この記事では、宅地建物取引士を履歴書の免許・資格欄に記載する際の正式名称と、試験合格・実務講習修了・登録完了など状況別の正確な書き方を解説します。採用担当者が資格欄で確認しているポイントも紹介するので、書類選考突破の参考にしてください。
宅地建物取引士の正式名称と2015年の名称変更
「宅建」「宅建士」はどちらも略称です。履歴書の免許・資格欄には、必ず正式名称である「宅地建物取引士」を記載してください。略称での記載は、採用担当者から見ると資格管理への意識が低いと映ることがあります。
採用担当者はここを見ている
- 略称「宅建士」「宅建」の記載は、プロとしての意識が低いと判断されることがある
- 正式名称で記載することで、資格取得に対する真剣な姿勢が採用担当者に伝わる
- 細部への注意力は不動産取引の現場でも必要とされるため、資格欄の正確さ自体がアピールになる
2015年以前に合格した人も「宅地建物取引士」で記載する
2015年4月1日施行の改正宅地建物取引業法により、資格の名称が「宅地建物取引主任者」から「宅地建物取引士」に変更されました。2015年以前に試験に合格・登録した方も、現在の履歴書には新しい正式名称を使用します。
| 変更前(〜2015年3月) | 変更後(2015年4月〜) | 変更日 |
|---|---|---|
| 宅地建物取引主任者 | 宅地建物取引士 | 2015年4月1日 |
❌ NG例(採用担当者に刺さらない書き方)
令和〇年〇月 宅地建物取引主任者 試験合格
旧名称の記載は採用担当者に法改正への無知と受け取られるリスクがあります。2015年4月以降は「宅地建物取引士」を使用してください。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →【状況別】宅地建物取引士の履歴書への書き方と例文
宅地建物取引士は、試験合格後も実務講習・登録申請・宅建士証の取得と手続きが続きます。採用担当者に現状を正確に伝えるため、現在の状況に応じた書き方を選ぶことが重要です。
| 現在の状況 | 履歴書への記載例 |
|---|---|
| 試験合格のみ(登録前) | 宅地建物取引士試験合格 |
| 実務講習修了後 | 宅地建物取引士試験合格(実務講習修了) |
| 登録申請中 | 宅地建物取引士 登録申請中 |
| 登録完了(宅建士証なし) | 宅地建物取引士 登録 |
| 宅建士証取得済 | 宅地建物取引士 登録(取引士証交付済) |
試験合格のみの場合の書き方
試験に合格したが、まだ登録手続きを行っていない状態の書き方です。宅建試験の合格率は例年15〜17%程度の難関試験であるため、「試験合格」の記載だけでも採用担当者から十分な評価を得られます。「令和〇年〇月」のように年月を明記して記載します。
✅ 良い例文
令和○年○月 宅地建物取引士試験合格
❌ NG例(採用担当者に刺さらない書き方)
令和○年○月 宅地建物取引士取得
→「取得」という表現は宅建士証の受け取りまで完了した状態を連想させます。現状と乖離した記載は採用担当者の信頼を損なうため、「合格」と正確に記載しましょう。
採用担当者はここを見ている
- 合格率15〜17%の試験を突破していること自体、不動産会社の採用では高く評価される
- 「取得」ではなく「合格」と書くことで、現状を正直に伝えていると好印象を持たれることが多い
- 登録手続きを進めているなら「(登録申請中)」を付記するとより丁寧な印象を与えられる
実務講習修了後・登録申請中の書き方
宅建業法では、試験合格後に登録するには2年以上の実務経験が必要です。実務経験が2年未満の場合は「登録実務講習」を修了することで登録要件を満たせます。それぞれの段階での書き方は以下のとおりです。
✅ 良い例文
令和○年○月 宅地建物取引士試験合格(実務講習修了)
令和○年○月 宅地建物取引士 登録申請中
登録申請から都道府県知事による登録完了までは数週間〜数カ月かかる場合があります。書類作成時点での状況を正確に記載してください。
登録完了・宅建士証取得済の書き方
登録が完了し、宅建士証の交付まで受けた状態が最も完全な資格の状態です。不動産会社の採用において、この段階まで完了している候補者は即戦力として評価されやすくなります。
✅ 良い例文
令和○年○月 宅地建物取引士 登録(取引士証交付済)
採用担当者はここを見ている
- 宅建士証まで取得済みであれば不動産業務に即投入できるため、採用の優先度が上がりやすい
- 宅建士証の有効期間は5年。更新手続き(法定講習受講)の状況も採用担当者の確認ポイントになることがある
- 登録から5年以上経過している場合は、面接前に更新状況を確認しておくこと
採用担当者が資格欄で確認している3つのポイント
不動産業界の採用担当者は、履歴書の免許・資格欄を「取得資格の単なる一覧」としてではなく、応募者の現状と信頼性を確認する材料として読んでいます。以下の3点は必ず意識してください。
ポイント① 登録の現状を正確に把握しているか
宅建士資格は「試験合格」と「登録(宅建士証取得)」で業務上の権限が大きく異なります。宅建業法では、取引に関わる重要事項の説明(重説)は宅建士証を持つ登録者しか行えません。
- 「試験合格のみ」→ 重説は担当できない(登録手続きが必要)
- 「登録完了・宅建士証あり」→ 重説を担当できる(即戦力として評価)
採用担当者は「この候補者は即業務に使えるか」を資格欄から確認しています。自分の現在の状態を正確に記載することは、面接での信頼関係構築にも直結します。
ポイント② 正式名称と正確な表記で記載されているか
略称(宅建、宅建士)での記載や、旧名称(宅地建物取引主任者)での記載は、採用担当者に「法改正への認識が薄い」「細部の確認が甘い」という印象を与えるリスクがあります。
不動産取引の現場では、重要事項説明書など法的書類の正確な記載が求められます。採用担当者は資格欄の正確さを「現場での細部への注意力」の指標として見ていることもあります。
ポイント③ 取得年月日が明記されているか
資格欄には、年月を必ず記載します。「令和〇年〇月」または「20○○年○月」のどちらでも問題ありませんが、同一書類内で表記方法を統一することが重要です。複数の資格がある場合は時系列順に並べることで、読みやすい資格欄になります。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →宅地建物取引士の資格をより効果的にアピールする方法
資格欄に正確な記載ができたら、さらに一歩進んで採用担当者の目に止まる書き方を意識してみましょう。
志望動機と資格欄を連動させる
資格欄はあくまで「取得資格の証明」ですが、その資格をどのように業務に活かすかを志望動機と連動させることで、採用担当者に強い印象を残せます。
✅ 志望動機での活用例
「宅地建物取引士の資格取得を通じて、不動産取引の法的根拠や重要事項の説明責任について深く学びました。この知識を活かし、貴社でお客様が安心して取引を進められる環境づくりに貢献したいと考え、志望いたします。」
関連資格との組み合わせでアピールを強化する
FP技能士(ファイナンシャルプランナー)やマンション管理士など、不動産業務に関連する資格を持っている場合は必ず一覧に含めましょう。複数の資格を組み合わせることで「不動産の専門家として総合的な知識を持っている」という評価につながります。
| 関連資格 | 宅建との組み合わせ効果 |
|---|---|
| FP2級・FP3級 | 住宅ローン・資金計画の提案力をアピールできる |
| マンション管理士 | マンション分野の専門性を強化できる |
| 管理業務主任者 | マンション管理業務への即戦力として評価される |
| 不動産鑑定士 | 資産評価の専門家としてのブランディングに有効 |
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 履歴書には略称ではなく正式名称「宅地建物取引士」を記載する
- 2015年以前に取得した場合も旧名称「宅地建物取引主任者」は使用しない
- 自分の現在の状況(合格のみ・実務講習修了・登録完了・宅建士証取得済)に応じた書き方を選ぶ
- 採用担当者は「登録の状態」「正式名称の正確さ」「取得年月日」の3点を確認している
- 資格欄の記載を志望動機と連動させることでアピール力が高まる
宅地建物取引士の資格は、不動産業界への転職において大きな武器です。正確な状態の記載と効果的なアピールで、書類選考を突破してください。
宅地建物取引士の履歴書に関するよくある質問
- 宅建は履歴書に「取得」と書いてもよいですか?
-
避けたほうが無難です。「取得」は宅建士証の受け取りまで完了した状態を連想させる表現です。試験に合格しただけの状態なら「宅地建物取引士試験合格」、登録が完了している場合は「宅地建物取引士 登録(取引士証交付済)」と、現在の状態に合った表記を使いましょう。
- 宅建の合格年月はいつを記載しますか?
-
試験に合格した年月を記載します。合格証書に記載されている合格発表日の年月を参照してください。「令和〇年〇月」または「20○○年○月」のどちらでも問題ありませんが、同一書類内で表記方法を統一することが重要です。
- 宅建士証の有効期限が切れている場合はどうすれば良いですか?
-
宅建士証の有効期間は5年です。更新手続き(法定講習の受講)が完了していれば「宅地建物取引士 登録(取引士証交付済)」と通常どおり記載できます。有効期限が切れている場合は速やかに更新手続きを行い、更新後の状態で記載するのが望ましいです。
- 試験合格後すぐに転職活動する場合、どう書けばよいですか?
-
「宅地建物取引士試験合格」と記載したうえで、志望動機で「現在登録手続きを進めている」と補足するのが効果的です。登録手続き中であれば「(登録申請中)」を付記することで、前向きに取り組んでいる姿勢が伝わります。


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