エントリーシートの自己紹介欄は、大学名・学部・学生時代の取り組み・簡潔な自己PRの4点を結論から書くのが正解です。自己PR欄と内容が被ってしまう不安や、短い文字数でどう人柄を伝えればいいか迷う方に向けて、項目別の書き方と状況別の例文、採用担当者が実際に見ているポイントを解説します。
エントリーシートの自己紹介の書き方と例文【結論】
結論|自己紹介欄に書く5つの要素
自己紹介欄に何を書くか迷ったときは、以下の5つの要素を上から順に並べるだけで形になります。
- 大学名・学部・学科:略さず正式名称で記載する
- 氏名:初対面の挨拶として簡潔に
- 学生時代に取り組んだこと:一言で分かる範囲に絞る
- 自己PRの要点:結論のみ。詳細は自己PR欄に譲る
- 入社への意気込み:一文で締める
企業から文字数の指定がない場合は200〜300文字を目安に、5要素のうち多くても2つに絞って厚く書くと、読みやすい自己紹介に仕上がります。
【テーマ別】自己紹介の例文3パターン
自分の状況に近いテーマを選び、数字や固有名詞を自分の経験に置き換えて使ってください。
学業に力を入れた場合の例文
良い例文
○○大学経済学部の○○です。ゼミでは地域商店街の集客をテーマに、3ヶ月間フィールドワークを行いました。学んだ内容を数字で検証する姿勢を強みとしており、御社でも課題を数字で捉えて行動する力を発揮したいと考えています。(130文字)
アルバイト経験をアピールする場合の例文
良い例文
○○大学商学部の○○です。カフェでのアルバイトでは新人指導を任され、独自のチェックリストを作成したことで教育期間を平均1週間短縮しました。相手に合わせて伝え方を変える力を、御社の業務でも活かしたいです。(125文字)
サークル・部活動をアピールする場合の例文
良い例文
○○大学法学部の○○です。テニスサークルでは40名の部員をまとめる幹事を2年間務め、練習参加率を役職就任前の60%から85%まで引き上げました。目標に向けて周囲を巻き込む力を、御社でも発揮していきたいと考えています。(135文字)
NG例
○○大学○○学部の○○です。大学時代はアルバイトやサークル活動に力を入れ、様々なことを経験しました。何事にも一生懸命取り組む性格なので、御社でも精一杯頑張りたいと思います。「様々な経験」「一生懸命」だけでは何をしたのか伝わらず、他の応募者との違いが生まれません。
採用担当者はここを見ている
- 数字や固有名詞があるだけで、同じ経験でも説得力が大きく変わる
- 「学んだこと」で終わらず「入社後どう活かすか」まで書けているかを見ている
- 短い欄でも一読で内容が伝わる文章は、論理的思考力の証明になる
自己紹介欄と自己PR欄は別物|書く内容の違い
エントリーシートには「自己紹介」と「自己PR」が別の欄として用意されているケースが多くあります。この2つを混同して同じ内容を書いてしまうと、限られたスペースを無駄にしてしまいます。
| 書類・項目 | 目的 | 主な記載内容 |
|---|---|---|
| 自己紹介欄 | 基本情報を簡潔に伝える | 大学名・学部・学生時代の取り組み・意気込み |
| 自己PR欄 | 強み・スキルを売り込む | 強み+根拠となるエピソード+活かし方 |
| 自己紹介書 | 人柄・志向を深掘りする(企業が別途指定) | 志望動機・自己PR・趣味・エピソードを自由記述 |
| 履歴書 | 基本情報の事実確認 | 氏名・学歴・職歴・資格 |
自己紹介欄では「誰で、何をしてきたか」を短く伝えるだけに留め、強みの裏付けや実績のアピールは自己PR欄に譲るのが基本です。書き終えたら、そのまま使える新卒用の履歴書テンプレートで他の書類とのバランスも確認しておくと安心です。

企業がエントリーシートで自己紹介を求める理由
自己紹介欄は自己PR欄と役割が違うにもかかわらず、なぜ企業はわざわざ別の欄を設けているのでしょうか。理由を知っておくと、何を優先して書くべきかが見えてきます。
- 第一印象の確認:文章の入り方一つで、丁寧さや落ち着きが伝わる
- 論理的思考力の確認:短い文字数で要点をまとめられるかを見ている
- 基本情報の短時間把握:多数の応募者を効率よく仕分けるための項目でもある
採用担当者はここを見ている
- 自己紹介欄と自己PR欄で同じ話を繰り返していないか
- 結論を最初に置き、読み手の時間を奪わない書き方ができているか
- 限られた文字数の中で、伝える内容の優先順位がついているか
自己紹介欄と自己PR欄を混同したまま提出すると、採用担当者には「整理して伝える力が弱い」という印象を与えかねません。2つの欄は補い合う関係にあると意識するだけで、書類全体の完成度が変わります。

【状況別】書くことがない人のための自己紹介の書き方
「大した経験がないから書くことがない」と感じる人ほど、輝かしい成果がなければ書けないと思い込んでいる傾向があります。自己紹介欄で求められているのは結果の大きさではなく、取り組んだ姿勢が伝わるかどうかです。
特別な実績がなくても、以下のような日常の題材から書き始めることができます。
- 授業のレポートやゼミ発表で工夫したこと
- アルバイトで自分なりに改善した小さな作業手順
- 継続している習慣(語学学習・運動・読書記録など)
- 家族や友人との関わりの中で意識してきたこと
題材を選んだら、志望動機や強みをうまくまとめられない場合でも、志望動機なしの履歴書テンプレートを使えば、自己紹介欄の記入だけに集中して形を整えられます。企業指定のフォーマットがない場合はJIS規格に沿った履歴書テンプレートで他の書類の書式も揃えておくと、選考書類全体の印象が整います。
NG例
特にアピールできることがありません。学生生活は普通に過ごしてきましたが、社会人になったら精一杯頑張りたいと思います。「特にない」という書き出しは、探す努力をしていないと受け取られてしまいます。どんなに小さな題材でも、具体的な行動を1つ挙げるほうが印象は上がります。
自己紹介を書くときに避けたい3つの失敗
自己紹介欄は文字数が少ない分、ちょっとした表現の選び方で印象が大きく変わります。以下の3つは特に注意してください。
| ありがちな失敗 | 具体例 | 直し方 |
|---|---|---|
| 話し言葉が混ざる | 「すごく」「なので」「頑張ってきました」 | 「非常に」「そのため」「取り組んできました」に置き換える |
| 自己PR欄と内容が重複する | 強みの根拠を自己紹介欄でも詳しく説明してしまう | 自己紹介欄は結論のみ、詳細は自己PR欄に一本化する |
| 文字数を大きく余らせる・超える | 指定欄の半分以下、または欄からはみ出す | 欄の7〜9割を目安に、要素の優先順位を見直す |
誤字脱字のチェックも忘れずに行いましょう。特に大学名・学部名の変換ミスは、確認不足という印象につながりやすい部分です。手書きで提出する場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートのような標準的な様式を使うと、記入欄のサイズ感を事前に把握しやすくなります。

まとめ
- 自己紹介欄は「大学名・氏名・学生時代の取り組み・自己PRの要点・意気込み」の5要素を、200〜300文字にまとめる
- 自己PR欄とは役割が違うため、内容を重複させず補い合う構成にする
- 特別な実績がなくても、日常の題材から具体的な行動を1つ挙げれば形になる
- 話し言葉・内容の重複・文字数配分の3点を最終チェックしてから提出する
結論から書く順番と5つの要素さえ押さえれば、自己紹介欄はそれほど時間をかけずに仕上げられます。
エントリーシートの自己紹介に関するよくある質問
- エントリーシートの自己紹介欄は何文字くらい書けばいいですか?
-
企業からの指定がなければ200〜300文字が目安です。欄のサイズが決まっている場合は、その7〜9割を埋めることを意識してください。空白が多いと、書く内容がない・熱意が低いという印象につながります。
- 自己紹介欄と自己PR欄で同じ内容を書いてもいいですか?
-
避けたほうがよいです。自己紹介欄は基本情報を簡潔に伝える場、自己PR欄は強みを根拠付きでアピールする場という役割の違いがあります。同じ文章を繰り返すと、限られたスペースの情報量が半分になってしまいます。
- 自己紹介欄に書くことが思いつきません。どうすればいいですか?
-
大きな実績である必要はありません。授業での工夫、アルバイトでの小さな改善、継続している習慣など、日常の題材から具体的な行動を1つ選ぶだけで十分です。「何をしたか」より「どう取り組んだか」を意識すると書きやすくなります。
- 転職者の場合、自己紹介欄には何を書けばいいですか?
-
学生時代の取り組みの代わりに、前職での担当業務や在籍年数を一言添えると自然な流れになります。氏名・所属(前職の業種や職種)・簡潔な自己PR・意気込みという構成に置き換えて考えてください。

