用担当者は「なぜ博士課程まで進んだのか」を書類の段階から確認します。学歴欄だけでは伝えられない部分を、後述する研究内容欄で補うことが選考通過の鍵です。

記載例(博士課程修了)

20XX年 4月 ○○大学大学院 医学系研究科 医科学専攻 博士後期課程 入学
20XX年 3月 同上 修了(博士(医学)取得)

博士号の取得についても学歴欄内に記載できます。「博士(工学)取得」など、専攻分野を括弧内に書くと採用担当者に伝わりやすくなります。

採用担当者はここを見ている

  • 「博士課程を修了して企業に入るのはなぜか」——学歴欄を見た段階で面接の質問が決まる
  • 博士号の研究内容と志望職種の接続が見えない場合、書類段階で次のステップに進まない
  • 研究内容欄(後述)でこの点を補えるかどうかが選考通過の鍵になる

大学院を中退した場合

大学院を中退した場合は「中途退学」と記載します。「中退」「退学」などの略記はNGです。採用担当者は中退の事実よりも「退学の理由が仕事に差し障るかどうか」を気にしています。

記載例(中退)

20XX年 4月 ○○大学大学院 経済学研究科 経済学専攻 修士課程 入学
20XX年 XX月 同上 中途退学(就職のため)

カッコ内に退学理由を短く書くと採用担当者が面接前に疑問を持ちにくくなります。中退後に空白期間が生じる場合の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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採用担当者に伝わる「研究内容欄」の書き方

大学院生の履歴書で最もミスが多く、かつ最も差がつくのが研究内容欄です。ここをどう書くかで、書類選考の通過率が大きく変わります。

研究内容欄は「論文の要約」ではない

研究内容欄に専門用語を詰め込んだ論文要約を書いても、採用担当者には届きません。採用担当者の多くは研究分野の専門家ではなく、「この人物がどんな姿勢で問題に取り組むか」「ビジネスの現場で何を発揮できそうか」を読もうとしています。

NG例(専門家以外に届かない書き方)

「マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いたベイズ最適化による高次元パラメータ空間の探索手法の提案と実験的検証」

この例は専門家には正確に伝わりますが、採用担当者の多くには内容が入ってきません。タイトルをそのまま転記するのではなく、非専門家が読んで「何をどう解決しようとしているか」がわかる文章に書き直す必要があります。

採用担当者に刺さる研究内容の書き方3ステップ

研究内容欄は以下の3ステップで構成すると、専門外の採用担当者にも伝わる文章になります。

ステップ書く内容文字数目安
①テーマを一文で「〇〇の課題を解決するために△△を研究しています」30〜50字
②研究の意義・背景「この研究が解決する問題は社会的にどんな意味があるか」50〜80字
③自分の役割・工夫「研究を通じて何を考え、どう問題に取り組んだか」50〜80字

3ステップの総文字数は150〜200字が目安です。欄のサイズに合わせて調整してください。「何を研究したか」より「どう考えて取り組んだか」に重点を置くことが、採用担当者に刺さる記述の核心です。

研究内容欄の例文(理系・文系)

例文(理系・機械学習)

製造ラインでの不良品検知を自動化するために、ディープラーニングを使った画像認識の研究をしています。工場での人手不足と検品コストの高騰が背景にあります。少ないラベルデータで精度を上げる手法を開発し、実際の工場ラインへの適用実験まで行いました。この研究を通じて「仮説を数値で検証する姿勢」と「現場ニーズから逆算して課題を設定する力」が身につきました。

例文(文系・経営学)

中小企業の事業承継が滞るメカニズムを研究しています。後継者不足が廃業率増加の一因となっており、その構造的な要因を経営学的に分析することが目的です。10社以上にヒアリング調査を行い、先代と後継者の「権限移譲のタイミング」が承継の成否を左右する要因であることを明らかにしました。実地調査を通じて、データと現場の両面から物事を見る視点が養われました。

大学院の研究活動と学部のゼミ活動の書き分けに迷う場合は、履歴書のゼミ欄の書き方も参考にしてください。

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院卒ならではの強みを履歴書で差別化する方法

大学院まで進んだことは、活かし方によって書類選考の強みにも弱点にもなります。採用担当者が院卒をどう見ているかを知ることが、差別化の第一歩です。

採用担当者が院卒に期待することと警戒すること

採用担当者が期待すること採用担当者が警戒すること
仮説・検証・改善のサイクルを自ら回せる実務経験がなく、即戦力になるまでに時間がかかる
専門知識を活かして高付加価値な仕事ができる研究志向が強く、ビジネスに馴染みにくい
物事を体系的・論理的に整理できる年齢が高い分、コスト(給与)とのバランスが問われる
粘り強く課題に取り組む習慣がある「なぜ学部卒で就職しなかったか」への答えが見えない

採用担当者の警戒ポイントは、履歴書の研究内容欄と自己PR欄で先回りして解消することができます。「院まで進んだ理由」と「その経験が仕事にどう生きるか」の2点を、書類の段階で自然に提示できている人は通過率が上がります。

研究経験を「ビジネスで使えるスキル」に翻訳する

研究内容を書くとき、「何を研究したか」だけでなく「その研究を通じて何ができるようになったか」まで書くことが採用担当者に刺さるポイントです。以下の表を参考に、自分の研究活動をビジネス言語に翻訳してみてください。

研究活動ビジネス翻訳(書き換え例)
実験計画の設計目標から逆算して仮説を立て、検証プロセスを設計する力
論文の文献調査大量の情報から本質を素早く抽出する情報処理能力
学会発表専門知識を持たない聴衆に伝わるプレゼン構成力
共同研究・ゼミ発表意見の異なるメンバーと議論しながら成果を出す協調性
研究の行き詰まり経験失敗から学び、アプローチを変えて再挑戦する粘り強さ

この翻訳を自己PR欄でも行うと、採用担当者の「研究とビジネスの接続」への疑問を自然に解消できます。転職活動で職務経歴書も作成する場合は、職務経歴書の書き方も参考にしてください。

大学院生の履歴書でよくあるNG例

採用担当者が書類選考で実際に目にするNGパターンを整理します。一度でも書いてしまうと、その後の評価を引き上げることが難しくなるため注意してください。

学歴欄の4つのNGパターン

  • 「卒業」と書く:大学院は「修了」が正式表記。採用担当者は即座に気づく
  • 研究科・専攻を省略する:「○○大学大学院 理系 修了」のような書き方は具体性がなく信頼性を損なう
  • 課程名を書かない:「博士前期課程」「博士後期課程」「修士課程」の記載がないと採用担当者は課程を判断できない
  • 年号の西暦・和暦が混在:学部「平成XX年」、大学院「20XX年」のように途中で切り替えているケースは統一が必須

研究内容欄で落とされる3つの書き方

NGパターン採用担当者の判断
論文タイトルをそのまま転記する「何が言いたいのかわからない」→通過の優先度が下がる
研究の手法説明で終わっている「スキルではなく、何を考えてどう問題を解決したかを見たい」
仕事への繋がりが一切書かれていない「研究は面白いかもしれないが、うちで何ができるかが見えない」

大学名・学部名の書き方全般については、履歴書の大学の書き方も合わせて確認しておきましょう。

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・職業紹介、就職・転職に関する情報提供およびこれらに関連するサービスの提供
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まとめ

  • 大学院は「修了」、在学中は「修了見込み」。「卒業」は学部生の表記
  • 大学院名・研究科名・専攻名・課程名は省略せず正式名称で記載する
  • 状況(修了・在学中・博士課程・中退)によって書き方が異なるため、自分のケースに合った例文を確認する
  • 研究内容欄は論文要約ではなく「テーマ→社会的意義→自分の役割」の3ステップで書く
  • 院卒の強みを活かすには、研究経験をビジネスで使えるスキルに翻訳することが鍵

書類選考は採用担当者との最初の接点です。大学院での経験を、採用担当者の視点で読み直してみてください。

大学院の履歴書に関するよくある質問

大学院は「卒業」と「修了」どちらを書くのが正しいですか?

大学院は「修了」が正解です。「卒業」は学士課程(学部)を修めた場合に使う表現です。在学中の場合は「修了見込み」と記載します。「卒業見込み」は学部生の表記になるため間違いです。

大学院の研究内容欄には何を書けばいいですか?

研究テーマを一文で要約した後、研究の社会的な意義や背景を簡潔に書き、最後に研究を通じて身につけた力や取り組み方を記載します。採用担当者は論文の内容より「どんな姿勢で問題に取り組んだか」を読んでいます。専門用語は極力平易な言葉に言い換えてください。

大学院を中退した場合、履歴書にはどう書きますか?

「○○大学大学院 ○○研究科 ○○専攻 ○○課程 中途退学」と記載します。「中退」「退学」など略した書き方はNGです。カッコ内に退学理由(就職のためなど)を短く添えると採用担当者が疑問を持ちにくくなります。

博士課程の場合、学歴欄に博士号取得も書けますか?

書けます。「修了(博士(工学)取得)」のように、修了の後にカッコで取得した博士号の専攻分野を記載するのが一般的です。採用担当者が研究分野をすぐに把握できるため、専攻分野は明記することを推奨します。

大学院生が転職活動をする場合、職歴欄は書きますか?

修了後に就職経験がある場合は職歴欄に記載します。在学中にTA(ティーチングアシスタント)や学振(日本学術振興会特別研究員)の奨学金を受けていた場合、一般的にTAは職歴に記載せず、学振は奨学金扱いのため職歴欄には書きません。実務として継続的な雇用関係があった場合は職歴として記載できます。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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