退職届は横書きで作成しても問題なく、日付を右揃え・数字を算用数字で統一すれば正式な書類として受理されます。縦書きが正式で横書きは失礼と思われがちですが、総務担当者が実際に確認しているのは書式より必要事項の過不足です。私儀の位置や「以上」の要否まで、そのまま使えるテンプレートとあわせて紹介します。
退職届の横書きテンプレート|そのまま使える例文
結論:横書きでも退職届として問題なく通用します
退職届を横書きで作成すること自体に法的な制約はありません。就業規則で書式が指定されていない限り、パソコンで作成した横書きの退職届でも会社は受理します。日付を右揃えにし、数字は算用数字で統一するという2点を守れば、体裁を理由に不受理になることはまずありません。
【自己都合退職の場合】横書きテンプレート
良い例文
退職届
私儀
この度、一身上の都合により、2026年9月30日をもって退職いたします。
2026年8月20日
営業部 山田 太郎 印
株式会社〇〇 代表取締役 〇〇 〇〇様
NG例
退職届
私、この度、一身上の都合により、令和八年九月三十日をもって退職いたします。
令和八年八月二十日
山田太郎
漢数字と算用数字が混在しており、押印もありません。横書きでは数字表記をどちらかに統一し、氏名の下に押印するのが基本です。
総務はここを見ている
- 日付が右揃えになっているか
- 数字表記が算用数字で統一されているか
- 氏名の下に押印があるか(パソコン作成でも押印は省略しない)
会社都合退職の場合は「一身上の都合により」の部分を「貴社の都合により」または「会社都合により」に置き換えます。理由の詳細は別途伝えれば足り、退職届本文に詳しく書く必要はありません。
横書きの退職届は本当に受理される?総務が見ているポイント
退職届といえば縦書きの便箋に毛筆風の文字、というイメージから、横書きに違和感を持つ人は一定数います。しかし違和感は「見慣れないこと」からくるもので、規則やマナーの問題ではありません。多くの会社で就業規則に書式の指定はなく、社内文書がすべて横書きで運用されているケースも珍しくないためです。
総務・人事の担当者が退職届を受け取ったときに実際に確認しているのは、次の3点に集約されます。
- 提出者本人が作成し、署名(押印)しているか
- 退職の意思と退職日が明記されているか
- 宛名(会社名・代表者名)に誤りがないか
この3点が整っていれば、縦書きか横書きかは受理・不受理の判断材料になりません。会社によっては指定の書式やフォーマットを用意している場合もあるため、迷ったときは提出前に総務へ確認しておくと二度手間を避けられます。
横書き特有の書き方ルール|私儀・日付・「以上」の扱い
横書きの退職届には、縦書きとは異なる独自のレイアウトルールがあります。まとめると次の表のとおりです。
| 項目 | 横書きのルール | 縦書きとの違い |
|---|---|---|
| 数字表記 | 算用数字(1、2、3) | 漢数字(一、二、三) |
| 提出日の位置 | 本文の下に右揃え | 本文の下に左詰め |
| 私儀の位置 | 行の右寄せ、または本文書き出しの前 | 改行して本文よりやや上に書く |
| 用紙の向き | A4横向きが一般的 | B5・A4縦向きの便箋が一般的 |
「以上」を末尾に付けるかどうかは、社内で統一ルールが決まっていなければ必須ではありません。退職届は上司への上申書ではなく届出であるため、省略しても失礼にはあたりません。会社の指定フォーマットに「以上」が含まれている場合は、それに従えば問題ありません。
縦書きとどちらを選ぶべき?状況別の判断基準
就業規則や上司からの指定がなければ、どちらを選んでも実質的な差はありません。ただし判断に迷う場合は、次の基準で選ぶと失敗しにくくなります。
- 社内の稟議書・報告書が横書き中心の会社:横書きで統一すると自然
- 年配の上司・伝統を重んじる社風の会社:縦書きの方が無難
- 手元に横書きの便箋しかない:横書きで問題なし(無理に縦書き用紙を探す必要はない)
縦書きで作成する場合の漢数字表記や私儀の位置は横書きと異なるため、縦書きで提出すると決めている場合は退職届の縦書きは漢数字が正解|私儀の位置で差がつく書き方を徹底解説もあわせて確認しておくと安心です。

パソコンで作成するときの注意点
横書きの退職届はパソコンで作成する人が大半です。印字だけで済ませず、次の点を押さえておくと総務側の確認もスムーズに進みます。
パソコン作成のチェックポイント
- 用紙:A4の白紙またはコピー用紙で問題ない
- フォント:明朝体・ゴシック体の10.5〜12pt程度
- 署名:氏名は印字でも問題ないが、下に押印は必須
- 印鑑:シャチハタは避け、朱肉を使う認印を使用する
全文を印字しても法的効力に問題はありませんが、氏名の押印だけは必ず手作業で行うのが実務上の慣習です。押印を忘れて出し直しになるケースは意外と多いため、提出前に必ず確認してください。
退職届の提出後は転職活動の準備も並行して進めることになります。パソコンで書式を整える流れは履歴書も同じで、転職用の履歴書テンプレートも早めに用意しておくと動き出しがスムーズです。

横書きの退職届でよくある失敗
横書きの退職届で不備になりやすいのは、書式そのものより細部の統一漏れです。よくある失敗を挙げます。
- 算用数字と漢数字、西暦と和暦が同じ書類の中で混在している
- 提出日と退職日を書き間違え、混同したまま提出している
- 役職名を署名欄に書いてしまっている(退職届の署名は役職不要)
- 修正液や二重線での訂正のまま提出している
訂正が必要になった場合は修正液や修正テープを使わず、最初から書き直すのが原則です。提出日と退職日を混同しやすい人は、日付欄をあらかじめ分けて考えておくと書き間違いを防げます。

退職届を出した後にやっておきたいこと
退職届を提出したら、次は転職活動に向けた書類の準備です。横書きの退職届で使ったのと同じ感覚で、履歴書や職務経歴書もパソコンで整えておくと後の作業が楽になります。
公的な書式で迷いたくない場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと項目の過不足を気にせずに済みます。
複数社に応募する予定があるなら、JIS規格に沿った履歴書テンプレートのような標準的な書式を1つ用意しておくと使い回しがしやすくなります。パート・アルバイトからの退職で次も同じ働き方を探している場合は、パート用の履歴書テンプレートも参考にしてください。
まとめ
- 退職届は横書きで作成しても法的・マナー的な問題はない
- 日付は右揃え、数字は算用数字で統一するのが横書きの基本
- 「以上」は必須ではなく、社内フォーマットがあればそれに従う
- パソコン作成でも氏名下の押印だけは省略しない
横書きか縦書きかで迷う時間があるなら、日付の右揃えと数字表記の統一だけ押さえて、早めに提出の段取りを進めましょう。
退職届の横書きに関するよくある質問
- 退職届は横書きで書いても失礼にあたりませんか?
-
失礼にはあたりません。就業規則に書式の指定がなければ、日付を右揃え・数字を算用数字で統一した横書きの退職届は問題なく受理されます。
- 横書きの退職届に「以上」は必要ですか?
-
退職届は届出であり上申書ではないため、末尾に「以上」を付ける決まりはありません。社内に指定の書式がある場合はそれに従ってください。
- 私儀はどこに書けばいいですか?
-
横書きの場合、本文の書き出しの前に右寄せで「私儀」と記載するのが一般的です。縦書きの場合は改行して本文よりやや上に書きます。
- パソコンで作成した退職届でも印鑑は必要ですか?
-
必要です。氏名を印字した場合でも、氏名の下に認印を押すのが基本です。シャチハタは避け、朱肉を使う認印を使用してください。

