職務経歴書のサンプルは、経歴要約・職務内容・活かせる経験やスキル・資格・自己PRの5項目を軸に組み立てるのが基本です。この記事では見本をもとに項目ごとの書き方を解説し、あわせてサンプルをそのまま真似すると書類選考で落ちやすくなる理由や、採用担当者が実際にチェックしているポイントも紹介します。フォーマットの選び方や職種別サンプルの探し方まで、初めて職務経歴書を作る人が迷いやすい部分を順番に確認していきます。
職務経歴書の基本サンプル(見本)と書き方
結論:まずはこの型で経歴を整理する
職務経歴書に決まったフォーマットはありませんが、多くの企業で通りやすいとされているのは「タイトル→経歴要約→職務内容→活かせる経験・スキル・知識→資格・免許→自己PR」という順番です。まずはこの型に沿って、自分の経歴を当てはめる形で整理すると書きやすくなります。
いきなり文章から書き始めると手が止まりやすいため、先に各項目へ「箇条書きで事実だけ」を書き出し、そのあとで文章に整えるのがおすすめです。
【全体サンプル】記載例
良い例文(営業職・実務経験5年の場合)
職務経歴書
2026年8月30日現在
■職務要約
大学卒業後、株式会社〇〇に入社し、法人向けOA機器の新規開拓営業に5年間従事。担当エリアの新規契約数を前年比120%に伸ばし、既存顧客のフォローを含めたルート営業も経験しています。
■職務内容
株式会社〇〇(2021年4月〜現在)
法人営業部 新規開拓営業
担当業務:新規顧客開拓、既存顧客フォロー、提案書作成、月次売上管理
NG例
■職務要約
営業を頑張ってきました。お客様のために一生懸命対応し、しっかりと結果を出せるよう努力してきました。
担当した期間・エリア・実績の数字がなく、何をどれだけ達成したのかが伝わりません。「頑張った」「努力した」は評価の対象にならず、具体的な行動と結果に置き換える必要があります。
採用担当者はここを見ている
- 職務要約の冒頭2〜3行だけで「何ができる人か」が伝わるか
- 実績が「前年比◯%」「月間◯件」など数字で示されているか
- 在籍期間・部署・担当業務に矛盾や抜けがないか
項目ごとの書き方
サンプルの型が決まったら、次は各項目を自分の経歴に置き換えていきます。項目ごとに押さえるべきポイントは以下のとおりです。
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 経歴要約 | 3〜4行で「経験年数・職種・強み」を先に提示する |
| 職務内容 | 会社名・在籍期間・部署・担当業務を時系列または職務単位で整理する |
| 活かせる経験・スキル・知識 | 応募先の求人内容に関連するものを優先して3〜5個に絞る |
| 資格・免許 | 取得年月と正式名称を記載し、業務に関係のない資格を詰め込みすぎない |
| 自己PR | 実績1つを軸に「課題→行動→結果」の流れで200〜300字程度にまとめる |
特に経歴要約と自己PRは、採用担当者が最初に目を通す部分です。文章の書き出しで結論(経験年数・強み)を先に示すことを意識すると、限られた時間で読んでもらいやすくなります。
サンプルをそのまま真似すると書類選考で落ちる理由
サンプルはあくまで「型」を示したものであり、文章までそのままコピーすると採用担当者に見抜かれることがあります。求人サイトや転職エージェントのサンプルは多くの応募者が参考にしているため、言い回しが似すぎている職務経歴書は年間数百通を見る採用担当者ほど気づきやすい傾向があります。
採用担当者はここを見ている
- 「〜に尽力してまいりました」など、サンプル特有の言い回しがそのまま残っていないか
- 応募先の企業名・職種に合わせて自己PRの内容が調整されているか
- 職務内容の粒度が、応募者本人の実務経験として自然な具体性を持っているか
対策としては、サンプルで示された「型」だけを借りて、文章は自分の言葉で書き直すことです。特に自己PRの実績部分は、他人のサンプルには存在しない自分だけの数字や固有名詞(担当商材・エリア・チーム規模など)を必ず入れるようにします。
職務経歴書のフォーマット3種類|どれを選ぶべきか
職務経歴書のフォーマットには大きく分けて3種類あり、経歴のタイプによって適したものが変わります。
| 形式 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 編年体式 | 古い職歴から新しい職歴の順に記載 | 同じ業界・職種でキャリアを積んできた人 |
| 逆編年体式 | 新しい職歴から古い職歴の順に記載 | 直近の経験を最もアピールしたい人 |
| キャリア式 | 職務内容やスキルごとにまとめて記載 | 転職回数が多い人、専門性を強調したい人 |
迷った場合は、直近の経験が応募先に最も関連するケースが多いため、逆編年体式を選んでおくと書きやすく、採用担当者にも読まれやすい構成になります。職歴の並べ方自体で悩む場合は、以下の記事もあわせて参考にしてください。

【職種別】職務経歴書サンプルの選び方
基本の型が分かったら、次は自分の職種に合ったサンプルを探します。職種によって重視される項目や書き方の粒度が異なるため、汎用サンプルだけで書き進めるより、職種別のテンプレートを併用すると精度が上がります。
- 営業・販売職:売上実績や達成率など数字を中心にまとめる
- 事務・管理系職:業務改善や処理件数など、数字にしにくい実績の言語化がポイント
- 経理・人事職:担当範囲(決算・給与計算・採用人数など)を具体的に示す
- 専門職・技術職:使用ツールや保有スキル、関わった案件の規模を明記する
職種別のテンプレートは、以下からダウンロードして基本サンプルと組み合わせて使うと、より実務経験に沿った職務経歴書に仕上がります。
ハローワークへの提出を想定している場合はハローワーク用の職務経歴書テンプレート、事務職での応募には事務の職務経歴書テンプレートが使いやすい構成になっています。
営業職として実績を数字で示したい場合は営業の職務経歴書テンプレート、経理・財務の担当範囲を整理したい場合は経理の職務経歴書テンプレートを参考にすると書きやすくなります。
職務経歴書の記入で見落としがちな注意点
内容が整っていても、基本的なマナーの部分で評価を下げてしまうケースがあります。提出前に以下の点を確認しておきましょう。
- 枚数の目安:A4サイズで1〜2枚が基本。経歴が豊富な場合でも3枚までに収める
- 作成方法:パソコンでの作成が主流。読みやすさと修正のしやすさが評価される
- 資格の書き方:業務に関連しない資格を並べすぎると、経歴の軸がぼやけて見える
- 日付・社名の表記:正式名称・西暦または和暦の統一など、履歴書との表記ゆれがないか
内容が2枚目にまたがる場合の体裁や、資格欄の書き方をさらに詳しく確認したい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。


まとめ
- 職務経歴書は経歴要約・職務内容・スキル・資格・自己PRの5項目を軸に組み立てる
- サンプルは「型」として使い、文章は自分の実績・言葉で書き直す
- フォーマットは編年体式・逆編年体式・キャリア式から経歴に合わせて選ぶ
- 枚数はA4で1〜2枚、多くても3枚までを目安にする
基本の型と項目ごとのポイントを押さえたうえで、自分の経歴に合った職種別サンプルと組み合わせれば、内容と体裁の両方で評価される職務経歴書に仕上げられます。
職務経歴書のサンプルに関するよくある質問
- 職務経歴書のサンプルはそのまま使ってもいいですか?
-
項目立てや構成といった「型」を参考にするのは問題ありませんが、経歴要約や自己PRの文章をそのまま流用すると、他の応募者との差別化ができず評価が下がる場合があります。実績部分は必ず自分の数字や経験に置き換えてください。
- 職務経歴書のサンプルはどこで職種別に探せますか?
-
営業・事務・経理・技術職など、職種ごとに書き方のポイントが異なるため、記事内の職種別テンプレートから自分の経歴に近いものを選び、この記事の基本サンプルと組み合わせて使うと効率的です。
- 実績を数字で示せない職種でも、サンプル通りに書けますか?
-
数字が出しにくい職種でも、担当件数・対応スピード・改善前後の変化など、数字に近い形で表現できる要素は必ずあります。サンプルの構成はそのまま使いつつ、自己PR部分は「課題→行動→結果」の流れで具体的に書くことを意識してください。
- 職務経歴書は手書きとパソコン、どちらのサンプルに合わせるべきですか?
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現在はパソコンでの作成が主流です。この記事で紹介したサンプルもパソコン作成を前提とした構成のため、手書き指定がない限りはパソコンで作成し、読みやすさと修正のしやすさを優先してください。

