管理職の職務経歴書の書き方|マネジメント経験の例文とNG例を徹底解説

管理職の職務経歴書の書き方|マネジメント経験の例文とNG例を徹底解説

管理職の職務経歴書は、担当業務の羅列ではなく「自分が関わったことで組織がどう変わったか」を数字で書くのが正解です。この記事では、職務要約とマネジメント経験の書き方を良い例・NG例のセットで示し、役職別の例文、数字で示せる実績がない場合の対処法までまとめます。

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目次

管理職の職務経歴書の書き方と例文【この型で書けば通る】

結論:管理職は「組織をどう変えたか」を数字で書く

プレイヤー時代の職務経歴書は、自分が上げた売上や処理件数を書けば成立しました。管理職の職務経歴書はここが決定的に違います。採用側が知りたいのは、あなた個人が何件売ったかではなく、あなたが受け持った組織が、あなたが来る前と後でどう変わったかです。

そのため、実績は「引き継いだ時の状態 → 打った施策 → 変化した結果」の3点セットで書きます。この型に当てはめるだけで、同じ経歴でも書類の説得力は大きく変わります。

3点セット書く内容記載例
引き継いだ時の状態着任時の課題を数字で離職率28%、目標達成率72%の課を引き継ぐ
打った施策自分が判断・実行したこと週次1on1の導入と案件アサイン基準の再設計
変化した結果組織指標の変化2年で離職率9%、達成率114%へ改善

職務要約の書き方と例文

職務要約は冒頭200〜300文字のブロックです。ここだけで読み進めるかどうかが決まるため、経歴の時系列をなぞるのではなく、マネジメント規模と代表的な成果を先に出します。

良い例文

大学卒業後、株式会社○○に入社し、法人営業として9年間従事しました。2018年に営業課長、2022年に営業部長へ昇格し、現在は3課・部下24名(うち管理職3名)の組織を統括しています。着任時に目標達成率72%だった部門に対し、案件アサイン基準の再設計と週次1on1を導入し、2年で達成率114%、離職率28%から9%へ改善しました。今後は事業部全体の収益構造改革に携わりたいと考えています。

NG例

大学卒業後、株式会社○○に入社し、営業部に配属されました。新規開拓営業、既存顧客のフォロー、見積作成、社内会議の運営などを担当しました。その後課長、部長を歴任し、部下のマネジメントや売上管理を行っています。持ち前のリーダーシップとコミュニケーション能力を活かし、チームをまとめてきました。

担当業務を並べただけで、組織の規模も成果の数字も一つも入っていない点が問題です。「リーダーシップ」「コミュニケーション能力」といった形容は、裏づけの事実がなければ読み飛ばされます。

マネジメント経験に必ず書く5項目

マネジメント経験の記載で抜けやすいのが「範囲」と「規模」です。以下の5項目が揃っているか、書き上げた後に必ず照合してください。

  • 役職名:社内独自の呼称なら「ユニットリーダー(課長相当)」のように一般名称を併記する
  • 人数:直属の部下数と、間接的に管掌する人数を分けて書く
  • 期間:マネジメント歴が何年あるか(着任年月を明記)
  • 権限の範囲:予算、採用、評価、人事異動のどこまでを持っていたか
  • 成果:組織指標の変化(売上、達成率、離職率、リードタイム等)

特に見落とされがちなのが「権限の範囲」です。同じ課長でも、予算と評価権を持っていた人と、日程調整だけを担っていた人では、採用側の評価はまったく変わります。営業の職務経歴書テンプレートのような職種別の雛形を土台に、この5項目を埋める形で書き進めると漏れがなくなります。

採用担当者が管理職の職務経歴書で見ている3つのこと

管理職の採用は、欠員補充ではなく「今ある組織の課題を解いてくれる人」を探す採用です。そのため書類の読まれ方もプレイヤー職とは異なります。

採用担当者はここを見ている

  • 組織成果:個人の売上ではなく、部門全体の数字を動かせたか
  • 人材育成と定着:部下が育ったか、辞めずに残ったか。離職率と昇格実績は最も雄弁な指標です
  • リスク管理:トラブル、クレーム、労務問題をどう収束させたか

この3つのうち、応募者側が最も書き忘れるのが人材育成と定着です。「部下3名が課長に昇格」「在籍3年未満の離職ゼロを4年継続」といった事実は、売上の数字より再現性が高いと判断されることがあります。売上は市況で動きますが、人が育ち残ったという結果は、その人のマネジメントに強く紐づくと見られるためです。

もう一つ、面接まで進んだ後に効いてくるのが職歴の正確さです。役職の呼称や在籍期間を曖昧にしたまま書くと、内定後の確認で齟齬が出ます。

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【役職・職種別】管理職の職務経歴書の例文

営業部長・営業マネージャーの場合

良い例文

【マネジメント経験】2022年4月〜現在/営業部長(3課・部下24名、うち課長3名)
年間予算8億円の策定と執行、課長の評価、中途採用の一次選考を担当。既存顧客への依存度が売上の82%を占めていた状態を課題と捉え、既存・新規で担当を分離し、新規専任チーム5名を新設しました。結果として3年目で新規売上比率を31%まで引き上げ、部門売上を6.2億円から8.9億円へ拡大しています。

営業管理職では、売上の絶対額だけでなく「売上の質をどう変えたか」まで踏み込むと差がつきます。プレイヤー時代の実績の見せ方も含めて整理したい場合は、以下も参考になります。

課長・中間管理職の場合

中間管理職は「上と下に挟まれて調整していただけ」と書いてしまいがちですが、実際には経営方針を現場で動く形に翻訳する役割を担っています。そこを言語化します。

良い例文

【マネジメント経験】2020年10月〜現在/総務課長(部下7名)
全社のペーパーレス化方針を受け、稟議・契約・請求の3業務を対象に電子化を推進。現場から出た反対意見を整理し、紙運用を残す例外を2業務に限定する折衷案を経営会議に提案・承認を得ました。導入後、稟議の平均決裁日数を6.4日から1.8日に短縮し、年間の印刷コストを約210万円削減しています。

プレイングマネージャーの場合

自分は半分プレイヤーだからマネジメント経験とは言えない、と考える方は少なくありません。採用側の見方は逆で、プレイングマネージャーは限られた工数をどう配分したかという判断力が見えるため、むしろ評価しやすいケースがあります。プレイヤー業務とマネジメント業務の比率を明示するのがコツです。

良い例文

【マネジメント経験】2021年4月〜現在/制作チームリーダー(課長相当・部下4名)
稼働の約6割は自身の制作業務、約4割をチーム運営に充当。属人化していた案件管理を共有シートに移行し、メンバー間で進行を代替できる体制を構築しました。その結果、特定メンバーへの負荷集中を解消し、月平均残業を32時間から14時間へ削減しながら、チームの納品件数を年間18%増やしています。

技術系・現場系の管理職であれば、工程や安全管理の実績が同じ役割を果たします。施工管理の職務経歴書テンプレートのように、担当工事の規模を書く欄がある雛形を使うと管掌範囲が伝わりやすくなります。

管理職の職務経歴書でよくあるNG5選

書類選考で落ちる管理職の職務経歴書には共通した型があります。特に多い5つを挙げます。

NGパターンなぜ落とされるか
担当業務を並べただけ役割はわかるが、成果と再現性が読み取れない
部下の成果をそのまま自分の実績にする面接で「あなたは何をしたのか」と聞かれた瞬間に崩れる
独自の役職名をそのまま書く「シニアプロデューサー」だけでは職位も人数も判断できない
職務要約が800文字以上ある読み手は最初の数行で判断するため、長さは不利にしか働かない
抽象語だけの自己PR「牽引」「推進」「主導」は事実に置き換えないと空文になる

2つ目の「部下の成果の丸取り」は、線引きに迷う方が多いところです。判断基準はシンプルで、その成果に対して自分が下した判断を1つ添えられるかです。添えられるなら書いてよく、添えられないなら組織の数字として書きます。

NG例

チームで大型案件を受注し、年間売上3億円を達成しました。メンバーの成長を促し、組織を牽引してまいりました。

自分がどこに関与したのかが一文もないため、部下の成果を借りているのか、自ら動かしたのかが判別できません。「不採算だった既存2社の縮小を決め、空いた工数を大型案件の提案準備に振り向けた」のように、判断の中身を1つ入れるだけで印象が変わります。

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数字で示せる実績がない管理職の書き方

人事、総務、経理、法務といった管理部門の管理職からは「売上のような数字がない」という相談が多く寄せられます。ここが管理職の職務経歴書で最もつまずきやすい点です。

結論として、売上以外にも数字にできる指標は必ずあります。自分の業務を「時間」「件数」「率」「金額」の4つの軸で棚卸ししてください。

管理部門で使える指標の例
時間月次決算の締め日数、採用の平均リードタイム、問い合わせの一次回答時間
件数年間採用数、研修実施回数、契約審査件数、労務相談の対応件数
内定承諾率、定着率、有給取得率、監査での指摘件数の減少
金額採用単価、外注費や保険料の削減額、システム統合によるコスト圧縮

それでも数値化が難しい場合は、「なかった仕組みを作った」という事実を書きます。評価制度の新設、マニュアルの整備、内部統制の対応など、ゼロから立ち上げた経験は数字がなくても再現性のある実績として読まれます。人事系の実績整理は人事の職務経歴書テンプレートの項目立てが参考になります。

良い例文(人事課長・数字が取りにくい場合)

【マネジメント経験】2019年4月〜現在/人事課長(部下5名)
評価制度が存在せず、昇給が上長の裁量で決まっていた状態を課題とし、等級定義と評価シートを新規に策定。全管理職12名への評価者研修を年2回実施し、運用を定着させました。導入3年目には従業員意識調査の「評価への納得感」が41%から73%へ改善し、新卒3年以内離職率も34%から16%に低下しています。

管理職の職務経歴書の基本フォーマット

内容が固まったら、体裁を整えます。管理職の場合、経歴が長いぶん構成の選び方で読みやすさが大きく変わります。

  • 形式は逆編年体式:現職を最初に書く形式です。直近の管理職経験が冒頭に来るため、応募先が知りたい情報から読ませられます
  • 枚数はA4で2枚まで:経歴が長くても3枚を超えると要点がぼやけます。古い職歴は社名・在籍期間・職務内容の1行にまとめます
  • 構成順:職務要約 → 活かせる経験・知識 → 職務経歴(逆編年体) → 保有資格 → 自己PR
  • 社内用語は翻訳する:事業部固有の呼称や社内システム名は、一般名称の補足を括弧書きで添えます

履歴書側も同時に用意する必要があります。管理職の応募では役職と在籍期間の整合が必ず確認されるため、転職用の履歴書テンプレートで職歴欄を先に確定させ、職務経歴書の記載と突き合わせておくと安全です。

作成そのものに時間をかけたくない場合は、転職サービスのレジュメ作成機能を土台にする方法もあります。

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まとめ

  • 管理職の実績は「引き継いだ時の状態 → 打った施策 → 変化した結果」の3点セットで書く
  • マネジメント経験は役職名・人数・期間・権限の範囲・成果の5項目を必ず揃える
  • 採用側は組織成果・人材育成と定着・リスク管理の3点を見ている
  • 部下の成果を書くときは、自分が下した判断を1つ添える
  • 売上がない管理部門は、時間・件数・率・金額の4軸で指標を探す

書き上げたら、職務要約だけを読み返してください。そこにマネジメント規模と数字が入っていれば、書類は最後まで読まれます。

管理職の職務経歴書に関するよくある質問

管理職の職務経歴書は何枚が適切ですか?

A4で2枚が目安です。経歴が長い場合でも3枚を超えないようにし、10年以上前の職歴は社名・在籍期間・職務内容を1行にまとめて圧縮します。枚数を増やすより、直近の管理職経験の密度を上げるほうが評価されます。

部下の成果を自分の実績として書いてもよいですか?

その成果に対して自分が下した判断を1つ添えられるなら書いて問題ありません。「アサインを変更した」「投資判断をした」など関与を明記します。添えられない場合は個人の実績ではなく、部門全体の数字として記載してください。

プレイングマネージャーもマネジメント経験として書けますか?

書けます。むしろプレイヤー業務とマネジメント業務の稼働比率を明示すると、限られた工数の配分判断が見えるため評価されやすくなります。部下の人数と、自分がチーム運営で担った役割を具体的に記載してください。

管理職経験が浅くても管理職求人に応募できますか?

応募できます。管理職歴が1〜2年の場合は、着任後に自分が変えたことを1点に絞って深く書くほうが効果的です。年数の短さは、課題設定から実行までのプロセスを具体的に示すことで補えます。

社内独自の役職名はそのまま書いてよいですか?

そのままでは職位が伝わらないため、一般名称を括弧で補足します。「ユニットリーダー(課長相当・部下6名)」のように、相当する職位と管掌人数をセットで書くと、社外の読み手でも規模を正しく把握できます。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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