40代の履歴書は、実績を数字で示し、柔軟性と定着意欲をセットで伝える書き方が正解です。年齢を理由に選考で不利になるのではと感じる方も少なくありませんが、採用担当者が本当に見ているのは年齢そのものではなく、即戦力性と長く働けるかどうかです。学歴・職歴欄の書き方から志望動機、本人希望欄まで、40代ならではの注意点をまとめました。
40代の履歴書はここが違う|結論と書き方の基本
結論|40代で重視される3つのポイント
20代・30代の履歴書では「ポテンシャル」が評価の中心になりますが、40代では見られる基準が変わります。採用担当者が確認しているのは、主に次の3点です。
- 即戦力度:これまでの経験をそのまま活かせるか、実績を数字で示せているか
- 柔軟性:年下の上司や若い同僚とも協働できる姿勢があるか
- 定着性:短期間で辞めず、腰を据えて働いてくれそうか
この3点に答える情報を、学歴・職歴・志望動機・本人希望欄のそれぞれに落とし込むことが、40代の履歴書の基本方針になります。
欄ごとの書き方一覧
| 欄 | 40代が意識すべきポイント |
|---|---|
| 学歴・職歴 | 会社名・学校名は正式名称で統一し、転職回数やブランクは理由を添えて記載する |
| 志望動機 | 「なぜこの会社か」を具体的に書き、貢献できることまで踏み込む |
| 自己PR | 実績を数字で語り、若手にはない再現性の高さを伝える |
| 本人希望記入欄 | 空欄にせず、勤務可能な条件を具体的に書く |
良い例・NG例で見る40代履歴書の書き方
良い例文
営業職として18年間、法人向け提案営業に従事しました。既存顧客の深耕と新規開拓の両方を担当し、担当エリアの売上を3年間で1.4倍に伸ばした実績があります。培った提案力を活かし、貴社の営業体制強化に貢献したいと考えております。
NG例
営業として長年働いてきました。経験を活かして頑張りたいです。「何を」「どれくらい」やってきたのかが数字でわからず、採用担当者には実力が伝わりません。
採用担当者は40代の履歴書のどこを見ているか
「40代は書類選考で不利になりやすい」と思われがちですが、実際には年齢そのものが不採用の理由になることはほとんどありません。採用担当者が気にしているのは、次のような具体的な疑問です。
採用担当者はここを見ている
- これまでの経験を、自社の業務にそのまま再現できるか
- 年下の上司やチームメンバーの指示にも柔軟に対応できるか
- 短期間で退職せず、長く安定して働き続けてくれそうか
- 空白期間や転職回数の多さについて、正直に説明する姿勢があるか
この4点を裏返すと、そのまま「40代のよくあるNG」になります。志望動機が使い回しになっている、空白期間を書かずに済ませている、経歴を実態より大きく見せている、本人希望記入欄が空欄のまま——こうした状態は、年齢に関係なく評価を下げる原因になります。
書式の土台に不安がある場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、記入欄の並びに迷わず書き進められます。
学歴・職歴欄の書き方|転職回数が多い・ブランクがある場合
学歴は最終学歴のひとつ前(高校卒業など)から書くのが一般的です。学校名・会社名は略さず正式名称で記載し、職歴欄は「入社」「退職」を時系列で並べ、最後に「以上」と締めくくります。40代でとくに悩みやすいのが、転職回数の多さとブランク期間の扱いです。
転職回数が多い場合の書き方
転職回数そのものは、隠す必要のある弱点ではありません。採用担当者が気にしているのは回数ではなく、「なぜ転職を重ねてきたのか」という一貫性です。
良い例文
平成20年4月 株式会社○○入社(経理担当)
平成26年3月 同社退職(経理から財務分野への挑戦のため)
平成26年6月 株式会社△△入社(財務担当)
令和2年3月 同社退職(一身上の都合により)
一貫して経理・財務分野でのキャリアを積み重ねてきました。
以上
NG例
平成20年4月 株式会社○○入社
平成21年3月 同社退職
平成21年6月 株式会社△△入社
平成22年1月 同社退職
(以下同様の記載が続く)
短期離職が理由の説明なく並ぶと、採用担当者は「また同じことが起きるのでは」と不安に感じます。
ブランク期間がある場合の書き方
介護・育児・傷病などによるブランクは、隠さず理由を添えて記載するのが基本です。ポイントは「退職理由」と「現在は就業可能である旨」をセットで書くことです。
良い例文
平成29年3月 株式会社○○退職(親族の介護のため)
平成29年4月〜令和6年3月 介護に専念
令和6年4月 介護体制が整い、就業可能となる
以上
NG例
平成29年3月 株式会社○○退職
(以降の期間の記載なし)
以上
空白期間を書かずに省略すると、採用担当者はその間の状況が把握できず、疑念だけが残ります。

志望動機・自己PR欄の書き方|40代だからこそ響く伝え方
志望動機は、採用担当者が最も重視する項目のひとつです。40代の場合はとくに「なぜこの会社を選んだのか」「これまでの経験をどう活かせるのか」の2点を、具体的な言葉で盛り込む必要があります。
良い例文(志望動機)
前職では品質管理として15年間、製造ラインの改善提案に携わってまいりました。貴社が推進する製造工程のデジタル化にこの経験を活かせると考え、志望いたします。年齢や立場にこだわらず、現場のメンバーと協力しながら成果を出したいと考えております。
NG例(志望動機)
安定した会社だと思い志望しました。長年の経験を活かして頑張りたいです。「なぜこの会社か」が書かれておらず、どの企業にも当てはまる文章になってしまっています。
自己PRでは、実績を数字で示すことに加え、40代ならではの「柔軟性」を必ずセットで書きましょう。年下の上司の下で働いた経験や、新しいツール・仕組みを取り入れた経験があれば具体的に触れると説得力が増します。
良い例文(自己PR)
前職では店舗運営を10年担当し、担当店舗の売上を2年間で120%に伸ばしました。40代で異業種へ転職した際も、年下の店長の指示のもとで柔軟に業務を吸収し、半年で独り立ちした経験があります。環境の変化に対応する柔軟さと、数字で結果を出す実行力を貴社でも発揮したいと考えております。
パート応募の場合も考え方は同じです。家事・育児の経験も、段取り力やスケジュール管理力としてビジネス言語に置き換えられます。状況別の記入例はパート用の履歴書テンプレートもあわせて確認しておくと書き進めやすくなります。

本人希望記入欄・写真・手書きかパソコンか|見落としがちなポイント
本人希望記入欄は「特になし」で済ませず、勤務可能な曜日・時間帯・入社可能日を具体的に書きましょう。ここが空欄のままだと、採用担当者はシフトや配属の計画を立てられません。
採用担当者はここを見ている
- 勤務可能な曜日・時間帯が具体的に書かれているか
- 介護・通院などの制約がある場合、事前に伝える姿勢があるか
- 写真から清潔感と落ち着いた雰囲気が伝わるか
写真は3ヶ月以内に撮影したものを使用し、スーツや襟付きシャツなど清潔感のある服装を選びます。手書きかパソコンかで迷う方も多いですが、結論としてはどちらでも評価に大きな差は出ません。企業から指定があればそれに従い、なければ自分が丁寧に仕上げられる方法を選びましょう。
| 手書き | パソコン | |
|---|---|---|
| 伝わりやすさ | 丁寧さ・誠実さ | 読みやすさ・清潔感 |
| 向いている応募先 | 接客・対人系の職種 | 事務・PCを使う職種 |
新卒時とは異なる書式で再就職を目指す方は、転職用の履歴書テンプレートを使うと、欄の抜け漏れを防ぎながら記入できます。
まとめ
- 採用担当者が見ているのは年齢ではなく「即戦力度」「柔軟性」「定着性」の3点
- 転職回数やブランクは隠さず、理由と現在の状況をセットで書く
- 志望動機・自己PRは実績を数字で示し、柔軟性も添える
- 本人希望記入欄は空欄にせず、勤務条件を具体的に記入する
40代の経験は、書き方次第で確かな強みとして伝わります。ひとつずつ欄を埋めながら、自分のキャリアを丁寧に言葉にしていきましょう。

40代の履歴書に関するよくある質問
- 40代は転職の書類選考で本当に不利になりますか?
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年齢そのものが直接の不採用理由になることは多くありません。採用担当者が見ているのは、これまでの経験を即戦力として活かせるか、長く働き続けてくれそうかという点です。実績を数字で示し、柔軟性を伝えられれば、40代でも十分に書類選考を通過できます。
- 転職回数が多い場合、履歴書ではどう説明すればいいですか?
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回数を気にするより、転職ごとに「なぜ次のステップを選んだのか」の一貫性を示すことが大切です。キャリアの方向性が伝わるように退職理由を簡潔に添えると、採用担当者の不安を和らげられます。
- ブランク期間はどこまで詳しく書く必要がありますか?
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詳細な事情まで書く必要はありません。「介護に専念」「育児に専念」など理由を一行添え、現在は就業可能であることを一言加えれば十分です。空白のまま提出することだけは避けてください。
- 40代の履歴書は手書きとパソコン、どちらが評価されますか?
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どちらでも評価に大きな差はありません。企業から指定があればそれに従い、指定がなければ自分が誤字なく丁寧に仕上げられる方法を選ぶのが基本です。接客系は手書き、事務系はパソコンが好まれる傾向がありますが、絶対的なルールではありません。

