この記事では、履歴書と職務経歴書をメールで送るときの件名・本文の書き方を、そのまま使える例文つきで解説します。2つのファイルのまとめ方やファイル名、パスワードの判断まで、採用担当者が見ているポイントに沿って整理しました。送信ボタンを押す前の最終チェックにも使えます。
履歴書・職務経歴書をメールで送る前に押さえる基本マナー
メールでの書類提出は、面接より前に採用担当者と接触する最初のポイントです。書類の中身を読む前に、送り方そのもので「この人はビジネスの基本ができているか」を無意識に判断されています。まずは全応募に共通する3つの土台から確認します。
依頼されたら「その日〜翌営業日」に送る
「履歴書と職務経歴書をメールで送ってください」と言われたら、返信の速さがそのまま志望度の高さとして受け取られます。期日が指定されていればその範囲内で、指定がなければ依頼を受けたその日か翌営業日までに送るのが目安です。
ただし早さを優先して書類が未完成のまま送るのは逆効果です。職務経歴書の中身を詰め切れていないなら、半日かけて仕上げてから送っても遅くはありません。時間がかかりそうなときは「本日中にお送りします」と一報を入れておくと、待たせている印象を和らげられます。
件名は「応募書類の送付|氏名」で一目でわかるように
採用担当者は1日に何十通ものメールを受け取ります。件名を見ただけで「誰が・何のために」送ったメールかわかる状態にしておくと、それだけで扱いやすい応募者だと感じてもらえます。
| 評価 | 件名の例 |
|---|---|
| 良い | 応募書類の送付(履歴書・職務経歴書)|山田太郎 |
| 良い | 【営業職応募】応募書類送付の件|山田太郎 |
| 惜しい | 履歴書を送ります |
| NG | 応募の件/件名なし |
ポイントは氏名を件名に入れることです。担当者は後から特定の応募者を探すとき、氏名で検索します。件名に名前があるだけで、あなたのメールが埋もれずに見つけてもらえます。企業から届いたメールに返信する形で送る場合は、件名を変えず「Re:」を残したまま返信するほうが、やり取りの流れがわかりやすくなります。
件名や本文の言い回しをもう少し詳しく確認したい場合は、履歴書をメールで送るときの件名・本文の書き方もあわせて参考にしてください。

送信は営業時間内が無難
送信時刻に厳密なルールはありませんが、深夜や早朝の送信は「生活リズムが不規則なのでは」と余計な想像をされることがあります。作成が深夜に終わったなら、送信予約機能を使って翌朝に届くようにするか、翌日の営業時間に送るほうが安心です。
採用担当者はここを見ている
- 件名だけで応募者と用件が特定できるか(氏名の有無)
- 依頼から送付までの反応の速さ(志望度の表れとして見る)
- 常識的な時間帯にやり取りできる相手か
【例文付き】履歴書・職務経歴書を送るメールの書き方
本文は装飾も個性も要りません。必要な情報を過不足なく、短く伝えるのが正解です。担当者が知りたいのは「誰が」「何を」「なぜ」送ってきたかだけです。
メール本文の5つの構成要素
送付メールは次の5つの要素で組み立てます。この順番を守れば、迷わず整った本文になります。
- 宛先:会社名・部署名・担当者名を正式名称で(担当者名が不明なら「採用ご担当者様」)
- 挨拶と名乗り:「お世話になっております。〇〇と申します」
- 用件と添付の明記:履歴書と職務経歴書を添付した旨を伝える
- 締めの一文:確認のお願いと選考への意欲
- 署名:氏名・電話番号・メールアドレスを記号で区切って明記
とくに大切なのが添付の明記です。「履歴書と職務経歴書を2点添付いたしました」と本文で伝えておくと、担当者は開く前に添付漏れがないか確認でき、あなた自身の添付忘れ防止にもなります。
そのまま使えるメール例文
企業から新たにメールアドレスを教えられて送る「新規送信」の基本形です。宛名や職種を自分の状況に置き換えて使ってください。
良い例文(新規送信)
件名:応募書類の送付(履歴書・職務経歴書)|山田太郎
株式会社〇〇
採用ご担当者様
お世話になっております。山田太郎と申します。
この度は営業職の求人に応募させていただきたく、ご連絡いたしました。
ご案内いただいた通り、履歴書と職務経歴書の2点を添付いたしました。
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
面接の機会をいただけましたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
—————————–
山田 太郎(やまだ たろう)
電話:090-1234-5678
メール:taro.yamada@example.com
—————————–
企業からのメールに返信する形で送る場合は、冒頭を「ご連絡いただきありがとうございます」に変え、件名の「Re:」は残したまま送ります。パスワードを設定したファイルを送る場合は、本文の締めに「パスワードは別途お送りいたします」と一文添えます。状況別の言い回しは履歴書メール添付の状況別例文にまとめています。

印象を下げるNGメール例
NG例
件名:応募の件
履歴書送ります。よろしくお願いします。
宛名も名乗りもなく、添付が何点あるかも書かれていないため、担当者は送信者を特定しづらく、添付漏れにも気づけません。署名がないと連絡先も追えず、事務的な印象だけが残ります。
本文を盛る必要はありませんが、削りすぎて宛名・名乗り・署名まで省くと一気に雑な印象になります。短くても要素は落とさない、これが送付メールの基本です。
履歴書と職務経歴書の2ファイルをまとめる添付方法とファイル名
履歴書だけを送る場合と違い、メールで2つの書類を送るときは「どう名付けて、どうまとめるか」で整理のうまさが表れます。ここが競合応募者と差がつきやすいポイントです。
まずは2つともPDFに変換する
WordやExcelで作った書類は、そのまま送ると相手の環境でレイアウトが崩れたり、内容を書き換えられたりするリスクがあります。履歴書・職務経歴書ともにPDFに変換してから添付するのが基本です。WordやExcelは「名前を付けて保存」でファイルの種類をPDFに指定すれば変換できます。
証明写真をデータで貼り付ける方法や、スマホで作った書類のPDF化については、履歴書のデータ提出と写真の貼り方で詳しく手順を紹介しています。

ファイル名は「氏名_履歴書」「氏名_職務経歴書」で統一
採用担当者は複数の応募者のファイルを1つのフォルダで管理します。「履歴書.pdf」「スキャン001.pdf」のような名前で届くと、誰の書類かひと目でわからず、開いて確認する手間をかけさせてしまいます。
| 評価 | ファイル名の例 |
|---|---|
| 良い | 山田太郎_履歴書.pdf / 山田太郎_職務経歴書.pdf |
| 良い | 履歴書_山田太郎_20260716.pdf |
| NG | 履歴書.pdf / スキャン001.pdf / 無題.pdf |
大切なのは、氏名と書類名をセットにし、2つのファイルで命名ルールをそろえることです。片方が「山田太郎_履歴書」で、もう片方が「職歴書メール用」のようにバラバラだと、それだけで詰めの甘さが伝わります。日付を入れる場合は西暦8桁に統一すると並び順も整います。
2ファイルはまとめる?個別添付?の判断軸
2点だけなら、履歴書と職務経歴書をそれぞれ個別に添付するのが最もシンプルで、担当者もすぐ開けます。無理に圧縮する必要はありません。まとめるかどうかは次の基準で判断します。
- 2点をそのまま添付:ファイル名を整えていれば、これが基本。担当者がワンクリックで開ける
- フォルダにまとめてzip圧縮:ポートフォリオなど点数が多いとき、またはパスワードを設定したいとき
まとめる場合は、フォルダ名を「応募書類_山田太郎」のようにして圧縮すると、解凍後も中身が整理された状態で届きます。企業から「1つのファイルにまとめて」と指定があれば、その指示を最優先してください。
採用担当者はここを見ている
- ファイル名で誰の何の書類か即座に判別できるか
- 履歴書と職務経歴書の命名ルールがそろっているか
- PDF化されていて、開いても崩れず改ざんの余地がないか
なお職務経歴書の中身そのものに自信がない場合は、冒頭の職務要約で読み手の印象が決まります。書き方は職務経歴書の職務要約 例文を参考に整えておくと安心です。

パスワードは必要?履歴書・職務経歴書の設定と送り方
履歴書と職務経歴書には氏名・住所・連絡先など個人情報が詰まっています。誤送信や第三者の閲覧に備えてパスワードを設定するのが丁寧とされますが、必須ではありません。判断の軸を整理します。
要否は企業の指示で判断する
まず企業から指示があれば、それに従うのが絶対です。「パスワードは不要です」と言われているのに設定すると、かえって開く手間をかけさせます。指示がない場合は、設定してもしなくてもマナー違反にはなりません。心配なら設定し、本文にパスワードは別送する旨を添えれば十分丁寧です。
パスワードは必ず別メールで送る
パスワードを設定するなら、書類を添付したメールとパスワードを知らせるメールは必ず2通に分けて送ります。同じメールにパスワードを書いてしまうと、そのメールが第三者に見られた時点で意味がなくなり、セキュリティ意識を疑われます。
- 1通目:件名・本文・書類(履歴書・職務経歴書)を添付。「パスワードは別途お送りします」と明記
- 2通目:同じ担当者宛に、パスワードのみを簡潔に連絡
2ファイルを別々にパスワード設定すると管理が煩雑になるため、まとめてzip圧縮し、1つのパスワードをかける方法が扱いやすくなります。
送信ボタンを押す前の最終チェックリスト
送信後の訂正メールは、それ自体が印象を下げます。押す前に次の項目を上から確認すれば、よくあるミスはほぼ防げます。
- 宛先のメールアドレスは1文字も間違っていないか
- 件名に氏名と用件が入っているか
- 履歴書・職務経歴書の2点を添付したか(添付漏れの確認)
- 2つのファイルがPDFで、名前が「氏名_書類名」で統一されているか
- 本文に宛名・名乗り・添付の明記・署名がそろっているか
- パスワードを設定したなら、別メールで送る準備ができているか
- 送信時刻は常識的な時間帯か
とくに添付漏れと宛先ミスは、経験者でもやってしまう二大ミスです。添付ファイルを実際に開いて中身と名前を目視するところまでやって、初めてチェック完了です。
まとめ
履歴書と職務経歴書のメール送付は、中身を読まれる前の第一印象を左右します。難しいテクニックは要りません。次のポイントを押さえれば、書類の内容で勝負できる土台が整います。
- 件名は「応募書類の送付(履歴書・職務経歴書)|氏名」で誰の何かを明確に
- 本文は宛名・名乗り・添付の明記・締め・署名の5要素を短くそろえる
- 2ファイルはPDF化し、「氏名_履歴書」「氏名_職務経歴書」で命名を統一
- パスワードは企業の指示に従い、設定するなら別メールで送る
送信前に添付と宛先を目視で確認する。この一手間が、採用担当者に「仕事を任せられそう」と感じてもらう最初の材料になります。
履歴書・職務経歴書のメール送付に関するよくある質問
- 履歴書と職務経歴書は1通のメールにまとめて添付していいですか?
-
問題ありません。むしろ2点を1通のメールに添付し、本文で「履歴書と職務経歴書を添付しました」と明記するのが基本です。ファイルを別々のメールに分ける必要はありません。
- スマホから履歴書と職務経歴書を送っても失礼になりませんか?
-
失礼にはあたりません。ファイルがPDF化されていて、件名・本文・署名が整っていれば、送信端末は評価に影響しません。ただしスマホは誤送信や変換ミスに気づきにくいため、送信前の見直しは念入りに行ってください。
- 送付後に企業から返信が来ません。連絡すべきですか?
-
まずは3営業日ほど待ちます。それでも反応がない場合は、送信済みメールに返信する形で「先日お送りした応募書類が届いておりますでしょうか」と丁寧に確認します。督促にならないよう、あくまで到着確認の姿勢で送るのがポイントです。
- ファイル形式はWordのまま送ってはいけませんか?
-
企業からWord指定がある場合を除き、PDFに変換して送るのが安全です。Wordのままだと相手の環境でレイアウトが崩れたり、内容を編集できてしまったりします。指定があればその形式を最優先してください。

