履歴書の添削で失敗しないコツは、誤字脱字から自己PRの具体性まで8つの視点を順番に確認することです。感覚だけで見直すと同じ見落としを繰り返しやすいため、チェックする順番をあらかじめ決めておくと精度が上がります。この記事では採用担当者が実際に確認しているポイントに加え、無料で添削してもらえる方法や、志望動機・自己PRのよくある失敗例まであわせて解説します。
履歴書の添削は8つのチェックポイントを順番に見れば失敗しません
結論:情報の正確性→表現の具体性→見た目の順で確認する
履歴書の添削は、闇雲に読み返すのではなく「情報の正確性」「表現の具体性」「見た目の印象」の3段階で順番に見ていくと、抜け漏れが起きにくくなります。誤字脱字や日付のミスといった事実確認を先に済ませ、そのあとで自己PRや志望動機の中身を見直し、最後に写真や記入全体の見栄えを整える流れです。
順番を変えて内容から先にチェックすると、途中で誤字に気を取られて表現の甘さを見落とすことがあります。8つのチェックポイントを、次の一覧表にまとめました。
履歴書添削8つのチェックリスト
| 段階 | チェック項目 | 見るポイント |
|---|---|---|
| ①正確性 | 誤字脱字・変換ミス | 声に出して読み、変換候補の誤りを確認する |
| ①正確性 | 日付・年号の統一 | 西暦と和暦が混在していないか |
| ①正確性 | 空欄・記入漏れ | 資格や特技がない欄に「特になし」の記載があるか |
| ①正確性 | 学歴・職歴の表記 | 学校名・会社名が正式名称になっているか |
| ②具体性 | 「貴社」「御社」の使い分け | 書き言葉は貴社、話し言葉は御社になっているか |
| ②具体性 | 自己PRの具体性 | 数字やエピソードが入っているか |
| ②具体性 | 志望動機の独自性 | 他社にも使い回せる内容になっていないか |
| ③見た目 | 写真・全体の清潔感 | 写真の表情や書類の折れ・汚れがないか |
書き直す際は、様式を変えるだけで欄の広さや項目が整理され、見直しやすくなることもあります。指定がない場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、様式面で指摘される余地がなくなります。
自己PR・志望動機は「良い例・NG例」で確認する
誤字脱字は見比べれば気づけますが、自己PRや志望動機の「弱さ」は自分では判断しづらいところです。良い例とNG例を並べて、違いを具体的に確認しておきましょう。
良い例文(自己PR)
「前職の接客業では、月間来店客数約1,200名の店舗でクレーム対応を担当し、再来店率を前年比8%改善させました。この経験を貴社の顧客対応業務でも活かしたいと考えています。」
NG例(自己PR)
「私はコミュニケーション能力があり、周囲と協力しながら仕事に取り組めます。」数字やエピソードがなく、誰にでも当てはまる内容になっています。
採用担当者はここを見ている
- 実績が数字やエピソードで裏付けられているか
- その内容が応募先の仕事内容と結びついているか
採用担当者は履歴書の添削でどこを見ているのか
採用担当者は1通の履歴書に多くの時間をかけられません。実際には、書類選考の初動で「読める書類かどうか」を数十秒で判断していることがほとんどです。誤字脱字や空欄は、内容以前に「確認せずに提出した人」という印象を先に与えてしまいます。
採用担当者はここを見ている
- 誤字・空欄は内容を読む前に「注意力」の評価につながる
- 志望動機がその企業でなければならない理由になっているか
- 職歴欄が求人票の条件と対応しているか
この3点は、書類選考を突破できるかどうかを分ける基準として繰り返し挙げられるポイントです。添削のときは、誤字脱字の修正だけで終わらせず、この3つの視点に沿って内容を見直すことが欠かせません。
履歴書添削でよくある失敗パターンとNG例
添削の相談を受けていると、同じような失敗が繰り返し出てきます。ここでは特に見落とされやすい3つのパターンを、良い例とあわせて紹介します。
「貴社」「御社」の使い分けミス
NG例
履歴書の文章中で「御社の理念に共感し志望しました」と記載する。「御社」は話し言葉のため、書き言葉の履歴書では「貴社」を使うのが正しい表記です。
良い例文
「貴社の理念に共感し、志望いたしました。」面接など口頭で話すときのみ「御社」に切り替えます。
学歴欄の学科名・会社名の省略
「〇〇高校 卒業」だけで学科名を省略してしまうケースがよく見られます。普通科以外の高校や専門学校は、学科名まで正式名称で記載するのが基本です。会社名も「(株)」ではなく「株式会社」と略さず書きます。
資格・特技欄の空欄放置
該当がない場合でも欄を空白のまま提出すると、記入漏れと区別がつきません。「特になし」と一言添えるだけで、確認済みであることが伝わります。
自分でできるセルフ添削のやり方
誰かに頼む前に、自分でできる範囲を済ませておくと、添削してもらったときの指摘がより具体的になります。次の手順で見直してみてください。
- 書き終えてすぐに確認せず、半日〜1日置いてから見直す(誤字を客観的に見つけやすくなる)
- 画面ではなく紙に印刷して読む(誤字脱字は紙のほうが発見しやすい)
- 声に出して読む(不自然な言い回しや助詞のミスに気づきやすくなる)
- 応募先の求人票を横に置き、志望動機と職歴が対応しているか照合する
新卒でこれから書き始める場合は新卒用の履歴書テンプレート、転職活動中の場合は転職用の履歴書テンプレートを使うと、欄の構成自体が整っているため、記入漏れに気づきやすくなります。
無料で履歴書を添削してもらう方法
自分で見直したあとは、第三者の目を通すことで精度がさらに上がります。費用をかけずに添削してもらえる主な方法を、状況別に整理しました。
| 相談先 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| ハローワーク | エージェント登録前に相談したい人 | 職業相談窓口で無料。応募先の求人票があると対応してもらいやすい |
| 転職エージェント | 転職活動中の人 | キャリアアドバイザーが企業の採用傾向を踏まえて添削する |
| 大学のキャリアセンター | 新卒・第二新卒 | 学校推薦や過去の内定実績をもとにした助言が受けられる |
| AI添削ツール | 下書き段階で整えたい人 | 誤字脱字や文章表現のチェックに強いが、業界特有の評価軸は苦手 |
ハローワークでの相談を考えている場合、原則は応募先が決まった書類が対象になるため、事前の準備で結果が変わります。頼み方のコツは別記事で詳しくまとめています。

職務経歴書もあわせて提出する転職活動の場合は、履歴書と内容が矛盾していないかもあわせて確認してもらうと精度が上がります。職務経歴書側の添削先の選び方は、次の記事も参考にしてください。

民間企業への応募で記載項目を増やしたい場合はJIS規格に沿った履歴書テンプレートも選択肢になります。
添削してもらうタイミングと頼み方のコツ
添削は、書き終えた直後よりも下書きが7〜8割完成した段階で依頼するのが効率的です。白紙に近い状態で相談すると、形式的な指摘にとどまりやすくなります。
依頼するときは「添削してください」とだけ伝えるのではなく、見てほしい箇所を先に伝えると具体的な指摘を受けやすくなります。
良い例文(依頼の仕方)
「この求人に応募する予定で、志望動機と職歴欄が求人条件に合っているかを中心に見ていただけますか。」
NG例(依頼の仕方)
「添削をお願いします」とだけ伝えて書類を渡す。見てほしい箇所が伝わらないため、一般的な形式チェックで終わってしまうことがあります。
志望動機だけを重点的に見直したい場合は、自分でできるチェックポイントを別にまとめています。

まとめ
- 添削は「正確性→具体性→見た目」の順でチェックすると抜け漏れを防げる
- 自己PR・志望動機は数字とエピソードで具体化し、使い回しを避ける
- 「貴社/御社」の使い分けや学歴欄の正式名称も見落としやすいポイント
- 自分で見直したあとは、ハローワークやエージェントなど無料の第三者添削も活用する
- 依頼するときは見てほしい箇所を具体的に伝えると、指摘の質が上がる
8つのチェックポイントを順番に見直し、必要に応じて第三者の添削も取り入れることで、提出前の履歴書の完成度を高められます。
履歴書の添削に関するよくある質問
- 履歴書の添削は無料でできますか?
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ハローワークの職業相談窓口や大学のキャリアセンター、転職エージェントであれば無料で添削を受けられます。まずは自分で8つのチェックポイントを確認したうえで依頼すると、指摘の精度が上がります。
- 履歴書と職務経歴書、どちらを先に添削してもらうべきですか?
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転職活動の場合は、両方をセットで見てもらうのがおすすめです。転職エージェントの多くは履歴書と職務経歴書の内容に矛盾がないかもあわせて確認しています。
- AIツールの添削だけで提出しても大丈夫ですか?
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誤字脱字や文章表現の確認には有効ですが、応募先の業界や求人条件に合っているかという判断は苦手な領域です。下書き段階の精度を上げる用途として使い、最終確認は人の目で行うことをおすすめします。
- 添削してもらえば書類選考は必ず通りますか?
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添削で解消できるのは誤字脱字や書式といった減点要素が中心です。選考の通過を左右する志望動機の具体性や職歴と求人条件の一致度は、自分の経験を振り返りながら補う必要があります。

