履歴書の写真は、家でスマホを使って撮影したものでも問題なく使えます。採用担当者が見ているのは撮影場所ではなく、背景・明るさ・身だしなみが整っているかどうかです。この記事では、白い壁と窓の光を使った5つの撮影手順、自撮りだと気づかれやすいNG例、縦4cm×横3cmに整えて印刷するまでの流れを紹介します。
履歴書の写真を家で撮影する5つの手順【スマホでOK】
結論:家で撮った写真も履歴書に使える
履歴書の写真に「写真館や証明写真機で撮ったものに限る」という決まりはありません。厚生労働省が公開している履歴書の様式例でも、写真について定められているのはサイズと写る範囲だけです。下の条件を満たしていれば、家で撮影した写真でも履歴書に貼って提出できます。
| 項目 | 満たすべき条件 |
|---|---|
| サイズ | 縦36〜40mm×横24〜30mm(一般的には縦4cm×横3cm) |
| 写る範囲 | 本人のみ・胸から上・正面向き |
| 撮影時期 | 提出日から3ヶ月以内が目安 |
| 背景 | 白・薄いグレー・薄い青などの無地 |
| 加工 | 明るさ・色味の補正まで(顔の形を変える加工はしない) |
サイズ・写る範囲は厚生労働省「履歴書様式例」の写真欄の記載に基づく。応募先から指定がある場合は、その指定を優先してください。
家での撮影に用意するもの
特別な機材は要りません。家にあるもので次の5つをそろえます。
- スマホ:画質の高い背面カメラ(外側のカメラ)を使う
- スマホを固定するもの:三脚、スマホスタンド、積んだ本など
- 無地の背景:白い壁。なければ白い模造紙やシーツをしわを伸ばして貼る
- 白い紙(A4〜A3):ひざの上に置き、顔の下側の影を消すレフ板の代わりにする
- 証明写真アプリ:撮った写真を縦4cm×横3cmに切り抜き、印刷用に並べるために使う
家で撮影する5つの手順
撮影は日中、窓から自然光が入る時間帯に行うと失敗が減ります。夜に撮る場合は、天井の照明の真下を避けてください。
- 窓に向かって立つ場所を決める:光が顔の正面から当たる位置を選ぶ。直射日光が強い日はレースカーテン越しにする
- 背景の壁から50cmほど離れる:壁に近すぎると、頭や肩の影が背景に映り込む
- スマホを目の高さに固定する:レンズが目線と同じか、わずかに上になるように高さを合わせる
- 1〜1.5mほど離れてズームで撮る:近距離で撮ると顔の中心が膨らんで見えるため、離れた位置から2倍程度のズームで胸から上を収める
- タイマーで10枚ほど撮って選ぶ:3秒や10秒のタイマーを使い、姿勢と表情を変えながら複数枚撮る
家族や友人に撮ってもらえる場合は、手順4の距離と高さだけ伝えれば十分です。手を伸ばして自分で撮る方法は、腕が写り込んだり肩が傾いたりしやすいため避けてください。
撮った写真の良い例・NG例
良い例(家で撮影した場合)
- 白い壁の前で、背景に影や家具が写っていない
- 顔の左右の明るさがそろっていて、目の下に濃い影がない
- 正面を向き、両肩の高さがそろっている
- 頭のてっぺんから胸までが、写真の枠に収まっている
NG例
- 部屋のカーテンや棚、ポスターが背景に写っている
- 窓を背にして撮り、顔全体が暗くなっている(逆光)
- 手持ちの自撮りで、片方の肩や腕が写り込んでいる
- 美肌アプリで輪郭や目の大きさを変えている。面接で本人と会ったときに違和感を持たれる原因になる
白い壁が用意できず背景に物が写ってしまった場合は、アプリで背景を無地に置き換える方法もあります。

採用担当者が家で撮った履歴書写真で見ているポイント
撮影場所ではなく「仕上がり」で判断される
家で撮った写真を使う人がいちばん気にするのは「自撮りだとバレたら落とされるのでは」という点です。実際には、採用担当者は写真がどこで撮られたかを確かめようとはしていません。
見ているのは、応募書類を整えてから提出する人かどうかです。背景に生活感が出ていたり、顔に影が落ちていたりすると、写真の出来そのものより「準備に手間をかけなかった」という印象が残ります。言い換えれば、仕上がりが整っていれば家で撮ったことが不利になる理由はありません。
自撮りだと気づかれる5つのサインと対策
家での撮影が「手抜き」に見えるときは、次のどれかが原因になっているケースがほとんどです。
| 気づかれるサイン | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 鼻や顔の中心が大きく見える | 近距離でインカメラを使った | 1〜1.5m離れてズームで撮る |
| 背景に影・柄・家具が写る | 壁に近い/部屋の中で撮った | 無地の壁から50cmほど離れる |
| 顔の片側だけ暗い・目の下にクマ | 横からの光/照明の真下 | 窓に向かって立ち、ひざに白い紙を置く |
| 肩が傾く・腕が写る | 手を伸ばして自撮りした | スマホを固定してタイマーで撮る |
| 画質が粗い・色がくすむ | 普通紙に印刷した/拡大した | 写真用紙かコンビニの写真プリントを使う |
採用担当者はここを見ている
- 清潔感:髪・襟元・服のしわが整っているか
- 表情:口を閉じたまま口角が少し上がり、相手に好意的な印象を与えるか
- 本人との一致:面接で会ったときに写真と印象が大きく変わらないか
- 貼り方:写真がまっすぐ貼られ、写真欄からはみ出していないか
写真の印象は履歴書全体の見え方にも左右されます。写真欄の位置やサイズが標準的な転職用の履歴書テンプレートを使うと、縦4cm×横3cmの写真がそのまま収まります。
家で履歴書の写真を撮影するときの服装・髪型・表情
応募先に合わせた服装を選ぶ
写真に写るのは胸から上だけです。上半身だけ整えれば、下は部屋着のままでも写真には影響しません。服装は応募する仕事に合わせて選びます。
| 応募先 | おすすめの服装 | 避けたい服装 |
|---|---|---|
| 正社員の転職・新卒 | スーツ、または無地のジャケット+襟付きシャツ | ニット1枚、柄の目立つシャツ |
| アルバイト・パート | 襟付きのシャツ、無地のブラウスやカットソー | Tシャツ、パーカー、首元が大きく開いた服 |
| アパレル・美容など | 応募先の雰囲気に合う清潔感のある私服 | しわや毛玉のある服、派手なロゴ入りの服 |
アルバイトに応募するなら、学歴・職歴欄がシンプルなアルバイト用の履歴書テンプレートと組み合わせると、写真から書類作成までスマホと家で済ませられます。
扶養内で働きたい、勤務時間に希望があるといった事情がある場合は、本人希望欄が広いパート用の履歴書テンプレートが使いやすいです。
髪型・メイクは「目と眉が見える」が基準
- 前髪:目と眉にかからないよう横に流すか、ピンで留める
- 長い髪:後ろで1つにまとめると、輪郭が見えて明るい印象になる
- メイク:厚塗りは避け、クマや赤みなど気になる部分だけカバーする
- ひげ・アクセサリー:ひげは剃り、ピアスやネックレスは外す
家で撮るメリットは、撮った直後に画面で確認して直せることです。寝ぐせやアホ毛は1枚撮って拡大すると気づけるので、本番の前に試し撮りをしてください。
表情は口を閉じたまま口角を上げる
良い例(表情・姿勢)
背筋を伸ばして椅子に浅く座り、あごを軽く引く。口は閉じたまま口角だけを少し上げ、レンズをまっすぐ見る。
NG例(表情・姿勢)
スマホの画面を見ながら撮って目線がずれている、あごが上がって見下ろすような角度になっている。画面ではなくレンズを見ないと、写真では目線が下を向いて見えます。
家で撮った履歴書の写真を縦4cm×横3cmにして印刷する方法
アプリで証明写真サイズに整える
スマホで撮った写真は、そのまま印刷すると縦横の比率もサイズも合いません。証明写真アプリで「履歴書用(縦4cm×横3cm)」を選び、頭の上に少し余白が残るように顔の位置を合わせて切り抜きます。多くのアプリは、切り抜いた写真をL判1枚に複数並べた印刷用の画像も作れます。
新卒の就職活動のように複数社へ同時に応募する場合は、1回の印刷で必要な枚数をまとめて用意しておくと手間が省けます。写真欄が縦4cm×横3cmの新卒用の履歴書テンプレートなら、印刷した写真をそのまま貼れます。
コンビニで印刷する手順
- 証明写真アプリで、L判に写真を並べた印刷用画像を作る
- コンビニ各社のプリントアプリ、または店内のWi-Fiでマルチコピー機に画像を送る
- マルチコピー機で「写真プリント」を選び、L判で印刷する
- 印刷された写真の色味と顔の位置を、その場で確認する
料金は、証明写真用のサービスを使った場合で1シートあたり200〜250円程度が目安です。料金や対応サービスはコンビニやアプリによって異なるため、最新の金額はアプリの案内か店頭の画面で確認してください。

自宅のプリンターで印刷するなら写真用紙を使う
自宅のプリンターでも印刷はできますが、普通紙への印刷は避けてください。インクがにじんで色がくすむうえ、のりで貼ると紙が波打って見た目が悪くなります。
- 光沢のある写真用紙(L判)をセットする
- プリンターの設定で用紙の種類を「写真用紙」、画質を「きれい」などの高画質に変える
- 「用紙に合わせて拡大・縮小」をオフにして、実寸の縦4cm×横3cmで印刷されるか定規で測る
Webで応募する場合は、印刷せずにデータのまま提出します。ファイル形式や容量は応募先の指定に合わせてください。
印刷した写真を切って貼る
写真はハサミよりもカッターと定規で切ると、辺がまっすぐになります。裏面に氏名を書いてから、のりで写真欄に貼ってください。手書きの履歴書で写真が曲がっていると、それだけで書類全体が雑に見えてしまいます。

家での撮影をやめて証明写真機・写真館を使ったほうがいいケース
家での撮影は手軽で費用もかかりませんが、どんな場面でも最適とは限りません。次の状況に当てはまる場合は、家で何度も撮り直すより外で撮ったほうが早く確実に仕上がります。
| こんなとき | おすすめの撮影方法 |
|---|---|
| 何度撮っても顔の影や背景の映り込みが消えない | 証明写真機(照明と背景がそろっている) |
| 応募締切が今日で、印刷する時間がない | 証明写真機(撮影から印刷まで数分で終わる) |
| 第一志望の正社員求人で、写真の印象を少しでも上げたい | 写真館(姿勢や表情を撮影者が整えてくれる) |
| 同じ写真をデータでも紙でも使い回したい | データ提供のある写真館や証明写真機 |
採用担当者はここを見ている
写真の撮り方で合否が決まることはまずありません。ただ、写真の印象が悪いと、志望動機や職歴を読む前の第一印象で損をします。家で撮った写真が先ほどの表の「気づかれるサイン」に1つでも当てはまるなら、撮り直すか外で撮るかを選んでください。
まとめ
- 家で撮った写真も使える:縦4cm×横3cm・胸から上・3ヶ月以内・無地の背景を満たせば問題ない
- 撮影は5手順:窓に向かって立ち、壁から離れ、目の高さに固定したスマホで、離れてズームし、タイマーで複数枚撮る
- 採用担当者が見るのは仕上がり:影・歪み・背景の生活感・普通紙印刷が「手抜き」に見える原因
- 印刷はコンビニか写真用紙で:アプリでL判に並べ、写真プリントで出力する
- 撮り直しても整わないなら外で撮る:締切が近いときや第一志望の応募は証明写真機・写真館も選択肢
写真が用意できたら、残りは履歴書の中身です。家で撮影して浮いた時間を志望動機や職歴の見直しに回すと、書類全体の完成度が上がります。
履歴書の写真を家で撮影することに関するよくある質問
- 家で撮った写真だと採用担当者にバレますか?
-
背景・明るさ・サイズが整っていれば、撮影場所が判断材料になることはほとんどありません。気づかれるのは、顔の歪みや背景の影、普通紙への印刷など仕上がりに問題がある場合です。撮影後に本文の「気づかれる5つのサイン」の表で確認してください。
- インカメラで自撮りした写真でもいいですか?
-
使えないわけではありませんが、おすすめしません。インカメラは顔に近づいて撮ることになるため顔の中心が膨らんで見えやすく、多くの機種で背面カメラより画質も劣ります。スマホを固定し、背面カメラとタイマーで撮るほうが仕上がりが安定します。
- 家に白い壁がない場合はどうすればいいですか?
-
白い模造紙やシーツを、しわを伸ばして壁やドアに貼れば背景として使えます。背景に物が写ってしまった写真は、証明写真アプリの背景変更機能で無地に置き換える方法もあります。
- 家で撮った写真は何ヶ月使えますか?
-
撮影場所にかかわらず、提出日から3ヶ月以内に撮った写真を使うのが一般的な目安です。髪型や体型が変わった場合は、3ヶ月以内でも撮り直してください。家で撮るなら費用がかからないので、応募のたびに撮り直すこともできます。

