退職届はレターパックで送っても問題ありません。追跡サービスがあり信書も送付できるため、対面での提出を避けたい場合の選択肢として広く使われています。ただし選び方や書き方を誤ると、会社側とのトラブルにつながることもあります。ライトとプラスの使い分け、封筒の書き方、添え状の例文まで、失敗しない送り方を解説します。
退職届はレターパックで送ってOK?結論と選ぶべき理由
結論:レターパックで送っても問題ない
退職届は「差出人の意思を特定の相手に伝える文書」にあたるため、法律上は信書として扱われます。日本郵便のレターパックは信書便法上、信書の送付が認められた特殊取扱郵便のひとつです。そのためレターパックで退職届を送っても郵便法違反にはなりません。
宅配便・メール便との違いに注意
ゆうパックやクロネコヤマトのメール便など、信書の送付が認められていないサービスで退職届を送ることはできません。退職届を郵送する際は、必ず日本郵便の郵便物(普通郵便・レターパック・書留等)を利用してください。
レターパックライトとプラス、どちらを選ぶべきか
レターパックには「ライト」と「プラス」の2種類があり、料金と配達方法が異なります。退職届のように相手に確実に届けたい書類の場合、どちらを選ぶかで受け取り確認の方法が変わってきます。
| 項目 | レターパックライト | レターパックプラス |
|---|---|---|
| 料金 | 430円 | 600円 |
| 配達方法 | 郵便受けに投函 | 対面で受け渡し・受領印 |
| 厚さ制限 | 3cm以内 | 制限なし(4kgまで) |
| 追跡サービス | あり | あり |
| 受領確認 | 投函のみ(対面確認なし) | 受領印で確認できる |
会社に確実に受け取ったことを確認してもらいたい場合はレターパックプラスが安心です。一方、担当者が不在がちな職場や、投函のみで手続きを済ませたい場合はレターパックライトでも実用上は問題ありません。
送る前に確認したい注意点
- 就業規則や上司から郵送での提出について案内があれば、その方法に従う
- 可能であれば郵送前に上司や人事担当者へ一報を入れておく
- 宛先は会社名・部署名・担当者名まで正確に記載する
- 控えとして、投函前に退職届のコピーを取っておく

レターパックでの退職届の書き方・入れ方
表面・裏面の書き方
レターパックの専用封筒には、表面に宛先・裏面に差出人情報を記入する欄があらかじめ印刷されています。市販の封筒と違い、切手を貼る必要はありません。
良い例文
表面:〒〇〇〇-〇〇〇〇 東京都〇〇区〇〇1-2-3
株式会社〇〇 人事部 〇〇様
裏面:〒〇〇〇-〇〇〇〇 〇〇県〇〇市〇〇4-5-6
〇〇 〇〇(自分の氏名)
NG例
宛先を「株式会社〇〇 御中」だけで済ませ、部署名・担当者名を書かない。担当者名がないと受付窓口で止まり、確認の連絡が遅れる原因になります。
添え状の書き方と例文
退職届だけを入れて送ると、事務的で唐突な印象を与えることがあります。添え状を1枚同封するだけで、丁寧さが伝わり受け取る側も内容を把握しやすくなります。
良い例文(添え状)
令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇 人事部 〇〇様
〇〇部 〇〇 〇〇
拝啓 このたび、一身上の都合により退職いたしたく、退職届を同封いたしましたのでご査収くださいますようお願い申し上げます。直接ご挨拶に伺うべきところ、郵送でのご連絡となりましたことをお詫び申し上げます。
敬具
NG例
「退職届を送ります。以上です。」のように用件だけを書いた一文だけの添え状。最低限の詫びの言葉や挨拶がないと、最後の印象が悪くなりやすいので避けましょう。

人事・総務担当者はここを見ている|レターパックで送るときの注意点
退職届を受け取る人事・総務の担当者は、書類の中身だけでなく「確実に受け取った証拠が残るか」を気にしています。普通郵便では追跡ができず、後から「届いていない」という水掛け論になりやすいためです。
受け取る側はここを見ている
- 追跡番号の有無:紛失やトラブル時に発送記録を確認できるか
- 宛先の正確さ:部署名・担当者名まで書かれているか
- 添え状の有無:一言の挨拶があるかどうかで印象が変わる
- 同封物の過不足:健康保険証など返却物がある場合、目録が添えられているか
送付後に発送した旨をメールや電話で一報を入れておくと、担当者側も受け取りを待つ状態を把握でき、確認の手間が減ります。追跡番号は自分でも控えておくと、万が一届かない場合の問い合わせがスムーズです。
状況別の送り方
会社からレターパックを指定された場合
退職代行の利用時や、遠方転勤・体調不良などの事情で、会社側から「レターパックで送ってほしい」と案内されるケースがあります。この場合は指定どおりに送れば問題ありません。ライト・プラスの指定がなければ、どちらでも受理に支障はありませんが、迷う場合はプラスを選ぶと受領確認まで安心できます。
健康保険証など返却物を同封する場合
退職届と一緒に健康保険証や社員証、貸与品を返却する場合は、何を同封したか一覧にした目録(送付物一覧)を添えると、受け取った側が内容を確認しやすくなります。レターパックライトは厚さ3cm以内という制限があるため、厚みが出る場合はレターパックプラスを選んでください。
対面での引き止めを避けたい場合
直接手渡しでは引き止めにあうことを心配している場合、郵送は有効な選択肢です。退職後は次の転職活動に向けた準備も必要になるため、余裕があるうちに転職用の履歴書テンプレートを確認しておくと、次のステップにスムーズに移れます。

他の郵送方法との比較(普通郵便・簡易書留・内容証明)
退職届の郵送方法はレターパック以外にもいくつかあります。追跡の有無や証拠能力、費用を比較して、自分の状況に合った方法を選んでください。
| 方法 | 目安料金 | 追跡 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 普通郵便(定形) | 110円〜 | なし | 最も手軽だが受領確認ができない |
| 簡易書留 | 普通郵便+350円 | あり | 引受・配達記録が残り紛失リスクが低い |
| レターパック | 430円/600円 | あり | 全国一律料金、追跡サービス付き |
| 内容証明郵便 | 1,500円前後〜 | あり | 送付内容そのものを証明できる。トラブルが予想される場合向け |
会社との関係が良好で、通常どおり受理されると見込める場合はレターパックで十分です。受け取りを拒否される可能性がある、あるいはトラブルが予想される場合は、内容証明郵便の利用も検討してください。
まとめ
- 退職届はレターパックで送っても郵便法違反にはならない
- 受領確認を重視するならレターパックプラス、投函で済ませたいならライトを選ぶ
- 宛先は部署名・担当者名まで正確に書き、添え状を1枚同封する
- 追跡番号は自分でも控え、送付後に一報を入れるとトラブルを防げる
退職後は次の転職活動が本格的に始まります。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを早めに準備しておくと、退職後の手続きに追われず次の一歩を踏み出せます。
会社独自の応募書式が求められる場合は、JIS規格に沿った履歴書テンプレートもあわせて確認しておくと安心です。
退職届のレターパック送付に関するよくある質問
- 退職届をレターパックで送ると、印象が悪くなりますか?
-
レターパック自体で心証が大きく悪化することはありません。添え状を同封し、宛先や差出人情報を正確に記載すれば、丁寧な印象を保ったまま郵送できます。
- レターパックライトとプラス、どちらで送ればいいですか?
-
受領印による受け取り確認をしたい場合はレターパックプラスを選んでください。投函のみで問題ない場合はレターパックライトでも実用上支障はありません。
- レターパックで送った退職届が届いたか確認する方法はありますか?
-
レターパックには追跡番号があり、日本郵便の追跡サービスで配達状況を確認できます。控えを保管しておき、届いた頃を見計らって会社に確認の連絡を入れると安心です。
- 健康保険証や社員証もレターパックで一緒に送っていいですか?
-
同封して問題ありません。ただし何を同封したかが分かるよう、簡単な目録を添えるとトラブルを防げます。厚みが出る場合は、厚さ制限のないレターパックプラスを利用してください。

