管理栄養士の新卒履歴書では、就活時点で国試に合格しているかどうかで資格欄の書き方が変わります。この記事では、国試前・合格後・免許取得済みの3パターン別に資格欄の正しい記載例を紹介し、採用担当者が資格欄で実際に確認しているポイントも解説します。
管理栄養士 新卒の履歴書|資格欄の書き方【結論】
結論:就活時点の状況で3パターンに分けて書く
管理栄養士の国家試験(第41回・2027年2月28日実施予定)は例年2月下旬に行われますが、多くの企業・施設が採用活動を本格化させるのは前年の秋から翌年3〜4月にかけてです。つまり、就活のピーク期にはまだ免許を持っていない状態で履歴書を提出することになります。
資格欄の書き方は、履歴書を提出する時点で自分がどの段階にいるかによって次の3パターンに分かれます。
| 状況 | 資格欄に書く内容 |
|---|---|
| 国試前(就活中・受験前) | 管理栄養士国家試験 取得見込み |
| 国試合格後・免許申請中 | 管理栄養士国家試験 合格 |
| 免許証を取得済み | 管理栄養士免許 取得(登録年月日を記載) |
パターン①:国試前(就活中)の場合
3〜4月時点でまだ国家試験の合否が出ていない場合は「取得見込み」と記載します。採用担当者は新卒の就活時期と国試スケジュールを把握しているため、この時点で免許を持っていないこと自体は選考上マイナスになりません。確認されているのは、正確な用語を使えているかどうかです。
良い例文(国試前・就活中)
2027年3月 管理栄養士国家試験 取得見込み
NG例
2027年3月 管理栄養士 取得予定
「取得予定」は日常語で、資格欄では「取得見込み」が正しい表現です。また、まだ合格していない段階で「取得」とだけ書くと虚偽記載と受け取られる可能性があります。
「取得見込み」という状況別の表現の使い分けをさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考になります。

パターン②:国試合格後・免許申請中の場合
国家試験に合格したものの、都道府県経由で厚生労働大臣への免許申請中でまだ免許証が届いていない段階です。申請から交付までは2〜3か月ほどかかるため、4月入職の新卒がこの段階で履歴書を出すケースは珍しくありません。
良い例文(合格後・申請中)
2027年3月 管理栄養士国家試験 合格
(本人希望欄や送付状に「現在免許証申請手続き中」と補足すると丁寧)
パターン③:免許取得済みの場合
履歴書提出時点ですでに免許証を手元に持っている場合は、免許証に記載された「登録年月日」を転記します。試験合格月ではなく、登録が完了した月を書く点に注意してください。
良い例文(取得済み)
2027年5月 管理栄養士免許 取得
登録年月日と免許証が印刷された交付日は2〜3か月ずれることが多く、混同すると資格取得日を誤って記載してしまいます。取得日の確認方法や交付日との違いは、以下の記事で詳しく解説しています。

資格欄を書き終えたら、厚生労働省の規格に準拠した書式を使っているかも確認しておくと安心です。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートもあわせてご確認ください。
なぜ管理栄養士の資格欄はここまで厳しく見られるのか
管理栄養士の採用では、他職種と異なり「資格の有無」がそのまま採用条件になるケースが多くあります。病院・施設・給食会社の求人票に「管理栄養士免許必須」と記載されているのは、有資格者でなければ法令上の配置基準を満たせない職場が多いためです。
そのため採用担当者は、志望動機を読む前に資格欄を確認します。正式名称のミスや記載漏れがあると、内容を読む前に「基本的な確認を怠っている」と判断されることがあります。
採用担当者はここを見ている
- 資格欄に「管理栄養士」の記載があるか(有資格者のみを採用する職場は多い)
- 「取得見込み」「合格」「取得」の使い分けが、就活時点の状況と一致しているか
- 「免許」の表記が省略されず、正式名称で書かれているか
取得月の記載についても、合格発表月をそのまま書いてしまうミスが目立ちます。合格発表と免許登録の間には数か月のずれがあることを理解しているかどうかも、採用担当者は資格欄から読み取っています。

栄養士免許との書き分け方・書く順番
管理栄養士養成課程(4年制)の学生の多くは、卒業と同時に栄養士免許も取得します。資格欄に2つの資格を書く場合、取得年月の古い順(昇順)に記載するのが原則です。
| 記載順 | 資格名 | 免許交付者 | 取得タイミング |
|---|---|---|---|
| 先に書く | 栄養士免許 | 都道府県知事 | 大学卒業と同時に申請資格が生じる |
| 後に書く | 管理栄養士免許 | 厚生労働大臣 | 国家試験合格後に申請 |
管理栄養士免許を持っていれば栄養士免許の記載を省略しても問題ありませんが、スペースに余裕があれば両方書いておくと、養成課程を卒業したことが採用担当者に伝わりやすくなります。
学歴欄・職歴欄の書き方【新卒特有の注意点】
学歴欄(管理栄養士養成課程の記載方法)
大学の学部・学科名は省略せず、正式名称で記載してください。「管理栄養士養成課程」「管理栄養学専攻」「健康栄養学科」など大学によって呼び方が異なるため、学生証や在学証明書、大学公式サイトで正確な名称を確認してから書き写します。
良い例文(学歴欄)
2023年4月 ○○大学 健康栄養学部 管理栄養学科 入学
2027年3月 ○○大学 健康栄養学部 管理栄養学科 卒業見込み
「栄養士養成課程」と「管理栄養士養成課程」は制度上区別されています。自分の大学がどちらに該当するかを正確に把握したうえで学歴欄を記載すると、採用担当者は「国家試験の受験資格がある」とスムーズに判断できます。新卒用の履歴書テンプレートを使うと学歴欄・資格欄の枠が新卒仕様になっており記入しやすくなります。
職歴欄(インターン・アルバイトの扱い)
新卒の場合、職歴欄は「なし」と記載するのが基本です。ただし、以下のような経験がある場合は記載したほうが選考で有利に働くことがあります。
- 給食施設や病院での有償インターンシップ(栄養士・管理栄養士補助として勤務)
- 1年以上継続した調理補助・飲食関連のアルバイト
- 大学の研究機関でのリサーチアシスタント経験
職歴欄への記載は義務ではありません。自己PR欄や志望動機欄で触れるだけでも「現場感覚がある」という印象を採用担当者に与えられます。記載する場合は「アルバイト」と明記し、正社員経歴と混同しない書き方にしてください。JIS規格の履歴書を使う場合の職歴欄の書式はJIS規格に沿った履歴書テンプレートで確認できます。
管理栄養士 新卒の志望動機で差がつくポイント
管理栄養士の新卒採用で最も差が出るのが志望動機です。丁寧に書かれていても書類選考で落ちる志望動機には、共通したパターンがあります。
採用担当者が落とす志望動機の3パターン
- 「食に興味があり、管理栄養士として貢献したい」→ どの施設にも使い回せる内容で、個別の動機になっていない
- 「患者さんの栄養管理を通じて支えたい」→ 漠然としていて「なぜこの病院・施設なのか」が書かれていない
- 「研究室で学んだことを活かせると思う」→ 研究内容と業務内容の接点が説明されておらず、伝わらない
採用担当者が重視しているのは「なぜ他の施設・法人ではなく、ここなのか」という理由です。診療科・対象患者・給食規模・製品ラインナップなど、就職先固有の情報に具体的に触れることが書類選考通過の近道になります。
良い例文(病院・新卒)
大学では糖尿病患者の食事療法をテーマに卒業研究を行い、医療現場での栄養指導に関心を深めました。貴院が糖尿病専門外来での栄養指導実績を持ち、チーム医療への参加体制を整えている点に惹かれました。入職後は病棟での栄養サポートを通じて経験を積み、将来的には外来栄養指導を担えるよう成長したいと考えています。
良い例文(給食会社・学校向け・新卒)
学校給食での個別対応食の提供体制に関心があり、貴社の取り組みを調べました。アレルギー対応食の個別対応を強みとし、学校現場での食育活動にも積極的な点が志望の理由です。入職後は献立作成・発注業務から着実に経験を積み、将来的には食育プログラムの立案にも携わりたいと考えています。
管理栄養士 新卒の自己PR例文
採用担当者はここを見ている
- 「入職後に伸びるか」を示すエピソードがあるか
- 強みと仕事との接点が明示されているか(「勉強が好き」ではなく「この強みで何ができるか」)
- 継続して取り組んできた行動が見えるか(一度だけの頑張りより継続がある話が評価されやすい)
良い例文(研究室活動を軸にした自己PR)
卒業研究では高齢者の低栄養リスク評価ツールの精度検証を行い、100名分のデータを収集・分析しました。数値だけで判断せず個別の状況確認を徹底するよう方法を改善した結果、評価精度が向上しました。この「データと現場の声を組み合わせて判断する力」を、入職後の栄養アセスメント業務に活かしたいと考えています。
良い例文(臨地実習・部活動を軸にした自己PR)
臨地実習(特定給食施設)で1日700食の提供に携わり、限られた時間で複数の業務を並行して進める段取り力が身につきました。バドミントン部の主将として年間の練習計画を立案・管理した経験から、チーム全体の目標に向けてスケジュールを調整する力も培いました。入職後の給食業務でも、この経験を活かして効率的に仕事を進めたいと考えています。
まとめ
- 管理栄養士の資格欄は、就活時点の状況(国試前・合格後・取得済み)に応じて書き方が変わる
- 国試前は「取得見込み」、合格後・申請中は「国家試験合格」、取得済みは登録年月日で「取得」と記載する
- 栄養士免許を併記する場合は、取得年月の古い順(栄養士免許→管理栄養士免許)に書く
- 学歴欄は大学・学部・学科の正式名称を省略せずに書き、養成課程であることを明確にする
- 志望動機は「なぜこの施設・法人か」という具体性が書類選考通過の鍵になる
資格欄の正解は就活時点の状況で決まっています。自分がどのパターンに当てはまるかを確認し、正確な表現で記載してください。
管理栄養士 新卒の履歴書に関するよくある質問
- 国家試験の合否発表前に内定が出た場合、資格欄はどう書けばいいですか?
-
合否発表前は「管理栄養士国家試験 取得見込み(2027年3月)」と記載します。合格が確定した段階で採用担当者に速やかに連絡し、書類の更新や補足を申し出ると誠実な対応として評価されます。
- 免許証の交付が4月入職に間に合わない場合はどうすればいいですか?
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免許証は国家試験合格後、都道府県経由で厚生労働大臣に申請するため交付まで2〜3か月かかることがあります。4月入職時点で届いていない場合は、内定先に事前に伝えておくことが重要です。多くの施設では「合格後・申請手続き中」であれば入職を認めていますが、施設の方針によって異なるため確認してください。
- 栄養士免許と管理栄養士免許は両方とも資格欄に書く必要がありますか?
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必須ではありません。管理栄養士免許を取得していれば栄養士免許の記載は省略しても問題なく、採用担当者も管理栄養士免許があれば栄養士の知識・技能を持つと判断します。スペースに余裕があれば、取得年月の古い順に両方記載しても構いません。
- 国家試験に不合格だった場合、提出済みの履歴書はどうすればいいですか?
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不合格が判明したら、採用担当者に速やかに連絡することが必要です。「取得見込み」として内定を得ている場合は、配属先や雇用形態などの条件変更について話し合うことになります。翌年の再受験を希望する場合は、その意向を正直に伝えてください。

