資格欄の「以上」は最後の資格の次の行の右端に書き、資格なしは「特になし」の次行に置きます。空欄のまま出すと書き漏れに見えます。書ききれない資格は応募先との関連で選んでから以上です。学歴・職歴欄の以上とは別欄なので、資格欄でもう一度締めます。見本と、免許と資格の並び、取得・合格・修了の使い分けまで順に示します。

資格欄の「以上」の位置と見本
結論:最後の次行、右端
免許・資格欄の以上は、最後に書いた免許または資格の、次の行の右端です。学歴・職歴欄の以上とは別の欄なので、資格欄でもう一度置きます。空欄で提出すると、書きかけに見えます。
- 資格がある:最後の資格の次行右端に以上
- 資格がない:1行目に特になし、その次行右端に以上
- 行が足りない:応募先と関連する免許・資格を残してから以上
- 学歴・職歴の以上は、職歴の末尾で一度閉じる。資格欄の以上は流用しない
転職で欄の幅が狭い用紙を使うなら、転職用の履歴書テンプレートでも、以上の位置は変わりません。資格名を削って以上を同じ行に押し込むより、残す資格を先に決めます。
資格ありの見本
並びは免許、そのあと資格です。古い取得から新しい取得へ下へ進め、最後の次行で締めます。年号は履歴書全体とそろえます。
良い例文
平成30年 3月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和3年 6月 日商簿記検定試験 2級 合格
令和5年 11月 TOEIC Listening & Reading Test 785点 取得
以上
NG例
平成30年 3月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和3年 6月 日商簿記検定試験 2級 合格 以上
最後の資格と同じ行に以上を付けると、資格名の一部に見えます。次の行の右端へ移します。行が本当に尽きたときだけ、資格名の後ろに空白を置いて以上とします。
資格なしの見本
書く免許も資格もないときは、1行目の左寄りに特になしです。その次の行の右端に以上を置きます。「なし」だけでも通じますが、確認したうえで載せるものがない、という意味では特になしの方が伝わります。
良い例文(資格なし)
特になし
以上
NG例
(空欄のまま提出)
空欄は書き忘れと区別できません。運転免許だけある人は、特になしではなく免許を書いて以上です。
書ききれないときの以上
欄に入りきらない資格は、関連性で選別してから以上です。「以下、資格多数」や「その他多数」で締めません。残した行の次が以上の位置です。
良い判断
- 応募職種の必須免許を残す
- 同じ系統なら上位だけ残す(英検なら一番高い級)
- 趣味に近い検定は落とす
学歴・職歴欄の以上との違い
学歴と職歴は同じ大きな欄に並び、職歴の末尾で以上を一度置きます。免許・資格は別欄です。学歴側の以上を資格欄の締めに流用できません。資格欄が裏面に続く場合も、資格の記載が終わった位置でもう一度以上です。
| 欄 | 以上を置く位置 |
|---|---|
| 学歴・職歴 | 職歴の最後の次行右端(現在に至る、の次など) |
| 免許・資格 | 最後の免許・資格の次行右端 |
| 資格なし | 特になし、の次行右端 |
採用担当者はここを見ている
- 資格欄の末尾が開いたままになっていないか
- 学歴の以上だけで、資格欄を閉じたつもりになっていないか
- 特になしのあとに以上が抜けていないか
免許と資格の並び、取得・合格・修了
上から免許、続いて資格です。運転免許を資格の後ろへ回すと、並びが崩れて見えます。語尾は中身で分けます。
| 種類 | 語尾 | 例 |
|---|---|---|
| 免許 | 取得 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
| 検定・試験 | 合格 | 日商簿記検定試験 2級 合格 |
| 点数で出す英語試験 | 取得 | TOEIC L&R 785点 取得 |
| 講習や課程 | 修了 | 〇〇講習 修了 |
良い例文
令和2年 8月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和4年 2月 実用英語技能検定 2級 合格
令和6年 3月 介護職員初任者研修 修了
以上
NG例
令和4年 2月 英検2級 取得
令和2年 8月 普通免許
検定は合格、免許は取得です。略称と順不同が重なると、以上の前まで雑に見えます。
正式名称の一覧を確認してから以上を置くと、締めだけ丁寧で中身が略称、というちぐはぐが減ります。免許・資格欄全体の型は、資格の書き方ガイド側にまとまっています。
手書きとパソコンでの右端
手書きでは、次の行の右端に「以上」の2字を置きます。行の中央や左端だと、次の資格の見出しに見えます。パソコン作成でも右寄せにします。セル結合で資格名と同じセルに入れると、印刷で左に寄ることがあります。
良い書き方(手書き)
- 最後の資格を書き終える
- 1行下げて、行の右端に以上
- 以上のあとに点や括弧を足さない
NG例
以上。 / 以上) / 行の左端に以上
句点や括弧は不要です。左端に置くと、次の項目名に読まれます。
取得見込みのあとの以上
試験日が決まっている資格を「取得見込み」で書く場合も、その行が欄の最後なら次行に以上です。見込みのあとに余白を残し、合格後に足すつもりで以上を置かない、という書き方は、提出時点では書きかけに見えます。合格したら履歴書を作り直します。
良い例文
令和3年 8月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和8年 11月 日商簿記検定試験 2級 取得見込み
以上
行が足りないときの選別
以上を書く行を確保するために、載せる資格を先に減らします。すべての資格を詰め込み、以上を欄外へ出す書き方は避けます。JIS規格の狭い欄でも同じです。
- 必須免許(運転、国家資格)を残す
- 応募職種と直結する検定を残す
- 同じ試験の下位級は落とす
- 失効した免許は書かない。書きたい事情があるなら面接で補う
良い例文(営業職へ応募し、検定が多い)
平成31年 3月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和4年 11月 日商簿記検定試験 2級 合格
令和5年 6月 TOEIC Listening & Reading Test 720点 取得
以上
NG例
漢検3級 合格、ITパスポート 合格、英検3級 合格、その他多数 以上
年月なしの羅列と「その他多数」は、選別していない印象になります。残す3つを年月付きで書き、次行で以上です。
厚生労働省の様式は資格欄が短いことがあります。厚生労働省の履歴書テンプレートでも、以上の行を残す前提で件数を決めます。

空欄と「特になし」の違い
空欄は未記入です。特になしは、確認したうえで載せる免許・資格がない、という記入です。採用側は空欄を「後で足すつもりだった」と読むことがあります。運転免許がある人は特になしを使いません。
| 状態 | 1行目 | 次行 |
|---|---|---|
| 免許・資格なし | 特になし | 右端に以上 |
| 免許だけある | 免許の正式名称 取得 | 右端に以上 |
| 未記入 | (空欄) | 書き漏れに見える |
採用担当者はここを見ている
- 空欄なのに面接で「普通免許はあります」と出てこないか
- 特になしなのに、趣味・特技欄へ検定を逃していないか。検定は資格欄側
運転免許だけの見本
免許だけあり、検定がない人は特になしを使いません。正式名称で取得と書き、次行右端に以上です。AT限定も正式名称に含めます。原付だけでも同じ型です。
良い例文
令和4年 5月 普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得
以上
趣味・特技欄との切り分け
検定や免許は資格欄です。趣味・特技へ逃して資格欄を特になしにすると、欄の役割が入れ替わります。スポーツの段位で履歴書に載せるものは資格側、単なる趣味は特技側です。資格欄を閉じる以上のあとに、特技の内容を書き足しません。
良い切り分け
- 資格欄:普通自動車第一種運転免許 取得 → 次行以上
- 趣味・特技欄:野球(中学から継続)
NG例
資格欄:特になし 以上
趣味・特技:日商簿記2級、普通免許
検定と免許が特技側へ逃げています。資格欄へ戻し、特技は資格以外の内容にします。
裏面に続く場合の以上
資格が表面で終わらず裏面へ続くときは、表面の末尾に以上を置きません。裏面で最後の資格を書いた次行の右端が以上です。学歴・職歴が裏面に続くときの処理と、欄は違っても「終わった位置で一度だけ締める」点は同じです。
良い処理
- 表面:免許と資格を書き、欄末で止め、以上は置かない
- 裏面冒頭:続きであることが分かるように資格を再開する
- 最後の資格の次行右端に以上
NG例
表面の途中で以上、裏面に資格が続く。
以上は記載終了の合図です。そのあと行が増えると、どちらが本当の末尾か分かりません。
裏面へのまたぎ方そのものは、次ページ冒頭の書き方とセットで確認します。JIS規格の用紙で裏面を使うときも、以上は最後の1か所です。JIS規格の履歴書テンプレートで行数が足りないときは、裏面へ進む前に残す資格を決めます。
免許欄と資格欄が分かれている用紙
用紙によっては免許と資格が別枠です。その場合、免許枠の末尾と資格枠の末尾で、それぞれ以上を置くことがあります。一方の枠が空なら、空いている枠に特になしと以上です。学歴・職歴の以上を、この2枠の代わりにはできません。
良い処理
- 免許枠:普通自動車第一種運転免許 取得 → 次行以上
- 資格枠:日商簿記検定試験 2級 合格 → 次行以上
- 資格枠が空:特になし → 次行以上
スコアを書く試験と以上
TOEICのように点数で出す試験は、公式認定証の点数と受験年月を書いてから以上です。点数だけ並べて以上を忘れると、まだ続くように見えます。古いスコアと新しいスコアがあるときは新しい方を残し、次行で締めます。
良い例文
令和6年 1月 TOEIC Listening & Reading Test 820点 取得
以上
採用担当者はここを見ている
- 点数のあとに余白があり、書き足し途中に見えないか
- 古い低いスコアが残ったまま、以上で閉じていないか
失効・返納した免許と以上
いま持っていない免許を書いてから以上で閉じると、面接で「運転できますか」と聞かれたときに齟齬が出ます。失効や返納した免許は原則として書きません。残す資格だけで以上を置きます。業務で運転が必須なら、現有の種類だけを正式名称で残します。
良い判断
- 有効な普通自動車第一種運転免許だけ残す
- 失効した二種免許は書かない
- 残した行の次が以上
アルバイト応募と正社員応募で残す数は変える
短い履歴書でも以上の位置は同じです。アルバイト応募で運転免許だけあれば、1行と以上で足ります。正社員の事務職なら簿記やパソコン系を残します。応募が変わるたびに資格を足し、以上を忘れると、前回の余白が残ります。提出のたびに末尾を見ます。
良い例文(短時間の仕事へ応募)
令和5年 4月 普通自動車第一種運転免許 取得
以上
年号だけ書いて資格名がない行
手書きで年号だけ先に並べ、資格名を後で足すつもりで提出すると、以上の位置が決まりません。書く資格が決まった状態で上から埋め、最後の次行で締めます。空の年号行を残したまま以上を置くと、未記入の行が続いているように見えます。
NG例
令和3年 6月 日商簿記検定試験 2級 合格
令和 年 月
以上
空の年月行は消すか、使わない線を引きます。以上は中身のある最後の次です。
「以上です」と書かない
欄内の語は「以上」の2字です。「以上です」「以上になります」は会話の締めです。履歴書では右端の以上だけで足ります。学歴・職歴側も同じ2字なので、資格欄だけ会話の締めに変える必要はありません。
国家資格の登録前に出す場合
試験に合格し、まだ登録が終わっていない国家資格は、合格または登録見込みのどちらで書くかを応募先の慣例に合わせます。どちらを選んでも、その行が最後なら次行に以上です。登録番号まで書く必要は通常ありません。番号を書き始めて欄が足りなくなり、以上が落ちる方が目立ちます。
良い例文
令和6年 3月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和7年 10月 宅地建物取引士 合格
以上
同じ日に複数の資格を取ったとき
同じ年月でも行は分けます。1行に2つ並べて以上を付けると、どちらが最後か分かりません。免許が先、資格があと、の順を守り、最後の1つの次行で締めます。
良い例文
令和5年 3月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和5年 3月 Microsoft Office Specialist Word 2019 合格
以上
NG例
令和5年 3月 普通自動車第一種運転免許 取得/MOS Word 合格 以上
NG例
令和4年 2月 実用英語技能検定 2級 合格
以上です

まとめ
- 資格欄の以上は、最後の資格の次行右端
- 資格なしは特になしの次行右端。空欄にしない
- 書ききれない資格は関連性で選別してから以上。「その他多数」は使わない
- 学歴・職歴欄の以上とは別。資格欄でもう一度締める
- 並びは免許のあと資格。取得・合格・修了を使い分ける
- 裏面に続くときは、本当に書き終わった位置で一度だけ以上を置く
欄の終わりが目で分かる位置に以上を置き、空欄と書きかけを残さないようにします。提出前に、最後の資格の次行が右端の以上になっているか、空の年月行が残っていないかだけ確認します。
資格欄の「以上」に関するよくある質問
- 資格欄に以上を書かないと落ちますか
-
以上がないだけで不採用になることは少ないです。ただし空欄や途中で切れた欄は書き漏れに見えます。特になしでも次行に以上を置くと、確認済みだと伝わります。
- 学歴・職歴の以上だけで足りますか
-
足りません。学歴・職歴欄の以上は職歴の締めです。免許・資格は別欄なので、資格の記載が終わった位置でもう一度以上を置きます。
- 最後の資格と同じ行に以上を書いてよいですか
-
原則は次の行の右端です。行が本当に尽きたときだけ、資格名の後ろに空白を置いて以上とします。最初から同じ行に付ける必要はありません。
- 勉強中の資格のあとに以上を置いてよいですか
-
取得見込みや受験予定を書く場合も、その行が資格欄の最後なら次行に以上です。まだ何も書いていない欄を空欄のままにはしません。
- パソコンで作った履歴書でも手書きと同じ位置ですか
-
同じです。最後の資格の次行を右寄せにして以上と入れます。表計算ソフトで左詰めのまま残ると、次の項目名に見えます。印刷プレビューで右端に寄っているかを確認します。

