職務経歴書を手書きで書く際、企業からの指定がなければパソコンで作成しても問題ありません。指定がある場合は、黒の消えないボールペンでA4用紙に清書するのが基本です。用紙やペンの選び方、職務要約・自己PRなどの記載例、下書きから清書までの手順を、採用担当者の視点も交えて解説します。
職務経歴書を手書きで書く時の基本と記載例【結論】
結論:指定がなければ自由、指定があれば黒の消えないボールペンでA4用紙に
求人票や応募要項に手書きの指定がない場合は、パソコンで作成しても選考への影響はほとんどありません。指定がある場合は、A4サイズの職務経歴書用紙に、黒の油性またはゲルインクボールペンで記入します。下書きで文章量とレイアウトを決めてから、本番用紙に書き写すと失敗を防げます。
【記載例】職務要約・職務経歴・資格スキル・自己PRの書き方
職務経歴書の主要項目は、職務要約・職務経歴・資格スキル・自己PRの4つです。それぞれの記載例と、採用担当者が気になるNG例を見比べながら確認していきます。
良い例文(職務要約)
大学卒業後、株式会社◯◯にて法人向け営業を5年間担当。新規開拓から既存顧客のフォローまで一貫して従事し、入社3年目には年間契約数を前年比120%に伸ばしました。数字と担当業務を具体的に示すことで、実務のイメージが伝わりやすくなります。
NG例(職務要約)
「営業として頑張ってきました。」という書き方だけでは、経験年数も実績も伝わりません。担当業務・期間・成果を書かない要約は、読み手に何もアピールできないまま終わってしまいます。
良い例文(職務経歴)
2019年4月〜現在 株式会社◯◯(従業員数120名・卸売業)
営業部にて法人営業を担当。新規開拓20社、既存顧客50社を担当し、既存顧客の解約率を前年から3ポイント改善。
このように、在籍期間・会社概要・担当業務・実績を順番に整理して書くと、経歴の流れが伝わります。
NG例(職務経歴)
会社名や在籍期間を省略したり、「営業全般を担当」のように業務内容をまとめすぎたりすると、何をどれだけ経験したか採用担当者に伝わりません。
良い例文(資格・スキル)
- 普通自動車第一種運転免許(2018年3月取得)
- 日商簿記検定2級(2020年6月取得)
- Excel(関数・ピボットテーブル対応可)
取得年月まで書くと、情報の信頼性が高まります。
良い例文(自己PR)
前職では、月末の締め作業が遅れがちだった経理業務のフローを見直し、チェックリストを作成して作業時間を2割短縮しました。課題→行動→結果の順で書くと、再現性のある強みとして伝わります。
NG例(自己PR)
「責任感を持って仕事に取り組んできました。」だけで終わると、具体的な行動が見えず説得力に欠けます。
採用担当者はここを見ている
- 手書きの文字が綺麗かどうかより、情報が整理されて読みやすいかを優先して見ています
- 数字や固有名詞が入っているかどうかで、実務経験の解像度を判断しています
- 誤字脱字や訂正の跡は、書類作成の確認不足という印象につながります
職種ごとの記載例をまとめて確認したい場合は、事務職の職務経歴書テンプレートも参考になります。

職務経歴書の手書きに必要な用紙と筆記用具
用紙はA4サイズが基本|入手先はコンビニ・100均・ダウンロード
職務経歴書の用紙は、履歴書と同じA4サイズが基本です。市販の職務経歴書用紙は、コンビニエンスストアや100円ショップの文具コーナー、書店・文具店で購入できます。手元にない場合は、無料でダウンロードできる用紙を印刷して使う方法もあります。
書式に迷う場合は、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートを参考にすると項目の抜け漏れを防げます。

ペンは消えない油性・ゲルインクの黒一択
- 油性ボールペンまたはゲルインクボールペン(黒)
- 試し書きをして、かすれ・にじみがないか確認したもの
消せるボールペン、修正テープ・修正液、鉛筆やシャープペンシルは使用を避けます。書き間違えた場合は修正せず、新しい用紙に書き直すのが基本です。
なぜ企業は職務経歴書の手書きを指定するのか
求人票や応募要項に「職務経歴書は手書きで」と明記されるのは、字の上手さを見るためではありません。限られた分量の中で情報をどう整理し、誤字脱字なく仕上げられるかを見る意図があります。パソコンでの作成が主流になった今だからこそ、あえて手書きを指定して応募者の姿勢を確認する企業も少なくありません。
採用担当者はここを見ている
- 手書き指定の意図を理解し、対応できているか(指示への理解力)
- 限られたスペースに要点を絞れているか(情報整理力)
- 誤字脱字を防ぐための下書きをしているか(準備の周到さ)
手書きで失敗しないための下書き〜清書の手順
手書きの職務経歴書は、いきなり本番用紙に書き始めると文字数がオーバーしたり、余白のバランスが崩れたりします。別の紙に下書きをして、内容と行数を確定させてから清書に進みます。
- 記載する項目(職務要約・職務経歴・資格・自己PR)を箇条書きで洗い出す
- 下書き用紙に実際の文章を書き、1行あたりの文字数を確認する
- 本番用紙に薄く鉛筆で目安の線を引き、ボールペンで清書する
- インクが乾いてから、鉛筆の線を消しゴムで消す
初めての転職で書くことに迷う場合
良い例文
職歴が1社のみでも、部署異動や担当業務の変化ごとに区切って書くと、経験の幅が伝わります。「営業部→企画部」のように異動歴を明記するだけでも情報量が増えます。
書き間違えた場合
NG例
修正テープや二重線での訂正は、応募書類ではNGとされています。1文字でも間違えたら、その用紙は使わず新しい用紙に書き直します。
パートやアルバイトから正社員を目指す場合は、パート用の職務経歴書テンプレートで書き方の型を確認しておくと安心です。

指定がない場合、手書きとパソコンどちらを選ぶべきか
企業から指定がない場合、手書きとパソコンのどちらを選んでも選考への影響はほとんどありません。それぞれの特徴を踏まえて、自分の状況に合った方法を選びます。
| 手書き | パソコン | |
|---|---|---|
| 伝わりやすさ | 丁寧さ・熱意が伝わりやすい | 情報量が多くても整理しやすい |
| 修正のしやすさ | 書き間違えたら書き直しが必要 | 文章の追加・修正が簡単 |
| 作成時間 | 下書きを含め時間がかかりやすい | テンプレートを使えば短時間で作成可能 |
| 向いている人 | 丁寧に伝えたい人 | 複数社に効率よく応募したい人 |
手書きだから熱意が伝わる、パソコンだから事務的に見える、というのは思い込みです。採用担当者が見ているのは記載内容の具体性であり、作成方法そのものではありません。指定がなければ、自分が読みやすく仕上げられる方法を選んで問題ありません。
営業職などアピールする実績が多い職種は、営業職の職務経歴書テンプレートを使ってパソコンで作成すると情報を整理しやすくなります。
まとめ
- 手書き指定がなければパソコン作成でも問題ない
- 指定がある場合は黒の消えないボールペンとA4用紙を用意する
- 下書きで文章量とレイアウトを決めてから清書する
- 採用担当者は文字の上手さより情報の整理力と丁寧さを見ている
職務経歴書の手書きは、準備の手順を押さえれば難しいものではありません。用紙とペンを整え、下書きから清書の順に進めていきます。
職務経歴書の手書きに関するよくある質問
- 職務経歴書を手書きで書く時、消せるボールペンは使ってもいいですか?
-
消せるボールペンは摩擦熱で文字が消える性質があるため、応募書類には適しません。油性またはゲルインクの黒ボールペンを使用します。
- 職務経歴書の手書きで、両面に書いても大丈夫ですか?
-
片面のみに記載するのが一般的です。用紙が2枚以上になる場合は、片面ずつ書いて左上をクリップやホチキスで留めます。
- 職務経歴書を手書きで書いたら、履歴書もすべて手書きにする必要がありますか?
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職務経歴書と履歴書で作成方法をそろえる必要はありません。指定がなければ、それぞれ書きやすい方法を選んで問題ありません。
- 職務経歴書の手書きにかかる時間の目安はどれくらいですか?
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下書きを含めると1〜2時間ほどかかるケースが多いです。記載内容を先に整理しておくと、清書の時間を短縮できます。

