証明写真では、顔まわりの髪は耳にかけて撮るのが基本です。耳と眉が見えるだけで表情の印象は大きく変わります。ただし全員が両耳を出す必要はありません。この記事では、耳にかけるべき理由と、似合わない場合の落としどころ、長さ別のセット方法までまとめました。
証明写真で髪の毛を耳にかけるのは基本的に正解
結論:片側だけでも耳を出せば印象は変わる
迷っているなら耳にかけてください。証明写真の目的は「この人はどんな表情をする人か」を伝えることにあり、顔まわりを髪で覆うとその情報量が減ります。
ただ、両耳を全開にする必要はありません。片側だけ耳にかけて、もう片側は自然に流す形でも、頬から顎のラインは十分に見えます。「耳を出すと似合わない」と感じる方は、まずこの片側だけの形を試してください。
耳にかけた場合とかけない場合の見え方の違い
| 比較項目 | 耳にかけた場合 | かけない場合 |
|---|---|---|
| 顔の明るさ | 頬と耳元に光が入り明るく写る | 顔の両脇に影ができて暗く沈む |
| 表情の伝わり方 | 目元・口元がはっきり見える | 髪の動きに視線が分散する |
| 輪郭 | フェイスラインが出て引き締まる | 髪の量で顔が大きく見えることもある |
| 面接時との一致 | 当日の髪型に近く違和感が出にくい | 髪を結んで面接に行くとギャップが出る |
採用担当者はここを見ている
- 目元が見えるかどうか。写真から表情が読み取れないと、面接前の印象が空白のまま残ります
- 撮影時に身だしなみを整えた形跡があるか。髪が乱れたままの写真は準備不足の印象につながります
- 写真と面接に来た本人の印象が一致するか。極端に作り込んだ髪型は当日のギャップを生みます
写真の見え方が固まったら、書類全体の体裁も揃えておきたいところです。応募先に合わせて転職用の履歴書テンプレートを使えば、写真枠のサイズも規格どおりに収まります。
髪の毛を耳にかけると印象が良くなる3つの理由
目元と表情が見えて暗い印象が消える
顔の両脇に髪が垂れていると、証明写真の狭い枠のなかで髪が占める面積が一気に増えます。40×30mmという小さな枠では、この差がそのまま「暗い写真」「明るい写真」の分かれ目になります。
特に前髪が眉や目にかかっていると、視線の方向が読み取れません。眉が見えるだけで表情の判別しやすさは変わるため、前髪は横に流すかセンターで分け、眉が見える状態にしてから耳にかけてください。
顔の輪郭が出て清潔感が伝わる
「清潔感」は抽象的な言葉に聞こえますが、写真では具体的に3つの要素に分解できます。
- 顔まわりに垂れた毛やはねた毛がないこと
- 髪の分け目とフェイスラインが左右で不自然に崩れていないこと
- 肌が見える面積が確保されていること
耳にかける動作は、この3つを同時に満たします。髪を触って整えるという行為そのものが、結果的に身だしなみを揃えることになるからです。
面接当日の自分と写真が一致する
意外と見落とされているのがこの点です。面接では髪をまとめて行く方が多いのに、写真だけ髪を下ろしていると、書類の印象と本人の印象がずれます。写真で作り込みすぎると、当日「写真と違う」という違和感が残ってしまいます。
耳にかけるスタイルは、面接当日に再現しやすいという実務的な利点があります。撮影のためだけの特別な髪型ではなく、当日と同じ髪型で撮るのが最も無理のない選択です。
耳にかけない方がいいケースと判断基準
ここが多くの記事で触れられていない部分です。「必ず両耳を出す」を機械的に守った結果、かえって不自然な写真になることがあります。
顔まわりのバランスが崩れる場合は片側だけにする
髪の量が多い方が両耳にかけると、耳の後ろに髪がたまってシルエットが横に広がります。この場合は片側だけ耳にかけ、もう片側は耳の手前で自然に流してください。頬のラインが片側でも見えていれば、暗い印象にはなりません。
良い例
前髪は7:3で横に流して眉を見せ、右側だけ髪を耳にかけてピンで固定。左側は耳の手前で内側に自然に収める。フェイスラインの片側と眉が見えているため、表情がはっきり伝わります。
NG例
両耳にかけたものの固定せず、撮影中に片側だけ髪がこぼれ落ちた状態。左右非対称で「直し忘れ」に見えるのが減点対象です。耳にかけるなら必ずピンかスタイリング剤で押さえてください。
髪が短くて固定できない場合
ショートボブなどで耳にかけても長さが足りず落ちてくる場合は、無理にかけずに耳の手前で毛先を内側に入れる形で構いません。落ちてくる髪を撮影中に何度も直すより、最初から落ちない形で整えるほうが仕上がりは安定します。
業界・職種による許容の差
| 応募先 | 推奨する形 |
|---|---|
| 金融・公務員・医療事務 | 両耳を出す。輪郭をはっきり見せる形が無難です |
| 一般事務・営業・接客 | 片側または両側。眉と頬が見えていれば問題ありません |
| アパレル・美容・クリエイティブ | 顔まわりの印象を活かした形も許容されます。ただし前髪で目を隠すのは避けます |
| アルバイト・パート | 清潔感が伝わればよく、片側だけでも十分です |
アルバイトやパートに応募する場合も、写真の基準は正社員と同じです。書類の様式はアルバイト用の履歴書テンプレートやパート用の履歴書テンプレートを使い分けてください。
髪の長さ別|証明写真で耳にかけるときのセット方法
ショート・ボブの場合
ボブは顔の輪郭を覆う長さのため、そのままだと重く見えやすい髪型です。全体をストレートアイロンで整えてから、サイドの髪を耳にかけてアメピンで固定してください。毛量が多い場合は撮影前に美容室で軽くすいておくと、耳にかけた部分が浮きにくくなります。
ミディアムの場合
肩につくかつかないかの長さは、耳にかけた髪が最も落ちやすい長さです。ワックスかヘアスプレーで耳の後ろを押さえてから撮影に臨んでください。肩に髪が広がると写真の下部が重く見えるため、毛先は内側に入れておきます。
ロングの場合
肩より長い場合は、耳にかけるより後ろで一つに結ぶか、ハーフアップにするほうが整います。結んだ上で顔まわりの毛を耳にかければ、輪郭と首元の両方がすっきり見えます。下ろしたまま撮ると、証明写真の枠内で髪の面積が半分近くを占めることになります。
男性の場合
男性は「耳にかける」よりも「耳に髪がかからない長さに整える」ことを基準にしてください。サイドの髪が耳に半分かぶっている状態は、伸びかけの印象を与えます。撮影の1〜2週間前に散髪しておくと、切りたて特有の不自然さも落ち着きます。
証明写真で減点される髪型のNG例
NG例
- 触角(顔まわりに垂らした細い毛束):私服のヘアアレンジに見え、応募書類ではカジュアルすぎる印象になります
- 耳にかけた髪のこぼれ落ち:左右で状態が違い、直し忘れに見えます
- 前髪が眉や目にかかっている:表情が読み取れず、暗い印象が残ります
- 後れ毛・アホ毛:小さな枠のなかでは想像以上に目立ちます
- 耳が半分だけ出ている:中途半端にかかった状態は、整えた印象になりません
これらは撮影ボックスの小さな鏡では気づきにくく、印刷して初めてわかることがほとんどです。撮影前にスマートフォンのインカメラで一度確認しておくと、後れ毛やこぼれ髪を事前に潰せます。
新卒の就職活動で使う写真も基準は同じです。書類の様式は新卒用の履歴書テンプレートを使うと写真枠の位置で迷いません。
すでに撮った写真が耳にかかっている場合の判断基準
すでに手元にある写真の髪が耳にかかっていた場合、撮り直すべきかどうかは「表情が読み取れるか」で判断してください。耳が隠れていること自体が不採用の理由になるわけではありません。
| 写真の状態 | 判断 |
|---|---|
| 耳は隠れているが眉と目がはっきり見える | そのまま使って問題ありません |
| 前髪が眉にかかり目元が影になっている | 撮り直しを推奨します |
| 片側だけ髪がこぼれて左右が不揃い | 撮り直しを推奨します |
| 顔の両脇が髪で覆われ輪郭が見えない | 撮り直しを推奨します |
| 撮影から3ヶ月以上経ち、髪型が今と違う | 撮り直しを推奨します |
撮影時期そのものにも目安があります。髪型が当時と大きく変わっている場合は、耳の見え方以前の問題として写真の鮮度を確認してください。



まとめ
- 証明写真では顔まわりの髪を耳にかけ、眉と輪郭が見える状態にする
- 両耳を出すのが難しければ片側だけでよい。バランスが崩れるほうが減点になる
- 耳にかけたらピンやスタイリング剤で固定し、撮影中に落ちないようにする
- 肩より長い髪は下ろさず、結ぶかハーフアップにしてから顔まわりを耳にかける
- 面接当日に再現できる髪型で撮る。写真だけ作り込むと当日ギャップが出る
撮影ボックスに入る前に、鏡で眉と頬のラインが見えているかだけ確認してください。それだけで撮り直しの回数は減らせます。
証明写真の髪型に関するよくある質問
- 証明写真で耳を出さないと落ちますか?
-
耳が隠れているだけで不採用になることはありません。判断基準は表情が読み取れるかどうかです。眉と目がはっきり見えていれば、耳が髪で隠れていても問題ありません。
- 片方だけ耳にかけるのは不自然に見えませんか?
-
不自然にはなりません。片側にかけて反対側を耳の手前で自然に収める形は一般的なスタイルです。むしろ両耳にかけて髪が浮いたり、途中でこぼれ落ちたりするほうが目立ちます。
- 耳にかけた髪が落ちてこないようにするには何を使えばよいですか?
-
アメピンで耳の後ろを留め、上からヘアスプレーで押さえるのが確実です。ピンは髪と同色を選び、正面から見えない位置に入れてください。ワックスだけでは撮影中に落ちてくることがあります。
- 証明写真と面接で髪型が違っても大丈夫ですか?
-
髪色や長さが大きく変わっていなければ問題ありませんが、写真だけ特別に作り込むのは避けてください。面接当日に再現できる髪型で撮っておくと、書類と本人の印象が揃います。
- 前髪は分けたほうがよいですか、下ろしたままでもよいですか?
-
眉が見えていれば下ろしたままでも構いません。判断の基準は長さではなく、眉と目にかかっているかどうかです。かかっている場合は横に流すか、センターで分けてください。

