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履歴書・職務経歴書作成ツール:サクレキ

税理士 職務経歴書の書き方|採用担当者が落とす書類のNG例と例文

【無料作成ツール付き】税理士 職務経歴書の書き方|採用担当者が落とす書類のNG例と例文

この記事では、税理士・科目合格者が転職活動で使う職務経歴書の書き方を、採用担当者の視点から解説します。書くべき5つの項目と記載のコツ、転職先別の書き分けポイント、そのまま活用できる例文まで網羅します。

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目次

税理士の職務経歴書、採用担当者は何を見ているか

書類を手に取ってから判断するまでの時間

採用担当者が一人の応募者の書類にかける時間は、最初の選別段階では平均30秒から1分程度といわれています。税理士法人や会計事務所への応募であれば、担当者自身が税務知識を持っていることも多く、「書いてある内容が本物かどうか」を短時間で見抜きます。

多くの応募者が誤解しているのは、「採用担当者は書類全体を読んでくれる」という前提です。実際には、冒頭の職務要約と職務経歴の冒頭数行で「会いたいかどうか」をほぼ決めています。書類の後半にある自己PRがどれだけ充実していても、そこまで読んでもらえないケースも少なくありません。

採用担当者はここを見ている

  • 冒頭の職務要約に「担当顧客の規模・件数」が数値で書いてあるか
  • 記帳代行・税務申告以外に、付加価値業務の経験が明記されているか
  • 自己PRが「〜を担当しました」で終わっていないか(主体性が見えるか)
  • 資格の記載に誤りや曖昧な表現がないか(科目合格の記載方法を含む)

通過率が上がる書類が持っている3つの共通点

採用担当者に「会いたい」と思わせる書類には、業種や規模を問わず共通する特徴があります。

  • 担当業務が「誰がやっても同じ」ではなく、「この人ならでは」に見える:担当顧客の件数・規模・業種の幅を数値で示し、どんな難易度の案件を経験してきたかが伝わる書き方になっている
  • 応募先が求める人材像と自分の経験が結びついている:税理士法人なら「税務の深さ」、一般企業なら「経営サポートへの貢献意欲」、コンサルなら「プロジェクト経験」をそれぞれ前面に出している
  • 読んだ後に「この人と話したい」というイメージが湧く:業務の羅列ではなく、どんな判断をし、どんな結果をもたらしたかが1〜2箇所書かれている
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税理士の職務経歴書に書くべき5つの項目

職務経歴書はA4用紙2〜3枚(1,800〜2,700文字程度)にまとめるのが一般的です。以下の5つの項目をこの順序で記載することで、採用担当者が読み進めやすい構成になります。

項目目安文字数重要度
① 職務要約200〜300文字最重要
② 職務経歴900〜1,200文字
③ 資格・スキル100〜200文字
④ 自己PR400〜600文字
⑤ その他経歴・補足必要に応じて

① 職務要約(冒頭の200文字が合否を分ける)

職務要約は、書類全体の「つかみ」です。採用担当者がここで「続きを読もう」と判断するかどうかが決まります。書くべき内容は「どんな規模の組織で、何年間、どんな業務を、どの程度のレベルで担当してきたか」の要約です。採用担当者が最初に目を通す箇所であるため、職務経歴書全体の中でもっとも推敲時間をかけてください。

良い例文

「税理士法人にて6年間、法人顧客を中心に担当。年商5,000万〜10億円規模の法人50件、個人事業主20件の税務顧問業務に従事。決算・税務申告業務のほか、事業承継に伴う株式評価・組織再編案件を3件担当した経験があります。より高度な税務コンサルティング業務に携わるため、転職を決意しました。」

NG例

「税理士事務所に勤務し、記帳代行や税務申告業務を担当してきました。御社でもこれまでの経験を活かして貢献できると考えています。」顧客件数・規模・専門領域が一切なく、誰でも書ける文章になっているため、採用担当者の印象に残りません。

② 職務経歴(担当顧客の数値化が最重要)

職務経歴は、記載項目が多い分、もっとも差がつくセクションです。多くの応募者が「〇〇業務を担当」の羅列で終わらせてしまいますが、採用担当者が見たいのは「どの規模の、何件の、どんな業種の顧客を担当してきたか」という具体性です。

以下の要素を必ず含めて記載してください。

  • 勤務先情報:事務所名・設立年・職員数・所属税理士数(規模感の把握に使われる)
  • 担当顧客:法人○件(業種・年商規模の幅)、個人○件(事業主・資産家など区分を明記)
  • 担当業務:記帳代行・月次巡回監査・決算・税務申告(法人税・消費税・所得税など申告種類を明記)
  • 特殊業務経験:事業承継、相続税申告、M&A、組織再編、IPO支援、BCP対応、海外税務など
  • ポジション:担当者として単独で完結させていたか、上司の補助として関わったかを明記

顧客情報の記載について、「守秘義務があるから詳しく書けない」と思う方も多いですが、顧客名や特定につながる情報を書く必要はありません。「年商3億〜30億円規模の製造業・卸売業を中心に法人30件」のように、規模感と業種の傾向だけを書けば十分です。

採用担当者はここを見ている

  • 顧客の「件数」だけでなく「規模感」が数値で書かれているか(自分で担当できる仕事量の判断基準になる)
  • 税務申告以外の付加価値業務が少なくとも1つあるか(他の候補者との差別化要因)
  • 「補助業務として関わった」のか「主担当として完結させた」のかが明確か(即戦力判断に使う)

③ 資格・スキル(科目合格の正しい記載方法)

税理士試験に全科目合格し登録済みの方は、「税理士(登録番号:〇〇〇〇〇)」と記載するのが正式です。取得年月も必ず記入してください。

問題が多いのは科目合格者の記載方法です。以下の表を参考にしてください。

状況正しい記載例
税理士試験 3科目合格済み税理士試験 簿記論・財務諸表論・法人税法 合格(2科目受験中)
税理士試験 5科目合格・未登録税理士試験 全科目合格(登録申請中)
大学院修了による一部免除あり税理士試験 3科目合格(大学院修了による会計学2科目免除)

「○科目合格見込み」という記載は原則避けてください。試験の合否は公式な資格ではないため、「見込み」の記載が信用を下げることがあります。合格が確定している科目名のみを記載するのが正確です。

資格以外に記載すべきスキルとして、以下のものがあれば積極的に含めましょう。

  • 会計ソフト:弥生会計・freee・マネーフォワード・TKC・MJS・ProFIT など
  • 申告ソフト:達人シリーズ・魔法陣・JDL・A-SaaS など
  • 語学:英文申告・海外子会社対応の経験があればTOEICスコアと実務経験も記載
  • その他:日商簿記1・2級、中小企業診断士、社会保険労務士など関連資格

④ 自己PR(「担当しました」で終わらせない書き方)

自己PRは、職務経歴の「事実の羅列」を超えて、「なぜあなたを採用すると会社にとってプラスになるか」を示すセクションです。書くべき内容は「取り組み・結果・展望」の3点セットです。

多くの応募者がやりがちな失敗は、「〇〇の業務を担当しました」「チームで連携して取り組みました」など、事実を繰り返すだけの内容になること。採用担当者の立場からすると、業務の羅列は職務経歴欄にすでに書いてあるため、自己PRで同じことを繰り返す必要はありません。どんな判断をし、どんな結果をもたらし、次の職場でどこを目指したいかを書きます。

良い例文

「前職では月次決算から年次申告まで主担当として50件以上の法人顧客を管理し、申告書類の提出遅延をゼロにする管理体制を自ら構築しました。また、顧客から相談を受けた事業承継案件では、税務面だけでなく後継者との関係調整にも関わり、3件の円満な承継を実現しました。今後は組織再編・M&Aなどのより複雑な税務ストラクチャリングに携わり、クライアントの経営課題に直接貢献できる税理士を目指しています。」

NG例

「これまでの業務を通じて、税務知識と実務経験を積んでまいりました。御社でもこれまでの経験を活かし、貢献していきたいと思います。」具体的な実績・数値・展望が一切なく、誰にでも使える汎用文章のため採用担当者の印象に残りません。

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転職先別・職務経歴書の書き分けポイント

同じ経歴でも、応募先によって「どこを強調するか」が大きく変わります。職務経歴の本文は共通でよいですが、職務要約と自己PRだけは応募先ごとに書き直すことを推奨します

会計事務所・税理士法人に転職する場合

会計事務所・税理士法人への転職では、「担当できる業務の範囲と深さ」を前面に出すことが最重要です。相手は税務のプロなので、「記帳代行」「決算申告」という表現だけでは評価されません。「法人税・消費税・所得税の申告を独力で完結できる」「相続税申告の主担当経験あり」のように、申告業務の種類と主体性を明記してください。

より大規模な税理士法人(Big4・準大手)に転職する場合は、組織再編・M&A・デューデリジェンス・移転価格・国際税務といった専門領域の経験があれば、それを冒頭の職務要約で強調します。経験がない場合でも「補助として関わった」事実があれば記載しておくと、「伸び代がある候補者」として評価されることがあります。

採用担当者はここを見ている

  • 担当できる申告業務の種類(法人税だけか、相続・消費税・所得税も対応できるか)
  • 顧客のグレード(売上規模・上場企業・非上場・医療法人・公益法人など)
  • 現場でどの程度の判断を自己完結できるか(上司への確認なしに動ける案件の難易度)

一般企業(経理部門)に転職する場合

一般企業の経理部門に転職する場合、採用担当者は必ずしも税務の専門家ではありません。このため、税務知識を「経営への貢献」に結びつけた言葉で説明することが重要です。

「法人税申告を担当」という表現は、税務の世界では伝わりますが、一般企業の人事担当者には「それが会社にとって何の価値があるのか」が伝わりにくい。「年間の法人税負担を適切に管理し、税務調査対応まで担当」のように書くと、経営サイドの担当者にも意義が伝わります。

科目合格者が一般企業を受ける際には、「税理士試験の合格を目指していますが、将来は企業内税理士として自社の税務管理に貢献していきたい」というスタンスを自己PRで明記すると効果的です。「独立志向があるのではないか」という採用担当者の懸念を先回りして払拭できます。

コンサルティングファームに転職する場合

税務系のコンサルティングファーム(FAS・Big4税理士法人のコンサル部門等)に転職する場合、求められるのは「税務知識の深さ」に加えて「プロジェクト遂行経験」と「クライアントコミュニケーション力」です。

職務経歴書では、チームで進めた案件・期限のある複雑なプロジェクト・クライアントへの報告経験などを積極的に記載します。M&Aのデューデリジェンス補助・株式評価・事業再生案件などへの関与経験があれば、それが最大のアピールポイントになります。経験が浅い場合も、「クライアントに対して説明資料を作成・報告した」「複数の関係者を調整しながら案件を進めた」といった経験を書くことで、プロジェクト適性を示せます。

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科目合格者が職務経歴書で損をしないための書き方

税理士試験の科目合格者は、就職・転職市場では「税務・会計に必要な知識が身についている実務者」として評価されています。ただし、職務経歴書の書き方を誤ると、この強みが伝わらないまま書類選考を通過できないという事態が起きます

科目合格者が職務経歴書で犯しやすいミスと、それぞれの対処法を以下に整理します。

よくあるミス正しい対処法
合格科目を「〇科目合格」とだけ書く科目名を明記する(簿記論・財務諸表論・法人税法 合格)
「○科目合格見込み」と書く確定した合格科目のみ記載。見込みは書かない
合格年度を記載しない各科目の合格年を記載する(採用担当者が勉強の継続性を評価する)
一般企業受験時に合格科目を省く「実務に直結する会計・税務知識がある証明」として積極的に記載する

合格科目が少ない段階(1〜2科目)では、資格欄の記載と合わせて「現在も継続して受験している」という姿勢を自己PRで一言触れておくと、勉強意欲のある人材として評価されやすくなります。

一般企業受験時の自己PR文例

「現在、税理士試験を受験中(簿記論・財務諸表論・法人税法 合格)。独立志向はなく、企業内税理士として自社の税務コンプライアンスと節税管理に長期的に貢献することを目指しています。」

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採用担当者が思わず通過させたくなる例文

ここでは、転職パターン別に「職務要約」と「自己PR」の例文を紹介します。そのままコピーするのではなく、自分の経歴・実績に合わせて数値や業務内容を入れ替えて活用してください。

例文①:会計事務所から税理士法人への転職

職務要約(例文)

「職員5名・税理士2名の会計事務所にて8年間勤務。法人顧客40件(年商5,000万〜5億円規模の製造業・飲食業・建設業が中心)、個人事業主25件の月次・決算・税務申告業務を主担当として一貫して担当。直近3年間は所内で唯一の相続税担当として年間5〜8件の申告業務を完結。税理士試験は簿記論・財務諸表論・相続税法・消費税法の4科目合格済み(法人税法受験中)。大規模法人・複雑な組織案件への対応経験を積むため、転職を決意しました。」

自己PR(例文)

「小規模事務所で幅広い業種の顧客を少人数で担当してきたため、一つの案件を最初から最後まで責任を持って完結させる力が身についています。相続税申告では顧客家族との関係調整も含め、8年間で30件以上の申告を主担当として遂行しました。一方、組織再編・国際税務といった複雑な税務ストラクチャリングは経験がなく、この分野を学べる環境を求め転職を決めました。大規模法人の税務に触れながら、5年以内に専門特化した税務コンサルタントとしてのキャリアを構築したいと考えています。」

例文②:一般企業(経理部門)への転職

職務要約(例文)

「税理士法人にて5年間、中堅〜大手法人の税務顧問業務を担当。法人税・消費税の申告業務に加え、事業会社の月次経営数値レビューや中期経営計画の税効果シミュレーションにも関与。税理士試験は簿記論・財務諸表論・法人税法の3科目合格済み(消費税法受験中)。今後は外部アドバイザーとしての関与ではなく、企業内の一員として経営に直接貢献できる立場を目指し、転職を検討しています。」

自己PR(例文)

「外部の税務顧問として複数社の月次経営数値を把握してきた経験から、数字を経営判断に直結させる視点が身についています。独立・開業の意向はなく、企業内税理士として税務コンプライアンスの高度化と節税管理に長期的に貢献したいと考えています。御社の海外子会社展開に伴う移転価格や国際税務の課題に対しても、実務経験を積みながら対応できる体制を構築していきたいと思っています。」

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まとめ

  • 採用担当者は書類を最初の30秒〜1分で判断する。職務要約と職務経歴の冒頭が最重要
  • 担当顧客は「件数」だけでなく「規模・業種・年商の幅」を数値で明記する
  • 税務申告以外の付加価値業務(相続・M&A・事業承継等)があれば積極的に記載する
  • 科目合格は科目名・合格年度を正確に記載し、「○科目合格見込み」は使わない
  • 転職先によって職務要約と自己PRを書き分ける(基本の職務経歴は共通でよい)
  • 自己PRは「取り組み・結果・展望」の3点セットで書き、業務の羅列にしない

職務経歴書の完成度は、書類選考の通過率に直結します。書き上げた後は、転職エージェントや税理士業界に詳しいキャリアアドバイザーへの添削依頼を推奨します。

税理士の職務経歴書に関するよくある質問

職務経歴書は手書きとPC作成、どちらが良いですか?

税理士・会計事務所業界では、PCで作成したものが標準です。手書きを指定されている場合を除き、PC作成をおすすめします。フォントは明朝体を基本とし、見出しはゴシック体にするとメリハリが出て読みやすくなります。

担当顧客情報はどこまで書いて良いですか?守秘義務が気になります。

顧客名や特定につながる情報を書く必要はありません。「年商3億〜30億円規模の製造業・建設業を中心に法人30件」のように、規模感と業種の傾向を数値で示す程度が適切です。採用担当者はこの情報から実務レベルを推測しますので、できるだけ具体的な数値で記載しましょう。

補助業務の経験しかない場合、職務経歴書に書いても良いですか?

書いて問題ありません。ただし「補助として関わった」「上司と共同で担当した」と明記することが必須です。主担当のように偽って記載すると、面接時に詳細を問われた際に矛盾が生じます。補助経験であっても、何件・どんな規模の案件に関わったかを記載することで、実務経験の幅が伝わります。

職務経歴書の枚数は何枚が適切ですか?

一般的にA4用紙2〜3枚(1,800〜2,700文字程度)が適切とされています。経験年数が5年未満であれば2枚、10年以上であれば3枚を目安にしてください。情報を詰め込みすぎて読みにくくなるよりも、重要な項目を厳選して読みやすくまとめることを優先してください。

この記事を書いた人

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 著者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

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