この記事では、教員採用の履歴書で職歴欄にアルバイトをどう書くかを解説します。塾講師・家庭教師から一般アルバイトまで、採用担当者が評価する書き方と状況別の例文を紹介します。
教員の履歴書 職歴欄にアルバイトは書くべきか
採用担当者が最初に確認するのは、職歴欄に空白期間がないかという点です。アルバイト経験があるにもかかわらず何も記載しないと、採用担当者は「意図的に隠しているのではないか」と感じます。アルバイトを書くべきかどうか悩む必要はなく、基本的には書くことが原則です。
職歴欄に書くべきアルバイト・書かなくてもよいアルバイトの基準
履歴書の職歴欄には、すべてのアルバイト経験を列挙する必要はありません。採用担当者が「書くべきか」を判断する基準は以下の3点です。
- 継続期間が3ヶ月以上:3ヶ月未満の短期アルバイトは省略可。ただし教育関連(塾講師・家庭教師)は期間にかかわらず記載を推奨
- 教育・指導に関わるもの:学習塾・家庭教師・学童保育・ボランティアでの指導経験はすべて記載する。採用担当者の評価に直結する
- 在職期間と照合できるもの:職歴欄の時系列に空白が生じる期間は、たとえ短期間であってもアルバイト等で埋めることが誠実な書き方
採用担当者が職歴欄の空白をどう見るか
学校の採用担当者は、職歴欄に数ヶ月以上の空白があると必ず理由を聞きます。面接で「アルバイトをしていました」と答えると、「なぜ履歴書に書かなかったのか」という疑問が生まれます。結果として誠実さへの疑念につながり、評価が下がります。
採用担当者はここを見ている
- 職歴欄に空白期間があると「何か隠している」と判断される場合がある
- アルバイト経験を書くことで「誠実で几帳面な人物」という印象を与えられる
- 教育関連のアルバイトは「授業力の下地がある」証明として高く評価される
なお、履歴書のフォーマット選びで迷っている方は、採用担当者が評価する形式を解説した履歴書テンプレート無料おすすめも参考にしてください。

塾講師・家庭教師など教育関連アルバイトの職歴欄への書き方
教育関連のアルバイト経験は、教員採用において最も評価されやすい職歴です。塾講師や家庭教師の経験は「指導力の裏付け」として採用担当者に受け取られます。ただし、書き方が曖昧では評価が半減します。「何を」「誰に」「どのように」指導したかを具体的に記載することが合否を分けます。
採用担当者が「具体性」を重視する理由
学校の採用担当者は、職歴欄から「この人物が実際にどんな教育現場で何をしていたか」を読み取ろうとします。「塾講師として勤務」の一行だけでは何も伝わりません。担当科目・指導した学年・生徒人数などを明記することで、採用担当者が授業の場面を具体的にイメージできます。
採用担当者はここを見ている
- 担当科目と対象学年(「英語・中学1〜3年生」のような具体的な記載)
- 指導した生徒数や週あたりの授業コマ数(数字があると実績感が増す)
- 「非常勤」「アルバイト」の雇用形態が明記されているか(正規と混同されないために必要)
塾講師の職歴欄 良い例文・NG例
塾講師のアルバイトを職歴欄に記載する際は、雇用形態を「アルバイト」と明示し、担当科目と学年を必ず入れます。「入社」ではなく「勤務開始」の表記が正式な書き方です。
良い例文
20XX年4月 △△学習塾 非常勤講師(アルバイト)として勤務開始
担当科目:英語・数学(中学1〜3年生)、週平均8名指導
20XX年3月 退職
NG例
20XX年4月 △△学習塾 入社
20XX年3月 退職
※アルバイトに「入社」は不適切。担当科目・学年など指導内容の記載もない。採用担当者には「何を教えていたか」がまったく伝わらない。
家庭教師の職歴欄 良い例文・NG例
家庭教師は個人契約が多いため、「会社名」の記載ができないケースがあります。その場合は「個人契約による家庭教師」と明記します。派遣会社経由の場合は会社名と雇用形態を記載します。
良い例文(個人契約)
20XX年9月 家庭教師(個人契約)として活動開始
担当:高校生1名、英語・数学、週2回
20XX年3月 終了
良い例文(派遣会社経由)
20XX年4月 〇〇家庭教師センター 家庭教師(アルバイト)として勤務開始
担当:中学生2名、英語・理科、週合計3回
20XX年8月 退職
NG例
家庭教師をしていました
※「〜していました」は職歴欄の書き方ではない。雇用形態・担当・期間がすべて不明で、採用担当者は評価のしようがない。
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飲食・販売・事務といった一般アルバイトは、教育との関連性が低いと感じがちです。しかし採用担当者が見ているのは「教科指導の経験があるか」だけではありません。コミュニケーション力・責任感・継続力といった人物像を職歴全体から判断しています。正直に記載することで、誠実な印象を与えられます。
一般アルバイトの書き方 基本ルール
一般アルバイトを職歴欄に書く際の基本は以下の4点です。
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 会社・店舗名 | 正式名称で記載。「コンビニ」「飲食店」などの業種の略称は不可 |
| 雇用形態 | 「(アルバイト)」と必ず括弧書きで明記 |
| 開始・終了 | 「勤務開始」「退職」を使用。「入社・退社」はアルバイトには不適切 |
| 業務内容 | 担当した主な業務を1〜2行で簡潔に記載する |
良い例文(コンビニエンスストア)
20XX年4月 〇〇コンビニエンスストア △△店(アルバイト)として勤務開始
レジ業務・在庫管理・接客対応を担当
20XX年3月 退職
NG例
20XX年4月 コンビニでバイト 〜20XX年3月
※職場の正式名称がなく、業務内容も不明。採用担当者は「どんな職場でどんな経験をしたか」が読み取れない。日付の書き方も不統一。
採用担当者が一般アルバイトから読み取ること
学校の採用担当者は、一般アルバイトの記載から主に以下の3点を確認しています。
- 継続性:同じ職場に長く勤めている場合、粘り強さや誠実さの証明になる
- 接客・対人経験:飲食・販売など対人業務は、生徒・保護者対応力に通じると見られる場合がある
- 書類の正確性:職場名・雇用形態・期間を正確に記載できているかが「几帳面さ」の判断材料になる
複数の職場を掛け持ちしていた方は、履歴書のダブルワーク書き方も参考になります。

採用担当者が落とすNG例と改善策(教員の履歴書 職歴欄)
教員採用の書類選考で落ちる原因の多くは、「事実を正確に伝えられていない職歴欄」にあります。以下の3つのNGパターンは、いずれも採用担当者の評価を大きく下げます。
NG①:アルバイト経験を「省略」してしまう
「アルバイトは職歴じゃない」と考えて記載しない方がいますが、採用担当者にとっては「空白期間がある人物」として映ります。特に大学在学中・卒業後の数年間に何もない職歴欄は、かえって不信感を生みます。
NG例
20XX年3月 〇〇大学 教育学部 卒業
20XX年4月 △△学校 常勤講師として勤務開始
※卒業後2年間の空白が生じている。この間に塾講師のアルバイトをしていても記載なし。
改善例
20XX年3月 〇〇大学 教育学部 卒業
20XX年4月 〇〇学習塾 非常勤講師(アルバイト)として勤務開始
担当:英語・中学1〜3年生、週10コマ
20XX年3月 退職
20XX年4月 △△学校 常勤講師として勤務開始
NG②:「入社・退社」の表記をアルバイトに使う
「入社・退社」は正社員の雇用契約で使う表現です。アルバイト・パートの場合は「勤務開始・退職」が適切です。正社員経験とアルバイトの表記が混在していると、採用担当者に「履歴書の書き方を知らない」という印象を与えます。
| 雇用形態 | 開始時の表記 | 終了時の表記 |
|---|---|---|
| 正社員・契約社員 | 入社 | 退社・一身上の都合により退職 |
| アルバイト・パート | 勤務開始 | 退職 |
| 業務委託・個人契約 | 活動開始 | 終了・契約満了 |
NG③:業務内容が抽象的・または誇大な記載
「授業を担当していた」「生徒の指導をした」だけでは採用担当者には何も伝わりません。また、「クラス全体の成績を向上させた」のような根拠のない誇大表現も逆効果です。採用担当者は面接でその内容を深掘りしてくるため、書いた内容を具体的に説明できない記載は信頼性を損ないます。
採用担当者はここを見ている
- 担当科目・学年・生徒数など「数字で裏付けられた情報」を記載する
- 「成績向上」などの成果は、根拠がある場合のみ「担当生徒の〇割が志望校合格」など具体的に書く
- 書いた内容は面接で必ず聞かれる。答えられる範囲で正確に書くことが原則
状況別の職歴欄の書き方
教員採用を目指す方の経歴は一様ではありません。新卒でアルバイトしか経験がない場合も、一般企業での職歴がある場合も、それぞれの状況に合った職歴欄の書き方があります。
新卒で教員採用を目指す場合
新卒・第二新卒で教員採用を目指す場合、職歴欄に書けるのはアルバイト経験のみというケースがほとんどです。「職歴なし」と判断されることを恐れてアルバイトを書かないのは逆効果です。
- 教育関連アルバイトは最優先で記載:塾講師・家庭教師・学童指導は全期間を記載する。採用担当者が最も評価する経験
- ボランティア・インターンも活用:教育ボランティアや学校インターンは「アルバイト」ではなく、それぞれ「ボランティアとして参加」「実習生として参加」と記載できる
- 一般バイトも3ヶ月以上は書く:継続性・責任感のアピール材料になる
新卒の職歴欄 記載例
20XX年4月 〇〇学習塾 非常勤講師(アルバイト)として勤務開始
担当:英語・数学(中学生)、週8コマ
20XX年3月 退職
20XX年6月 △△コンビニエンスストア(アルバイト)として勤務開始
20XX年3月 退職
一般企業から転職して教員を目指す場合
社会人経験がある方の職歴欄は、正社員経験とアルバイト経験が混在することがあります。正社員歴の記載を優先しつつ、教育関連のアルバイトがあれば必ず記載します。
在職中に塾講師のアルバイトをしていた場合は、「〇〇株式会社 在職中」と「〇〇学習塾 非常勤講師(アルバイト)」を時系列で並べて記載します。同時進行の場合は「同時期に〇〇学習塾にてアルバイト」と補足する書き方もあります。
一般企業から教員への転職で職歴欄の整理に悩む方は、職歴欄の書き方基本を解説した記事も参考にしてください。
複数のアルバイトを職歴欄に整理する方法
大学時代に複数のアルバイトを掛け持ちしていた場合、すべてを書くと職歴欄が煩雑になります。以下の優先順位で整理します。
- 優先①:教育関連(塾講師・家庭教師・学童等)はすべて記載
- 優先②:継続期間が1年以上の一般アルバイト
- 省略可:3ヶ月未満の短期アルバイト(ただし空白期間の説明になる場合は記載を検討)
職歴欄に記載するアルバイトの選び方は、ダブルワーク・掛け持ちの履歴書の書き方でも詳しく解説しています。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 3ヶ月以上のアルバイトは職歴欄に記載するのが原則。省くと採用担当者に不信感を与える
- 教育関連アルバイト(塾講師・家庭教師等)は必ず記載し、担当科目・学年・指導人数を具体的に書く
- アルバイトの開始・終了は「勤務開始・退職」の表記を使う。「入社・退社」は正社員用の表現
- 一般アルバイトも職場名・業務内容を明記することで、誠実さと対人経験のアピールになる
- 書いた内容は面接で深掘りされる。事実に基づいた正確な記載を徹底する
職歴欄は履歴書の中で採用担当者が最も時間をかけて読む箇所のひとつです。アルバイト経験を「ただ列挙する」のではなく、自分の指導経験や責任感が伝わる書き方を意識することが書類選考通過への近道です。
教員の履歴書 職歴欄に関するよくある質問
- アルバイト経験しかない場合、職歴欄には「職歴なし」と書くべきですか?
-
「職歴なし」と書く必要はありません。アルバイト経験は職歴欄に記載できます。特に塾講師・家庭教師などの教育関連アルバイトは積極的に書きましょう。一般アルバイトも3ヶ月以上のものは記載し、空白期間を作らないことが大切です。
- 塾講師のアルバイトは「教員歴」として書いていいですか?
-
「教員歴」としての記載は避けてください。塾講師はアルバイトまたは非常勤講師として雇用されることがほとんどであり、学校教員とは異なります。「〇〇学習塾 非常勤講師(アルバイト)として勤務」と正確に記載することで、採用担当者に誠実な印象を与えられます。
- 1〜2ヶ月の短期アルバイトは書かなくてもいいですか?
-
3ヶ月未満の短期アルバイトは省略しても大きな問題はありません。ただし、その短期アルバイトが職歴の空白期間の説明になる場合は記載を検討してください。また、教育関連のアルバイトは短期であっても記載することを推奨します。
- 履歴書の職歴欄と職務経歴書の書き方は違いますか?
-
履歴書の職歴欄は事実の時系列記載が基本で、簡潔にまとめます。職務経歴書では担当業務・実績・スキルをより詳しく記述できます。私立学校などでは職務経歴書の提出を求めるケースもあり、そちらで教育アルバイトの詳細なエピソードを補足することが有効です。


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