営業職の職務経歴書は、「誰に・何を・どうやって・どれだけ売ったか」を軸に実績を書くのが基本です。数字の実績が曖昧でも、営業手法や工夫を具体的に書けば十分にアピールできます。この記事では法人営業・個人営業・未経験別の例文と、採用担当者が重視するポイントを紹介します。
職務経歴書 営業職の例文と書き方【状況別】
結論:営業職の職務経歴書は「誰に・何を・どう売ったか」を軸に書く
営業職の経験は、業界や商材によって求められる書き方が変わります。ただし、どの営業スタイルでも共通して押さえるべき要素は同じです。
- 誰に:担当した顧客層(法人・個人・既存・新規など)
- 何を:取り扱った商材・サービスの内容
- どうやって:提案の切り口や営業手法、工夫した点
- どれだけ:達成した実績(数字化できる場合は数字で、難しい場合は変化や評価で)
この4要素のうち1つでも抜けていると、採用担当者は「再現性のある活躍が想像できない」と判断しやすくなります。ゼロから書くのが難しい場合は、営業の職務経歴書テンプレートに沿って項目を埋めていくと抜け漏れを防げます。
良い例文・NG例 — 法人営業の場合
良い例文
法人営業として、既存顧客50社の担当と新規開拓を兼任。顧客の課題をヒアリングし、導入後のROIを数値で示す提案資料を作成したことで、前年比120%となる年間売上8,400万円を達成し、大型契約の受注率を15%から28%に改善した。
NG例
法人営業を担当し、売上向上に貢献しました。日々の営業活動を通じてお客様との信頼関係を築くことを心がけました。
採用担当者はここを見ている
- 担当した顧客数・商材・受注率など、規模感が伝わる数字が入っているか
- 「信頼関係を築いた」で終わらず、何をしてその結果に至ったかが書かれているか
良い例文・NG例 — 個人営業の場合
良い例文
個人向け生命保険の営業として、既存契約者200件のフォローと新規契約の獲得を担当。ライフステージの変化に合わせた保障の見直し提案を継続したことで、年間契約継続率98%、新規契約24件(目標比130%)を達成した。
NG例
保険の営業として、お客様に寄り添った提案を行いました。
個人営業は担当件数や継続率など、法人営業とは異なる指標で実績を示せます。目標に対する達成率も、規模を問わず評価されやすい数字です。
良い例文・NG例 — 未経験から営業職に挑戦する場合
良い例文
接客業で培った提案力を活かし、営業職への転職を志望。飲食店勤務では、来店客の要望をヒアリングしてオプションメニューを提案する接客を続け、客単価を平均15%向上させた実績がある。この提案力を法人営業の課題ヒアリングに応用したい。
NG例
営業職は未経験ですが、やる気があります。頑張りますのでよろしくお願いします。
未経験の場合、営業経験そのものではなく、前職の経験を営業のどの場面に応用できるかを具体的に書くことがポイントです。
採用担当者が営業職の職務経歴書で見ている3つのポイント
採用担当者は「自社で同じ活躍を再現できる人材か」という視点で職務経歴書を読んでいます。営業職の場合、特に以下の3点をチェックしています。
採用担当者はここを見ている
- 前提条件の有無:担当エリア・顧客規模・商材単価など、数字の背景が書かれているか
- 再現性:実績の裏にある工夫やプロセスが書かれ、入社後も同じ動きができそうか
- 自社との適合性:応募先の商材・顧客層に活かせる経験として書かれているか
目標達成率だけを並べた職務経歴書は、実は評価されにくい傾向があります。「なぜ達成できたか」の工夫を1文添えるだけで、書類の印象は大きく変わります。
実績を数字で示せない・覚えていない場合の書き方
営業経験があっても、正確な売上数字や達成率を覚えていないケースは珍しくありません。この場合は、数字の代わりに行動量や工夫、周囲からの評価を具体的に書きます。
良い例文
既存顧客への提案活動を担当。契約更新率を改善するため、訪問前に顧客の利用状況を分析し、提案書に反映する仕組みを導入した。結果として担当エリアの解約率が低下し、上長から改善事例として社内共有された。
NG例
営業成績は正確な数字が残っていませんが、頑張って営業していました。
数字がなくても、行動・工夫・結果の変化を順番に書けば十分に伝わります。逆に「頑張った」という表現だけでは、何をしたのかが採用担当者に伝わりません。

営業スタイル別の書き方の違い(ルート営業・新規開拓・反響営業)
営業職といっても、担当する顧客や活動内容によってアピールすべき数字は異なります。自分の営業スタイルに合った指標を選ぶことが、説得力のある職務経歴書につながります。
| 営業スタイル | 特徴 | 書くべきポイント |
|---|---|---|
| ルート営業 | 既存顧客を定期訪問し、関係維持・追加提案を行う | 担当顧客数・契約継続率・アップセル実績 |
| 新規開拓営業 | テレアポや飛び込みで新規顧客を獲得する | アプローチ件数・商談化率・成約率 |
| 反響営業 | 問い合わせや紹介など見込み客に対応する | 対応件数・成約率・顧客単価 |
複数の営業スタイルを経験している場合は、それぞれを分けて書くと、担当領域の広さが伝わりやすくなります。

職務経歴書と履歴書の違い・提出時の注意点
職務経歴書は経験やスキルを詳しく伝える書類で、履歴書は学歴・職歴の事実を簡潔にまとめる書類です。営業職の転職では、両方を提出する場面が多いため、記載内容が重複しすぎないよう役割を分けます。
- 履歴書:所属した会社名・部署・在籍期間などの事実を時系列で記載
- 職務経歴書:担当業務の内容・実績・工夫を詳しく記載
履歴書の志望動機欄をどう扱うか迷う場合は志望動機なしの履歴書テンプレートを使い、職務経歴書側で営業実績を詳しく展開する構成にすると書類全体のバランスが取りやすくなります。ハローワーク経由で応募する場合は、指定様式が求められることもあるためハローワーク用の職務経歴書テンプレートで事前に形式を確認しておくと安心です。
自己PR欄との書き分けに迷う場合は、職務要約欄との違いを整理しておくと書類全体が読みやすくなります。

まとめ
- 営業職の職務経歴書は「誰に・何を・どう売ったか」の4要素を軸に書く
- 数字がなくても、行動や工夫、周囲からの評価を具体的に書けば実績として伝わる
- ルート営業・新規開拓・反響営業など、自分の営業スタイルに合った指標を選ぶ
自分の営業経験を4要素に当てはめながら書き直すと、応募先ごとに調整しやすい職務経歴書になります。
職務経歴書の営業職に関するよくある質問
- 職務経歴書に営業実績を書くとき、正確な数字を覚えていない場合はどうすればいいですか?
-
正確な数字が分からない場合は、無理に数字を作らず「前任者比で改善した」「上長から評価された」など、行動と結果の変化を具体的に書きます。数字よりも、何をどう工夫したかのプロセスが重視されます。
- 未経験から営業職に転職する場合、職務経歴書に何を書けばいいですか?
-
前職の経験の中から、提案力やヒアリング力、目標達成に向けた行動など、営業に応用できる要素を具体的なエピソードとともに書きます。「やる気」だけを伝える表現は避け、実際の行動と結果をセットで示すことが大切です。
- 職務経歴書の営業実績はA4何枚くらいにまとめるのが適切ですか?
-
A4用紙1〜2枚が目安です。職歴が多い場合でも3枚以内に収め、直近の実績や応募先に関連性の高い経験を優先して詳しく書き、それ以外は簡潔にまとめます。

